第7話未定
そして辺り周辺の地域へ干渉して来ている奴らを討伐しまくる事に成った。……まあ念の為の事だが振り返ると、シュライク・バースディのパラドクスクリーナーは正史を正史にする能力であり、捏造を正史にする能力では無い。ではそれの対抗に仮に過去改編と言う能力が有るとしよう。あくまでもそれは過去を改編する物で有り、現在を変える物では無い。つまり、それは過去で本来此方が戦うはずだった相手が全員既に今に至るまでに死んでいたという風に改編は出来ない。……のなら、つまりは世界上の記録関連の奴全部に対して書き換えを行えば再現は可能では有る。ゲーム的に言うならセーブデータの改竄な訳だが、それの記憶を持つ側への改竄はそれに含まれないので、結果として過去改編では人は殺せない。その記憶を持たせる事で、自害させるならば話は別な訳だが。これで何が言いたいかと言うと、何でもかんでもやれて何もかもを超越したような存在を敵に回すと、そもそも戦う前の段階で殺された事にされかねない。何ならそう言う存在側にこちらをまともな勝負で負かすと言う拘り持ちでも無い限り、そもそもまともに戦えるかも怪しい。もし無制限に過去改編が出来ると言うのならば、そいつに敵対者がまともに居る時点で只の過大広告かそいつの驕りだろうさ。だから過去改編とはあくまでもセーブデータ(全体の記憶)の改竄だ。だからバックアップを取っておくなり何なりとしておけば対処が出来る。力が足りなかったから殺せなかった相手が居ます?……いや、それだと実力で殺せない相手は殺せない=格上には無意味な物に成る訳だが……いや、勝手に変えられていてもアレか。確認しに行こう。シュライク・バースディの所に行くか。そして移動して。
『シュライク・バースディ、パラドクスクリーナーを使ってくれ、』
『……いや、あのさ、記憶の管理を他人任せなんてアレだな、本当』
『何、時間制御系が必要な検案時に協力してやらなくても良いなら自分で何とかするが』
『解った、解った。その時は頼むからさ』
『なあ、それはそれとしてあの巨狼はなんだったのだろうな?』
『フェンリルの親戚の狼にスコールと言う狼が居て、そいつが日食を起こす原因だ……とか言う話は有ったが、……なんで能力があそこまで飛躍して居るのか……』
『……いや、元ネタがそれだと言うだけなのだろうさ。殺さないで無力化させるには拘束とか、隔離とか、はたまた毒で昏睡状態にさせるとか有るけども、今度はそれも試すか?』
『毒は現実的では無いだろ。図体が大きい奴とか相手に使うなら効果を通すために必要な毒の量も跳ね上がるし、そんなに大量に浴びせられるのを前提にするのもちょっとね。そもそも、只の毒とか熱で処理をされて終わりの気もする。まあ、これはあくまでも予想でしか無いが』
『わずかな量で大きい生物を殺す毒……とかの煽り文句の毒も無くは無いが、そもそも同じ世界の奴でも無いだろうから此方で言う毒が相手側で言う毒として効くかも解らないし』
『致死量に必要な量も人間より多いだろうしな。暫くは防衛しまくる形だし、相手からまた来るだろ』
『相手が組織的に動いているならの話だけどな』
『杞憂なら対策しなくても楽なのにさ』
『……いや、杞憂に成るのが前提で戦うとか本気で言っているのか?』
『流石にそれは無い。対抗策有る可能性が有ると認識して居るのに対抗策の対抗策を意図的に用意しないような物だしな』
『まあそれは流石に無いか対策ぐらいしておかないと。じゃ無いとこんな事があろうかと、とかが出来なく成るし』
『効く前提でも雲に届くほどの巨体の奴に致死量を与えると成るとどれだけ食らわせれば良いのか?』
