第192話 幻界編 32
トヨウケとの激闘を終えた夜
都合よく建物群を見つける事が出来なかった俺達は何かの生物が住んでいたであろう洞窟を今日の宿にすることにした
奥までは50メートル、高さと横幅は約5メートルある
天井から滴る水は至るところで水溜まりとなり、それはジキットが勇気を振り絞って飲んでみると幻界の森に流れる魔力水と同じだと判明する
誰もが見た目など気にせず水溜まりに顔をつけて飲み始めるが
各自が持つ水筒の中身が空だったからだ
精神的な疲労でも喉がこんなに乾くとは思いもしなかった
勉強になる
ロイヤルフラッシュ聖騎士長
『怪我人は奥だ、動ける者は手前で休め』
彼はそう告げると大斧を担いで入口へと歩いていく
多くは話さない人なのだろうか、それとも疲れているだけなのだろうか
その後ろ姿をクローディアさんとバッハは無言のままついていった
ティア
『アカツキ君…』
リリディ
『アカツキさん…』
アカツキ
『俺は大丈夫だ。しかし凄い森だな…治癒魔法が機能しないとか凄い縛りだよな』
リュウグウ
『それだけ口が動くなら大丈夫だな』
アカツキ
『心配してるのか?』
リュウグウ
『まさか。ティアだけでいい』
ティアはそう言われても顔色を変えずにケアを発動させようと試みる
でもやっぱりケアが使えないのだ
それを遠巻きに見ていたリゲルやクリスハートさんが肩を落としているのが見える
2人の気持ちは充分わかるよ
ケアが機能していたらこんなに苦労なんてしないんだよ
ティアの治癒は切断されない限り今じゃ完全に近い形まで回復する力がある
魔法強化のレベル2
ケアのレベル4
この2つが彼女の治癒の力を高めている
ケアのレベルがあと1上がれば彼女に変化があるかもしれないという期待もあるが
今はそれを考えても仕方がないか…
『痛そう』
クワイエットさんが横になる俺の顔を覗き込むようにして告げる
傷口は止血するために塗り薬を塗って包帯を巻いているが、真っ赤だ
父さんは笑って見せると『さて包帯のお時間だ』と口にする
ティアも手伝おうとするが父さんは『ティアちゃんは仲間と入り口を守りに行きなさい』と話す
彼女はちょっと不満そうだが、ティアマトが皆を連れて入口へと歩いていった
かなり静かな洞窟内だ
近くで休んでいるジキットやアメリーそしてアネットさんは口を開かない
意気消沈しているわけじゃない、無駄に疲れないようにしているのかもしれない
聖騎士バルエルは多少怪我をしているが、他の者よりは軽い
腕を痛めたぐらいだ
そんな彼でも元気がない
ジキットがそれを見てようやく口を開く
『帰ったら女でも抱きに行くかぁバルエル』
『奢りですか?』
『生きて帰れたら奢ってやる。まぁしかしだ…帰れたら凄いよな』
『そっすね』
アネット
『帰ったらお風呂入りたいわぁ…』
アメリー
『私は聖騎士辞めて家の稼業でも継ごうかな…』
アネット
『稼業?』
アメリー
『農家を営んでるんです。親は継げと言ってるんですけど私は嫌で飛び出したら聖騎士になっていたみたいな…あはは』
ジキット
『どうするかはお前の自由だ。やめたくなるのも無理はない』
ゲイル
『こんな森でこんな事が起きれば仕方がない事だ』
カイ
『ふん…勝手にせい』
何故だか少し彼は拗ねているようだが、追及しないでおくか
天井からしたたり落ちる水滴の音が洞窟内で響く
俺は魔力水を飲み、一息つくとお腹が無く
少し恥ずかしいけども、それが合図となりアネットさんが話し出す
アネット
『お腹空いたねぇ…』
アメリー
『もう何も残っておりません』
クワイエット
『それにしてもさ。トヨウケってよく倒せたよね』
ゲイル
『リュウグウちゃんの根気が勝ちに繋がったのだろう』
クワイエット
『あれが攻撃の火蓋を切ったね、やるじゃん』
ルーミア
『ホッとしたよ。攻撃しようと近づいてもあの魔物動き回るから走り回るだけになる』
みんな追いかけるだけで疲れる
本当に被害があれだけで終わったのは奇跡だ
ゲイル
『夜は結構辛いぞ。ここの森じゃ夜は…』
アネット
