第21話

「ありがとうございました」


真田と握手してコートを去る。


この後負けた人は審判だが少し時間があるので自分達のスタンドに戻り、自分の改善点をノートに書いていく。


負けた気持ちはこんな感じなのか。

弱い自分に腹が立ってくる。

頑張ってきたのに勝てなかったのが悔しい。

もっと粘れたんじゃないか。

苦手なフォアドライブが克服できたら勝てたんじゃないか。


「惜しかったね。次は勝てるように頑張らないとね。」


声がする方に振り返ると風間先輩だった。


「すみません先輩。折角練習に付き合ってもらたのに負けて申し訳ないです。」


「そんな事ないよ。瀬川君は頑張ったよ。相手の方が技術があっただけだよ。」


「そうですよね。」


自信が無くなり俯く。

先輩は何か思い出したかのように話始めた。


「でも私が卓球始めた頃より強いよ。」


「先輩はいつから始めたんですか?」


「小学校1年の頃からかな」


「それはそうですよ。普通高校生と小学生じゃ何もかも違うから当たり前じゃないですか。」


「でもスポーツの世界では年齢が離れてても勝てる人だっているんだよ。」


そう言って先輩は下を向いてしまった。

強い先輩でも挫折をしてしまう事には驚いてしまった。

先輩でも色々あるんだ。

少し気になるけど人には言いたくないことなど1つや2つあるので、聞かない方がいいと思ったので聞くのをやめた。


「私の話しは終わり。」


しんみりした空気が嫌だったのか風間先輩の話を終わらせた。

先輩はニヤッと笑いながら。


「瀬川君が試合で初めて勝ったから、帰りに榎本キャプテンが焼き肉連れて行ってくれるらしいよ。」


「本当ですか?」


風間先輩は笑顔で頷いた。











更新遅くて本当にすみません💦

頑張って書ききろうと思っています。


次はラブコメか恋愛書きたい

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る