第249話 14 

夕方に起きた俺は食堂にてすき焼き定食を幸せな気分で食べる

仲間も同じく、久しぶりに味のある料理だから凄い食らいつきだ


ティア

『凄い美味しい!』


《味薄の肉食って地下いたしな》


リュウグウ

『米2杯いけるぞ』


食うのに必死だ

ティアでも二人前をペロリと食べちゃうから凄い


食べ終わり、皆が余韻に浸っていると俺は気になったことを口にした

魔力の万全はいつか、とな


ティア

『まる1日かな…』


リュウグウ

『私もだ』


てか全員そのようだ

唯一、リリディだけは2日かかると告げた

彼の魔力量は多いからだが、1日でも問題ないと追加で口にする


アカツキ

『今日と明日休もうか、みんな良く頑張ったよ』


ティアマト

『だな、アカツキが何かに撃ち抜かれたときゃ焦ったが』


アカツキ

『ほんと見えなかったんだよ』


リュウグウ

『ティアが血相変えてたぞ変態め』


アカツキ

『まだ何も…』


あの攻撃…

速かったな


食堂を出ると俺はみんなと共にジェスタードさんがいる中庭に向かう

侍騎士が訓練する声が聞こえているが、その近くの木の下でジェスタードさんは仮眠していたのだ


ムサシさんの会議が終わるまで暇らしい


『ニャハーン』


ギルハルドがジェスタードさんの頭を猫パンチで起こすと彼は飛び起きる

驚いたようだが、ギルハルドも過剰だな


『今日は無理せず休むべきデス』


アカツキ

『そうします』


『…』


ジェスタードさんはリリディに顔を向けると、立ち上がった

昨夜はあまり話す時間はなかった

だからこそジェスタードさんはリリディに近付くと肩を叩いて口を開いたのだ


『よくやりまシタ、あとは機会のみ…その称号を十二分に発揮すれば我が輩よりも優れた魔法使いになれる筈』


リリディ

『大袈裟な…』


『大袈裟ではアリマセン、あなたはまだ知らない。その称号の強さを』


ハイムヴェルトさんをよく知る男

彼は桁外れに強いが、ギール・クルーガーはそれを越えると言ったのだ

しかしそうでないと魔法使いの最強とは言われない筈だ


リリディは真剣な顔を浮かべて頷くと、ジェスタードさんは『約束通り、魔石はいただきます』と言った


俺達は色々とムサシさんやジェスタードさんに協力してもらっていたが、見返りはジャバウォックの魔石で手を打っていたんだ


リリディはジェスタードさんにそれを渡す


『ありがとうございマス。エド国ではあの悪魔の生態系を調査し、完全に倒しきる案を講じなければいけませんので必要なのです』


ティア

『魔石から何かわかるんですか?』


『姿形を見るだけでわかる事もあるのです、魔石には倒した魔物が映るデショウ?』


見た目だけで色々と考察出来るようだ

以前ハイムヴェルトさん達と討伐した時の魔石はどうしたのは聞くとムサシ王がお酒の席で酔っ払い、遊びで叩き割ったというとんでもない事を彼は話す

聞かなかったことにしよう


『7月に行われる魔法使いが名を上げる式典である魔法祭、リリディ君は出るのデショウ?』


リリディ

『出ます』


『ならばそこで貴方は知らしめるべきデアル。優勝すればあの馬鹿とも戦える。魔法騎士会の上層部は我が輩も詳しいですが…カサンドラはハイムヴェルト派閥の人間デス』


これにはリリディだけじゃなく、俺も驚いた

知らなかったことだったから仕方が無いが、それなら何故ロットスターの悪行を許したのか

それを俺は口にすると、ジェスタートさんは口を開く


『リリディ君を待っていマス。これは彼女も問題よりもリリディ君ら家系の感情を尊重したいのデショウ。あの方ならばすぐにロットスターを追放なんて手足を動かすよりも楽な事。しかしカサンドラは自身の感情よりもリリディ君の感情を優先したい。だから待っている…魔法祭は出なさい。貴方はもう1人じゃない…魔法騎士会にもあなたを待つ者はまだ残っている。ギール・クルーガーが最強であると信じてるのデスヨ』