『でもゲイルさん、それは序盤の森だけじゃ…』
ゲイル
『暖かいと期待すると痛い目見るぞ。俺は焚火に出来る薪でも拾ってくる』
カイ
『枝木しか落ち取らんぞ、木でも斬り倒す気か?』
ゲイル
『それくらいなら』
カイがちょっと驚いている
そういえば父さん、手刀で木を斬り落とす芸当を昔見せてくれたな
今思えば凄い父を持った。この人の息子で良かったよ
ゲイル
『アカツキ、具合はどうだ』
アカツキ
『さっきより楽だよ。』
ゲイル
『諦めてはいないな?』
アカツキ
『まさか』
俺は微笑んで見せた
それだけで父さんは口元に笑みを浮かべ、立ち上がると俺達に背を向けて入口へと歩く
この場にいるのはエーデルハイドの4人、クリジェスタのリゲルとクワイエットさん
聖騎士はカイにジキット、アメリー、バルエル、ドミニクだ
ドミニクは肩を落とし、地面に何かを書いている
帰る、という文字をひたすら書いているが…大丈夫だろうか
『ニャハン』
うわ…ギルハルドが足元にいたぞ
存在感は薄すぎてたまに驚いてしまう俺がいる
リリディと共に入り口に向かってと思っていたけどもここにいたとはな
アカツキ
『ギルハルド?』
『ニャンハー?』
アカツキ
『大丈夫かって?』
なんとなく何を言っているか何故かわかった
リリディもこんな感じなのだろうか
クリスハート
『アカツキさん…』
凄い心配そうな顔をするクリスハートさん
そんな顔されるとなんか困る
『大丈夫です』と答えたらリゲルはクリスハートさんの肩を掴む
『心配すんな。ゴキよりしぶとい』
『何を根拠に言ってるんですか…』
『なんとなく!』
彼は腕を組み、胸を張る
それにはアメリーも可哀そうな目を向ける
リゲルは痛い視線を感じながらも咳ばらいを見せ、洞窟の奥の岩を眺めながら口を開いた
『帰ったらちょっと休んでもバチは当たらねぇな』
『そうだね。シエラちゃんは僕とデートだよね!』
『してない、約束っ!』
『減るもんじゃないしお願いっ!大事にするから』
リゲル
『おい』
ジキット
『クワイエットさん?』
バルエル
『クワイエットさん…』
本当に可哀そうな目でクワイエットさんをみんなが見てる
なんでデートの約束からそんな言葉が出るのか俺にも理解できない
シエラさんはキョトンとしているが、クリスハートさんはクスクスと笑ってる
クワイエット
『なんか可笑しかった?』
シエラ
『凄い可笑しい』
アメリー
『リゲルさんに似て不器用ですね』
クワイエット
『一緒にご飯行きたいって言っただけなんだよなぁ』
リゲル
『余計な感情が入ってたぞ。』
クワイエット
『そう?』
悪い会話ではない
これのおかげで多少、この場の雰囲気が良くなった
リゲルは『ロリ、1回ぐらいデートしたれ』と言うと、彼女は嫌そうな素振りは見せず、笑いながら首を縦に振った
喜ぶクワイエットさんはまるで子供のよう、森の中だというのに彼は彼らしさを失わない
正直羨ましいな
アカツキ
『リゲル、何を見てる?』
リゲル
『奥の岩場、なんか引きずった跡だよなぁ』
皆がリゲルの見ている視線の先に顔を向けた
今はシエラさんの光る球で洞窟内は明るいから視界は良好
俺も奥に視線を向けてみると、確かに何かを引きづった後がある
それは岩だと直ぐにわかった
リゲル
『ルシエラ。俺とクワイエットで岩を動かすから構えとけ』
『えぇ…閉じといたほうが良いと思いますが』
リゲル
『こういうのは人工的な通路って相場は決まってんだよ、多分』
ジキット
『聖騎士長に言わなくていいんです?』
クワイエット
『僕ら2人が対応するから大丈夫さ。気配は無いしさ』
2人が岩に近づくと、その直ぐ後ろでクリスハートさんとシエラさん、そしてドミニクとバルエルが何が出てきても対応できるように構えた
リゲルは『せーの』と小声で告げると、2人同時に岩をずらす
驚くことにそこまで力を入れなくても良かったようであり、すんなりと岩は横にずれる
現れたのは予想通り隠し通路だ
人が1人通れる幅しかない道なんだけど、中から風は吹いている様子はないからどこかに繋がっているわけではないみたいだな
