第11話未定

 ゲームで例えるならばMAP攻撃を連発し無いと処理が追い付かない。大地系統の奴で獣共の大量生産も出来そうな奴は……ヨルズか?うん。少し無理がある様な考え方をすれば、フェンリルの親戚が居る=フェンリルが居る=関連の逸話的な意味でオーディンが居る=オーディンの妻も居る=ヨルズが居る……だし、一応ヨルズは大地の化身だ。此方と似た事が出来てもそりゃあおかしくない。……オーディンが居るならオーディンは万物の父なのだから不味いのだが……いや、今は考えなくても……いや、良くは無いか。ヨルズをもし倒せたらならオーディンが来る可能性も有るのだ。まあ、もし能力的に勝てなくとも勝つ可能性は神話でオーディンを殺したフェンリルがこの世界には居そうという意味でフェンリルをオーディンにぶつけられたら有るのだが。……うーん。仮に此処で普通に倒せても不味そうだな……いや、だからと此処で倒されるわけにも行かないが。……いや、待てよ?別の神話の枠の同系統化身能力持ちの奴って実際に遭遇したらどうなる?同じ物を前提に成立しているのだろう?相手のリソースを削り、自分の物にする?そんな事はしなくても、既にそれらは自分のリソースなはずだろう?……いや、そうか。リソースが同じ範囲なのなら、削り合いは不毛だがそれでもやるなら?仮にもし化身同士の融合検案的な事に成るなら、その際の力関係の為の勝負だ、これ……。

「MAP攻撃を連発し無いと処理が追い付かない。なんてアレよね。無限湧きさせられる能力でも有るのかしら?」

「使用エネルギーの高効率回収が出来るなら消費コストはあんまり気にしなくても良い訳だが……それなら隕石群の事前破壊は回収エネルギー破壊的な意味で意味が有るけど、あーもう。水霧側はアレだろ?上空に海水を展開して海水を緩衝材にして隕石群受け止めて、それを水の手で逆に投げ返して破壊している訳だろ?水の制御力の技量さえ有れば然程コスト掛からなそう過ぎてアレだな」

「MP大量消費技を雑魚技として撃てる理由が純粋に膨大なエネルギー持ちと言うだけだとかじゃなければ良いけど」

「……いや、仮に此方を殺す気な上でそれなら多分隕石群じゃ無くてかなり大きいサイズの星をぶつけて来るのじゃ無いかな。だから多分相手には此方を殺す気は無いよ。多分だがこれは大地のリソースの主導権争いじゃないかな」

「なら今回の落とし処って何処かしら?それだと相手を殺すのがゴールでは無いわよね」

「取り敢えず彼方に聞いてみるしか無いか。相手の本丸にゴーレムを送り込めば解る話だ。水霧側が隕石群の対処をある程度肩代わりしてくれているからその余裕は有るし」

 そして過剰に大量な隕石群を相手の星に撃ち込む。ある程度は処理されるが、ゴーレムを何とか送り込めた。それを元に通信を繋ぐ。

『おい、いきなり何の用だ?隕石群を飛ばしてきてくれやがって』

『もう解って居るでしょう?リソースの争奪戦よ』

『此方と能力が大筋同じならやる必要が無いように見えるが?』

『それでも勝たせてもらうわ。話はそれからよ』

『……同じ能力だから統合されるとか起きるのじゃ無いだろうな?』

『解っているじゃない。そうよ。私とそちらの彼女はこのままだと存在統合が起きるのよ』

『……神話で言うなら他の神話で名前が違うだけの、同一人物な類いの奴がある程度居る。それが本来は同一人物で無いのに同一人物扱いに統合された結果なら、今回の場合もその統合が起きそうだと言う事か。……なら隕石群の投げ合いは止めて、穏便に行かないか?統合をし合う勝負をした方がまだ確実だし、それなら今みたいに他からの邪魔も入らない』

『……解ったわ。なら現状出ている奴の処理が終わり次第追加の隕石群を撃ち出すのを止めなさい。そしたら此方も止めるわ』

『解った。現状の出ている隕石群の処理が終わり次第な』

 そして暫くして隕石群の処理が終わり、直接統合合戦を行う事に成った。



 いきなり隕石群が来るのが止んだ。決着が付いたのか?シュライク・バースディの所に行くか。すると巨大なエネルギー反応が発生した。テラ=マーテルと恐らく今回の敵とが戦って居るのだろうか?加勢しなくては。……加勢しようとした所でシュライク・バースディに止められた。

「水霧か。今は加勢の必要は無い」

「……いや、この状態なら加勢した方が」

「同系統能力の主導権争いに外野が入るのは野暮だろ」

「なんだよ。テラ=マーテルが負けても良いのかよ?」

「外野が入ってどうにか成るなら苦労しない。類似能力持ち故の相互干渉が今回の発端だからな。相手側を殺しでもしない限り加勢し無いと勝てないなら、四六時中テラに此方は張り付いてないとならなくなる。そして殺すのは自分殺しに成りかねないから殺して解決は論外だ。これはやらないと互に納得出来る話じゃない。だから、干渉はしなくて結構だ」

「……そう言うなら良いけどさ、所有リソース量的な意味で今回の強奪が初回じゃ無ければ他の奴から奪ったリソースも含まれるだろうから、単純なリソースの綱引きだと勝ち目無くないか?」

