第17話

コートに向かうと次の対戦相手の真田和弘さなだかずひろだった。

真田とは遊んだりスラブラとか家に泊まったりした。

達也とスラブラしたときも昔やってた友達というのは真田の事だ。


「中学で遊んだ時以来だね。とりあえずラリーしようか」

「そうだね」


ラリーを終えて相手サーブで試合が始り、真田は下回転サーブでフォア手前に出す。

それを無難にツッツキでフォア手前に返す。

それをフリックで自分のバック側に撃ち抜く。

対応できず先制されてしまった。


フリックとは台上でボールを弾くことで強いボールを返す事ができる。


でも真田の場合独特で手首を使ったドライブに似た上回転で返してきたため対応に遅れてしまった。


サーブは2回連続でするため真田のサーブで次はバック奥に下回転サーブを出す。

下回転のかかったボールをバック奥に返す。

それを真田はストップの効いたツッツキでフォア手前に出す。

それをツッツキでフォア手前に返すが甘くなった所をスマッシュされて2点目が入ってしまった。


その後も粒高ラバーの対応と独特のフリックに苦しみ1セットを落とした。


やっぱり粒高のラバーはやりにくい。

自分が上回転で返したら次自分の所に返ってくる回転は下回転になって返ってくる。

また下回転で返したら上回転で返ってくるので厄介である。

上手い人なら無回転にして返すこともできる。

その分自分からは回転をかけにくいという特徴がある。


1セット目の反省を生かして2セット目の対策を立てて2セット目に望む。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る