第二話 宵
「すみません……」
と、女性の声がする。別に女性の声であることは問題ない。この結界の外ならば。
「どちら様ですか」
俺は少し睨みを効かせて問う。脅したつもりなのだが、全く効いていない様であった。すると、彼女は涼しい顔で言った。
「花音……花音様はいらっしゃいますか?」
少し間を開けて、口を開く。
「居ますが、寝ています」
何か嫌な気配が漂う。
「私は
静かな物腰で彼女は名乗った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます