第三話 夢と飲み過ぎ

 僕は元々、神社の神主の子供だったんだ。でも、法力がとても強かったんだ。

「お母様ー」

「いやっ!こっち来ないで!!」

 僕は無意識に他の人を傷つけていました。かすり傷から刀でえぐられたような傷、更には腕が無くなるような事もありました。

 どんどん僕は孤立していき、最終的に結界に閉じ込められます。

「入れ!化物!」

「嫌だわ、こんな化物」

「我が一族の汚点だわ、この化物!!」

「嫌だ……助けて、お母様……」

「あんたにお母様なんて言われる筋合い無いわ」

 その時のお母様の顔は酷く淀んでいた。


 目を覚まし、勢いよく起き上がる。

「はぁっ、はぁっ……」

 止めどなく涙が溢れ出る。あんな出来事、忘れたいのに。それでも精神的外傷トラウマの様に脳に焼き付いている。

 気分が悪いので外に行こうとする。

 すると、立つと目眩がし、布団の方に倒れ込む。布団から左側を見ると、コップがあった。だが、具合が悪過ぎて、それどころではなかった。

 僕の視界は真っ暗にシャットアウトされた。

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