第203話 幻界編 43 凍てつく試練に熱意を向けろ
迂闊に飛び込める相手じゃない、だから全員は龍の尾のリーチを恐れて近づかない
その判断は正解だ
『ホルゥ!』
どぐろを巻いた体を開きながら長い尻尾が襲い掛かる
それは俺達の目で見えない、気づいたら顔の前を通過しており、その後に炸裂音が響き渡ると同時に数人が一瞬で吹き飛ぶ
それは周りに見える建物すらにも影響を及ぼした
壁が剥がれ、周りの設置物すらも吹き飛び辺りを更地にするほどの威力だった
カイ
『ここで死ぬのか…』
そう思っても可笑しくはない
だけどもそれは死ぬまでわからない
『行くぞお前ら!俺達馬鹿は』
『『『『剣より強い』』』』
俺の仲間は全然諦めていなかった
今まで見たAクラスの魔物よりも圧倒的な力
今まで見た生物よりも圧倒的なスピード
わかっていても選択肢は変わらないんだ
戦え
テラもそう言っていると思う
俺は刀に魔力を出来るだけ多く流した
これ以上流せないという気持ちで声を荒げた
バチバチと刀が放電をはじめ、再び振られた尻尾を避け、衝撃波で吹き飛ばされながらも俺は叫ぶ
『ゲオ・ボルグ』
剣先をブルーリヴァイアに向けると、奴の頭上に黒い魔法陣が数えきれないほどに出現した
それは黒く雷となり、龍に降り注ぐ
大きな爆発音が連続して鳴り響き、そしてブルーリヴァイアは感電して悲鳴を上げる
(ダメージ!?)
龍といっても生きている
そして奴はきっと龍種でも水を司る生き物で間違いない
暗黒が生んだ雷はブルーリヴァイアには弱点となるという事か…
魔法が終わると同時にクローディアさんのビックヴァンがブルーリヴァイアの顔面に命中した
奴は顔を大きく仰け反り、大きな轟音が起きるが直ぐに顔を戻して彼女を翼で叩き落とす
『ホル…』
ティアマトのディザスターハンドがブルーリヴァイアの足元から姿を現すが、それはいとも容易く手首を噛み千切られて消滅だ。あんな簡単にあの技を消すのか…
だけどもそれで隙が出来た…
バッハの両断一文字、リゲルとクリスハートの龍斬、そしてリュウグウの槍花閃の光線が見事に命中したんだ
龍の鱗を砕き、皮膚にまで到達しても深く斬り裂く事もできなければ貫通することもない
ブルーリヴァイアは翼を羽ばたかせ、彼らを吹き飛ばすと宙を舞い、再び口を開く
『避け…』
叫び終わる前にそれは起きる
奴の口から氷柱のような物体がいくつも飛んできたんだ
あれはガードなんでしてはいけない、たとえシールド魔法でも貫通するとわかる
『がはっ!』
『ティアマト!』
彼の脇腹を氷柱がかすめた
それだけでもかなりのダメージであり、ティアマトは地面を転がるようにして吹き飛ぶ
『やめい!』
父さんが宙を舞うブルーリヴァイアの頭上にいた
腕に魔力を流すと、龍が振り向いたと同時にマグナムを放つ
音速で繰り出された右ストレートは龍の右頬を殴る
しかし、仰け反りもしない
『なっ…』
驚愕を浮かべた父さんを助けようと俺達は駆け出す
そこでようやく、生物界最強であり生物界で一番知性がある生物が口を開く
『貧弱よの』
次の瞬間、父さんは尾で叩かれると近くの建物の壁を貫通して吹き飛んだ
口を開いたことに驚きを浮かべるが、それよりも父さんが…
龍は近くの仲間を着地の衝撃で吹き飛ばし、背後から迫るロイヤルフラッシュ聖騎士長の攻撃を残像を残して避けた
ロイヤルフラッシュ聖騎士長
『ばっ…』
『惜しい』
ロイヤルフラッシュ聖騎士長
『ばふっ!』
尾で叩かれ、地面に埋もれるようにして彼は背中を打ち付けた
動く気配は無い…そんな彼など気にもしない龍は首を軽く回して俺達を見据えた
体中からは僅かに血が流れている
貫通性能が高い両断一文字や龍斬そしてゲオ・ボルグなどが奴にとってダメージとなったのだろう
ティア
『どうしろっていうの…これ』
『我に示せ…』
力を示せ、そういうことなのか
多くは語らない青い龍ブルーリヴァイアは地面を這うようにして俺達に襲い掛かる
少し触れただけで仲間は吹き飛ばされ、避けたとしても両翼に当たって近くの建物に体をぶつけていた
狙いは・・・俺か
大きな口が迫る
撃つ気はないか、噛みついて即死ってパターンが見える
だけども俺はまだ死にたくない
『光速斬』
