第1話 シェアハウス、オープン
「…よし…こんな感じかな…?」
いやー…疲れるよ!チラシを近くの公園とかの掲示板に貼ったりするのは!
でもこれで少しでも困っているフレンズさんが来てくれるといいなぁ…
ちなみに現在夜中0時。人がいないときにやりたかった!
「さて…帰って寝ますか!」
私自身誰が来てくれるかもわからないしそもそも来てくれるのかすらわからない。でも!くじけずに頑張ろうか!
…
翌日
「さてと…今日の朝ごはんは…目玉焼きでいいか」
おはようございます!あ、私はシェアハウスを建てた時からシェアハウスで過ごしてるから!
「…いや!パンに挟む!これしかないよね!」
いつも通りキッチンに向かって朝ご飯を作る。ちなみにコンロはIHでフレンズさんも料理が楽しめるようにしてある!
…しっかしだよ!料理を猛勉強した甲斐があった!
「…ふぅ…朝の牛乳は最高だね…!身にしみる!」
大袈裟過ぎるかもしれないけど確かにそう思うからね!仕方がない!
「…目玉焼きって美味しいよねぇ…」
実を言うと独り言がかなり出ちゃう性格だからなぁ…
…
まあざっと完成!
「いただきまーs」
ピンポ-ン
おっ!これは来たかな?
「はーい!どちら様でしょうかー」
「あっ、ここに困っているフレンズの集まる場所を作ったと聞きました!」
「あ!そうですか!今開けますねー」
誰だろうな…
「…あ!おはようございます!今日はどうされたんでしょうか?」
「あの紙を見たんですけど…ここに住んでもいいでしょうか?」
「はい!でも色々聞かなきゃいけないけどお腹空いてるよね?ご飯作るよ?」
「ありがとうございます!」
…目玉焼きをサンドしたサンドウィッチでいいか。
…
「はーい、できたよー」
「なんかありがとうございます!」
「いえいえ!どういたしまして!さて…食べながらでいいんだけど…ここに住むためにはこの家の管理人である私が色々聞いておかなきゃいけないんだよね?だから今は名前を教えてほしいな?」
「イエイヌです!」
イエイヌ…基本は家にいる飼う用のイヌだったはず…何かあったのかな?
「イエイヌね!わかったよ!じゃあ今日からここに住んでいいよ?」
「本当ですか!?ありがとうございます!」
…一応聞いておこうかな?
「…辛いなら言わなくてもいいよ?なんでここに来たの?何か辛いことでもあった?」
「…飼えないからっていわれて追い出されて…」
「うーん…そっか…」
ペットによくある事案だね…
「でも!ここに住み始めたからにはあなたに一生ついていきます!」
「そ…そっか!ありがとね!」
「そういえばあなたの名前は?」
「あっ!そうだったね!私の名前は「松本灯里」!アカリって親しみ込めて呼んでくれてもいいよ?」
「わかりました!ではこれからよろしくお願いします!アカリさん!」
「うん!よろしくね!」
第一住人、早くもイエイヌさんが入りました!
…
「そういえば荷物はある?」
「いえ…特に何も」
「うん、わかった!じゃあ部屋を案内するからついてきて?」
とりあえず寝る場所とお風呂とかの場所さえ教えておけば大丈夫でしょ?
…
「さて、とりあえず部屋の案内は終わったから今からは自由にして?」
「はい!」
ピンポ-ン
いや今日来客多いね!?
「はーい、どなたでしょうかー」
「ここってあの紙に書いてあった場所かぁぁぁ…?そうだったら入れてほしいぃ…」
「はいはーい!」
…すっごい寒そうだったよ?
「…はーい、おはようございまーす!」
「急にすまない…温めてくれないか…!寒いんだ…!」
「う、うん!ちょっと待ってて?あ、そこで靴を脱いでからそこの左のドアを開けたらコタツがあるからそこに入ってて!」
「あぁ…すまないぃ…」
確かタンスの方に毛布があるはずだから取ってこようか!
