第252話 アンデット大行進リベンジ
グリンピア冒険者チーム『クリジェスタ』Aランク
リゲル・ホルン
クワイエット・モンタナ
グリンピア冒険者チーム『夢旅団』Cランク
バーグ 片手剣士
プラオ 片手剣士
フルデ 双剣
ドラゴン 魔法使い
グリンピア冒険者チーム『ハーピィ』Fランク
レイナ 片手剣士
キアラ 双剣(投げナイフ2本装備)
カグラ 魔法使い、武器は細剣
グリンピア冒険者チーム『ソル・レヴェンテ』Fランク
フィル 片手剣士
バラーヌ 片手剣士
マリア 槍
リアンナ 魔法使い
・・・・・・・
アカツキとティアが貴族との夜食をしている頃
グリンピア冒険者ギルドには面倒な話が職員のもとに入ってきた
北の森にいる調査隊の報告により、アンデットの異常発生が確認されたのだ
その時、ギルドの中にいたのは少数の冒険者
チームとしてまとまっているのはごく僅かである
受付嬢アンナ
『緊急です、北の森にてアンデットが異常発生。向かえる冒険者は森の前で見張りをお願いします。夜勤扱いであり。報酬は1チーム金貨8枚となります』
美味し話
アンデットを倒しに行くのではなく、街に近づく個体だけの撃破
だがチームとしている冒険者は3組しかいなかった
クリジェスタ、夢旅団、ハーピィ
夢旅団のローゼンは休みなのに仲間がギルドにいると思い、顔を見せた途端にこの連絡がロビーに響き渡り、肩を落とす
ローゼン
『帰りが遅くなるなぁ』
フルデ
『まぁ見過ごせないよね』
リゲル
『んだぁ?アンデット?』
キアラ
『初めて緊急連絡聞いた…』
ハーピィはまだ新米チームであり、この状況は初めてだ
辺りを見回して落ち着かない様子を見せていると、丁度そこへティアマトが現れた
彼は片手斧が使わなくなったことにより、寄付にきただけだ
しかし彼にとって最高のタイミングとも言える
クワイエット
『ティアマト君、アンデットの大軍だよ』
ティアマト
『んだぁ?またか』
クワイエット
『丁度良かった、いくよ』
ティアマト
(これ強制っぽいな)
バーグ
『行くか』
夢旅団が立ち上がり、ハーピィも何となく立ち上がるがリゲルは止めない
そして別の新人冒険者チームのソル・レヴェンテも緊張した面持ちで席を立つ
リゲル
『緊急だが落ち着いて対処すればお前らでも問題ねぇ。教えてる分ここで発揮しろ』
フィル
『頑張ります』
男女2人ずつのチーム
彼らはリゲルが育てている新人のチームだ
まだ4か月という経験の浅いチームではあるが、リゲルは『いう事聞いてりゃついてきても良いが勝手に泡食うと痛い目食うからな?』と言って彼らの意思を再度確認しようとする
しかし、4人ともやる気があるようであり、強く頷くとリゲルは口元に笑みを浮かべた
そして彼は口を開く
リゲル
『街の入り口の警護が本来の目的、体験しといて損はねぇ』
レイナ
『頑張ります』
クワイエット
『指示はバーグさんに聞けば良いさ、今回は警備兵もいるからさ』
街の入り口を守るのは警備兵
だからこそ冒険者の人数はそこまで重要じゃない
3チームとティアマトが入り口である防壁までくると、空いた門の前にはシグレが立っていた
これにはリゲルも舌打ち
『聞こえてるよ』とシグレは笑みを浮かべた
警備兵は10人
アンデットといえども今回は念入りでも依頼
緊急のレベルでは低いからこそ新人も参加できたのだ
シグレ
『調査隊の報告じゃかなり多いってさ。誰かの誕生日かな?』
リゲル
『誰もあんなのに祝れたくねぇよ』
ティアマト
『確かに』
シグレ
『まぁ冗談は置いといてだ、門の上からの警備になるからそこまで危険じゃない』
