十五日目 満月の日
「レイジさん! ご無事ですか!?」
リラだ……。あれ? どうなったんだっけ? 東の塔にはリラがいなくて……。地下牢にいるって聞き出して……。そうだ! 破術士にやられたんだ!
「レイジさん!」
これはリラの〈夢の言伝て〉だ。俺は気絶したのか。どうして殺されてないんだろう?
(リラ、ごめん。たぶん俺、捕まってる)
「さっき伯爵が来ました。お前を助けに来た奴らがいるが、変な希望は持たないことだって……」
(城門前で仲間に戦ってもらってる間に俺だけ中に潜入したんだ。みんな無事なのかな)
「ごめんなさい。地下牢からは何も聞こえません。ただ、さっきの伯爵の口ぶりだと、レイジさんのお仲間はまだ戦ってるんじゃないでしょうか」
(ああ、そういえば、どうしてリラは地下牢に?)
「わかりません。今朝、伯爵が会いに来て、その後、移されてしまいました。だから、きっとレイジさんの作戦が失敗してしまうんじゃないかと思って、私……」
(問題は、俺が今、どういう状態なのか……だよなぁ)
気絶する直前に何か聞いたような気がする。伯爵のところに……連れて行くようなことを言ってなかったか?
「レイジさん……」
(すぐに殺されないってことは……。ああ、まずいな。きっと人質にされるんだ)
カダーシャさんとクレイアさんはきっと目的のためなら俺を見捨ててくれる。でも、セラ姉は絶対に諦めないだろうな……。まずいぞ、セラ姉が危険だ。
(リラ、今すぐ俺を起こすようなことってできないかな)
「ごめんなさい。〈夢の言伝て〉にそういった効果は無いんです」
(そっか。じゃあ、自然に目覚めるか、叩き起こされるか、待たないといけないのか)
最悪の場合、目が覚めたら全部終わってるなんてこともありうる。
「ごめんなさい。私なんかのために……!」
(リラは悪くないよ。俺の詰めが甘かったんだ)
「私、いざとなったら舌を噛んででも死にます。簡単じゃないそうですが、絶対に命を絶ってみせます!」
(早まらないで。とりあえず、俺の仲間たちを信じてみよう。今はそうだな、女神に祈るぐらいしかできないや)
「わかりました。私も女神に祈ります。あっ、誰か来ました――」
リラの〈夢の言伝て〉は中断された。
顔が痛い。みぞおちが痛い。目が覚めたらしい。どうなった? どのぐらい時間が経ったんだ?
「やっと起きたか小僧」
知らない声だ……。目を開けて、頭を上げると、異様な目つきをした髭の男が椅子に座っていた。きっとこいつが伯爵だ。状況を確認する間も惜しんで〈恐怖の喚起〉を放つ。
「なるほど、凄まじい速度で幻術を使う。いい。部下に欲しい。よく連れてきた」
効いてない? 視線をずらすと、あの破術士がいた。そういうことか……。俺は特に縛られたりはしてない。腰の剣すら取り上げられていない。体を起こして……柄に手を伸ばそうとする。
「おっと、妙な考えはやめな」
破術士が口を開く。
「お前、格闘はからっきしだろ。その飾りを抜いたって俺には勝てねぇよ」
悔しい……。何もできないことを見透かされてるんだ。
「それにしても残念だったな小僧。恨むならあの馬鹿な小娘を恨むといい」
小娘? リラのことか?
「翌日には命運が尽きるというのに、妙に上機嫌でな。どんな手段で連絡を取ったか知らんが、仲間が来ると予測できたよ。監禁場所を変えて正解だったな」
それで地下牢に移されてたのか……! でも、この様子だとまだ悪魔は召喚されていない。俺が気絶してから一晩しか経ってないらしい。窓の外が明るい。時間はまだあるはずだ。
「俺を……人質にしても無駄だ。カダーシャさんは戦闘司祭だぞ」
はったりでもいい、乗り切らないと。
「さすがの私も狂犬が来たと知った時には驚いたよ。あれから一晩中戦い続けて、まだ城門にへばりついておる。化け物だな」
まだ戦ってるのか! さすがです、カダーシャさん。足を引っ張らないようになんとかしないと……。
「そこでだ。お前に働いてもらおう。あの狂犬の動きを幻術で止めて来い」
何を言ってるんだ? 俺を人質にするんじゃないのか? そう思っていると、伯爵から妙な魔力が漏れてくることに気付いた。穢らわしさを感じる……これはもしかして悪魔の魔力なのか?
