第13話 イベント通知

「それじゃあ、またな。千晴」


「……はい!先輩も卒論とか就活頑張ってくださいね」


 その後、私と池谷先輩は再び別れました。


 でも、今回はきちんと話も出来ましたし一件落着です!


 私は再び電車に乗って家まで帰りました。


「……さて、今日こそはSdnGをやりましょう!」


 私はそう言ってSdnGの世界へダイブしました。


 ダイブして集合場所に行くとカズさんがおられました。


「おう、ハル。もう大丈夫なのか?」


「あ、はいです!もう大丈夫です!心配をおかけして申し訳ないです!」


「いや、別に心配してないんだが……」


「……そう……なのですね!」


 ……何だか、一気に話しづらい雰囲気になってしまいましたです。


「……ハルお姉ちゃん?」


 呼ばれた方を振り向くと、ワカナちゃんがおられました!


「ワカナちゃん!」


「……ハルお姉ちゃん!」


 私は勢いよく走ってこられたワカナちゃんを抱きとめました。


「……ハルお姉ちゃん、もう大丈夫なの?」


「はい!おかげさまで!」


「……二人とも、話があるんだが」


 突如、カズさんが真剣な表情をなされました。


「カズさん、どうかなされたのですか?」


「ああ、それがだな……」


 その後のカズさんの話では、行こうと思っていたクエストがすでに他のパーティに取られてしまっていたそうなのです。


 ――ピロン


 そんな時、私やカズさん、ワカナちゃんのところに何やら通知音が。


『イベント通知:一週間後に全パーティ参加型のパーティ対抗戦が開始されます!』


 ……パーティ参加型の対抗戦?


「俺とワカナ、ハルの三人で参加するって事か」


「……優勝したら称号とオリジナルの武器が貰えるみたい」


 オリジナルの武器は片手剣のようでした。


「……片手剣ならハルお姉ちゃんにピッタリ」


「……だな。まあ、優勝できるかどうかは分からないけどな」


 カズさんとワカナちゃんが何やら考え事をしておられます。


「よし、試しにクエストに行ってみるか」


 ……一体、何故そんな話に?

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