第2話 買い出しとお昼
「どうかな?上着」
「暖かいです!」
「ヒトはこれで冬を凌いでいるのか?」
「うん!まあ年中半袖っていう人もいるけどさ…」
現在真冬、ものすごーく寒い!半袖とかで寒そうだから新しく長袖長ズボンの服を買ってあげようかと思ってる!ちなみにお金についてはフレンズ保護団体からめちゃもらってるけどフレンズ保護団体自体がどうやってお金を集めているかというと例のクラウドファンディングってやつと募金でお金を集めてるらしい。さすがはミライさん!頭がよく回ってる!
「そういえばアカリ、この近くには初めて来たんだがフレンズはあまり見かけないぞ?」
「そう思うでしょ?でもね…ほら!あそこにナミチスイコウモリさんがいるじゃん!」
「あっ!ほんとですね!」
「こんな感じに色んなところによく潜んでるからね。探したりして楽しんでたよ!」
「そうなのか」
「アカリさん!趣味ってなんですか?」
「趣味?楽器使って演奏することだよ?たまに友達と集まってみんなで何かを演奏するよ?」
「楽器ってあれか?木で作られていて3本の紐がついているやつか?」
イッカクさんは三味線のことを言ってるのかな?
「それも楽器の一部だね!私はよくエレキギターってやつを使ってるんだー!」
よく意外って言われるけどボーカルも任されてるからドラムとかでボーカルを任されるとちょっと大変だからエレキギターにさせてもらった!
「そうか!…その集まる時に聞かせてくれないか?」
「わかった!楽しみにしておいて?」
…
「ついた!」
服屋に到着!…でも他の人がめっちゃ見てくる。そりゃあそうだね。フレンズと共に行動する人なんて滅多にいないからね。
「さて、似合う様な服を探そうか!」
「頼むぞ?」
「お願いしますね!」
…
「…どうかな?」
「あぁ!この服はいいな!動きやすい!」
「私の方もどうですかー?気に入ったんですけど…」
「うん!可愛いね!」
…ざっくり言おうかな?イエイヌさんにはボーダーとジーパン、イッカクさんにはワンピースにちょっとした上着を着せてみたよ!2人とも満足そうでよかった!
「さ、帰ろうか!着るのはあとで!」
…
何もなく帰還!よかったよかった!
「さ、好きな服に着替えて?私は少し仕事をするからさ!」
「仕事?」
「うん、仕事!」
フレンズさんがきてくれたこと、報告しなきゃね!
「もしもしー、ミライですー」
「もしもーし、聞こえますかー?」
「…はーい!どうしました?」
「報告がありますよー?」
「報告?なんの報告ですか?」
「なんですかこれ!」
「これ誰かが来たら報告する感じなのか?」
「うわっ!?…まあこういうことですよ?」
「よかったです!シェアハウス作戦、大成功ですね!」
「ですね!あれ、これってどれくらい収容しますか?」
「自由ですよ!可能な限りシェアハウスの増築も許しますし…なんせ土地も広く買いましたから!」
「そうですね!かなり土地が余ってると思えば…」
「フレンズさんたちのためですから!そこにいるイッカクさんみたいに元々海で生活していたフレンズさんたちのためにプールも作りましたからね!でも建物を建てるときは必ず報告をお願いしますね?」
「わかりました!」
「資金援助はまだ大丈夫そうですかね…?」
「はい!余裕がありますよ!」
「足りなくなったら遠慮せずに言ってくださいね?あと、明日そっち行きますよ!」
「あ、ありがとうございます!」
「では、楽しみにしてますねー!」
電話が終わった!ミライさんと会うのかぁ…実は何回か会ってるから仲良いけどさ!
「…誰なんですか?」
「私の友達であって上司でもあってフレンズ好きの人!この人が明日来るからね?」
「そうなのか。…ヒトは大体が働いてると聞いたがアカリは働いてるのか?」
「うん、働いてるよ?」
「そうなのか。そもそもヒトにとって働くってどういうことなのか?」
「…生きるため、かな?」
「生きるため…」
働かないとお金が得られないからね!
「さっき買い物してたときにさ、私が丸くて平べったい物質とか紙を渡していたの、覚えてる?」
「覚えてるが…」
「それはお金って言ってね?これと交換に色々な物を得ていくっていうシステムなんだけど…そのお金を得る方法が働くっていうことなんだ!まあ私は援助金を得てるから問題ないけどね!」
「そうか!…さっき買ってもらった服に着替えてもいいか?」
「うん!さっき言った部屋で着替えてね?私はお昼作ってるからさ!」
「はい!お願いします!」
今日のお昼は簡単にインスタントラーメンを茹でて一緒に食べようか!
…
「「「いただきます!」」」
2人とも着替えたけどイッカクさんの上着は流石に室内で着るわけにはいかないから脱がしたよ!
「…お箸…だったか?どうやって使うんだ?」
「…そっか、知らないのか!じゃあ即興で教えるからね!」
早くしないと伸びちゃうからね!早く早く!
…
みんな割と早く覚えてくれた!助かる!
「さ、改めて食べようか!」
「…食べにくい…」
「…なんかごめんね?」
「いえ!いつか覚えなきゃと思ったので!」
「そっか!じゃあ食べよう!」
ラーメンはいつでも簡単に作れるからいいね!
「…美味しいな…体が温まる」
「でしょ!私の好きな食べ物の一つ!」
「わかるかも…しれないな!」
「よかった!」
…
ラーメンの美味を堪能しながら簡単に食べ終わったよ!
「「「ごちそうさまでした!」」」
「…アカリ、ここにいるからには何か手伝いたいんだが…」
「あ、本当!?ありがとね!…じゃあさ、2人とも、手伝ってくれるなら洗濯とお風呂掃除、どっちがいいかな?」
「どっちもどういうものなんですか?」
「洗濯がみんなの服を綺麗にする仕事、お風呂掃除がみんなの体を洗うお風呂を綺麗にする仕事!」
「…イエイヌ、私は洗濯がいいと思うが、いいか?」
「いいですよー!」
「よし、じゃあ説明していくからよーく聞いててよ?じゃ、ついてきて?」
洗面所に行かないと説明できないからね!
…
「さて、イッカクさん、洗濯はこの機械を使ってやるんだけど…まあ…やるときに説明したほうがいいかな!ごめんね?じゃあイエイヌさん、説明するよ?」
「はい!」
「お風呂掃除はこの浴槽をね…この洗剤と黄色のスポンジを使って擦る!今日は実際にやるから明日からやってほしいな?」
「わかりました!」
「まずはこの洗剤を浴槽の中にかけるよ?簡単にバーってやっちゃえばいいよ?使い過ぎには注意ね?」
「なるほど…」
「…さ、擦り終わったら、このシャワーで洗剤の泡とスポンジに吸収された泡を全部取って?この作業を下手にやると大変なことになるから気をつけて?」
「…これで終わりですか?」
「うん!お願いねー!」
「任せてください!」
「さ、イッカクさんはお風呂に入ったあとに説明するね?」
「わかった」
今洗濯するものも無いし…
…
そうそう、お願いしないと!
「2人とも?お願いがあるんだけどいいかな?」
「ん?どうした?」
「ここにいる以上…他人じゃなくなるからさ?友達でいたいんだけど…いい?」
「もちろんだ!よろしく頼む!」
「私もお願いします!」
「…よかった!よろしくね!」
ここからは友達として、夜まで自由に暮らす。
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