「群青のカイタリアケイアスですか。呪術で人を操り配下にするのを好むとか。英雄ヴァリスも操られた盟友テオルによって追い詰められたと伝説に語られています」
クレイアさんの言葉を思い出す。この魔力、呪術をかけようとしてるんだ! 魔力を展開して身を守る。もしかしたら、人間の魔力だったら、これでなんとかなったのかもしれない。だけど、悪魔の魔力は濃密で、俺の魔力じゃ打ち消しきれない。
「抵抗するか。いい。素晴らしい魔力操作だ。我が部下となれ」
悪魔の魔力が俺に届いて侵食してくる。俺の、自分の魔力が異物みたいに感じられる。これが魔力を毒性に変える呪術の効果か! 少しずつ呪われた魔力が頭に回ってくる。ぼうっとしてきた。
「私に従え。名前はなんという?」
ダメだ、抵抗しないと。そうだ、気合いだ、気合いで打ち払うんだ……。
「レイジです」
意思とは関係なく名前を言ってしまう。
「よろしい。レイジよ、表の戦闘司祭を捕らえて来い」
「はい、わかりました」
そうだ、カダーシャさんを捕らえないといけない。それが伯爵の命令だ。でも、難しいな、カダーシャさんが化け物なのはよく知ってる。でも、さすがに〈恐怖の喚起〉なら効くかな? 頑張ろう。俺は伯爵に一礼して部屋を出た。
うわ、本当に化け物なんだなあの人。カダーシャさんは城門を突破して入り口のホールで戦っていた。俺はホールの中央に向かって階段を降りていく。
「弟! 貴様何をしていた!」
「えっ? レイ君!?」
セラ姉もいる。あれ? セラ姉も捕まえていいんだよね? 伯爵はカダーシャさんを捕まえろとしか言ってなかった。他のみんなについては自己判断でいいってことかな。
「レイジ様……やはり〈隷属の呪い〉で操られているのですね?」
操られて? ああ、そうか。伯爵の呪術で操られてるのか俺。まあ、しょうがないよね。逆らおうって気も湧かない。
「セラ姉、こっちにおいでよ。一緒に伯爵の部下になろう」
「レイ君!?」
カダーシャさんを狙った火の玉が、半透明のバリアみたいなものに防がれた。あれがクレイアさんの障壁術か、初めて見た。味方は数こそ多いものの、明らかにカダーシャさんに気圧されている。射程外から仕留められる可能性のある元素術は障壁術で防がれてしまう。早くカダーシャさんを止めないと被害が大きくなるな。さっさと終わらせよう。俺はさらに近付いて、〈恐怖の喚起〉の術式を構築する。カダーシャさんに向けて発動。……おかしい。カダーシャさんは斧を振り続けている。電撃で味方数人が倒れた。
「そんなものが効くと思っているのか?」
本当に化け物なんだね。困ったな。とりあえず〈眩暈〉を使おう。完全には止められないけど、精神力でどうこうできるものじゃない。
「くっ……」
ほら、カダーシャさんの体がぐらっと傾く。味方が一気に勢いづいた。セラ姉の動きも止めよう。でも、〈恐怖の喚起〉をかけるのは可哀想だな。〈幻惑放心〉にしておこう。術式を構築して……セラ姉にかける。
「レイ君!」
「あれ?」
おかしいな、効いてない。カダーシャさんへの〈眩暈〉を維持しながらだから失敗したかな? っていうか、カダーシャさん、ふらふらしてるのにまだ戦ってるよ。すごすぎる。あれ? クレイアさんの後ろにエトナさんがいる。危険な場所には行かないって言ってたのに。
「セラエナ! 行っけぇーー!!」
エトナさんが叫ぶ。セラ姉が強化術を使って跳び上がる。天井のシャンデリアを掴んで、振り子の勢いでこっちに飛んでくる。……セラ姉、もう俺のすぐ前に来ちゃったよ。伯爵の命令はカダーシャさんの捕縛。セラ姉については何も言われてない。つい、幻術を掛けるのを躊躇してしまう。ああ、メイスで殴られたら痛いだろうなあ。そう思ったけど、セラ姉はメイスを振り上げない。そのまま体当たりをするつもりか。
「レイ君!」
抱きついてきた!? そして……キスをされる。
急に頭にかかっていた靄が晴れた。ええっ? 俺に掛かってた呪術が解けた!? セラ姉に抱えられえる。お姫様抱っこだ。
「どういうことなのセラ姉!?」
「作戦続行だよ! 東の塔に行けばいい
?」
セラ姉は俺を抱えたまま走り出す。
「やっ、違う! リラは地下牢に移されてたんだ!」
俺に掛かってた呪術が切れたことを把握した敵の一部が追ってきた。かなりの人数だけど〈恐怖の喚起〉をお見舞いする。一番前の六人が悲鳴をあげて座り込んだ。それを見た他の連中が追撃を躊躇する。
「セラ姉、下ろして、自分で走れるよ!」
「地下牢まで案内できる?」
俺を下ろしながらそう聞いてくる。
「うん、こっちだ! そうだ、セラ姉、敵に破術士がいる」
「それでやられちゃったんだね。許せない!」
二人で走る。俺も足に強化術を掛けている。そして、昨日やられた地下牢への階段まで到達。誰もいない! チャンスだ!
