第20話未定
原則を変える事、それはすなわち、Aと言う物や生物や現象等が、Bと言う世界でどう扱われるか?と言う事も変えられる。故にただ効果や火力やステータスが凄い程度では簡単に倒せる。何故ならそれらがBの世界では雑魚と扱われるようにすれば良いだけだ。だから、特定の力を持たねば、そもそもまともな戦いの場にも上がれない。此方が似た事を出来る上に原則の化身が雑魚しか操れなかったからその妨害自体は軽かった訳だがね。……まあ、それで勝てるかどうかはさておき、相手と同じ力を持てば対抗出来得ると言う能力は多い。倒す対象の能力内容が幾ら盛られようがそれが此方も盛られる訳だからな。能力を盛ったから勝てると言う話が、相手も同じだけ盛られるのだからそうなるのも当然だろう。まあだから能力では無く所有者側の対決に出来るが、そう成ると、使い手側に至れり尽せりな能力な場合、同時に敵側にも至れり尽くせりに成る。何でもかんでも能力の補助で解決……なんてして居たら対策ぶち抜かれてミラー戦闘が成立しよう物なら泣きを見るだろうね。
それはさておき、宇宙の化身を倒す準備を再び始めよう。宇宙の化身の定義と成る宇宙がどの程度の広さの物なのかを先ずは知るべきだ。仮に化身の前提と成る物全てを別物に変える事が攻略法なら、それの規模を誤認しては勝てる物も勝てなくなる。……とは言えまともに馬鹿正直に調査なんてしたらその段階で相手にそれが露呈し、バトル開始だ。だから此処でやるべきなのは宇宙の化身の身体ではないで有ろう物と宇宙の化身の身体で有ろう物を比較し、差異を見付ける事。幸い比較対象なら相手が此方の銀河を切り取る際に用意してくれたのだ。故にやれなくはない。……但し、ある程度のダークマター辺りの物も変える前提に巻き込む事に成りそうだが……、まあ、それは良い。宇宙全部を丸ごと別物にする事を考えたら只の誤差だろう。まあ、少しでも残したら生き延びられる訳だから過剰火力ぐらいで丁度良いが、仮にもし一方的にやれたとしても不安要素がある状態なのは良くないな。だからと贅沢を言える状況でも話でも無いが……まあ、一先ず神格統合メタのメタも用意しておかなければ。とは言え、原則側を弄れるのだから、どんな設定をぶつけられようがそれが原則として出来ない様に原則を変えるだけで良いのだが。……まあ、これは酷いよな。どんな設定ぶつけられようがそれは成立しない原則にするだけで全部潰せる。ゲームで言うならゲームマスター権限の最上位権限を一個人が行使するような物。しかもゲームバランスなんて気にする必要も無いと来た。……まあ、そりゃあ他が幾ら強くても原則の化身に負けた事にされているよな……。即殺なんてしたら世界が壊れる検案だから世界が創れなければ無力化が勝負の基本的な前提に成るのに、そうしたくても勝ち筋を全部丁寧に潰される原則にされるのだから、世界を創れるレベルの事が出来ないと他の力がもし幾ら強くても原則的に手前の負けとされると言う訳だ。卑怯極まりないが、大抵の奴には勝てるが、同系統の事が出来れば対抗は出来る事は出来る。最強無敵を歌う様な能力が出る作品ではそう言う類いの奴は腐るほど居るだろう。どんな能力を出されようが勝てるってさ。まあそれ以前の話として勝ち負けを問う前に前提と成る原則的ルール側を変えられるのだから、まともに能力を有効な形で使える勝負に成るか自体がそもそも疑問だが……。ああ、話がそれた。原則の化身に原則の化身を成立させる全ての原則を崩した。だから倒せた……訳では無い。正確には原則の化身に都合の悪い原則を与え、原則の化身の前提を機能不全化させた。が、正しい。宇宙の化身の機能不全化をするためにはどうすれば良いだろう?宇宙の化身の身体の形式は何だろう?水面の月?それとも宇宙全部が単純に宇宙の化身の身体と同意義?……まあ、自分の上位互換メタ考察だ。