バーグ
『でも森を抜け出してきたアンデットがいた場合はあれだね』
シグレ
『ボコボコですね、その時は冒険者に頼みますし開門します』
押し寄せなけれざただの警備
何も起きなくても報酬は支払われる
冒険者は防壁の上から森の様子を伺うが、異常な事は起きない
たまに呻き声が聞こえても、ティアマトは『まだ全然遠い』と言い放つ
プラオ
『コンペールいなけりゃな』
ティアマト
『だがこういう時は決まって…』
ドラゴン
『いるんだよなぁ…』
新人2チームはコンペールという名を聞くだけで体を強張らせる
ランクCのアンデットとなると逆立ちしても勝てないような魔物だからだ
バーグ
『想定しての打ち合わせしてもいいかい?』
リゲル
『頼んます』
クワイエット
『お願いしたいですね』
ティアマト
『頼んます』
バーグ
『森から押し寄せるようならば下に行って開門後、戦闘になるがその場合の話だ。ティアマト君が義勇軍扱いで自由に動かした方が君は楽だろう』
ティアマト
『その方が楽っす』
バーグ
『うむ、夢旅団とクリジェスターが前で敵を倒しながら押し込むけどもこぼしたアンデットは後方からついてくる新人2チームが対処。強い敵が来るかと心配するかもしれないがそこは僕らがさせないそうそうならないから安心して』
キサラ
『了解しました』
フィル
『わかりました』
フルデ
『まぁ私達もあまり前には出ないけど。防衛する扉から離れ過ぎたら意味ないしねぇ』
ティアマト
『特に俺は本当に縛りないんすかね』
クワイエット
『ティアマト君は自由に動いたほうが発揮しやすいでしょ?見えた敵をガムシャラに倒してね』
不気味な笑みを浮かべるティアマトに、新人たちは少し息を飲む
リアンナ
(あの人、こわ…)
皆が警備兵と共に森を眺めるが、確かに呻き声が聞こえるのだけはハッキリと耳に入っていた
鎧がこすれる音、何かを引きずる音、それは明らかに脱力して歩くアンデットの特徴ともいえる
新人チームであるソル・レヴェンテがまだ緊張しているとリゲルとクワイエットが知ると
彼らは歩み寄る
リゲル
『まだ新人だ。出来る事は少ないが混乱したら落ち着け、出来ないならば一度防壁の中に逃げ込め』
フィル
『しかし…』
クワイエット
『無理して死んだらそこで終わりだよ?最初はみんな強くないんだからさ。泣いて生まれてくるんだから』
リゲル
『無理な事は逃げる、これ鉄則だ。色々経験積んで来たらそん時に胸張って前に出りゃいいんだ、今はこういった状況を体験しておくのも大事だぞ』
バラーヌ
『普通通り、やればいいですかね』
クワイエット
『そうそう。リアンナちゃんはショック持ちだから今日はそれだけを使って君の前を守る仲間を戦いやすくすればいいよ。アンデットは麻痺かかりやすいからね』
リアンナ
『はい!』
クワイエット
『夢旅団と僕ら、それにクマさんもいるんだから安心していいよ。』
ティアマト
『熊言いましたか?』
クワイエット
『…気のせいだよ』
へんなコントを横で聞いていたプラオはクスクスと笑いながら森を眺めていると、彼の目が真剣となる
物音がだんだんと近づいてきているからだ
警備兵達は溜息を漏らし、『冒険者達は下で待機、我らが上から報告する』と告げる
冒険者達は下に降りると扉を眺めてその時を待つが
意外とその時は早かった
防壁の上から森を眺めていた警備兵が松明を手に、下に顔を向けて口を開く
『アンデット約15、殆どがゾンビナイトでありゴーストも交じっている。グールが3体だが森の奥からまだ来そうだ。10秒後開門!』