地下牢には看守らしき男がいた。俺が幻術を掛けるより速く、セラ姉がメイスで殴り付ける。鉄格子の向こうにリラがいる!
「リラ!」
「えっ!?」
なぜか困惑した顔のリラ。あ、そうか、リラは俺の顔を知らないんだった。
「俺だよレイジだ! 助けに来たよ!」
「レイジさん……!? ……本当に助けに来てくれたんですね!」
セラ姉が看守のベルトから鍵を手に入れて鉄格子を開ける。
「あなたがリラね。レイ君に感謝してよ!」
「レイジさんのお仲間……」
「レイ君のお姉ちゃんです!」
リラを解放して地下牢から階段を上がる。リラは俺が抱きかかえている。俺の強化術適性は大したことないけど、痩せたリラをお姫様抱っこして階段を駆け上がるぐらいは余裕だ。
一階に戻ると、伯爵があの破術士を連れて待っていた。
「カイタリアケイアス様の〈隷属の呪い〉を解くほどの破術士がいるとはな。正直驚い――」
長話に付き合うつもりは無い! 〈恐怖の喚起〉を放つ!
「おいおい、俺を忘れてるんじゃないのか?」
幻術は破術士に阻まれて発動しない。でも、それでいい。〈恐怖の喚起〉を伯爵に向けて連続で発動する。破術士の顔に焦りが浮かんだ。奴は〈精神保護〉を使い続けないといけない。伯爵もそれに気付いたのか怯んだ表情を見せる。
「あなたこそ、レイ君にお姉ちゃんがいることを忘れてない?」
セラ姉が攻撃のために強化術を掛け直す。破術士が慌てて〈強化術破り〉を使おうとした。そうすると、当然〈精神保護〉は解かれる。
「ひっ、ひぃああああ!! カイタリアケイアス様ぁぁ!!」
伯爵が上を向いて苦悶の声をあげる。破術士は慌てて〈幻術破り〉で伯爵を恐怖の幻から救おうとする。こいつも呪術で操られているんだろう。だけど、伯爵を助けるなんて余計なことをしたのが敗因だ。
「よくもレイ君を!」
強化の完了したセラ姉が伯爵と破術士をメイスで続けざまに殴り付ける。頭蓋骨が砕ける音がした。俺の腕の中でリラが目を背ける。……終わった。悪魔に操られた伯爵を倒した以上、もう悪魔召喚という最悪の事態は起こらない。あとは脱出するだけだ。
「行こうセラ姉!」
「うん! 先行するよ!」
セラ姉がすごい速度で走っていく。二階の西側の通路へ! 城内の敵は全員カダーシャさんたちと戦ってるみたいだ。俺たちを阻む者はいない。
見取り図にあった西側の窓の辺りでセラ姉が待っていた。あれ? 窓が鉄板で塞がれている!?
「大丈夫。お姉ちゃんに任せて」
セラ姉の腕に多くの魔力が集まって輝いた。メイスを大きく振りかぶってフルスイング。鉄板がひしゃげて外に落ちた。お見事。水飛沫のあがる音がした。これ、俺だけだったらここで詰んでたかもしれない。ぞっとする。窓から外を覗くと、堀を挟んでエトナさんが立ってるのか見えた。
「水に飛び込むよ、リラ」
「はい!」
怯えた表情のリラを抱えたまま、セラ姉に続いて窓からダイブする。落下の感覚! これは怖い! 戦いの勢いで高ぶっていた気持ちが急速に冷める。悲鳴を我慢して、水にぶつかる衝撃に耐える。服を着たまま泳ぐのは難しいって聞いたことがある。とにかく、無駄に動かず浮き上がるのを待つ。顔が水面に出た! エトナさんが縄を二本投げたのが見えた。リラをしっかり抱えながら縄を掴む。素早く堀から上がったセラ姉が縄を引いてくれる。強化術で腕力を高めて縄にしがみつく。
堀から引き上げられてみると、リラが気を失っていた。「リラ!」と声をかけて揺すると、ゆっくりと目を覚ます。
「レイジさん……」
エトナさんが「さっさと合流するよ!」と言って走り出す。俺もリラを抱きかかえながら立ち上がった。セラ姉が前を走っていく。
跳ね橋まで来ると、ちょうど門の下でカダーシャさんが戦っているのが見えた。ルソルさんとクレイアさんの援護があるとはいえ、セラ姉が抜けた分、押し返されているらしい。
「撤収! 撤収だよ!」
エトナさんの声を聞いて、ルソルさんが派手に炎を放った。その隙にカダーシャさんが後退する。追撃しようとした敵に〈恐怖の喚起〉をお見舞いする。大きな隙ができた。みんなで走り出す。追ってくる気配は無い。たぶん敵は城を守るように命じられてるんだ。俺たちは大通りを駆け抜けて、馬を預けていた宿の厩舎に駆け込む。