絶対防御ブリエール

火力特化ギール・クルーガー

互いに魔法使い称号最強という矛盾


俺達にその言葉の意味を知らないが

強い事に変わりはない


ティアの戦闘形態からのノア・シールドは強力な鉄壁だ

ジャバウォックの声の波動砲ですら弾き飛ばすくらいだ

あんなの攻撃が通る筈がない


それを砕ける称号は少ないが何個かある

俺がテラに聞いたのはリゲルのアハト・アハト

そしてリリディのギール・クルーガー

他にあるのかと彼に聞くと《神と龍種、悪魔の上位2席以外いねぇ》と断言した


こうして仲間と共に客室に戻ると、体を休ませる

まだ朝食が終わってから1時間しか経過していないが、体の筋肉痛が痛い


ベットに横になっていると、テラの声が聞こえてくる


《この声はイディオット通信だ。確認だがクリジェスタとエーデルハイドが帝龍の試練をクリア、リゲルはアハト・アハトになった。んで現在はグリンピアに戻る為に移動中、あいつらの方が1週間帰りは早いだろうよ》


なったか、リゲル


《クワイエットもそろそろ完成する、剣術の高みと言われるキングアーサーにな…クリジェスタはマグナ国でも名を連ねる冒険者になる事は確実だ…お前らも負けてらんねぇぞ》


クワイエットさんもやっぱり強くなるよな、気づいていたよ

あの2人は異常に強い、それが最終称号になるという事はとんでもない事さ


ふとノックだ

入ってきたのはティアだが歩き方が怠そう

俺は筋肉痛を耐えながら起き上がり、彼女に近づくと体を支えながらベットに腰を下ろさせた


『体が鉛みたいに思い…』


『大丈夫か?ティア』


『うん平気、アカツキ君は?』


『俺はティアにケアしてもらったし、あとは軽い傷があったから昨夜応急処置してもらっている』


『なら安心だね。撃ち抜かれた時は驚いたなぁ』


『全然見えなかったよ。痛みすら最初感じなかったが…悪いな魔力を消費させてしまって』


『全然平気!』


《ティアお嬢ちゃんだぞ?誰かが傷ついた時の為に魔力おさえて戦わなきゃなんねぇから攻撃的に行動あまり取らなかったんだ》


『そういわれると納得だ。それが本来のティアの担当だしな』


『そゆこと!危ない時は壁になったり色々したけど、それもお仕事』


彼女が優秀で良かった

強い称号だからと攻撃だけに徹したりしなかったから俺も死ななかったし仲間も重傷を負う事はなかった


ちゃんと冷静に動いてくれていたのだろう


《これもイディオット定時連絡、さっき怪力女にこっちの状況を伝えといた…てか兄弟の親父とロイヤルフラッシュ聖騎士の野郎にもクリジェスタとエーデルハイドの事も情報として話した。》


テラが話しているとティアマト、リリディそしてリュウグウがノック無しに俺の部屋に入ってくる

みんなこの声を聞いていたからこそ俺の部屋に集まってきたのだろうな


ティアマト

『チンゲン菜ってやつか』


リリディ

『白菜』


リュウグウ

『ホウレンソウだ馬鹿。刺すぞ?』


『ニャハハハハ!』


ギルハルド、お前いつの間に天井にいた?


