食べあいっこ
玲と梓が私服に着替え終わり部屋に遊びにきていた。
玲が2リットルのジュースを2本。ビニールに入れて持ってきた。
「昨日のジュースがあったよ」
「おぉ。ありがとう玲」
下からコップを3個取りに向かい自分の部屋に戻って飲み物を注ぎ二人に渡した。
「ありがとう海斗」
梓の鞄から新型が出てる一個前のゲーム機を出した。
「お兄ちゃん。対戦しようよ!」
梓はよくモンスターを捕まえ育てるゲームをやり込んでいて俺よりも強い。
「あ、私も」
玲も鞄からゲーム機を出した。
「お、待ってな……」
確か俺も暇だからアパートの方から持ってきたけど……。
持ってきたリュックサックからゲーム機を取り出した。
「よし、やるか」
三回戦でまずは梓と対戦しまずは一勝し二回戦目で手持ちの相棒を入れ替えそこから梓がそこからは二連勝していた。
「やった! お兄ちゃんに勝てた」
「負けた……」
あそこで攻めれば、守りじゃなく攻めれていれば勝てたのに。
梓はブイサインを決めていた。
「じゃあお兄ちゃんなにか頂戴」
「それならたこ焼きで手をうつのはどうでしょう。梓隊長」
「うむ、良かろう……」
髭を引っ張る真似をしていて頷いている。
たこ焼きを掴み上げようとしたがこっちをずっと見つめていた。
「ん、どうした?」
なぜか目をパチパチとしていて手を握ってきた。
「お兄ちゃん食べさせて」
そしてクネクネと動いていておねだりを要求していた。
「本当に甘えん坊だな……」
一個たこ焼きを取って梓の方に向けた。
「あーむ」
パクと食べもぐもぐとすると幸せそうな笑みを浮かべいた。
「たこ焼うま……」
そして梓がイカ焼きをこっちに向けていた。
「お兄ちゃんイカ焼き食う?」
「食うかな」
今度は梓がイカ焼きをむけて食べるとイカの歯応えと匂いが噛めば噛むほど味が出てくる。
「うん。美味い」
玲が立ち上がるとティッシュを数枚取って梓と俺に渡してきた。
「ほら二人とも口が汚れてるよ」
口元を拭き食べ物を飲み込だ梓がイカ焼きを持ってきた。
「お姉ちゃんも食べてみて美味しいよ」
「ありがとう」
玲がハムっと噛んでちぎると頷いていた。
「うん、うん。美味しい。お返しに唐揚げ食べる」
「食べる!」
沢山入ってる唐揚げの中から一個取り出して食べるとたこ焼きと同じく美味しそうな顔をしていた。
そんな顔されると俺も欲しくなる。
「俺も良いか」
うんと玲が頷き一個爪楊枝を刺してこっちに向けていた。
「はい。あーん」
「あーむ」
唐揚げを食べると少し冷めていたが中の肉汁があったかくて美味い。
「うんうん。良いわ。こっちも食べるか?」
「うん。食べたいな……」
玲の顔が真っ赤になっていてたこ焼きを玲の口元に向ける。
「あむ……これも美味いね」
「な」
すると梓があっと言う間にイカ焼きを食べ終え飲み物のおかわりをしていた。
「なんて言うか去年と変わらないね」
去年の祭りの時もやり取りをしていた気がする。
けどまぁ昔と違うのは玲とこんな風に食べ合わせを出来るのが嬉しいことだな……。
すると玲が笑っていた。
「あはは! 確かにね」
それに釣られて梓が笑っていてこっちも笑っていた。
「確かに……。じゃあゲームの続きでやるか」
すると玲の目が燃えていた。
「海斗! 今度は私が勝負だからね」
「望むところ……」
そこからは違うゲームとかしていて夜になるまで遊んでいた。
「じゃあ私たち帰るね。バイバイお兄ちゃん」
梓が手を振るとハイタッチをしてきて先に出ていた。
「またね。海斗」
「また」
玲も近づきハイタッチすると抱きつかれそこで頬にキスをされた。
「またね」
「……おぉ」
玲が手を振って梓の後を追った。
玲とキスの予想をしていたよりも斜め上の方に超えていて柔らかった。
「ヤバイ今夜寝れない気がする……」
その夜は本当に寝れなく目が冴えてしまっていた。
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