『相手側の耐性も致死量も毒の種類も何も指定しないで、それで戦闘不能に出来る前提で考えろとか言われてもさ。そもそも参考データが無いからね。象とかならまだしも、ある程度以上の大きさの奴にデータが精密に取れる形で致死量の毒を喰らわせると言う状況自体何例か用意出来たとしても大きな個体差とか出されたら事前調査での計算も何も無いし』
『要約するならば、事前に参考に出来るデータが前提条件上無いので、致死量に足る量を事前に割り出す参考値が皆無……か。ならとにかく大量にぶち込めば良い……いや、それが出来なそうだからこの話は有る訳だからな』
『それに少量の毒は薬に成るケースも有るし……例えばトリカブトとかは少量なら只の薬だからな。相手の事前データが無いからどうなるか解らんし、人間に使うなら弱毒化した上での話だけど、毒ぶち込むつもりだったのにそれを相手は回復薬として受け取りました……とか成ったら、ねえ?』
『こうだったらどうしようをひたすら並べてもしょうがないだろ?』
『毒系の奴は参考データが相応に集まってからならともかく、殆ど解らん状態で使う物では無いと言うだけだからな、これは。常に最悪の可能性は度外視して良くて、此方に都合の良いパターンだけが適応されるなら何も苦労はしない訳で、色々と考えた上で事に当たるのは当然だ。別に今は時間が無い訳でも無いし』
『毒云々で策はそんなに必要か?単に毒を使わなければ済む話なのに』
『毒を効かせられたら楽では有るだろうからな。まあ使うなら情報が出揃ってからだが』
『火力とか毒の威力とか関係なくて、そもそも毒が毒として機能する相手か?と言う話だが、もうそれ完全に相手の未開示のスペックと能力次第だよな。今考えて追加で良いのが出る様な状況か?』
『相手の情報も事前に見ないで即席で効く毒を用意出来る能力、いや、毒を即席で調合出来る能力……とか有れば良いのだが、少量だけ有っても仕方無い的な意味で、用意出来る全ての毒を少しずつ満遍なく全て持ち込むのもアレだしな。事前に考えられる部分は考えておかないと』
『無限ストレージとか有れば良いのに』
『……それが有るならばこの話は星や銀河でも収納しやがれば今のエネルギー不足問題は即解決するよ。まあ無限ストレージ能力持ちが星や銀河を収納している作品は俺が見ている限りならそんなのやって居る奴は見た事無いけどな』
『仮に此処が異世界の空間に星とその周りの空間だけ移動させられたなら、他の世界における同系統能力の神個体も居たりしてな』
『……あ、それ、あかんやつだ同系統能力の奴に対する回答が早い者勝ち故の占有権を得ているから……なら、該当空間出たら相手側が占有権を持っているよな』
『そもそも召喚システムと同じシステムで相手が能力を持つかは知らんが、十分あり得る』
『……いや、それだと異世界の同系統能力者との対決が一番鬼門では?同じ世界の同系統能力者は召喚システムの理屈上簡単に倒せるから戦闘経験が無い的な意味で』
『とは言え只の別枠のリソースを他が持つと言うだけで負けるのは流石にアレだろ?』
『違う。楽して勝つのが前提だと、それが通じない時が不味いってだけだ。まあ、初動の段階でリソース独占なんて真似が出来たが故の問題だ。少しアーバーンと組手して来る』
『それを今迄してこなかった訳じゃ有るまいし……』
『それはそうだが見落としちゃ駄目な部類の要素だから対策しておきたい』
『……ま、俺も対策しておくか』
そして鍛錬を行う事にして対処を他に任せる事にする。……はぁ……同系統能力、か。水霊とか水神とか調べて置くか……。そして湧く雑魚をついでに対処しておく。暫くは我慢比べかな……いや、鍛錬出来る期間に成るから、まあ、良いのだけども。……それは相手にも言える事だろって?……だとしても、今は最低限の鍛錬くらいはしないとね……。
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