第200話 幻界編 40

リゲル視点








リゲル

『暇だな』


クワイエット

『ここに来て暇はないよ』


ったく、眠いっつうの

廃墟の町で宿を見つけれたのは幸運だ

宿だって事が無駄にあいつらを安心させるだろうしな


どこで休んでも同じなんだがよ


『外ちっとあれだな』


先程騒音を出しまくったせいか、違う魔物がいる感じがする

表のドアの前にタンスやソファーでバリケードにしたからまぁ大丈夫だろう

窓には布を被せたから外から見られる心配もねぇ


『リゲル、外の足音…』


『ジャックっぽい』


静かにするしかないな

気になって窓に近付き、少し布をあけて外を見るとやっぱジャックだ


反対側の建物をじっと見つめながら揺れてる

こちらに振り向く前に俺は布を下げてフロントに戻った


『小声が良い』


『うんうん』


『てか上に伝言頼むわ、音出すなって』


クワイエットは今は機嫌が良い

だから奴はニコニコしながら言うこと聞いてくれる

いつもは嫌がるけどさ


(さて)


『オォォ』


近い近い近い

宿のドアを開けようとノブをガチャガチャしてるけどよ、鍵閉めたっつぅの


息を潜め、諦めるの待つか

数は2体か…

一人じゃちっと荷が重いぜ


(戦わねぇけど)


欠伸をし、俺は床に座ってドアを眺めた

確かに魔物は入るが問題はない

裏で漁ごっこしてる二人が心配だけど


まぁ大丈夫か


(お、去ってく)


ジャックが入口からいなくなった気がする

溜め息を漏らし、俺は横になるが寝る訳じゃない

てかクワイエットはこないな、なんでだ


『ん?』


フロント横の階段から降りてきたのはルシエラだ

さっきはアネットを心配そうにしてたが、今は問題ないって感じかもな


『こっちは落ち着きました』


そっか

横で座り込むのは良いが…


『クワイエットは』


『寝ました』


『あの野郎』


『代わりに来たんです』

 

『お前かぁ』


『悪いですか?』 


『別に』


最近こいつは強気だ

前よりかはマシって意味だ


アネットだが

どうやらロリ女が『魔力水直接ぶっかける』と言い出して水筒の水全部アネットにかけちまったらしい

そしたらよ、ある程度の火傷は回復したとか笑える


(凄い水だな)


売りさばけば金になるな

でもここには来たくねぇ、却下だ


『お前は休まねぇのか』

 

『まだ大丈夫です。』


『そうかい。てか明日に決着つく』


『どうなるんですかね』


『帰るんだよ』


『そう思い続けて誰よりも士気を落とさなかったのは凄いと思います』


『だろ、俺だからよ』


最近こいつの反応が良い

俺も慣れてしまったのか、ついつい話してしまう

まぁ無駄に話して疲れさせたら意味ないから、適度に話を切り上げるけどな



『雨』 


ルシエラは布で隠された窓を眺めた

かなりの大降りだぞこりゃ

音がうるさくて敵わん


『雨の音、眠くならねぇ?』

『わかります、ウトウトするときあります』

『だよな。眠くなったら部屋に戻ってもいいんだぞ』

『大丈夫です』


なにが大丈夫だか

体を強張らせながら戦ったろうに


数分間、入り口を見続けた

この雨なら魔物ですら俺達を見つけるのは難しい筈

天候に味方された気分だ


ちっとばかし雨漏りしてる

だがしかし、体を休めるには十分過ぎる


ふと廊下の先の裏口からノック

入ってきたのはずぶ濡れのバッハさんとアカツキの親父さんだ

担いでる風呂敷に目がいくけど、大量だな


バッハ

『調理場で焼くか』


ゲイル

『そうですな』


こっちに視線を向け、直ぐに剃らされると急に変な会話しながらフロント奥のドアにある調理場に行った二人


(なんだあ?)


まぁいいか


気づけばルシエラが座ったままウトウトしてる

俺だけ見てれば問題はないからそっとしとくか


雨の音、さっきより強いか

多分だが森の外もかなりの豪雨だろう


(お?)


