第216話 ぶらっくめがね 2

グリンピア冒険者チーム『ハーピィ』

レイナ・フィルナント 剣士

キアラ・タック    双剣(投げナイフ2本装備)

カグラ・ヨサコイ   魔法使い、武器は細剣



・・・・







次の日、リリディは夕方にギルハルドを連れてギルドに向かうと既にロビーにはリュウグウとハーピィの3人が待っていた


日曜日、やけにロビーに冒険者が少ないのは地下訓練場にてリゲルとクワイエットが冒険者達に剣に扱いを叩きこんでいるからだ


リュウグウ

『依頼はせずに行く、そっちの方が変に気老いしなくて済む』


リリディ

『魔石の換金は出来ますが多少は稼ぎが減りますがね』


レイナ

『大丈夫です』


という事で彼らは南の森に向かう

辿り着いた時には丁度良く薄暗い

アンデットが現れるにはタイミングが良いのだ


リリディは発光する魔石を手に、辺りを照らしながら前を歩く

明かりがあれば寄ってくるのは比較的にアンデット種が大半だ

彼はわざとらしく上に掲げたり、辺りを執拗に照らす


それの成果が現れたのか

森の中から呻き声が聞こえ始める


『アアア』


レイナ、キサラ、カグラはその呻き声にゾッとする

彼女らは夜の森は初めてであり、アンデットも初だからだ


リュウグウ

『ゾンビナイト以外は私が狩る』


彼女がそう告げると同時に現れたのはゾンビナイト2体

ユラユラと体を揺らし、右手に握る錆びた剣を引きずりながら朽ち果てた装備を身に纏い

ミイラと化した顔で人間に狙いを向ける眼差し


リリディ

『攻撃の予備動作は大きい、避けるのは容易いですが剣に魔力を流し込んだ時は飛び退きなさい、技が終われば数秒硬直するのでその隙に頭を破壊、それでアンデットは倒れます』