バーグ
『さて…頑張ろうか』
ドラゴン
『シュツルムぶっぱいいか?』
バーグ
『近くですんなよ?俺吹き飛びたくない』
フルデ
『この前飛んでったもんね…くふふ』
バーグ
『まぁな。先ずは扉が開いたら夢旅団とクリジェスタが前に行く、新人2チームは扉の前で死守でお願いね』
『『『はい』』』
警備兵
『数増加、ゾンビナイトとゾンビランスが10体』
リゲル
『まぁある程度後ろに流す。いつも通り倒せば問題ねぇ』
フィル
『了解です』
プラオ
『いい魔物いたら貰っていいかい?』
クワイエット
『そちらに任せます。その時は下がって様子見とくんで』
ドラゴン
『サンキュー』
こうして鉄の扉が開くと、森の奥からアンデットがノソノソと歩いてくる姿が彼らの視界に映る
新人チームであるハーピィとソル・レヴェンテはあまり見た事が無い数に少し驚くが
前を歩く人間がそこまで気にしていない様子を見て僅かに安心を覚える
バーグ
『よわ…』
フルデ
『あれぇ…もっといそうなのに』
ティアマト
『奥に30感じやす、強いのが1体』
リゲル
『感知高いねぇ、僕4だけどギリギリ感じない距離か』
『アァァァァ』
リゲル
『うっせぇよ干物』
アンデットの先頭を歩くゾンビナイトがいきなり小走りにリゲル達に近づくと、彼はゾンビナイトが振り下ろす剣を腕を止めて静止し、腹を蹴って吹き飛ばす
リゲル
『頑張れ新人、これに緊張すんな?攻撃準備動作はおっせぇから見極めやすい』
クワイエット
『んじゃガンバろっか』
バーグ
『倒しながら少しづつ進もう』
ティアマト
『うっす』
夢旅団とクリジェスタは小走りに襲い掛かるアンデットの魔物を次々と倒していく
ティアマトは何故か無駄に空気を読んでしまい、新人の近くで棒立ちである
獲物を取っていいか彼なりに悩んでしまったのだ、ある意味親切心が変に働いたと見ても良いだろう
・・・
グリンピア冒険者チーム『ハーピィ』
レイナ・フィルナント 剣士
キアラ・タック 双剣(投げナイフ2本装備)
カグラ・ヨサコイ 魔法使い、武器は細剣
グリンピア冒険者チーム『ソル・レヴェンテ』Fランク
フィル 片手剣士
バラーヌ 片手剣士
マリア 槍
リアンナ 魔法使い
・・・
カグラ
『凄い普通に淡々と倒してる』
キアラ
『バーグさんたちCでもあんな強いんだ…』
リアンナ
『見て覚えるのも勉強ね』
フィル
『そうだな。俺達はリゲルさんとクワイエットさん直々に鍛えて貰ってるんだ。頑張らないと』
途端にバーグさんは後ろを見てニヤつくと、ゾンビナイト3体を後ろに通してしまう
明らかにわざと、しかしそれは敵を後方に残して経験を積ませるためでもあった
『アァァァ!』
ゾンビナイトが足を引きずりながら歩いてくると、魔法使いであるリアンナがショックを放ち、敵を麻痺させる
雷弾に触れたゾンビナイトはビリッと感電し、バランスを崩すがその隙にフィルは首を刎ね飛ばして倒しきる
横から剣を振り下ろす別のゾンビナイトの攻撃を飛び退いて避け、直ぐに彼の仲間であるマリアという女性の槍士がゾンビナイトの顔を貫いた
だがそれでも僅かにゾンビナイトは抵抗を見せる
彼女が槍を貫いたまま両手に力を入れて足を踏ん張っていると、バラーヌが横から首を剣で貫いて今度こそ仕留めた
隣ではハーピィが1体目のゾンビランスをレイナとキアラの2人で一気に倒し、再び抜けてきたゾンビナイトをカグラがアイスショットという小石程度の氷を水色の魔方陣から撃ち放ち、頭部を貫いて倒す
なんだ、全然いけると彼らは感じてくると先ほどの緊張が徐々に抜け落ちていく