座ったままのルシエラがとうとう眠気が頂点に達した

そのまま倒れそうになるが、それは俺が直ぐに起き上がって支えた


『馬鹿、寝ろ』

『わかりました』

『おい』


そのまま寝るな 

なんで俺が支えてんだよ

仕方無くそのまま横にしたんだ

でも一向に俺の腕を掴んだまま離さない


『困ったな』


立場が逆になった

先程は俺が横になってたが、今はルシエラが横になって俺が起き上がってる

このまま寝るってことはかなり疲れてたのか


(帰りてぇなぁ)


帰ったら先ずは数日休むか

んで体を戻していつもの生活にする

そしたらまた訓練か


『悪くねぇ』


てか貴族育ちの娘が警戒心無さすぎだ

もうちょっとガード固くしたほうが良い気がしなくもないが


(柔らかいな)


女の手って柔らかいな

母親もそうだった事を今になって思い出した

人の手を掴んで寝る姿にゃ驚くけどな


掴んでるなら無理に動かせない

仕方ないからこのままにしてやろう


(俺も眠いな)


こういった野外活動は慣れてるつもりだ

長期間であってもだ

でも眠気が俺を襲う


『そこまで疲れてないんだが…』


可笑しいな…

適度に休んでたつもりでも計算を間違えたか

今度は俺がウトウトしてしまう


半分意識はない

だが寝たらここを誰が守るのかと思うと寝てられん

意識をなんとか保ち、必死に抵抗を見せていた

それは見事に砕かれたよ


『休め、リゲル』 


(父…さん)


俺は懐かしい声になんの違和感を抱かずに、そのまま横たわる

なんだか柔らかい感触だが、今はそれよりも寝よう





・・・・・・・



アカツキ

『ふむ』


ここにいても何かとする事が無い

仲間達が死んでいるかのように寝ている為、ちょっとやそっとじゃ起きないだろう

俺は静かに起き上がると、怪我をしている足に負担をかけないように鞘を杖代わりに立ち上がる

そのまま部屋を出ていき、父さん達の様子を見に行こうとしたんだけど


フロントで見張りしている筈のクワイエットさんがいない

それはまだ良いとして、この光景は何だろうか


『…』


言葉にならない

羨ましいとか微塵も思ってないぞ


(包容力というものか)


寝転がるクリスハートさんを枕代わりに寝るリゲル

それだけなら千歩譲ろう

だがしかし、彼女はリゲルの頭をヨシヨシするような形で寝ているのには深い何かを感じた


『ニャハ』


『っ』


ギルハルドがいた

入り口近くの小さいソファーで体を丸めて休んでいたようだ

こいつがいるならば大丈夫か…


2階からも物音は無い

起きているのか寝ているのかわからない

それよりもフロント奥のドアの向こうから良い匂いだ

気になるけども今は裏口の警護でもして時間を潰そう


(雨、強いな)


凄いザーザー降っている

大樹の枝木によって覆われている森だが、それでもこの凄い音

森の外はかなり降っているだろう


裏口の前で座り、見張りをしていると外から何かの鳴き声が聞こえてくる


『ゲロン、ゲロン』


カエルか?

まぁ調べに行く必要なんてない

僅かに残った水筒の魔力水を飲んでから欠伸をし、俺は自身のステータスを確認して見る事にした


・・・・・・・・


アカツキ・ライオット


☆アビリティースキル

スピード強化【Le5】MAX

気配感知  【Le5】MAX

動体視力強化【Le5】MAX

斬撃強化  【Le4】

筋力強化  【Le2】

耐久力強化 【Le2】


☆技スキル

龍・開闢  【Le3】

刀界    【Le3】

居合突   【Le5】MAX

光速斬   【Le3】

地斬鉄   【Le3】


☆魔法スキル


称号

無色斬鉄


☆称号スキル

スキル発動速度【Le1】

斬撃強化【Le1】

特殊技『断罪』


・・・・・・・・・

アカツキ視点




仲間と比べると僅かに見劣りか

だが強くなってきている


(戦えれたらな…)


