第12話
今部活のみんなと図書館で勉強会を開いているのだが
「あー疲れた」
そう言いながらペンをおく。
勉強苦手とは聞いてたけど思った以上にできなかったことは意外。
「達也まだ30分しかしてないよ。もっと頑張らないとまた赤点取るよ」
「それはやだ」
「だから頑張って」
「知恵熱でそう」
「後30分したら休憩入るから頑張ろうね」
ぶつぶつ文句を言いながら取りかかる。
ちらっと隣の風間先輩を見ると苦戦しているみたいだった。
達也から聞いた話だけど数学が苦手らしく去年15点だったという。
姉弟だからかもしれないけど、2人とも卓球は凄いのに勉強は駄目な事に少し笑いそうになるが堪える。
「達也って暗記問題得意じゃないからそこを重点的にやろうか」
「何か覚え方とかないの?」
そうは言われてもなぁーもう覚えるしかない。
「理数系はまだ56点とマシだからそれと同じように覚えられない?」
「数学とかと一緒にしないであれは暗記少ないから」
仕方ない理解できるように少しずつやっていくしかないな。
「そういえば達也小説とかは好き?」
「急になんだよ」
「いや好きなら社会を小説感覚で読んでいけば少しはたのしめるかなと、実際自分も小説間隔で覚えてるから」
「なるほどそれなら楽しめるかも」
この小説感覚で覚えていく考えが功を奏したのか月々お覚えていく達也。
そういえば見ないようにしてたけど榎本キャプテン筋トレしながら勉強してるの器用だな。
5日間の勉強会が終わり明日テストが始まり
「緊張するー」
ビクビク震える達也。
「大丈夫だよ」
背中を擦って落ち着かせる。
大丈夫あれだけ勉強したんだもん。赤点なんて取らないと信じてる。
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