第27話 50(歳)を過ぎて、それじゃあしょうがない。

 故人とはいえ、本名は伏せますが、ある塾を運営していた先輩で、とにもかくにも行動が変だということで、なんと、「変ちゃん」と呼ばれていた人がおられました。 この方と知り合ったのは、確か1999年、私が学習塾を出したときのことです。

 まあ、知合いになったはいいが、とにかく、アポもなしにたびたびうちの塾に限らず、あちこちにしばしば現れては、与太話をしてくれるというわけ。それでそれなりの話になればいいけれども、そんなことはまずない。


 「(塾の経営の)調子はどうですか?」

 「まあそれなりですが、そちらはどうなのです?」

 「いやあ、全然ですわ・・・。先日チラシを売って、それで反応はゼロで・・・」


 こちらもかれこれせないけないことあるのに、こんな話ばかりされてはしょうがないので、ある時ついに、とにかく今忙しいから、来られるときは電話してきてくださいと申し上げました。


 この方について簡単なエッセイを書こうと思いましたけど、いろいろ思い出すことがたくさんありますので、別仕立てで連載にして書いてみようと思います。

 ちなみにこの題は、この変ちゃん先生のことをある会社の社長におはなししたところ、一言、言われた、そのときの言葉です。


 ちなみにこの私、当時30代でしたが、今51歳。

 マジで、50を過ぎた。

 人のこと、言えないことにやっと気づいたぞ(わっはっは)!

 というわけで、情けなさにあふれるお話、乞う、ご期待。

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