…
「…すまなかったな」
「いえいえ!これもフレンズさんのため!さて、ここに何をしに来たのかな?」
「入居希望だ…」
「入居希望!ほんと!?」
「そうだ…!頼めるか…?」
「よし!じゃあ名前を教えてほしいな?」
「イッカクだ…!ア-サブ」
イッカク…海のフレンズさんのはず。
「イッカクね…。つまり海の方から来てくれたのかな?」
「あぁ…。海で泳ぐのは確かに気持ちがいいんだが…船が投げる網によく捕まりそうになったりして怖くなったからここに来たんだ…」
…確かに海にいるフレンズさんはそういうところとか大変そう。でもこのシェアハウス、私がお金をすごい貯めて建てた場所だからちょっとしたプールもついてる!
「うーん…それに関しては本当にしょうがないよね…でも安心して?泳ぎたくなったらいつでも泳げるようにしてあるよ?」
「本当か!?」
「うん!まあ大きくはないけどさ?」
「助かる!」
「あと朝ごはんは食べた?」
「一応ヤシの実でなんとかした」
ヤシの実…!?あんな硬い物をどうやって…
「…足りないでしょ」
「いや…大丈夫だ」
「ほんとに〜?」
「あぁ。ほんとdグゥ-」
「「あっ」」
「…すまない、頼んでいいか…?///」
「…うん!任せて!」
あれま、可愛らしい!フレンズさんってこういう可愛いところがあるから好きなんだよね!
…
「はい!サンドウィッチ!」
「すまない」
「…食べ終わったらここの案内するからね?」
「わかった」
「いやー…それにしてもチラシ貼った甲斐があったなー!密猟者とかから守るっていう目的でこのシェアハウスを建てたつもりがまさか初日で2人も来てくれるなんて!」
「こちらとしてもありがたいです!」
「…ここでは自由にしてもいいからね?でも…外に出るときに危険がある場合は私もついていくからね?あと買い出し行く時もついていってほしいな?もし何かあったら怖いからさ…フレンズさんに危険が及ぶならこの手を汚してでも守るからね…」
そうそう、解説しておくと私はフレンズ保護団体っていう団体に所属…いや、その団体で働いていてそこでめちゃ援助金もらってるから大丈夫!そしてこのシェアハウス制度は割と私が初めてなんだ!
「…フレンズは人を傷つけてはいけない…それだな?」
「うん…ほんと、政府はどうかしてるよ。正当防衛も禁止されてるからね…」
「大丈夫です!その時はヒトにはない能力で逃げますから!」
「…でも万が一だよ…」
「…大丈夫だ。イエイヌが言った通り私たちにはヒトにはない身体能力を持っている」
「…じゃあお願いするね」
「これからこのシェアハウスはもっとフレンズは増えるはずです!さっき話したようなことについての覚悟はできているんじゃないんですか?」
「…できてるよ!私はみんなを守るっていう覚悟ができてる!」
そんな覚悟が無かったら今頃こんなシェアハウスをオープンしてないしそもそもフレンズ保護団体に入ってないだろうし!
…
「ごちそうさま。おいしかったよ」
「お粗末様でした!さ、私は買い出しに行くけど…ついてくる?」
「一応行きますね!ここら辺の地形などを覚えておきたいので!」
「私も行こう」
「わかったよ!」
今日は2人が来てくれたし…2人が食べたいものを夕食にしようか!
「2人とも、何が食べたい?」
「え?なんでもいいですけど…」
「そうだな…魚が食べたいな」
「魚?なんの魚がいいかな?」
「その料理…か?美味しいと思うもので構わない」
…といったらサバの味噌煮でしょ!
「…うん!検討はついたから買いに行こうか!それとみんなの服も買いに行こうか!」
楽しみだな…!これからどうなっていくかわからないけど大変でも私は楽しむよ!
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