『『『はい!』』』


『アアア』


リュウグウ

『先ずは3人で1体倒して感覚を掴め、1体は私が遊『ニャフ』…』


動き出す前に、ギルハルドは一瞬にして2体の首を刎ね飛ばした

そのスピードは閃光の如く、一瞬眩い光が放つだけ

あまりの速さにハーピィの3人は口を大きく開け、着地して勝手に決めポーズを取るギルハルドに視線を向けた


レイナ

『この猫…なんですか』


リュウグウ

『知らんのか?ランクBのヒドゥンハルドという幻の猫だぞ?』


『『『…』』』


リリディ

『あ、知らなかったパターンですね。以前かなり人だかりになったんですけどね』


『ニャハハンハーン』


その間、ギルハルドは魔石を2つ手に持ってくる

しかも1つ光っている事にハーピィの3人は驚く


レイナ

『魔石光ってる!』


キサラ

『凄い、ギルちゃん凄いよ!』


『ニャハンッ!』


カグラ

『猫欲しい』


リリディ

『駄目です』


ギルハルドは光る魔石を彼女達の足元に置くと『ゴロニャハーン』と鳴く

リリディとリュウグウはそれを『あげる』と言っていると感じた

それはハーピィの3人も薄々そうだと察すると、剣士であるレイナは魔石を掴む


レイナ

『連続斬り…』


リュウグウ

『使う時は連発すると直ぐにガス欠…いや魔力切れを起こすから敵が隙を見せた時に使うように使えば良い』


レイナ

『わかりました』


『アアア』


カグラ

『また声が…』


リリディ

『1体ですか…しかも気配が小さすぎる…』


リュウグウ

『凄い小さい気配のアンデットだな?ゴーストにしては鳴き声が…』


その正体は直ぐに現れた

レイナが魔石の魔力を吸収している最中、リリディやリュウグウでもあまり見た事が無いアンデット種が彼らの前に無謀にも立ちはだかる


魔法使いのような灰色のローブを纏い、ボロボロに朽ち果てた杖を両手に持つ

足だけで歩くのが困難なのか、その杖を両手を使って地面について体を支えるようにして歩いてきたのだ


ゾンビ・マジック

ランクはFにも満たない可哀そうなアンデット種の魔物だ

その理由は悲しい、攻撃方法は魔法攻撃なのだが

この魔物は何故か魔力を扱えない、魔力が無いと言われているのだ


魔法を発動する仕草はするものの、魔法陣が発生しない

するとゾンビ・マジックは何故か首を傾げるのだ

それしか行動パターンはない


リュウグウ

『困ったな…何も得られない魔物だぞ』


カグラ

『魔物の本でも何もスキルが無いと書いてますし、可哀そうな魔物ですね』


リリディ

『あります』


みんな驚く、リュウグウでさえもだ

彼は昔にハイムヴェルトさんから聞いていた話を思い出す

それが本当ならば、この魔物の情報は変わる筈だと思いながらリリディは皆を後ろに下がらせてゾンビ・マジックの前に立ちはだかる


『アアア』


足を止めたゾンビ・マジックは杖を前に出して魔法を放つ素振りを見せるが

魔法陣が現れずに首を傾げると再び同じことを何度も繰り返す

これしか出来ないからランクすらつかないのだ


しかし、リリディはそうじゃないと信じた


リュウグウ

『お前、まさか昔の知恵か?』


リリディ

『お爺さんから聞いたことあるんですよ。可哀そうなアンデットが何度も魔法を放とうとするから何回するんだろうか見ようとしたらしいんです。すると丁度100回で魔法を放ったと言ってました』


リュウグウ

『本当か…』


レイナ

『嘘…』


カグラ

『それ初耳なんですけど、もし本当なら新発見ですよ!?』


リリディ

『今何回か忘れました…すいません』


『『『…』』』


『アッ?』


魔法が放てず、首を傾げるゾンビ・マジックを見てリュウグウは溜息を漏らすと『9回だ』と教える

何の魔法を放つのか、カグラは魔法使いとして誰よりも気になったからこそ彼に聞いた

するとリリディは意外な答えを返した


リリディ

『個体によって違うと聞いてます、お爺さんは30体ほどのゾンビ・マジックで試したらしいんですが…全ての属性を使うと言われており、1体は聖魔法を唱えて自爆したとか』


キサラ

『それ…ほんとの本当なら魔法使いさんの救済ですよ!?』


リリディ

『でもなんの魔法なのかは覚えてないんです。だから危ないので下がっててください。奴が魔法を発動後に倒せば確定ドロップです、話が本当ならば』


100回という長い旅、なんの魔法を使うかはランダムだ

その間、挟み撃ちするかのように遥か後方からアンデットの呻き声が聞こえ始めると

リュウグウは『こちらで対処する、メガネはそっち頼む』と告げる


リリディ

(助かります)