避けず、俺は足の痛みを堪えながら龍の側面を通過した
あと少しずれていたら死んでいただろう、体の側面に激痛だ
よく見ると肩や太腿が奴の牙に触れただけで引き裂かれていた
かなりの血が流れているが…かまいはしない
『翼っ!』
噛みつきを避けても翼を腕の様に俺に向けてくる
刀を鞘に強く押し込め『刀界』と叫ぶ
襲い掛かる翼に向かって斬撃の交じる衝撃波が飛ぶと、俺の技は奴の翼を斬り裂く
だが血が出る気配なく、勢いすらも落とすことなく翼は俺を殴り、地面に叩きつけた
息が出来ない、バキバキと体内から骨が折れる音が聞こえる
空断中が激痛で意識が遠のく
たかが翼でここまでダメージがあるとは凄いな…
『っ!?』
ブルーリヴァイアは俺を狙っていたが、側面から飛んできたクワイエットさんのエナジーフレアによって炎の柱に飲まれる
嫌がる龍に追い打ちが襲い掛かる
『フレア!』
ティアが真っ赤な魔法陣から業火を放出し、更に炎に包まれた
『…足りぬ』
龍は囁くようにして告げると、とんでもない魔法を発動した
『グラビティ』
重力魔法、人間が覚えたという記録は無い
クワイエットとティアはまるでなにかに押しつぶされたかのように地面に叩きつけられ、一撃で戦えないほどにダメージを負う
アカツキ
『ティア!』
シエラ
『クワイエット君っ!』
『エクシアか、カブリエールならば違ったな!』
ブルーリヴァイアはリリディのシュツルムを翼で防ぐと黒煙を吐息で吹き飛ばす
再び尾を振り回し、地面を叩くと聖騎士達が足をふらつかせた
そんな彼らは開いた龍の口を見て避けようとするが、その前に救援がくる
『ビックヴァン!』
クローディアさんが血だらけになったまま、ブルーリヴァイアの顔面を全力で叩いた
ダメージがあるかどうかはわからない、しかし龍は舌打ちをしたまま顔を仰け反る
『ホルルゥ!』
『駄目か…』
一瞬で彼女は鼻先で殴られて地面を転がった
俺はその間、なんとしてでもダメージを与えようとゲオ・ボルグを唱えていた
それはブルーリヴァイアの頭上に黒い魔法陣を多く展開し、避ける暇のなく黒い雷が降り注ぐ
『グヌゥゥゥゥゥ!』
パキパキと音を立てて鱗が割れ、血が流れる姿は俺達に希望を見せる
いったいこの技とは何なんだ…何故ここまで龍を痛めつけれるんだ
ティア
『う…』
『ティア…』
こいつだけは絶対に許さない
俺は動ける体じゃない、だからといって動かないという選択肢はない
ジキット
『がふっ!』
バッハ
『ジキット!』
1人が龍の尾が直撃し、建物の窓を突き破って消えていく
即死じゃなければ…祈るしかない
カイ
『貴様ぁぁぁぁ!』
『ホルル!』
聖騎士の1番隊の隊長カイ
彼は間一髪、龍の前足の引き裂く攻撃を避けた
だがしかし、避けたはずなのに彼の胸部からは大きく血しぶきが飛ぶ
完全に避けても、風さえを斬る龍の爪
カイはそれでも止まらなかった
『両断一文字!』
飛び掛かるカイの一撃は龍の頭部から生える角にガードされる
驚愕を浮かべる聖騎士カイはブルーリヴァイアが口から放つ水撃によって強く吹き飛んでいく
俺は尾を避け、爪を大袈裟に避けてリリディとリュウグウと共に懐に潜り込む
狙われているのは鋭い視線でわかる
だが戦っているのは俺達だけじゃない
ブルーリヴァイアの側面からエーデルハイドとリゲルが現れたのだ
リゲル
『一撃与えりゃ英雄だぜ』
クリスハート
『真剣になってください!』
リゲル
『真剣だ!』
リゲルは誰よりも前に出る
反応が早いブルーリヴァイアは彼を叩き落とさんと爪を伸ばす
きっとリゲルの計算通りなのだろう、彼は笑みを浮かべた
『インベクト!』
リゲルは剣に魔力を流し込み、伸びる爪に剣をぶつけた
閃光が走り、一瞬眩しい
インベクトとは相手の力に関係なくガードする貴重な技スキルだが
今回は相手が悪い
『ホル』
ほくそ笑むかのそうにブルーリヴァイアはリゲルのインベクトをものともせず引き裂いた
俺は驚いたよ、あいつがそこまでやられる相手なんていないんじゃないかと思っていたからな
だって悔しいほど強いし頭がいい
そんな彼が深くまで体を引き裂かれ、落下していったんだ
『龍斬!』
クリスハートさんはリゲルを横目に悲しそうな顔を浮かべると、直ぐに真剣な眼差しで剣を振る