「それでもあのまま隕石群をひたすら連打されるよりか状況はマシだからな」

「……いや、そう出来ていた理由も此方が介入して居たのも有るからその分が無く成るのだが?」

「だとしても勝てるさ」

「……負けたら承知しないからな」

「……解っているさ」



 前提としてリソース量の勝負では負けている。それは良いとして、考えなければなりません。何を持って勝ちとするか。前提条件上まともな力の綱引きじゃ負けて当然。受け流すのも目的上只の先延ばし。だから狙うなら一点突破……でも、何処を狙う?何処を制圧して勝ちとする?ある程度のサイズの山を爆破したら勝ち?いやいや仮にも相手は大地の化身。つまり、星の規模の大きさの相手。それをしても大地の体と怪我のサイズ比的には只の掠り傷。星を壊せれば勝てるかもしれないけど、それをするのも勝利景品が無く成る的な意味で論外。やるならば大地の化身として大地を制御しているその力その物に対しての攻撃。つまり、要約すれば相手の高威力攻撃に対するカウンターこそが活路。それまでは耐えましょう。大技を出して来るまでは。……問題を上げるなら相手はある程度の威力の攻撃をひたすら繰り返し、ゴリ押ししてれば勝てる状況だと言う事。相手に大技撃たせないと勝てないと思わせないと使われないでも押し切られる可能性が有る。故に完全に凌ぐだけの一辺倒な訳にも行かない。これが只のゲームなら完全に耐久戦の試合運びでも問題無いけど、相手に大技を撃たせないと前提条件上勝てないのだから、撃たないと勝てないと思わせなければ……。



 テラ=マーテルは、反撃自体はするものの、基本的には防戦一方だ……エネルギーの所有量の格差を考えればそれで反撃の機会を狙うのが無難なのは確かだが、反撃までにやられては意味が無い。だが仮に大技を連打して短期決戦を狙うのも凌がれたら終わりだ。そしてエネルギーの所有量格差的に高確率で凌がれるだろう。だから、凌ぎ続けて不意を撃つか、相手のミス待ち……か?それでは勝てないだろう。何なら相手はひたすら低コスト技を撃ち続ければ良いだけだから、不意討ちか、相手の油断狙いか、多少なりともエネルギーの所有量格差を減らさせてから戦う迄の準備か?まあ此処は只の火力よりも攻撃の規模や、リソースの支配権の方が大事だ。火力がいくら高くても規模が伴わなければ大したダメージには成らない。リソース支配権争奪戦なのだから、相手よりリソース支配で上回るのは前提だ。そうでないと勝てないからな。結果相手の力を見極める事が必要に成る。リソース支配権争奪戦なのに相手は攻撃に終始している。まあ、一応それも間違いでは無い。前提として相手は地力では勝って居る。ならそれでテラ=マーテルを戦闘不能状態に追いやれば勝ちに成る。だから、これはリソース支配権の強奪の為の手法が攻撃を凌ぎながら解析して奪うか、武力で普通に鎮圧してからゆっくり強奪をするかの勝負。互いに勝利に至る為の手法が違うため、結果として基本的にテラ=マーテルが防戦一方にギリ成らない程度……。

『シュライク・バースディ。これは予定通りか?』

『……これが狙い通りなら、相手の方針迄先に読んでいる前提の方法論だぞ、それは』

『ならどうするつもりだ?』

『あくまでも武力で勝つ。だが、エネルギー的には遠隔で此方が補助する』

『……それじゃあイカサマじゃ無いか』

『星のリソースを此処に集めて戦うって言うのに誰かが持つエネルギーは駄目って言うのなら、大地の化身だろうが扱えるリソースは少ない。大抵の物に該当する化身が既に居るからだ。大地のエネルギーを収集するのなんてそう言うのからも回収するのは当然で、そうでなければこんなに大技を撃ちまくれるかよ』

『大地のエネルギーってそんなに少ないか?』

『星からエネルギーを引き寄せて使うのが有りだから、他の奴からエネルギーを回収するのも有りだ』

『……どうせ外付けタンクからエネルギーを用意するのは関係無くデフォルトなのだから更に外付けタンクを上乗せしようが問題無いって言うのか?フェアじゃ無いだろそれは』

『ルール的に禁止されている訳でも無いし、さらに言えばこれは相手もやれる事だ。まあ、そもそも相手の慢心で此方の星の場所でこれはやって居るのだから相手側はエネルギーを回収する為のコストがこちらより掛かるだろうが、ね』

『……それでも相手側の地力の方が上なのは何なのか……他の神格を取り込んでいるにしても限度って物が……』

『まあ、正直な話、相手は此方を殺す気は多分無いからな。何なら先の戦いでも流星群じゃ無くて何なら星をぶつけて来ても良かったはず。流星群を大量に用意を問題なく出来るのなら、後はそれを束ねるだけで出来たはずだし』

『……星を星にぶつけて星を壊す?スケールがデカすぎるが、リソース支配する先の星を壊しちゃしょうがないから、使うとオーバーキルな技を使わないのは当然だろう……まさか、殺さないつもりなのを利用しようって?』

『……それについては此方も相手を殺したらタダ働きに成るから変わらんけど、手加減し無いと報酬が無く成る状況だから、凌ぎながら反撃の一撃を狙うのは十分に可能な状況だ』

『その一撃で上手く支配権を奪えれば勝ち、か』

『そう言う訳だ互いに大地の化身だろうし、別に与ダメ量勝負している訳でも無いし、時間切れなんて無い。受けたダメージもどうせ致死性は無いから死にはしない。そうでなければ戦利品が無く成る。単に支配権が取れれば良い。それをする為のアプローチが相手は理屈も何もない只の脳筋だがね』

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