50回、51回と彼は数え

とうとう99回となる

夜の魔物としてアンデット種は多く現れるが、その中でもゾンビ・マジックはかなり出現率が少ない

その意味が今ここに証明されることとなる


『アアア!』


100回目、それは起きたのだ

ゾンビ・マジックが前に突き出しだ杖から出現したのは水色の魔法陣

しかもリリディの足元にそれは展開されたのだ


彼は避けないと駄目だと感じ、グェンガーを使おうとしたのだが

ゾンビ・マジックが魔法を発動できたという感動で反応がかなり遅れてしまった

リリディは足元の青い魔法陣から水柱が噴き出すと、高く宙に吹き飛んでいった


『あはぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』


リュウグウ

『…』


カグラ

『高い…』


『ニャーン』


その間、レイナは万歳をするゾンビ・マジックを連続斬りで攻撃してアッサリ倒してしまう

すると発光した魔石が現れ、リュウグウは高く舞い上がったリリディに目もくれずにカグラに吸収させる作業を行う


リリディ

『これは…ハイドロポンプ!』


地面から一気に高水圧な水柱を発生させ攻撃と同時に対象を空高く舞い上がらせる

今回はゾンビ・マジックの魔法のスキルが低かったため、そしてリリディの魔法耐久力があったために致命傷にはならなかった


攻撃魔法耐久力強化【Le3】

彼にこれが無かったら一撃で重症になるほどの魔法なのだ

水魔法ハイドロポンプ、これは中級魔法として貴重なスキルである



森を眺めれるくらい高く舞い上がったリリディは咳込みながらもグェンガーで仲間の元に移動すると、ぐったりと座り込んだ


リュウグウ

『お疲れ』


リリディ

『死ぬかと思いましたよ』


カグラ

『ありがとうございますリリディさん!体張って新発見をするなんて凄いです!』


レイナ

『ハイドロポンプ・・中級の水魔法だよね』


キサラ

『なんでゾンビ・マジックが…』


リュウグウ

『それはわからないが…これはちょっと大変になるぞ?』


カグラ

『へ?』


リュウグウ

『魔法使いってのはスキルを得るまでがもの凄い苦労するんだぞ。それがあのゾンビ・マジックという超弱い魔物が100回頑張るのを見るだけで確定ドロップとなると魔法使いはこぞって南の夜に来るだろうな。北の森よりも南の森の方があれの出現率は高い、というか北は滅多に出ない』


リリディ

『そうですね…運が良ければ聖魔法というとんでもない魔法、ある意味レゴゴーレムみたいなランダムチャンスの魔法版です』


カグラ

『初心者ご用達の南の森、夜は熟練者も来るという事になりそうですね』


リュウグウ

『なるだろうな…それにしてもメガネ、お前のお爺さんは異常過ぎる探求心の持ち主だな』


リリディ

『だから黒魔法使いの第一人者になったんだと思います、僕も僕だけの新しい何かを見つけたいんですけどね』


リュウグウ

『頑張れ、お前なら出来る』


珍しく声援を送るリュウグウに彼はキョトンとしたが、あえてそれに触れずに頷いた


彼らは早めに切り上げ、ギルドに戻るとリリディがギルド職員にゾンビ・マジックの詳細が全く違う事を告げた

これには受付嬢アンナや近くで聞いていたクローディアも驚愕を浮かべる


一度ではない、二度起きたのだ

彼らは2体目を求めて森を歩き、ゾンビ・マジックを見つけると再び100回唱えるまで待った

2体目はスリープという睡眠効果のガスだったが、それはリリディが突風で吹き飛ばして被害は無かった


それも発動後に倒してスキルがドロップであったため、確定に近い結果だ


受付嬢アンナ

『ゾンビ・マジックって南の森に夜いけばたまにいる可哀想な魔物ですよね…そんなことって』


クローディア

『よく見つけたわねリリディ君、新発見過ぎて魔法使いの苦労の歴史が変わるわよそれ』


リリディ

『お爺さんが確か話していたのを思い出しただけです』


クローディア

『ハイムヴェルトさんか…』


リリディ

『僕の発見じゃありませんので』


彼はリュウグウとハーピィ3人の座るテーブルに向かう

すでに飲み物を注文しており、全員がイチゴミルクだ

リリディの分もあり、ギルハルドは干し肉を美味しそうに食べている


それはレイナがあげたものだ


カグラ

『本当に助かりました。夢見たいです!魔法スキルが二つも手に入るなんて』


レイナ

『凄い発見を目の前で見れたのがもうね』


キサラ

『あたしもスキル頑張らないとな』


リュウグウ

『双剣もゾンビナイトの連続斬りが使える。しかも双剣だと即座に発動できて便利だとかルーミアさん言ってたぞ』


キサラ

『頑張ります!』


リリディ

『では僕はご馳走になりますね、イチゴミルク』


軽い乾杯をし、彼女らと軽い会話をしたあとは解散となる

新しい仲間募集に関しては待つしかないため、それまでは魔物の勉強とスキルが増えたことによる戦い方の見直しをリュウグウが丁寧に教えたので、きっとあのチームは大丈夫だろうとリリディは道を歩きながら考えた