だが龍は後ろに顔を下げてそれを避けてしまう
でも攻撃の雨は終わらない
『ニードル・アクション!』
『槍花閃!』
シエラさんの周りに沢山の赤い魔法陣、そこから一斉に発射された熱された棘は龍の鱗に食い込んだ
僅かにブルーリヴァイアは驚愕を浮かべるが、直ぐにリュウグウの放った光線が奴の目の近くに当たり、強く目を閉じたんだ
『爆発!』
シエラさんが叫ぶと同時に、食い込んだ多くの棘は真っ赤になって爆発を引き起こす
同時にリリディがアンコクという黒魔法で黒い剣を頭上に発生させると、それは黒煙の中に投げ込んだ
『ぬっ!』
龍の声が聞こえた
手ごたえがあったかのように思える
黒煙は龍の羽ばたきで直ぐに張れると、ブルーリヴァイアの胸部にリリディの投げた黒い剣が刺さっていたんだ
リリディ
『ようやく…』
『じゃあな』
グラビティが発動されると、リリディはグェンガーでその場から離れて回避に成功した
だけども近くにいたアネットさんやシエラさんは避ける事が出来ずに押しつぶされた
『金の卵の集団か…ギール・クルーガーの資格を持つとは』
『賢者バスター!』
グェンガーで回避したリリディはブルーリヴァイアの側面で実体化すると同時に頬を殴る
すると驚くべきことが起きる
なんと龍が大きく仰け反ってバランスを崩したのだ
これには俺だけじゃなく、リリディが目を見開いて驚いていたんだ
『テラーガ…それはハイムヴェルトの!』
リリディ
『私のお爺さんをご存じでしたか!ならば!』
『図に乗るな』
彼は再び殴ろうとするが、龍はリリディの死角から尾で叩いて吹き飛ばした
どんどん仲間が消えていく
俺は避ける事で精一杯だ…
早く倒さないと…仲間を助けることが出来ない
それは死を意味する
誰が立っている…
ロイヤルフラッシュ聖騎士長、リュウグウ、クリスハートさん
ルーミアさん、バッハ、アメリー、ドミニク、バルエル
そして俺だ
半分もやられている
ダメージを与えているのに、龍はまだ平気そうだ
血を流しながらも口元を舌で嘗めてこちらを睨んでいる
『ギール・クルーガーにカブリエール、オーガ・タイラント、カタストロフィーに絶色斬鉄に各自がなっていればここまで苦戦を強いられることもなかろう…他にもそれなりに良い称号の道ではあるが』
アカツキ
『お前は何故ここを守る…』
『聞いても意味は無い、死ぬか生きるかだ』
クリスハート
『通す気はないのですね』
『ならば示せ、遊びできたかどうかをな』
アカツキ
『簡単なことだ』
『はっはっは!何が簡単なこ…』
俺は駆けた
長い時間を戦う意味なんてない
光速斬で奴の懐に飛び込むと、目の前に前足が俺に振り下ろされた
死ねっ、そんな言葉が耳に入るが死ぬつもりはない
爪の間を通過して飛び上がるが、太腿に激痛が走る
鱗に少し触れただけで右太腿が大きく引き裂かれたか…
(あぁ…骨が見えるな)
そんなことどうでもいい
誰かが俺の名を叫んでいるけども、それもどうでもいい
刀に魔力を流し込み、俺は再びブルーリヴァイアの頭上に黒い魔法陣を無数出現させる
しかし、龍はほくそ笑むと口を開けて何かを放とうとした
発動される前に、攻撃するって事か…
でも大丈夫さ、俺は1人じゃない
ロイヤルフラッシュ聖騎士長
『鬼天断絶!』
『っ!?』
ロイヤルフラッシュ聖騎士長が側面から龍の頬を大斧を振って食い込ませた
赤く染まる大斧は龍の頬を深く傷つけ、血を吹き出す
同時に飛んできたのはナイフ、それは地面に倒れるリゲルが投げた投げナイフだった
彼はクリスハートさんに体を支えられたまま、『へへっ』と笑っていた
ありがとう
『ゲオ・ボルグ』
黒い雷がブルーリヴァイアを飲み込んだ
大きな唸り声を上げ、耐えている様子など見ている暇なんてない
俺は鞘に刀を押し込もうと構えるが、龍はそれでも動いた
プッと何かを飛ばしてきた
速過ぎて俺は見えなかったけども、それは俺の腹部を貫通したんだ
(つら…ら)
不味い…俺はこれ以上動けない
せめて今したい事だけをして、倒れたい
吐血してでも、俺は情けない声を上げたままブルーリヴァイアの正面で鞘に剣を深く押し込めて叫んだんだ
アカツキ
『頼んだぞ!テラ!開闢!』
