幼馴染サンタからのクリスマスプレゼント

クリスマス当日。海斗の部屋にいた。

「それじゃあ]

 ついだオレンジジュースのコップを玲のコップに当て、2人だけのクリスマスパーティーを始めた。

「「乾杯」」

 目の前にはチキンとワンホールのショートケーキ。ピザがテーブルの上に置かれてる。

「どれから食べよう?」

「迷ってしまうな」

 すると玲がキチンを箸で掴んで、口元に持ってきた。

「はい海斗。あーん」

「え? なに」

 玲の顔が赤くなっていた。

「今日くらいは……ね?」

「あ。そっか……」

 今日はクリスマスだから恋人らしくしたいってことだな。

「はむ……。美味い。こっちも。あーん」

 逆にこっちもお返しをする。

「カプ! うーんキチン美味い」

 他のものも食べていて本当に美味しそうに食べるな……。

 ピザが半分ぐらいや唐揚げが数個になったとき、玲が服を引っ張ってきた。

「ねえ海斗さん。ちょっとよろしいかしら」

「なにかしら玲さん」

「海斗に着て欲しいのがあるんだけど」

「着て欲しい物?」

 玲は自分の荷物の方からビニール袋を手渡された。

「はい、これ。着替えはあっちになっています」

 脱衣所の方に手を向けられてる。

「……」

 立ち上がり脱衣所に向かう。

 ビニール袋を開けると、全身茶色いがお腹周りだけ薄い。それに角のカチューシャと、赤いボールに付いているゴム製の紐が入っていた。

「これは……」

 定番といってもいい……。

 服を脱ぎ着替えて、鏡の前で見てみると。

「トナカイのコスだ……」

 笑わせるためにこのコスプレを選んだな。

「ほら、着替えた、ぞ……」

 扉を開けるとなぜか玲がスカートを脱いでいた。

「ちょっと待ってて! いま準備しているから!」

「すまん!」

 急いで脱衣所に戻る。

「……準備?」

 数分待たされ怜から「いいよ」と声をかけられた。

「なに準備って……」

 扉を開けるとそこには玲がミニスカサンタを着ていた。

「……」

 可愛い……。

 言葉をする前に見とれてしまう。

 急いでスマホを持って写真に収めなければ!

 玲がこっちに来ていた。

「ぷぷっ。なかなか似合ってるね。写真に残しておかないと……」

 笑いながら玲はスマホを取りにいった。

 戻る最中、太ももが綺麗に見えて眼福してしまう。ありがとうサンタさん最高のプレゼントだ……。

 お互いのコスプレをスマホの写真に収める。

「じゃあ、トナカイト。プレゼントを交換しようじゃないか」

 白いひげを付けて触りながらサンタの物真似みたいに「ほっほほ」と言っていた。

「それじゃあ俺からだな。ほい、玲サンタさん」

 海斗は玲にプレゼントを渡した。

「ありがとう。中身開けていい?」

「どうぞ」

 箱を開けると玲が喜んだ。

「おぉ! 黄色の手袋だ! 可愛い」

「いつも、料理とかで手を冷ましてしまってるから。出来る事なら手でも温めようと思って」

「嬉しい。ありがとう海斗これも大事にするね」

 手袋を付けて微笑んでくれていた。良かった喜んでくれて。

「えい」

 海斗の頬に手を当てて毛糸でチクチクとするが、それも癖になる感じで温かった。

「じゃあ、私からね。はい」

 手を離し今度は玲からプレゼントをくれた。

「おぉ! 嬉しい。今度はこっちが開けてもいい?」

「どうぞ。綺麗なの選んだから」

 開けてみると水晶みたいく丸く透明で、中に雪が降っていて本当に綺麗だ。

「なにこれ?」

「スノードームっていうの、他にもあったんだけどクリスマスだしこうゆうの選ぼうかなって。昔、海斗が綺麗なのを選んでくれたみたいに」

「昔?」

 玲が頷いた。

「小学生の頃海斗とプレゼントを交換してくれたじゃないクマのぬいぐるみ」

「ぬいぐるみ? あぁ。あげたな」

 確か同じくクリスマスの時に玲にストラップ型のクマのぬいぐるみをあげたんだっけ。

「紐が切れちゃって失くしたけど海斗は許してくれたよね」

 ランドセルに付けていたクマのぬいぐるみを失くしい泣いてしまった。

「言ったろ。しょうがないって」

「……うん。だから今度の手袋は無くさないようにするからね」

 玲はグッと両手を握っている。

「ありがとう」

 玲に頭を乗せて優しく撫でた。

「俺も玲から貰ったこのスノードーム大事にするから……」

 窓からは雪が降っていてホワイトクリスマスになっていた。

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