余りしたくは無いが、仮に宇宙全部が宇宙の化身の身体だとしよう……その場合、この今居る宇宙も宇宙の化身の身体の一部に成るが、それでは話の根底が成り立たない。身体の一部に付いて居る物を身体の別の場所に着けただけに成るからね。だから、切り離された宇宙と宇宙の化身の身体は繋がりが無い状態で無いと話の前提が成り立たない。……まあ、なら、だ。要は宇宙を小分けブロック状に分離されるように原則を変えれば、それでも宇宙の化身がそれらを身体としておくための力が現れるはず。……まあ、これが正しい場合、宇宙の化身は宇宙其の物全てでは無く、宇宙に対して憑依して宇宙を体にして居るタイプの存在に成る。要はフラワシとかヴィシュヌ様みたいなタイプ。……まあ、仮にそうだとすると、ヴィシュヌ様が宇宙の化身を倒さないのは自分の力と似た事をやっている奴だから自分の倒し方を露呈させたくなく、倒したくないタイプの奴と言う事だろうか?それは別に良いとして、問題はそうする上でどの様な原則を宇宙の化身に加えれば勝てるかだ。……それにもし仮に宇宙の化身を宇宙から剥がせても、宇宙の化身その物自体とも戦わなければならない。憑依だけが能で無いのはもう知って居る訳だし。
以上から、要約すれば宇宙の化身は憑依型なので、宇宙から宇宙の化身を剥ぐ類の原則を与え、剥いだ後のそいつを無力化する原則を与えよ……と成る。言葉にすれば簡単だが、そもそも宇宙規模の行為が出来なければやりようも無いレベルの事だ。……まあ、今の俺は色々と嵩増しされて居るのだから他の今まで倒した奴と比較をするのはアレだが、……まあ、良い。調査して行こうか。
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そして調査を始めた初手で宇宙の化身が色々な物をぶつけて来た……まあ、考えてみれば当然である。宇宙の化身はとにかく大きいのだ。原則の化身がどうこうされたのを見ていれば干渉してくれば当然対処に当たるだろうさ。其処で何かを此方に当てて来ると、俺の頭は情報の処理に追い付かなくなり、弾けた、が、水で体を創る要領で頭を大量に用意し、それに並列処理をさせる。……その情報の内容は宇宙の化身の降伏宣言だった。……えぇ……いや、かなり此方は勝算が有る状態だけども。……ん?何か俺の身体に今までは無かった様な力が溢れていく。情報を膨大に得た事で何かしらの条件を満たしたのだろうか?検証出来る事でも無いが、俺はアーバーンと融合した事で得た神格以外の初の神格を得た。……。即ち、ヘカトンケイル。水で巨人を出したり腕を大量に出しまくったりしまくって居た上頭まで増やした。……まあ、今迄やった事を神格に当てはまるならこれに成る訳だ。……この理屈が正しいのなら、例えば千手観音の神格を得られる可能性も有るな……まあ、それはまだ先か。さて、どうした物か。得た力は大量に手を出し操れるようにするだけ……な、訳じゃ無い。仮に、それだけが能力で有ってみろ、正直いらん。そんな物は。だって数に拘らなければもう自前で神格関係なく出来る事だ。……まあ、出来る事だからこそ神格にそれが昇華されたのかもしれないが、此方は手だけではなく巨人も出せているのだ。手を出すだけが能力ではそちらのカバーが出来て居ないだろう。ヘカトンケイルの逸話的にはティタノマキアの際に三百もの山ほどの岩をぶん投げゼウスに加勢したと言われる。……それを前提に考えよう。三百もの山ほどの大岩を何処から集めた?これは俺の勝手な解釈だが、簡単な話だ。片手間に腕力で地盤の岩盤を掘削して大岩を作れたのだろう。まあ、単純にそれだけ用意したのかもしれないがね。では、岩の用意を俺の能力を基盤に考えるとどう再現する?それなら単純だ。生成する水を硬化出来れば良い。まあ、それなら既に出来る事だ。じゃ無いと巨人生成とかやっているのにそれには碌に硬度が無い事に成ってしまうし、硬度を持たせる事は前提レベルで出来る。