第129話 お父さんのステータス

「さてと、残るはオレのステータスだけのようだな」


 私も今までお父さんのステータスを見たことはありません。はたして、盾使いシールダーのステータスがどんなものなのか、ワクワクするのです!


 ―――――


 プレイヤー名:カツヒロ

 職業:盾使い 《シールダー》

 氷魔法レベル10、土魔法レベル5


 累計ステータス値14375

 体力 2506

 魔力 2173

 力  2284

 耐久 2731

 敏捷 2062

 魔耐 2619


 装備

 頭   【デストラクションヘルム 《耐久+76》】

 体   【デストラクションアーマー 《耐久+268》】

 右手  【デストラクションアックス 《力+271》】

 左手  【円鏡の盾 《耐久+109、魔耐+82、光魔法を反射する》】

 腕   【デストラクションガントレット 《耐久+45》】

 脚   【デストラクショングリーブ 《敏捷+45》】

 装飾品 【】【】【】


 ―――――


「なっ、1万4千超え!?」


「しかも、耐久がもの凄く高い……!」


「……それだけじゃない。魔耐の方も十分すぎるくらいに高い……」


 カズさんもユーカさんもワカナちゃんも。皆さん驚かれておられました。


 かくいう私もお父さんの防御面でのステータスの高さには驚かされました。それに、累計ステータス値が私とほとんど変わりません!


「まぁ、これだけ耐久が高ければ盾役には十分だろう?」


「いやいや、こんな優秀な盾役、そうそう見つけられるもんじゃない」


 カズさんが語っているのを聞いていれば、どれほど性能面で優秀なのかが伝わってきます。そんなお父さんがパーティに加わったのなら、今回のイベントも上位を狙えるかもしれません!


 そんな今回のイベントですが、パーティやクラン同士で戦うような内容ではなく、フィールドに無尽蔵に出現し続けるモンスターを倒していくだけなのです。


 小型のモンスターは10ポイント、中型のモンスターが50ポイント、大型のモンスターが100ポイント、フィールドのどこかに一体だけいるボスモンスターを倒すと10000ポイントということでした。


 お父さんがいれば、大型のモンスターとの戦闘も進めやすそうですが、私は敏捷性を活かして小型のモンスターを効率よく仕留めていく方がポイントを稼げるような気がするのです。


 ……まぁ、その辺りは作戦を練って、手分けして動いていく方が良いような気がします。


 そんな時、イベント開始10分前の通知が届きました。さすがにステータスの確認に時間を取り過ぎたのです!


「みなさん、急いで作戦を考えましょう!」


 まずは、私がリーダーとしてみんなをまとめることが先決。頑張るのですよ!

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