馬を外に出して飛び乗った。いや、俺はセラ姉に引っ張りあげてもらったんだけど。リラはエトナさんに任せた。クレイアさんはカダーシャさんの後ろに乗る。馬を走らせ市門へ向かう。衛兵が驚いた顔で戸惑っている。応戦しようとしたので〈眩暈〉を掛けてやった。ふらつく衛兵の脇を駆け抜ける。やった! カルゲノを脱出した! はじめは追手を警戒して馬を飛ばしたけれど、ある程度のところでスピードを落とす。大丈夫、追ってくる気配はない。
「伯爵への攻撃は手応えがありました。きっと追撃命令は出ません」
セラ姉の言葉で安堵感が広がる。みんなくたくたといった様子だ。気絶してた俺と違って、一晩中戦ってたんだもんな。クレイアさんはカダーシャさんに抱き付いてうとうとしている。眼鏡が落ちないか心配だ。
ノルカルゲノにたどり着いたのは夕方だった。馬から下りると、リラが頭を下げる。
「みなさん、ありがとうございます! 私がリラです……!」
なんだか……怯えてる?
「さっきは雑な自己紹介になっちゃったから、改めて。私はセラエナ。レイ君のお姉ちゃんです」
「シャナラーラの神官、ルソルです」
「フロルカロル神の戦闘司祭、カダーシャだ!」
「ワンディリマ寺院のエトナよ。よろしくね」
「ナクアテン神の神官、クレイアです」
リラは名前を聞いても不安そうな顔をしている。
「大丈夫だよリラ。みんな俺の仲間だから」
クレイアさんが眼鏡を直しながら言う。
「私は禁術を世に放つわけにはいかないという立場です」
そういえば、そんな面倒な問題もあったんだった。エトナさんが、まあまあ、と言ってクレイアさんとリラの間に立つ。
「まずはすることがあるでしょ。ご飯食べよう! お腹を満たして、体をキレイにして、ぐっすり眠って、明日考えよう。みんな寝てないんだしさ」
「その通りです。まずは落ち着きましょう。レイジ様、やりましたね」
ルソルさんが微笑む。クレイアさんは眼鏡をくいっと上げると、わかりましたと言った。
晩御飯はエトナさん特製イベルコット。リラは初めて食べるらしく、辛さにびっくりしていた。
「それにしてもさー、あそこで普通キスする? 直に触れれば手と手だって良かったんだけど?」
俺に掛けられた呪術を解除した時の話だ。
「結局、あれって破術だったんですよね?」
「そう、私の〈呪術破り〉媒介版。私の破術は切り札で、誰にも知られたくなかったんだけどなー」
どうやらエトナさんは破術の適性がかなり高いことを隠していたようだ。一晩明けても俺が戻らなかったことで失敗を確信したみんなは、次に伯爵が何をするか予想したらしい。呪術で人を操ることを得意とするカイタリアケイアスがバックに付いているからには、凄腕の幻術士の俺を手駒として使ってくるに違いないと読んだわけだ。ちなみに、カダーシャさんに〈恐怖の喚起〉が効かなかったのは気合いじゃなくて破術〈精神保護〉のせいだった。セラ姉にも掛けてたそうだけど、〈幻惑放心〉は〈感覚遮断〉じゃないと防げない。つまり、あそこで失敗したのは単純に俺がミスったか、セラ姉の気合いが勝ったかのどちらかということになる。「レイ君のお姉ちゃんへの愛が、無意識に失敗させたんだよ」と、セラ姉は言う。真相はわからないけど、あそこで〈恐怖の喚起〉じゃなく〈幻惑放心〉を使ったのは、まぁ「お姉ちゃんへの愛」と言えなくもないし、それでいいか。
そんな話をしながらお互いの健闘を称え合う俺たちを、リラはずっと遠慮がちに見ていた。きっと、自分のせいで俺たちを危険な目にあわせたとか、そういう気の使い方をしちゃってるんだと思う。明日、ゆっくり二人で話してみよう。
食事を終えて、各自部屋で体を拭いて、ベッドに入る。窓から見える満月がとても明るい。ちなみにセラ姉は俺の隣にいる。
「心配させた罰として私が寝るまでぎゅっとしてること!」
そんなことを言われている。そして、疲れきった俺たちは、すぐに眠りに落ちた。
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