『ニャハーン』


『帰ったらお前の好きなサーモンですよ』


『ミャンミャー!』


(それにしても、ゾンビ・マジックか)


彼はお爺さんであるハイムヴェルトの昔話のほとんどが世に出されていない情報ばかりだと知る

そこで彼は普通考えない事を考えたのだ


(条件付きの確定ドロップ、魔物もスキルを放つ、じゃあ魔力が尽きるまで使わせたらどうなるんだろう)


普通、考えはしない

そこまで長引いた戦いをしようとするものはいない

魔物相手に長期戦はご法度なのだ


彼は考えた

馬鹿馬鹿しいことを


それを知るために、彼はそのうちそれをすることを企んだ

ハイムヴェルトですら確かめなかった事を試すために















次の日の月曜日

朝からギルドにイディオットが集まると、ロビー内の丸テーブル席にて彼らは朝食を取る

隣接している軽食屋にて注文したハムエッグサンドにカツサンドそして各自が飲み物をだ


2月に入り、トンプソン爺さんの屋台が中旬まで休みのため

彼らは一先ず当分は軽食屋で軽い食事を済ませる事にしていた


今日も朝の依頼書争奪戦をアカツキらは眺めつつ

彼らは話し合う


アカツキ

『森の奥まで行くか』


ティア

『そうだね、ゾンネは心配だけど…テラちゃん本当に大丈夫?』


《神の一撃は治りが遅いんだ、いくらあいつでもまだ完治してねぇし先ずは力を取り戻すためにこっちは二の次だと思うぞ、あいつの性格ならな》


リリディ

『ならば思いきっていつも通りで行けますね』


アカツキ

『そうしよう、エド国行きは来週だが緊張するなぁ』


リュウグウ

『地下迷宮50層となると食糧難や体を休める場所の確保が悩ましいか』


アカツキ

『そこは行ってから詳しい人に聞こう』


《ムサシだな》


アカツキ

『それにしても…』


彼は受け付け上の大きな広告に目を向けた

魔法使い救済の吉報あり、明日の昼頃にマグナ国ギルド全支部にて一斉発信と書いていたのだ

これにここグリンピアに住む魔法使いらも何の話なのかと期待を膨らませていた


『ニャハーン』


ギルハルドは皆が座るテーブルの中央で腹を掻き、欠伸をする

それをティアは軽く触りながら口を開いた


ティア

『さっき話したリリディ君のだよね?』


リリディ

『ですね、良い発見をお爺さんが教えてくれました』


アカツキ

『それを覚えてるリリディもよく思い出したな』


リリディ

『ふと思い出しただけです。しかし魔法使いの苦労がこれで解消されますね。』


ティア

『そだよね。他の武器職と違って魔法使いはスキルあっての魔法使いだし、手に入れるまでの苦労が凄いから冒険者人口でも数は少ないもん』


アカツキ

『基本的にドロップ率1%が弊害過ぎるな』


『ニャハーン』


ティア

『100回かぁ、でも南の森は人気になるね』


《確かにな、よく見つけたな》


リリディ

『知ってたんですか?』


《俺は神様だぜ?魔物を生んだ神から面白い話として覚えてたさ。メガネの爺さんの試した事は正解だ。ゾンビ・マジックは100回目で魔法スキルを放つ、その後に倒せば確定ドロップさ》


リリディ

『他にも知ってそうですが、教える気はきっとありませんね?』


《甘やかす気はねぇからな。まぁ見つけた褒美として補則程度は教えてやる。ゾンビ・マジックが放つ魔法スキルは完全ランダム…炎や氷そして闇や聖も勿論使うが個体は超稀だ》


アカツキ

『まんまロゴーレムのランダムと同じか』


《兄弟にしては良い例えだ。まぁ雷と炎そして氷も個体として少ない、火に風に水や地が大半だと覚えとけ》


リリディ

『訂正としてギルドに教えても?』


《あぁいいぜ?また面白い発見したら追加で教えてやるが…この会話はあいつにも聞かせてる》


あいつ?