リゲル
『俺先頭、ロリは直ぐ後ろで光頼むわ』
シエラ
『私、年上』
リゲル
『15歳じゃないのか?』
シエラ
『26!…あっ…』
今まで歳を言わなかった彼女が、ついつい口走った
それにはクリスハートさんやアネットさんが今まで見たこともない顔を見せる
シエラさん、ヤバいと思い顔を隠すがクワイエットさんが何故かニコニコし始めたのが嫌な予感でしかない
『その歳でも十分可愛いよシエラちゃん!』
単純なフォローなんだけど、シエラさんも単純だった
ちょっと…いや結構照れながら『そ…そう?』とか言っておる
嬉しいんだ…きっと
リゲル
『コントしてねぇで行くぞ、ドミニクとバルエルは入り口で待機』
『『御意』』
こうして彼らはシエラさんの光の球を頼りに通路の奥に行ってしまう
俺はアメリーが発動した光の球で視界を確保するけど、シエラさんの魔法より小さい
まぁそれは仕方がない事さ、アメリーは聖騎士だし灯りがあるだけで充分さ
リゲル、シエラさん、クリスハートさん、クワイエットさんの順で中に入ると彼らは奥まで行ってしまう
アネットさんとルーミアさんが心配そうに見ていると、奥から声が聞こえてきたんだ
リゲル
『隠し部屋!しかもお友達さんもいるぜ!』
クワイエット
『ロイヤルフラッシュ聖騎士長呼んでドミニク』
『わ…わかりました』
何があるというのだろうか
そしてお友達とは一体…
数分後、ロイヤルフラッシュ聖騎士長が現れると驚いた様子のまま狭い通路の中に入っていく
俺も気になるが、数分で全員が中から出てくるとロイヤルフラッシュ聖騎士長はリゲルとクワイエットを入り口に向かわせ、俺達に話したんだ
10畳ほどの広さの空間には白骨化した冒険者らしき遺体が3つ
それはロイヤルフラッシュ聖騎士長の話だと200年前に幻界の森に入って戻らなかった当時マグナ国最強と言われていた冒険者チーム『ノア』だ
彼らは幻界の森の調査を王族から受けたが、帰ってこなかったと記録には残っていたとロイヤルフラッシュ聖騎士長いは話す
ロイヤルフラッシュ聖騎士長
『三人組、剣士二人に魔法使い一人ならば間違いはない』
アカツキ
『最強でも無理だったんですね』
次に彼は話した
手帳にこの森に関して僅かに書かれていたと
読めない箇所が多かったが、死ぬ前に書いたであろうメモは読むことが出来たのだ
何やらロイヤルフラッシュ聖騎士長は話すのを躊躇う
しかし知らずにはいられない俺はだれよりも先に口を開く
『教えて下さい、どんな地獄みたいな事を書いてたんです?』
そこでタイミング良く、俺の仲間が入口から戻ってきてしまう
しかしロイヤルフラッシュ聖騎士長は気にせず話した
『……最深部はAランクしかおらず、絶望的。必死の思いで逃げて来たが限界が来たようだ。きっと帰れない、人が通る道などない…ここに入った時点で死は確定したのだ…覚悟を決めよう。それにしても初代国王とはどこまで強かったのか。ここを単機で突破なんてあり得ない…、龍すらも倒す戦いの神でもあり、人間の皮を被った悪魔とも言われた初代国王の逸話が本当ならばそれはきっと人ではないのだろう。愛する妻を生き返らせる為に死ぬとは…彼にも人の心があったのではないのかと王族の話を聞いて俺は思った、マグナ国が誕生した当時の真実はいったいなんなのか、そしてこの森の奥には初代国王が残した宝があるのだろうか』
アカツキ
『テラ、聞こえてるだろうから勝手に話すよ。ゾンネは妻を救うためにお前の願いを使って死んだんだな』
リュウグウ
『そんな…』
リュウグウ
『それが本当ならゾンネに何を願いにしたかを教えたら終わりだぞ!あいつは全盛期の力に近づいているんだろう!?』
カイ
『話はロイヤルフラッシュ聖騎士長から極秘で聞いてはいたが…初代国王ゾンネとはどこまで強いのだ』
ロイヤルフラッシュ聖騎士長
『城を襲撃された際、戦ったが勝てなかった』
これには誰もが驚愕を浮かべた
この人が勝てない?まだゾンネは完全復活してないのにか?!
