第18話

「2セット目も頂いく」

「簡単にあげるもんか」


自分サーブでから始り粒高の嫌いな速い無回転サーブから入る。

速い無回転サーブを上手く捌くことが出来ず少し浮いた所を空いてるバックに打ち抜きまず先制点を取る。


「まさかこんな速い無回転サーブするなんて驚いたけど次は油断しないからな」

「僕だってそんな簡単に負けたりしないから」


次は台でフォアに2バンするかしないかの下回転サーブを出し真田は迷った挙げ句バック側に返したが少し浮いた甘くなったボールを逃さずバックハンドスマッシュで相手のフォア側に撃ち抜いて得点した。


試合は進み10対8になる。次の得点を決めたら2セット目は自分が取ることになるのでここは1本集中したい。


相手はここぞとばかりに台の下から隠していた粒高ラバーでバック手前にサーブでをしてきた。

驚いた僕は咄嗟にツッツキで返すが粒高のサーブはほとんど無回転サーブなので浮いて返してしまうことになる。

それを逃さず渾身のドライブで打ち返されてしまう。

次で取らないとデュースになってしまう。

そうなると流れを持ってかれかねたい。


「まだ2セット目は終わってないぜ」

「僕だって負けない」


またラケットを台に隠しながらボールは見せている。

打つときにラケットとボールが見えていれば違反にはならないのだ。

だから少し戸惑ってしまうが武田先輩も使うサーブなのであまり驚かない。

そして次は裏ラバーの下回転サーブでバック手前に出して来たが予想済みのなのでバックドライブで空いたバック側に撃ち抜き、返すのにやっとだったのか甘くなった所をフォアハンドスマッシュで厳しいコースに撃ち抜いてこれで1-1セットに持ち込むことに成功した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る