幼馴染とゲーム

 休みの日。玲が部屋に遊びに来ていた。

「へぇ……意外綺麗にしている」

「まあな」

 カップ麺の山とかのゴミは昨日の内に片付けてたしな。

「部屋中カップ麺だらけかなって思ったけど」

 み、見抜かれてる……。

「それよりゲームとかしようぜ、な?」

 玲を部屋に入れて誤魔化した。

「それでなにやるの」

「対戦とかどう。前に玲と遊んでいたゲームなんだが?」

 玲は親指ビッ上げていた。

「いいね。やろやろ」

 隣に座りコントローラーを渡した。

「ありがと」

 海斗と玲は同じ接近戦タイプを選択した。

「本気で勝負だからね」

「了解」

 ゲームが開始し速攻撃を仕掛ける。

「あ、ちょっといきなり!」

「本気でだろ?」

 まあ、手加減はしている。

 そして圧勝してしまった。

「ちょっと海斗様。一勝だけでいいので手加減してくれませんか?」

「さっきは本気でって言ってたのにな」

 二回戦目を開始する。

 すると画面とコントローラーを交互に見ながら操作をしていた。

 玲、意外と努力家なんだよな。こうして料理も一生懸命に頑張ってたし。

 二戦目も動きと攻撃をしてきて体力を減らされたが勝った。 

「次からは本気だからね!」

「はいはい」

 三回戦めスタートし体力が半分にまで減らした。

「甘いわよ海斗」

 接近し攻撃しようとしたら掴まれ反撃される。

「ウソだろ!?」

 そこからラッシュに入り抜け道がないか何度もコントローラーを連打する。

「いけーー!」

 そして必殺技が入りkoされた。

「マジか……」

「やったー! にしし」

 ブイサインを決めていてていた。

「もう一回勝負だ!」

「望むところよ!」

 それから10回ほど戦って4勝6敗という後半になって負けていた。

「そんな……」

 玲よりこのゲームをやってるのに。

「海斗は隙があるから読めるからね。遠距離のキャラクター使ってみたら?」

 遠距離キャラか……。

 再びコントローラーを掴みケモミミの巫女を選択した。

「今度は負けないからな」

「ふ、出来るかしら」

 11戦目玲が接近して攻撃を仕掛けた。

 ジャストガードし一瞬怯んだところで火の玉で攻撃する。

「ウソ!?」

 そこからはこっちのラッシュが入る。

「ちょっと待って!」

「待てない!」

 そして玲と同じように必殺技でトドメを刺す。

「よっしゃ!」

「あーん負けた。そんなキャラいた?」

「ふふふ。教えてあげよう。新キャラです」

 最近アプデで配信されたキャラを使ったが本当に勝てるなんてな。

 すると玲の頬っぺたを膨らませていた。

「ズルい! 私も使いたい可愛いし」

 膨れた頬っぺたを海斗はツンツンと触った。

 柔らかくって気持ち……。

「そんなに怒るなって」

 海斗のお腹の方が鳴り出す。

「昼にしようか」

「じゃあ簡単なものにするからもう一回勝負だからね!」

「はいよ」

 昼ご飯を食べ、夜までゲームに没頭していた。

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