第13話

テストが終わり今日答案が返される。

全教科90点以上と良い点がとれた気がする。


「テストどうだった?」


達也の方を見ると顔を隠してるということは悪かったと思ったのだが。


「やったぁー全教科赤点免れたよ。これは学のおかけだありがとう。」


そう言ってテストの点数を見せてきた。

国語 37

数学 57

社会 40

その他の教科は30以上の点数を取っていた。

意外と達也は文句は言ってたけど理解をしようとはしてたから結果が付いたんだと思う。


「おめでとうこれで試合は出れそうだね。」

「あらためてありがとう。やっと怯えていたテストから解放されるー」


本当に達也嬉しそうにしていた。

ちゃんと教えたからこっちまで嬉しくなってしまう。

風間先輩の方は大丈夫かな

先輩たちがちゃんと教えてたから心配はないとは思うけど。

まさか赤点取ってたりしないよね。


放課後、達也と基礎練をしていると橋口先輩と風間先輩がやってけど、風間先輩の方は泣いていた。

テストの点数悪かったのかなそう思っていると。


「香澄ちゃんありがとう。赤点免れたのは香澄ちゃんのおかげだよ。」

「そんな大袈裟だってば」


橋口先輩の背中に顔を埋めている。

どうやら姉弟二人赤点は免れたらしい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る