皆が目を合わせて首を傾げると無意識にギルド受付に顔を向ける

そこにはクローディアさんが受付嬢アンナの横に立っており、真剣な顔を浮かべたままイディオットを見ていたのだ


アカツキ

(クローディアさんか)


《神は嘘をつかねぇ、あとはメガネ小僧の瞑想は確かに魔力量を微弱に上げるから毎日30分程度もやってりゃ1年でそれなりに体感できらぁ》


リリディ

『教えるの遅…ちなみに僕は毎日1時間です』


《たからお前は魔力切れ起きないんだよ、お前が結果としているなら世間は信じる》


ティア

『リリディ君もそうだけどお爺さんも凄いね』


リュウグウ

『流石に今回は誉めるぞメガネ』


リリディ

『あはは』


会話の最中、受付にいたクローディアは奥に去っていく

こうして彼らは今日の冒険者家業を終えて次の日の朝には冒険者達が冒険者ギルド運営委員会の公開した情報に目を疑う事となった


朝の9時

ギルド内のロビーには依頼書の争奪戦など後回しで誰もが受付横にある1枚の大きな紙に書かれた情報から目を話せない

特に魔法使いだ


熟練者から新米までがその新しい発見をしたという情報に目を輝かせたのだ

きっとそれは全国のギルドにて同じ光景が起きているだろう


いや、起きているのだ

王都コスタリカでも


グリンピアの冒険者ギルド内

冒険者達は新しい情報が書かれた大きな紙の前にどよめく


『マジかよ!』


『ゾンビ・マジックとなりゃ南の森の夜にたまに寂しく歩く足腰弱い雑魚だろ!?そんな魔法使い救済の魔物だったのかよ』


『やった…これで魔法使いにも人権が』


『まだ魔法スキル1つしかないし、もう今日から夜メインで行くしかない』


『こりゃ奪い合いが始まるなぁ』


『運が良けりゃ炎や氷それに聖や闇とか激アツだ。』


当分、マグナ国内では夜の森探索者が増える

ゾンビ・マジック狩りというブームがだ


書かれていた内容は冒険者ギルド運営委員会の副会長であるクローディアさんが詳細を決め、今日という日にマグナ国内に緊急で一斉公開を促した


内容はこうだ


………

ゾンビ・マジック

発動モーションが100回目になると魔法スキルを唱える

その後に倒せば確定ドロップ

火・水・風・地が大半であり

レア個体として炎・氷・闇・聖を使うのも存在

但し、聖魔法スキルの場合は発動後は魔法で自爆する

そして強力な魔法の場合もあるので極限に注意されたし


検証者はリリディ・ルーゼット

お爺さんである元魔法騎士の副隊長ハイムヴェルトの話を思い出して検証した結果、判明した事実である

………


その内容の下部にはグリンピア用にクローディアさんが直接書いた内容もある


女性冒険者チーム『ハーピィ』のカグラ

2体でスリーブとハイドロポンプを確定ドロップ済み


期待高まる結果が書かれていた


バーグ

『こりゃ凄い』


フルデ

『パないよこれ、南は混みそうだから北の森で探しましょ?北じゃあんま見たことないけど混むよりマシ』


ドラゴン

『ふむ、そうしようか…にしてもリリディ凄いな』


バーグ

『魔法使いの恩恵がヤバいもんなこれ』


ドラゴン

『魔法使いの苦労が消える。ヤバいってレベルじゃねぇぜ』


リリディはハイムヴェルトから聞いた話だという事だというのに冒険者にひっきりなしに褒められ、そして魔法使い職の者にお礼をされる今日であった






 

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