ロイヤルフラッシュ聖騎士長
『奴はいったな、願い事と人の名前が思い出せない。息子がいたなら私の妻はなんだ?と』
ティア
『あと2段階って思っていいんですね?』
ロイヤルフラッシュ聖騎士長
『願い事と妻の名前の2つ、絶対に教えてはならぬ』
クリスハート
『となると明日の朝には一気に最深部にいかないと不味いですよ!追いかけてきている存在って……』
想像したくもない
俺は強く思った
きっと仲間もそう思っている
ゲイル
『……』
父さんもいつの間にか帰って来ていたか
沢山の薪を抱えてるが、凄いな…調達したのか…
ロイヤルフラッシュ聖騎士長
『これは他言は絶対に禁止だ王族にもだ。話せば首を斬る』
『『御意』』
聖騎士達は強く返事をする
妻を生き返らせるために命を使ったか、ゾンネ
そこまで出来る男なら、なぜ暴君なんかに…
方法がなかった的な事をいっていたが、それは奴の都合の良い解釈も捉えていた
だが今は少しわからない
当時に生きていない俺達は記録でしか彼を知らないからな
アカツキ
『龍を倒した王様か』
リリディ
『なんの龍でしょうね』
ロイヤルフラッシュ聖騎士長
『わからぬがイグニスと同格と捉えるべきだ』
現実的な目安だな
あれと同格か
こうして俺達は夜になると、凍てつく寒さを生きるために焚き火の近くで横になる
今の見張りはリゲルとクワイエットさん
父さんとイディオット達は俺の周りを囲むように座り込み、俺の怪我の具合を見ている
時刻は20時、吐息が白くて肌寒い
焚き火してなければ凍死しても可笑しくない
(痛みは無い、痺れも)
ティア
『アカツキ君…』
『そんな顔するな、大丈夫だ』
ティアマト
『強がるな、3か所貫かれたんだぞ』
『まぁ…痛みは無いけど』
ティアマト
『人の体は脆い、心と同じだ…強がるだけ馬鹿を見る』
ゲイル
『ティアマト君のいう通りだアカツキ、お前は帰るまで無力だ』
帰るまで無力、その言葉が強く心に刺さる
刀を振れるならば断罪を使って仲間ぐらいは支援できる、それだけが唯一俺を安心させた
ゼロではない、僅かでも力になれるならば意味はあると俺は何度も自分に言い聞かせた
その後、ティアマト達はティアを置いてリゲル達の様子を見に行く
父さんは直ぐ近くで横になって寝ているけど、寝るのが早い
焚火に集まって丸くなる他のメンバーを視線だけで眺め、俺は天井を見上げて溜息を漏らす
『魔力水飲んでも傷口は直ぐに塞がらないか』
『幻界リンゴじゃないと駄目ッぽいね』
『凄い果物だよな、丸ごと食べればまる一日で傷が治るなんてさ』
『そうだよね。でもなんで私のケアは使えないんだろう』
『わからないな…他の白魔法は使えたのに』
きっと考えても意味は無い
彼女は心配そうに俺を見ながらも手を握ってくる
肌寒かったから助かるが、それよりも安心感を持てる
心配そうな顔を先ほどはしていたけど今はいつものティアだ
それは無理にそうしているのかどうかはわからない
でも少し体を動かすと激痛が走り、俺は顔を曇らせる
すると彼女は泣きそうな顔で俺に歩み寄るんだ
『大丈夫?』
『大丈夫だ…荷物になるなんてな』
『気にしないで、みんなで帰ろう』
そうだ
帰ろう
その為に奥に行くんだ
この日の夜には魔物の襲来は1度もなく、無駄に疲れることもなく朝を迎えれたのは大きい
だが休めたかと言われると、そうとも言えない
昨日と同じで皆の足取りは重く、生い茂る道を俺はティアマトに担がれたまま仲間たちと共に進んでいく
魔物が現れない事がかなり不気味だ、と聖騎士1番隊の隊長カイが辺りを気にしながら囁く
何故魔物が現れないのか不思議だ
こちらとしては助かるのだが、不吉過ぎて不気味だ
クローディア
『ロイヤル、あんたら後ろ見なさい。私とゲイルさんで側面を見るわ』
ロイヤルフラッシュ聖騎士長
『そうしよう、前はリゲルらでいいか?』
リゲル
『あいよ』
バッハ
『頼むぞお前ら』
ゆっくりと進んでいくと、俺達は森を抜けた
幻界の森を完全に抜けたわけじゃない、とある場所に辿り着いただけだった
そこで俺達は絶望的な状況に陥った
これには聖騎士のバッハやドミニクが半ば諦めたかのような気力の無い溜息を漏らす
アメリー
『そんな…ここまで来てこんなことって酷い』
リュウグウ
『道は無いとはこの事なのか…』
リリディ
『笑っても良いですかね…ここまで来てこれはないですよ』
目の前は崖、真下は暗闇であり底は見えない
100メートル先には陸地があり、俺達の目の前には橋らしき設置物の残骸が至る所に散乱していたのだ
飛び越える?無理さ…
100メートル先を飛び越えるなんて人間技じゃない
崖の向こうには俺達が進むべき森が見える
だが進めない…
クリスハート
『終わり…なんですか』
終わり
彼女が口にしたように、誰もがそう思った筈だ
疲労困憊、空腹、気力の限界
そして戦闘出来ない者が多数
完全なる詰みに近い
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