《ロイヤルフラッシュ聖騎士はギール・クルーガーの事は内密の方が良いと言っていたが怪力女も同じだった、兄弟の親父もな》


アカツキ

『3人が同じ意見とはな』


《あいつが変に動き出すのを危険視したのさ。ロットスターな》


なるほどな

リリディの称号は内緒のまま、途中称号で貫くという事になったそうだ

その方が魔法祭に影響はあまりない、ギール・クルーガーとなるとロットスターが逃げる可能性が高いからだという考えが3人にはあったらしい


ティア

『という事はクリスハートさん達も私達の事を?』


《さっき伝えたぜ?》


だよな


仲間と共に明日までの休養をする事を決め、そこからはグリンピアにゆったりと帰りながらの移動だ

急ぐ理由はない、観光しつつも帰れればそれでいい


みんな部屋に戻り、俺は筋肉痛の体を休ませるためにベットに横になる

気づけば寝てしまっており、俺は侍騎士2人に起こされたのだが…体を揺らさないでほしい、痛い


侍騎士A

『相当お疲れですが。昼食なので起こしました。ムサシ王との会食なので食堂ではありません』


『夜ではなかったのです?』


侍騎士A

『急遽予定が入りまして』


王だし仕方がないな

部屋を出ると、廊下には仲間たちが集まっていた

他の侍騎士も5名ほどいる、しかも女性侍が2人


侍騎士

『場所へご案内します。研究資料の採取に関しての感謝があるとの事で』


アカツキ

『お願いします』


連れてこられたのは小さな食堂、しかし中は立派だ

王族用とでも言うべきか、俺達がいて本当に大丈夫か

中央のテーブルを囲むようにして座ると、侍騎士は壁際で待機し始める

奥の扉にはメイドが左右に立っており、笑顔ではなく真剣な顔なのがちょっと怖い


メイド

『お飲み物はどうされますか?』


俺達に向けて、だな

それぞれが同じものにした方が苦労もないだろうと仲間たちが空気を読み、みんなオレンジジュースだ

そこでメイドは奥の部屋に消えていき、入れ違いでムサシさんが立派な服を着て入ってくると奥の席に座る


ムサシ

『本当に助かった。研究棟からずっとネチネチいわれていたのでな』


ティア

『魔石壊しちゃったんですね…』


ムサシ

『酒の勢いでな…。だが新しい魔石が手に入って研究員も大人しくなるだろう。あの悪魔の成体なども調べる事はまず姿形からハッキリと見定めで行かねばならん』


アカツキ

『あれって外に出てこれない悪魔ですが、未知な生物ってやっぱり調べたくなるものですか』


ムサシ

『魔物研究に勤しむ者ならばまだ未知な生物というのに関しては異常なまでの探求心を燃やす。今はリリディ君がマグナ国で発見したマジック・ゾンビが何故100回目のモーションで魔法を発動するのかという研究も我が城内の研究所で進められている』