左太腿や脇腹そして右の二の腕の骨の状態は少しずつ良くなっている

だけどもリンゴを食べないとこれ以上の回復は普通の自然治癒でしか望めない

左利きだったらばと俺は意味もなく肩を落とす


チームで左利きはティアマトだけだな


静かにしていると、ふと裏口の近くに何かがいるような気がして視線が離せなくなる

俺はちょっと心配だ。


『っ?』


後ろから頭を撫でられた

誰かと思って見てみると、やはりティアだ

起きたんだな…


鍵のかかったドアノブがガチャガチャと動く

その度に俺は体を強張らせるが、ティアはそんな俺の肩を軽く揉み始める


『大丈夫』


『そ…そうか』


直ぐにドアの向こうの何かは諦めたようであり、足音は遠くなっていく

ホッとしていると、隣にティアが座り込んだ


『建物の入口は前とここにある裏口だけだよね』


『だな、表はギルハルド見てる』


『なら安心だね、あれじゃリゲルさんら起こせないね』


苦笑いを浮かべる彼女はどうやら見てしまったらしい

確かに起こし難い

みんな疲れている、リゲルですら寝てしまうという事は全員の気力も意外と限界に近い


『無理はしたら駄目だよ』


念押しされてしまった


こうして雨が僅かに弱まり、父さんとバッハさんが焼いた魚を俺はティアと共に裏口の前で食べた

意外と大きく、腹の足しにしては充分過ぎる量だった

厨房でバッハさんはバケツを見つけたらしく『水路の水を汲んでくれ』と俺は言われたので裏口の見張りをバッハさんに任せ、俺は父さんとティアで裏口から外に出た


ドアの前は水路が通っており、橋を渡れば裏通りとなっている

父さんやバッハさんは橋の下の水路で魚を取ったのだろう

だが水嵩が増していて今にも溢れそうだ


直ぐに終わる作業

しかし父さんがバケツで水路の水を汲もうとしたときに隣の建物の壁に張り付いていた魔物がこちらに気づいた


『ゲロン!』


ゲイル

『マズ…』


ティア

『急ぎましょう』


急ぐと言っても、もう手足の細い大きめのカエルはこっちに飛び込んできている

俺はせめて開闢使って足しにしようと刀に触れ、僅かに抜刀してから押し込んだ


『開闢』


鞘から瘴気があふれ出ると、そこから鬼の仮面の武将と化したテラが姿を現した

宙を舞うカエルはその姿に驚くが、避けるなど無理だ

僅かな雨がテラに触れると、直ぐに蒸発していくのがわかる

体中が熱を帯びているのだろう


『よし』


テラは囁くようにして口を開くと、飛び掛かってきたカエルを赤い刀で両断する

丁度良く発光した魔石がティアの懐に飛び込んできたのは運が良い

父さんもホッとしながら水路から入り口に戻ってくると、テラに話しかけた


ゲイル

『久しぶりだな』


『念術が効かねぇ、相当やべぇ奴が森の支配者らしいから気をつけろ』


アカツキ

『テラ、明日には辿り着けるか』


『半日でつけるだろうよ兄弟、今日は静かにここで全員休め…よくここまで来た。良く死なずに諦めずに来た。帰れたらこれは一生の財産だ』


そう言うと彼は瘴気となり、俺の鞘に戻る

途端に嬉しい事が起きた

俺の体が僅かに発光したんだ


驚きながらも俺達は建物内に戻り、裏口に鍵をかける

まだ俺の体は発光したまま、それに対して裏口を守っていたバッハは驚いていた


ティア

『アカツキ君…』


ゲイル

『とりあえずカエルのスキルはステルスだ』


アカツキ

『貰うよ』


俺は発光した状態のまま、ティアから発光した魔石を貰うとスキルを吸収する

不思議と心は落ち着いているけど…なんだか気持ちいいな


バッハ

『小僧…まさか神スキルのレベルが…』


アカツキ

『だと思います…』


とりあえず…体の発光もおさまったし見てみるか…




・・・・・・



アカツキ・ライオット


☆アビリティースキル

スピード強化【Le5】MAX

気配感知  【Le5】MAX

動体視力強化【Le5】MAX

斬撃強化  【Le4】

筋力強化  【Le2】

耐久力強化 【Le3】up↑

ステルス   


☆技スキル

龍・開闢  【Le4】up↑

刀界    【Le3】

居合突   【Le5】MAX

光速斬   【Le4】up↑

地斬鉄   【Le3】


☆魔法スキル


称号

黒色斬鉄


☆称号スキル

スキル発動速度【Le3】

斬撃強化【Le3】

動体視力強化【Le3】

自然治癒【Le2】

集団威力強化【Le3】

特殊技『断罪』太刀

特殊技『破壊太刀』

特殊魔法『ゲオ・ボルグ』


・・・・・・・・・


集団威力強化とは面白いな

共に戦う仲間のスキル攻撃の威力を上げる効果を持つ

素直に凄いスキルだと思う

というか…ステルスってレベル無いんだな


ゲイル

『破壊太刀とは』


バッハ

『俺も気になる』


アカツキ

『相手の武器を一撃で壊すらしいけど部位破壊にも適している感じです』


ティア

『凄いねそれ…』


バッハ

『とんでもないな…となると頑丈な防具も意味なしか…』


アカツキ

『嬉しいようでちょっと残念です。この怪我では…』