『っくっ!』
瘴気が鞘から溢れると、信頼する相棒が姿を見せた
俺はその新しき姿に目を見開いた
以前は鬼の仮面をした武将だったが今はレベルが上がって全く別の姿になっていたんだ
鉄の翼を生やしたスリムな銀色の鎧をした戦士
仮面は顔の上部だけを隠し、口元は人間の様な肌をしている
鉄板を並べたかのようなマントは腰からなびき、手に握るは半透明の大きな刀
彼の口元には力みが見えた
俺は落下しながらも、テラに口を開いた
『すまない』
『お疲れさん、兄弟』
ブルーリヴァイア
『テラァァァァァ!』
龍は叫び、怒りを顔に浮かべて口を大きく開いて魔力を溜めこむ
絶対零度のブレスが来る、それがくればテラの後方にいる俺達は一瞬で氷漬けだ
誰も避けれる者はいない
死ぬか生きるかは俺の相棒に託された
『神ごとき!』
テラ
『無理だよばーか』
龍が吐く絶対零度のブレス
テラはそれを両断したんだ
俺達にそれは当たることは無く、ブルーリヴァイアは驚愕を浮かべたまま直ぐにブレスを止める
その時にはテラは既に刀を振り上げ、回避などする暇など与えない
『示すぞ』
言葉のあと、ブルーリヴァイアは後ろに飛び退こうとしたが
右肩から胸部にかけて深く斬り裂かれて転倒してしまった
大量の血を流し、苦痛を顔に浮かべるブルーリヴァイアは目の前に立つ神々しい姿のテラに視線を向ける
俺達は倒れたまま、その姿を見ているしかなかった
『神の…欠片程度の力で…』
『ここの主も神だろうが…まさかあいつがここを住処にしているとはな…』
『ぐ…未完の人間にこうまでやられるか…我が』
『示したぞ。龍ならば認めろ…』
テラは俺に顔を向けると、口元に笑みを浮かべたまま瘴気となって消えていった
そこでようやく物音ひとつない静けさが訪れた
俺は意識がある仲間に視線を向け、目が合うと自然と頷き合う
立っている者は少ない
俺は体を引きずるようにしてティアの元に行くと、彼女を抱き起こす
気絶しているが、死んではいない
それでもダメージは大きいから下手に動かせば駄目だ
(本気で魔法を撃っていなかったか)
直ぐにわかった
龍なのに倒し損ねるなんてない、あり得ない
最初から試す気だったのだと今になってようやく理解した
『通りたくば通ればいい…、我の負けだ』
アカツキ
『…これで行けと?』
『クフフ…それも試練だ』
リリディ
『僕は比較的楽です、動ける人は進みましょう』
リュウグウ
『私も行くぞ』
ルーミア
『私も』
『ニャハーン』
アカツキ
『頼む、急いでくれ…』
リリディ
『辛抱してください皆さん…試練を終わらせてきます』
彼らが行くならば、大丈夫だ
目標地点に辿り着けば願いが叶う
願いと同時に、俺達は家に帰れることが出来るんだ
なんの願いかはきっとリリディ達は考えてくれる
扉の向こうに走る彼らの姿を俺は虚ろな意識のまま眺めた
クリスハート
『リゲルさん…』
リゲル
『やべ…眠い』
クリスハート
『寝たらダメです』
彼女は心配そうに、リゲルを抱きかかえて頬を何度も叩く
しかしリゲルの視線はどこを見ているのか、わからない
もう意識が遠のいているという事かもしれない
ロイヤルフラッシュ聖騎士長
『…カイ…ジキット』
カイ
『良い旅でした…』
ジキット
『寒い…体中が寒い』
アメリー
『どうすれば…』
みんな口々に困惑した様子を見せている
まぁ仕方がないさ…みんな瀕死に近い
ティア
『アカツキ…君』
彼女が起きた
俺の様子を見て泣きそうになっているが、その顔はやめてほしい
確かに血は止まらないし意識も朦朧としている
勝ったことを告げても彼女は喜ぶ顔を見せなかった
『ふ…変わった人間よの』
ブルーリヴァイアは弱った状態で立ち上がると俺達を見下ろす
戦う意思はないと思われるが…俺を見ている
ティアが必死にケアを放つが、やはり魔法は発動しない
その理由を龍が口にした
『回復魔法は制限されている森だ。それはここを治めるアレが解除すれば貴様らは助かるだろうが…』
アカツキ
『?』
龍は俺達が来た道に顔を向け、目を細めた
ゾンネ
『その前に死ねばいい』
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