かなり大規模に魔物を調べているようだ

今思えば確かにそうだと思いたくなることを俺は思い出す

魔物の本に情報元が小さく記載されているのだが、マグナ国の魔物の本に関しても大半の魔物の記載欄にはエド国魔物研究所という文字がページの下部に小さく載っているんだ


この城内で色々調査や研究をしていたのか、ふむふむ


アカツキ

『色々お世話になりました』


ムサシ

『礼をいうのはこっちよ。ジャバウォックの魔石を研究所の所長に渡したら凄い目を輝かせていたし私の面目も保たれたわ…少ない報酬かもしれないけど受け取りなさい』


俺の背後にいた侍騎士が布袋をもっていたのは気づいていた

彼はそれを俺の前にドンッと置くと、紐を開けて中身を見せる

ハイ・・・金貨デス


ムサシ

『500枚ある。あとハイムヴェルトさんの孫ならば他に面白い事があれば思い出して聞かせてほしいな。と研究所の所長が言っていた』


リリディ

『ケッチャ所長ですか』


ムサシ

『あら?知っているという事は驚きね』


リリディ

『お爺さんの昔話でエド国の事は覚えてます。研究熱心過ぎて疲れる男だと』


ムサシ王は笑う、どうやらその人がまだ生きているようだ

そしてケッチャという人が研究所のトップらしいな


リリディ

『お爺さんがまだ世に出してない話はいくつかありますが本当なのかはわかりません』


ムサシ

『へぇ、教えてくれないかしら?』


リリディ

『うろ覚えですが…。魔物の魔石を握ったまま魔法撃つと何故か発動が少し早い気がするって話がありました』


ムサシ

『それは初耳ね、ケッチャに調べさせてもらうわ』


『ご飯の時間です!』


突如、奥のドアから現れるご老人とメイドたちが運ぶ豪華な朝食

肝心なご老人は白衣であり、場違いな感じがするがムサシさんは何なら頭を抱えている

ご老人はムサシさんの隣に座ると、笑顔でリリディを見つめたのだ


まさか…だが


ムサシ

『これがケッチャ所長、どうやら盗み聞ぎきていたか貴様』


ケッチャ所長

『ハイムヴェルト君の孫となれば私とて興味あるまくりなクリスティーナですぞ?』


ティアマト

『おい…やべぇ爺さんきたぞ』


小声で俺に話しかけるなティアマト、わかってる

贅沢過ぎる海鮮料理、ここは海に近いホンノウジだから親善な魚料理が沢山出てくる

俺達の海鮮料理は大好物なので遠慮なく食べさせてもらうが、ケッチャ所長はずっとリリディにゾッコンだったよ


ケッチャ所長

『話はドアの奥で聞いていましたぞいリリディ君。悪魔の研究は停滞していたがこれから進める事が出来る、感謝しよう』


リリディ

『お爺さんを知っている方に会えるとは思いませんでした』


ケッチャ所長

『探求心あるハイムヴェルト君の孫よ。私は良く知っているぞ?色々研究に協力してもらったからのぅ。それに君が言った先ほどの件。魔石を掴んだままの話じゃが仮設を立てると魔石の中には魔物の残留意思と僅かな魔力が漂っている、いわば流れが魔石の中にあるのじゃがそれを媒体に魔法構築を魔石が担ってくれるのかもしれん。となると強い魔物の魔石ほどに発動速度も速いがまずは実際に執り行うしかあるまいて』


リリディ

『マジック・ゾンビの件もきっと突き詰める為に研究してるんでしょう?』


ケッチャ所長

『ご名答、何故100回目なのかという疑問をうちでは研究している。これもまだ仮説じゃが聞くか?』


リリディ

『教えてください』


ケッチャ所長

『ゾンビとなるとスキルを発動する構築が遅すぎる、これはスキルを使う工程が十分に出来ていないからじゃ。ゾンビ・マジックは典型的にそれが欠如しており、100回行う事によって適した魔力回路を構成して放つのではないかという説じゃがまだこれは安易、ゾンビ・マジックを捕まえて夜の研究は時間が限られているゆえに難しい』