だが油断してはいけない、リゲルやクワイエットに散々言われ続けていた事を彼らは思い出しながらも抜けてきたアンデットを次々と冷静に倒していった
クワイエットは前の方で戦いながらも後ろに顔を向け『敵が技使いそうなら飛び退いて避ければいい、どの後の隙がデカいから』とアドバイスを送る
声をかけながら戦う先輩チームを見ているだけで新人は怖いという概念を失くしていった
あの人たちが負けるはずがない、そういう安易な言葉が彼らを安心させている
だがそんな彼らでも気になることがある
近くで棒立ちして困惑している1人の熊、ティアマトだ
彼は義勇軍扱い、いわば自由なのだが戦っていないのだ
何故か新人の近くで長斧を肩に担いで前の様子を見ている
カグラ
『ティアマトさん?』
ティアマト
『まぁお前ぇら獲物なくなりゃあれだ。俺は危なかったら少し動く』
マリア
(案外見た目に反して優しいのね)
リアンナ
(イカツイのに紳士的とか似合わない…)
フィル
『た…助かります』
ティアマト
『まぁ経験は大事だ。いつも通りや『ティアマト君っ側面全部お願いっ!』』
突如としてバーグさんの声にティアマトは反応した
予期せぬ事態である
側面からゾンビナイトやグール、そしてリッパーという新人には少し荷が重い魔物が交じったアンデットの群れが20体近く現れたのだ
ハーピィがソル・レヴェンテは驚きを顔に浮かべるが、それで済まなかった
ティアマトが急に元気になると長斧を振り回して敵陣に特攻していったのだ
どんどん首を刎ね飛ばしていき、グールの爪を避けると頭部を掴んで地面に叩きつけた
『まだまだぁぁぁぁぁぁ!こいよぉぉぉぉ!』
不気味に笑みを浮かべ、楽しく敵を狩る姿を見て新人たちは彼の評価を落とす
やっぱり怖い人だった、と
だが新人2チームは危なげなく抜けてきたアンデットを次々と倒していき、10分後にはフルデがDランクのリッパーを倒すと一気に静かになったのだ
辺りには魔石が散らばり、それらをハーピィやソル・レヴェンテらがせっせと回収する
倒したばかりの魔物の魔石の中に発光するものが1つ
リゲルはそれを拾うと『フィル!』と叫んで投げ渡す
リゲル
『キアラ。双剣技スキルないだろ?』
キアラ
『いいんですか?』
リゲル
『まぁな』
ドラゴン
『この魔石も連続斬りだぜぇ!?どするよリゲル』
リゲル
『フィルっすね!頼んます』
ドラゴン
『あいよぉ!』
ドラゴンは遠くから発光した魔石を双剣使いのフィルに投げ渡す
リゲルは何故ハーピィを優先したかにはちゃんとした理由がある
4人チームと3人チームとでは敵と戦う時の苦労は別物
双剣でも連続斬りは使用可能であり、剣よりも発動は早い
だからリゲルはハーピィの3人が平等にスキルを持っていた状態を作りたかった
発光した魔石を手にした2人は嬉しそうな顔を浮かべたまま、スキルを体に吸収していく
その時にようやくティアマトが戻り、彼は『いい汗かいたぜ』と満足げに勝手に帰っていってしまう
バーグは『戦えればそれで良いんだ…』と街に戻るティアマトの姿を見て小声で言うと、直ぐに扉の前に皆を集める
バーグ
『終わってしまうとこんなもんだよ?まぁ楽だと思っても何が起きるかわからないから冒険者は決して油断しないことだけ覚えて貰えれば怪我も防止できる』
フルデ
『敵が弱くても慎重に対応することが出来ればオッケー。魔石は上げるからリゲル君の講習の資金にしなさい?』
フィル
『はい!』
キアラ
『助かります!』
バーグ
