私は恋人がいる

「りえ、大丈夫かい?うなされていたようだけど」


「あなたがいなくなる夢を見たの…」


 猫を思わせる少しつり上がっている両目で見つめられる。

 長い睫毛まつげに囲まれた彼の目は、アイラインを引いているようで印象に残る。

 すっと通った鼻筋と小さめの鼻翼びよく、薄い唇は形が良くて微笑むと鋭い犬歯が顔を覗かせる。

 完璧といってもいいほど美しい彼…雅臣まさおみは私の恋人だ。


「約束しただろ?ずっと一緒だって。大丈夫だよ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

人の心がない私を彼が支えてくれています 小紫-こむらさきー @violetsnake206

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