高校卒業からの結婚指輪

 玲と結婚を申し込んでから、約2年が過ぎてた。そして卒業式で俺達はめでたく卒業することができた。

「うぅ……卒業出来たよ……」

「よしよし……」

 玲の背中を優しくさする。

 友達やお世話になった先生に別れのサインを入れて、卒業式を見に来てくれた両親のもとに向かった。

「親父、お袋。話があるんだ」

 親父たちは微笑みながら、何も聞かずに実家の方に向かった。

 そして玲を家に招き入れて、そこで俺達は頭を下げ結婚をするの報告すると、お袋たちは玲の肩をポンッと優しく叩いた。

「息子をよろしくね。玲ちゃん」

「はい」


 そして今度は、玲の実家の方に向かった。

 心臓がバクバクとして呼吸が荒い……。

「落ち着いて、海斗」

「あぁ……」

 そして、おじさんとおばさんの所に向かい、頭を下げる。

「俺を玲さんと結婚させて下さい!」

 おじさん達は揃って頭を下げてた。

「どうか、娘をよろしくお願いします」

「はい!」

 俺は全力の気持ちで頷く。

 帰り際、梓が笑顔で出迎えてくれた。

「お兄ちゃん。お姉ちゃんをよろしくね」

「あぁ。大切にするよ」

 

 アパートの方まで乗せてってくれた。

「じゃあ……」

 婚姻届を書類し、市役所に提示する。

 帰り道。桜が舞い散るなかを通っていった。

「津田 玲か……」

 玲は頷きながらこっちを振り返っていた。

「津田 玲。ってなんか新鮮だね」

「……そうだな」

 そして、俺にとっての最大な課題がある。

「玲、ちょっと目を瞑って」

「え? うん……」

 俺は事前に買っていた。指輪を取り出して、玲に指に通していく。

「いいよ。目を開けて」

 玲がゆっくりと目を開けた。

「っ! 海斗、嬉しい……」

 付けた指輪を包み込むように、そっと握りしめていた。

「ありがとう……」

 良かった喜んでくれて……。

 俺は玲のそばにより、肩を優しく掴んだ。

「玲……」

 また玲は目を瞑っていく。

「……海斗」

 そして風が一気に吹き上げて、桜の花びらが一気に飛び散り。

 キスをした。

「ありがとうね海斗。大好きだよ」

「俺もだ」

 そして手を繋いでアパートの方に歩いていった。

 

 


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