まあ、制御力だけでも硬化は説明付くが、それは良いとして、なら後は大量に水を生成し、それを硬化し大岩に見立てれば、後は神話でやった事の再現は出来る。……まあ、ヘカトンケイルって見た目がアレだから幽閉されていたらしいから、それが微妙だが、それ以外の奴は概ね問題無しだろう。巨人出せて腕も頭も大量に増やせたからな。故に神格を得た。と言う所か?……まあ、アレだな。神格を得る条件は特定神格がやった事が自力で軒並み出来る状態になったから、と言う事だろうか?まあ、そうだろうな。……これが何の前置きも無くされた物なら素直に喜べるのだが、ヴィシュヌ様が言及して居たからな……。恐らく神格を与えるそう言うシステムが有るのだろう。神格付与システム。……もしそう言う物が有るのなら、考えるだけで頭が痛く成って来る。これは俺だけが恩恵を受けられる物では無いだろうから。……ってああ、そうだった。宇宙の化身の対応をしないとだ。
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そして宇宙の化身と話してみた所、……まあ、うん、アレだ。原則の化身を此方が倒した事を把握している関係上、まともに戦えば似た事に成りかねない状態だと判断された。うん。それは良い。それは良いのだが、……話し合いをする段階を通り越して何故いきなり降伏なのか?……何か裏が有りそう過ぎてアレだな。一応警戒はまだしておこう。降伏するフリかもしれないし。……ってか、宇宙の化身が擬人化して来て出て来て媚びて来たな。……現状宇宙の化身を倒せるかもしれない手だてが有るだけで確殺と言えるほどのそれは無いのだから、媚びて来て此方の現状を知られるのは展開的には色々とアレなのだがね……。故に神格統合なんてとんでもない。したら現状が相手に伝わり、この状況も破綻する。……普通に戦うよりも厄介な状況に成って居るな、これは……。現状は相手側から媚びてきて居るが、此方側が宇宙の化身を逆に口説き落とさないと不味くないか、この状況は……。アーバーンとかと話し合いしておかねば……。
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……水霧から説明を受けて思うのだけど、……宇宙の化身側が此方を格上、又は宇宙の化身を此方が殺せる手段が有ると思いこの現状に成って居るのなら、ある程度の情報隠しをしないと即開戦も有り得る、ええ、それは解るわ。でもそれで宇宙の化身を口説き落とせ……に繋がるのは納得行かないわね。いや、戦わないで済ますために友好的な状態に成って置こうと言うのは分かるけど、……最近は色々な人に手を出し過ぎよね……。神格統合だってあくまでも意味を持たせない様に自己解釈をして居るだけで、沢山の人とある意味で一つに成って居るのだし。……まあ、存在融合とは別枠扱いして居るだけ私は特別扱いされているのかもしれないけど、今回の場合は口説き落とすまで行く必要なんて無いはずでしょう?そりゃあ、有効度が高い方が良いのは分かるけど、頭では理解して居るけど、心情的に納得はしたくない。……要は大義名分さえ得ていれば浮気しても良いです。みたいな理屈は違うのじゃ無いかしら?……まあ、必要な事なのは解るからアレなのだけど……。
ヘカトンケイルの神格、ね。神格を得てやれる事の内容が神話再現を自力だけでやれる事が条件なら、神格とは該当の個体の補強材的な物と言う解釈で良いのよね?……まあ、それだとそれを手に入れる頃には無くても良いけど有るなら嬉しい程度のレベルのおまけ的な物に成るから、順当に得ても大幅な強化には成らないわね……。神格を得ている事で変わる何かが有るなら話は別だけど、其方はまだ未検証だし。
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