怪我のせいで戦いに参加できない

それが悔しいのだが、前よりはマシだろうな


そろそろ聖騎士の見張りの時間であるため、俺とティアは部屋に戻ることにした

クリスハートさんとリゲルは父さんが起こしてくれる

俺とかいると気まずいだろうしさ


ティアに支えられながら部屋に戻るとリリディ、ティアマト、リュウグウは焼き魚を頬張っていた

なんとも美味しそうだが、確かに美味しかったな


リリディ

『骨が少なくて良いですね』


ティアマト

『美味ぇ』


アカツキ

『見張りは早朝4時からだからそれまで休もう』


こうして俺達は無駄に会話せずに再び寝たんだ

何故かティアが心配だからと俺の隣で寝たのはドキドキだった

時たま、外から聞こえる大きな咆哮に起きてしまうが、距離は遠い


寝ている最中、ティアは一度起きて火傷を負ったアネットさんのもとに向かったらしいが、どうやらケアではなくキュアで火傷を治せたらしいんだ

確かに火傷は状態異常でもある、ケアが使えないから治せないとばかり思っていたが、キュアで治せたのは驚きだ


勿論カイも治したとの事、一先ずは安心さ

んで今は裏口の見張りをティアとリュウグウそしてギルハルドのチーム

いつもの三馬鹿はフロントから正面玄関を見張っていた


雨が酷い、さっきよりマシだけども

雨漏りしてるし、窓から少し漏れてるし

椅子に座るティアマトは近くの窓を布をすこし退けて外を眺める


ティアマト

『カエルばっか』


アカツキ

『ステルス機能のカエルだぞ』


ティアマト

『そこらの建物にへばりつくみてぇにジッとしてやがる』


リリディ

『獲物待ちでしょう』


アカツキ

『カエルだけか?』


ティアマト

『だな』


彼は覗きをやめて布で窓を隠す

普通の明かりを使うと危ないため、聖騎士が持つ照明魔石がフロントにおいてあり、それは僅かな光を放つ

明かりが無ければ真っ暗だからな


ティア

『こっちは異常なし』


廊下の先からティアが口を開く

あっちは普通の照明魔石を使ってるのは窓がないから光が漏れないからだ


ギルハルドがティアの膝で気持ち良さそうに寝ているのが見える


アカツキ

『猫は良いな』


リリディ

『帰ったら沢山ニャンニャンすればいいじゃないですか』


アカツキ

『何がニャンニャンだよ』


リリディ

『くふふ…』


笑って誤魔化したか

だがしかし、言われて否定できない俺がいる

確かに俺は男になった気がするが、今でも夢だったのだろうかとティアの接し方を見ると思ってしまうんだ

いつも通りだし、あれ?変化ないなぁってさ


(凄い良いおっぱいだった…)


ティアマト

『鼻の下伸びてんぞおい』


アカツキ

『…』


思い出すのはよそう




ガタン





床下から音がする

それにはティアマトとリリディと一斉に真下に視線を向けた

何故下から?よくない感じがする


ティアマトが床に耳を当て、険しい顔を浮かべる

その間にリリディはティア達に目配りをしていた


アカツキ

『なんだ…地下室とかの類か…』


リリディ

『地下倉庫って言った方が正解かもしれませんね』


リュウグウ

『どこから…』


何かを落としたような音が床下から聞こえた

先ほどの音は聞き間違いじゃないようだ

だがどこからなんだろうか、それを調べる為にリリディはギルハルドを使う事にした


『ギルハルド、地下にはどのように?』


『ニャハーン』


フロント奥のドアに顔を向けるギルハルド

ということは厨房から地下に行けるという事なのだろう

誰が行くかという話になり、俺はたまたま降りてきたルーミアさんに声をかけた


どうやら寝すぎて眠れない、というこの状況では贅沢な事を口にしたが

それなら手伝ってもらうしかない


ルーミア

『じゃティアマト君の背中に隠れていくわね』


ティアマト

『俺っすか?』


ルーミア

『私とティアマト君にギルハルド君でいいんじゃない?リリディ君とアカツキ君はフロントの警備って事でさ』


アカツキ

『じゃあお願いします。アネットさんの様子は大丈夫ですか?』


ルーミア

『本当にティアちゃんには助かったよ。今はぐっすりさ』


ティア

『それは良かったです』


ルーミア

『かなり酷い火傷だったし、恩人さ』


そしたら聖騎士さんのドミニクも降りてきたんだ

彼に一応は何が起きたかを説明すると、『上で聖騎士長が起きているので報告してきます』といって静かに階段を上がっていく


報連相は大事だな…流石聖騎士だ


アカツキ

『すまないが頼む、俺が動ければ良かったけど』


ティアマト

『気にすんな、んじゃ行きますかルーミアさん』


ルーミア

『そうさね、ギルちゃんもいこっか』


『ミャハーン』


俺はフロントの奥にあるドアに入っていく彼らの後姿を見届けた

その間にも下から物音が聞こえるのが不気味だ

何がいるんだろうか…


※次回はティアマト視点



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