第17話 ありがとうございました!2 黄色い紙
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昨年冬、県庁通りの元居酒屋の店舗で開業した、岡山の朝ラーメン。
一度名前が変わったものの、今も元気に営業中。
ひところは夜の営業もしたが、コロナの影響などなどあって、結局、朝から昼過ぎまでの営業に戻って今に至っている。
今日は、朝9時頃、一仕事終えて早めのブランチ代わりにと思って行ってきた。
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このラーメン店、毎週月曜日は朝8時以降閉店まで、ラーメンが100円引きとなる。もっとも私はたいてい年甲斐もなく大盛を頼むのだが、それが100円増しなので、結局は、普段の並の1杯分の値段で大盛が食べられる。
つまり、大盛サービスと実質相成るわけでして、なんか、少しばかり得した気分になれます。
今朝食べたのは、「濃厚煮干しそば」。通常の定価は780円(税込)。
これは、この店のベースメニューである煮干しそばをさらに濃厚なスープにしたものであり、そのスープの色は、焦げ茶色。さらには、チャーシューは炙りものが入れられ、ほうれん草も添えられる。ねぎは、他のラーメンと違い、白ネギである。焦げ茶色の濃い色のスープに、白ネギの白がコントラストを添えるというわけだ。
麺は、細麺と平打ち麺があるのだが、平打ち麺のほうが、この店では一般に人気である。本来この濃厚煮干しそばは朝10時から提供だったのが、このところ、朝6時から提供できることになった。
とはいえ、朝早めに行くときは、さすがに、こんな濃い味のものは無理だってことで、遅い時間に行った時に食べることにしているけどね。
ついでに今日は、この店のもう一つの名物、卵かけごはん。これが税込180円。
今日ばかりは、濃厚煮干しそばと卵かけごはんを合せて960円。
1000円札を出せばおつりがくるというわけ。
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卵かけご飯を後に頼んだが、こちらのほうが早くやってきた。
これは、専用のしょうゆたれがあるので、それをまずご飯にかけ、そのあと、卵を割ってかき混ぜる。かき混ぜると、妙にご飯の量が増えたような感じになり、全体的に、クリーミーな色になる。
なんだか、食べるミルクセーキのような感じである。
ご飯をつまんでいると、やがて、濃厚煮干しそばがやってきた。
この店は会計を後でしてもらうのが普通なのだが、もう面倒なので、ラーメンが来た段階でお金を払ってしまうことにして、久しい。おつりが戻ってきたら、適当なころ合いで財布に入れる。
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すべてを10分程度で「完食」!
店員に挨拶をして、店を出ようとした。
「ありがとうございました!」
以前見つけた、ホワイトの修正ペンで書かれたと思しき文字は、まだまだ健在。
だが、その下に、黄色い紙にラミネート加工を施した注意書きができている。前にあの文章を書いたときには、まだこれはなかった。
読んでみよう。
ありがとうございました。
傘や上着等
お忘れ物は
ございませんか?
またのお越しをお待ち
しております(その横に顔文字)
「お忘れ物」のところだけ赤文字で、あとは黒文字。
前の白文字以上に、これなら、目立つ。
いやでも、目に入る。
その横には、かねての新型コロナウイルスの影響による営業時間、ここでは、白い紙で閉店時間の変更のお知らせが。この店も、4月半ばから連休明けまでの約3週間、自粛のために閉店していたという経緯がある。そのため、15時閉店を少し早めて14時にしていた。この告知によると、土日祝日はすでに15時に戻したというが、平日は当面、14時閉店を継続することになっている。
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季節はもう、夏。この店でも、昨年も期間限定で提供されたざるそばのほか、今年からのメニューである冷やし中華や冷やしそばなどが提供されている。
今日は雨が降っていて涼しいから、温かい濃厚煮干しそばを久々に食した。
今度は、ざるそばか冷やし中華、もしくは冷やしそばを食べることにしよう。
でも、ざるそばだけは100円引きは適用されない。その代わり、580円(大森100円増)と安い。
この週末にでも、食べに出向くとしよう。
(2020・07・13筆)
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