第16話

2セット目に入り自分のサーブから始まる。

まず心を落ち着かせるために台に何バウンドかさせる。

下回転サーブをフォア手前に出す。

相手がそれをツッツキでバック側に返してきた所をバックハンドドライブで相手の空いたバックに打ち込んだ。

入るとは思ってなかったのか相手は反応できない。

良い感じで1点を取り相手のミスなども誘い2セット目は自分が取る。


自分の卓球をして3セット、4セット、5セット目と連取で取り公式戦初勝利した。

勝つことってこんなに嬉しいのか。

初勝利を先輩に報告した。


「笑顔だね。でもあはははは。

最初の子鹿とは思えないよ。今でも笑えてくるよ。はぁお腹痛い。」

「先輩酷いですよ。」

「ゴメンゴメン。それと初勝利おめでとう。後2回勝ったら県大会だから頑張ってね。多分私と同じぐらい努力してたからいけると思ってるから」


おめでとうと言われたのは意外だったけど正直嬉しかった。


「ありがとうございます。2回戦も頑張ってきます。」

「くれぐれもまた子鹿ならないようにね」

「もうそれ言わないでください」


この人まだそれ引っ張るか。

僕と同じで他の先輩達も2回戦も順調に勝ち、次の3回戦で意外な人物と試合することになる。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る