幼馴染とデート④

  帰り道、玲は軽くストレッチをしていた。

「ん、あぁ〜〜!」

「それで今日はどうだった。採点は?」

「そうだね……」

 指を頬のところでトントンと叩いて「ん〜」と唸っていた。

「楽しかった。それを踏まえて200点にしてあげようかな」

「どんな基準で?」

「十点満点が最高となっていま〜す」

 10点満点で200点だとお釣りが持ちきれない。

「それは良かった楽しんでもらって」

「えへへ」

 玲は腕にしがみつき笑顔になってた。

「海斗」

「ん?」

「好きだよ。今日はありがとね」

「うぉ!」

 まさか急に好きと言わるなんて思いもしなかった。

 すると急に小悪魔みたいな顔になっておちょくりだす。

「ほらほら。海斗も言ってみたら?」

 腕を下の方にグイッグイッと引っ張って挑発してくる。

「可愛くて大好きだよ。玲」

「え……その、うん。ありがとう」

 玲の顔がどんどん真っ赤になっていく。

「海斗。今日は本当に楽しかったよ。またデートしようね」

「おう」

 真っ暗になりかけてる夕焼け空海斗は玲をアパートまで見送った。

 

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