第17話 イベント開幕
『第4回イベント:パーティ対抗戦 開幕!!』
そんな通知が運営から告知されたのです。
イベントの内容は今から2時間。
各パーティごとに配布されたバッジを守り抜くことが各パーティごとに課された試練のようなもので、一番最後までバッジを守り抜いたパーティに報酬として、オリジナル武器の片手剣を配布するとのことでした。
バッジについては一つに付き、「パーティの人数×10P」が加算されるらしく、ラストまでパーティが残ったパーティが複数いた場合にこのポイントが多かったものに報酬が配布されるのだそう。
また、バッジのポイントはパーティのリーダーを倒したパーティに加算されるんだそうです。
こうすれば、剣が欲しいパーティは積極的に奪いに行くだろうという狙いなのかもしれません。
それに対して、私たちの取った作戦は……「他のパーティのバッジを奪いに行く」でした。
私としては様子見することを主張したのですが、ワカナちゃんが「……大規模パーティが、他の小中規模のパーティを平らげる前に奪ってポイントを稼いでおくべき」とのことを言われたのです。
その後はそれにカズさんが賛成したことで方針が決定してしまったのです。
……というわけで、今から私たちは他の小規模パーティを襲撃しに行くところなのです。
「……あそこが拠点みたい」
「よし、俺とハルが前に出るからワカナは木の上から弓で援護を頼む」
「……分かった」
……私は何やらカズさんと一緒に戦いに出ることになってしまったようなのです。
「ハルは魔法を撃ちながら俺の後ろに付いてきてくれ」
「はっ、はいです!」
「よし、行くぞ!」
カズさんはそう言って、一直線に相手の3人パーティに向かっていってしまわれました。私はその後を魔法の準備をしながら追いかけました。
「誰だ!お前……」
一番手前に居た片手剣を装備した男の人をカズさんは物言わず両断してしまわれました。
「貴様!よくも兄貴を!」
そう言って向かってきた槍使いの人たちをカズさんは大剣を横薙ぎにして倒してしまわれました……
残る一人もワカナちゃんの狙撃によって倒され、あっさり戦闘は終了。
果たして、私とワカナちゃんはこの作戦に参加した意味はあったのでしょうか……?
それはさておき、これで30Pが加算されました!私たちのポイントは合計で60Pです!イベントの出だしは快調です!
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