第11話

練習終わりの一言と連絡事項を男女のキャプテンがすることとなっている。


「大会も近いですが、テストも近いのでちゃんと勉強しておいてください。くれぐれも赤点取らないようにね。ねぇ香澄」

そういいながら橋口キャプテンが風間先輩を見ていると


「何のことかな?」

そう言いながら目を逸らすということは風間先輩は赤点取ったことあるのかな?


うちの東高は自称進学効で赤点は30点になるということは風間先輩は30点以下を取ったことになる。

卓球は出来るのに勉強は出来ないのはちょっと意外。


「赤点取る人がいるからテスト週間は部活がないので交流会も兼ねて、毎週月曜日と金曜日は勉強会をしようと思います。

詳しくは卓球部のグループラインに書いときますので見るように以上です。

最後に榎本キャプテン一言と連絡事項お願いします。」


榎本キャプテンはまず挨拶してから喋り出す。


「筋肉さえあればテストは大丈夫です。以上」


【ええっ、榎本キャプテンそれだけですか】


1年全員突っこみが入るが、そういう僕も驚いてる。

部活してて少し思ったがまさかテストの事に関しても筋肉の事しかこの人頭にないのか。


「はぁーこんなこと言って脳筋ぽいけど頭良いからムカつく。」

「榎本キャプテンって勉強できたんですか?」

橋口先輩に聞いてみた。

「ああ見えて学年20位以内に入るほど勉強できるからね。」

知らなかった。ただの筋肉バカかと思ってたけど人は見かけによらないと思った。


「と言うわけで頭と筋肉を鍛えて置くように以上」


「勉強会かちょっと面白そうだね達也」

「ごめん学僕勉強できないんだ」


姉弟そろって勉強できないのかと心の中で突っ込んだ。

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