『先ずは君たちがよく戦う魔物の特徴に対して詳しくなることだね。戦いを重ねれば考えるより体が判断してくれる。慣れてくれば次のランクの魔物と戦えば良いけど、その時に取り巻きが多かったりしたらちゃんと逃げる事も大事、逃げる事は悪くない、リゲル君が地下訓練場での講習で良く言う言葉だけど強くなるために逃げるってのは大事なんだ』
プラオ
『全然ダサイ事じゃないぞ?』
新人チームに色々と教えながらも彼らは警備兵に後の処理を任せてギルドの戻る
時刻は22時、ロビー内にいる冒険者は殆どおらず、日中が騒がしい場所が物静かだ
ティアマトは真っすぐ家に帰ったため、この場にはいない
バーグは受付に行くと、ギルド職員のロキに依頼の終了を告げて報酬を得るとみんなに均等に分け与えた
ハーピィやソル・レヴェンテらは得した気分となり、笑顔になる
ドラゴン
『準夜間以来の場合、次の日はいつもより遅めに起きて活動すりゃいい。無理に依頼を受けても時間に追われて無理したり目的の魔物が現れなかったりと珍しくねぇから依頼無しでの森が無難かもしれん』
リゲル
『確かにそれはどの通りっすね』
フィル
『そうさせていただきます』
フルデ
『今日はお疲れ。』
フルデは新人たちを労う
こうして新人である2チームが去り、バーグら夢旅団もギルドを後にするとリゲルとクワイエットはロビーで寛ぎ始めた
夜になれば当然ここにいる職員も夜勤しかいない
今日はクローディアが家に帰っている為、受付の奥で夜を過ごそうとしている職員も落ち着いた顔をしている
リゲル
『ロキさんよ、そういや剣舞科の実技はどんな感じなんだ?あと2週間後で何も聞いてねぇ』
受付にいるロキは苦笑いを浮かべると、リゲルとクワイエットに答えた
ロキ
『クローディアさん詳しく教えてないんですね。剣舞科専攻は剣舞という科目の授業があって実技は週に3回、それは学校長から自由にしても良いと言われてます』
クワイエット
『勝手ねぇ…』
ロキ
『課外授業は月に2回、その場合は2人に森に向かえる学生を選抜してもらいます』
リゲル
『全員じゃないんだな』
ロキ
『何人いると思ってるんですか?』
確かにな、とリゲルは苦笑いを浮かべて答えた
高等部になる学生のアンケート調査では剣舞科は既に20人近くが専攻する予定だという事がわかっている
1組1人ついたとしても、流石にリゲルとクワイエットには限界があった
クワイエット
『まぁ仕方ないよね。』
リゲル
『魔法科はどうなんだ?』
ロキ
『女性に人気で…』
多いらしい事を2人は知ると、シエラだけじゃ辛いのではないか?と話す
ロキはそれを見込んで当初の予定を少し変更し、夢旅団のドラゴンを説得しているというのだ
クワイエット
(ドラゴンさん、何も言ってなかったな…)
ロキ
『あと1つ、絶対聞いて無さそうな事を言うんですけど、グリンピア中央学戦の入学式が一昨日あったじゃないですか』
クワイエット
『そうですね』
ロキ
『剣舞科の説明会で演説してもらうこと、クローディアさん話しました』
リゲル
『あの怪力女め…』
ロキ
『非常に不味いですね…。ちなみにそれ明日です』
リゲル
『…』
クワイエット
『ねぇリゲル、なんだかんだ面白いねここ』
リゲル
『ったくよぉ、大事過ぎる事なんであの人は…あぁー!』
ロキ
『あはは…申し訳ない』
リゲル
『んでどうすりゃいい』
ロキ
『ご案内します。』
2人は明日、グリンピア中央学戦での学科説明会に参加することとなる
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