ティア

『凄いですね…』


ムサシ

『魔物の研究に生涯をかける賭ける爺さんよ』



彼らが話している最中、俺はサーモンに夢中だ

リュウグウですらサーモンばかり食べている。

ホタテの刺身も美味しい、貝柱がワサビ醤油にマッチしていて涙が出そう


ティア

『美味しいね、ホタテ』


アカツキ

『凄い美味だ。生き返るよ』


ティアマト

『帰りにミヤビで土産買わねぇと、親父に頼まれてんだ』


ティア

『刀の絵が刺繍された寝間着?』


ティアマト

『そうだぜ!、エド国の裁縫技術って凄いよな…超綺麗だしよ』


リュウグウ

『私も買って帰ろうか、確かにこの国の刺繍は凄い伝統的だし丈夫な服だから高くても手が伸びてしまう』


アカツキ

『俺も買おうかな』


その会話に侍騎士達も僅かに笑みを浮かべてくれた

こうして俺は中庭の椅子に座り、走り込みしている若手の侍騎士達を眺めながら体を休める

疲れているであろうティアも隣にいるが、寝たきりだと体がもっと重くなるからとついてきたんだ


『あとは帰るだけだね』


『そうだな、ティアも疲れたろ』


『まぁねー』


急に肩に頭をくっつけてくる

彼女の匂いが鼻にくると、俺は少し落ち着かなくなる


エド国は今や非戦争国家、しかしマグナ国の王族とは昔から仲が悪い

だからこそ互いに干渉することはあまりしていないとムサシさんから聞いている

それでも俺達の視界には侍騎士が訓練している、人は予期せぬ事態に備えて訓練しなければならない


一番危ないのが俺達の国と言われ続けて何年だろうか

最後に戦争したのはうちの国だしな


『ティア、その…』


俺は少し緊張した面持ちで彼女に話しかける

だが肝心のティアは俺が何を言いたいのか雰囲気で察し、目を細めて俺を見る

見透かされている、俺の顔に書かれていたのだろう


『帰ってからね』


それまで我慢しよう


『ティア、魔力はどうだ?』


『まだだね。でもあまり心配しなくても良いかも』


別に直ぐ戦うわけじゃない

だから回復に急ぐ必要はない


侍騎士達の訓練を見ていると、そこで凄い目立つ男が現れた

風林火山シンゲン・ゴーウンというエド国の天下無双衆の1人だ

老将というに相応しく、甲冑が似合う老いた男である

鉄鞭を肩に担ぎ、侍騎士達に近づく


すると侍騎士達は訓練を止め、シンゲンの前に整列し始めたのだ


『お疲れ様です』


シンゲン

『ふむ…よろしい。明日は貴族会の集まりがホンノウジ街にて行われる、訓練は中止して建物の周辺警護をせよとのムサシ様からの通達じゃ』


『『『ははっ!』』』


シンゲン

『報酬は貴族会からも出る、50名を選出して警護をしてもらう予定だ。1人金貨2枚は約束されておりから今回はいつもよりも報酬は良いぞ?国からも出るとなるとわかるであろう?』


『では訓練を終了し、準備に取り掛かります』


シンゲン

『30人の指揮はラスター侍騎士長代理、新人もある程度入れて経験を積ませておけ』


ラスター

『了解しました!』


シンゲン

『1時間後に50人をここに集合!バファル侍騎士長は城内騎士の面倒をいつも通り頼むぞい?何かあればそちが指揮を取れ』


バファル

『御意』


シンゲン

『では解散!』


直ぐに侍騎士が散り散りにその場を去る

身長189センチメートルの老将、ティアマトよりも10センチ高い

筋肉質であり、腕を組む肌を見ればそれはわかる

そんな彼がこちらに顔を向けたのだ


しかも近づいてきている、ニヤニヤしながらだ


シンゲン

『イディオットか』


アカツキ

『知っているのですか?』


シンゲン

『ムサシ様が気にしているマグナ国の冒険者、この前はシキブが世話になったらしいがすまぬな』


ティア

『あはは…』


シンゲン

『カブリエールか…お嬢ちゃんは賢い、だから全てを見せなかったのだろう?』


ティア

『プライベートです。』


シンゲン

『ステータスとはプライベート、自室を見せるのと変わりないからのう…。じゃがホーリーを見せてくれたのはお礼みたいなもんじゃろう?』


アカツキ

『お礼?』


ティア

『城にお世話になっていたので1つは見せないと納得いかないのかなと思ってです』


シンゲン

『良い子じゃ。生涯であのような魔法を見れるとは思わなかった、礼を言うぞ』


彼は俺達に背を向け、その場を去っていく

見るだけで凄い強いのがわかるけど、本当にお爺さんなのだろうか


《あいつぁ人間恐慌アクマとぶつかった事あるな、記憶覗いた》


アカツキ

『マジか!?』


《あぁ、しかも互角とか凄いぜ?15年前だけどよぉ》


アカツキ

『互角…というかアクマはどこにいるんだ?』


《そのうちわかる、強い奴の前に現れるのがあいつだ…》


それっていつか俺達に襲い掛かるってことか?

止めてくれ…元五傑と戦うとか辛い


こうして俺達は今日と明日で体を十分に休ませて万全となり

ジェスタードさんのお見送りでホンノウジ城を馬車で出たのだ

俺達が向かったのだミヤビの街

そこには俺達の案内をしてくれたエアフォルドという冒険者チームがいる

彼らに色々聞きながらお土産を購入し、彼らと共に夜食を取ることになった

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