またしても夕方の告白

 それから一睡も出来ず学校では先生の話が全く内容が入らなかった。

 ずっと玲のことを考えてしまう。

 

 放課後海斗は一人で帰っていた。

 するとポンと誰かに肩を叩かれ振り返ると玲が居た。

「お疲れ」

「お、お疲れ……」

 昨日振ったことが頭に通過して目線を見れない。

「どうしたの?」

「あ、いや……」

 なんて話題をしたら良いのかわからない。

「どうしたの? まさか昨日のこと気になってるの?」

 それを気にしてるのにコイツは呑気だな。

「そうだよ……」

「そっかそっか」

 ポンポンと何度も肩を叩いてくる。

「私、海斗のこと好きだよ。小さい頃からずっと好きだし私と付き合ってみない?」

 そう好きだって言われると内心喜んでしまう。

「なんで好きだって言えるんだよ……」

 玲は不思議に首を傾げてた。

「そんなの簡単だよ。海斗のこと好きだもんそれだけだし」

 すると昨日と同じ前に歩いて振り返った。

「だから私と付き合って下さい」

 夕焼け空が彼女を照ら手をこっちの方に差し出した。

 多分心の中のどこかで玲と付き合ったら楽しいだろうなという気持ちが合ったのかもしれない。

「宜しくお願いします……」

 海斗は玲の手を握った。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る