第190話 幻界編 30

・・・・・・・・


アカツキ・ライオット


☆アビリティースキル

スピード強化【Le5】MAX

気配感知  【Le5】MAX

動体視力強化【Le5】MAX

斬撃強化  【Le4】

筋力強化  【Le2】

耐久力強化 【Le2】


☆技スキル

龍・開闢  【Le3】

刀界    【Le2】

居合突   【Le5】

光速斬   【Le3】

地斬鉄   【Le2】


☆魔法スキル


称号

無色斬鉄


☆称号スキル

スキル発動速度【Le1】

斬撃強化【Le1】

特殊技『断罪』


・・・・・・・・・


リリディ・ルーゼット


☆アビリティースキル

魔法強化【Le4】

打撃強化【Le5】MAX

気配感知【Le5】MAX

動体視力強化【Le4】

麻痺耐性【Le3】

スキル発動速度強化【Le2】

攻撃魔法耐久力強化【Le2】


☆技スキル

ドレインタッチ【Le3】

爆打  【Le2】

骨砕き 【Le1】


☆魔法スキル

風・突風   【Le3】

風・カッター 【Le3】

黒・チェーンデストラクション【Le2】

黒・シュツルム【Le3】

黒・ペイン  【Le1】

黒・アンコク 【Le2】

黒・グェンガー


称号

ハイ・クルーガー【黒】


☆称号スキル

魔法強化 【Le2】

自動魔法盾【Le2】

スキル発動速度強化【Le2】

魔力消費軽減【Le2】

特殊魔法『クラスター』


・・・・・・・・・・


ティアマト・ウロボリス


☆アビリティースキル

斬撃強化 【Le5】MAX

気配感知 【Le3】

毒耐性  【Le4】

耐久力強化【Le3】

動体視力強化【Le5】MAX

スピード強化【Le4】

筋力強化  【Le2】


☆技スキル

連続斬り 【Le3】

真空斬  【Le2】

大地噴出断【Le2】

鬼無双  【Le4】


☆魔法スキル

火・パワーアップ


☆称号

オーガナイト


称号スキル

筋力強化 【Le1】

耐久力強化【Le1】

体術強化 【Le2】

耐久力強化【Le2】

特殊技『ギロチン』

特殊魔法『ディザスターハンド』



・・・・・・・・

ティア・ヴァレンタイン


☆アビリティースキル

安眠    【Le2】

魔法強化  【Le2】

気配感知  【Le5】MAX

麻痺耐性  【Le1】

動体視力強化【Le5】MAX

スピード強化【Le4】

運     【Le5】MAX


☆技スキル


☆魔法スキル

火・ラビットファイアー【Le4】

火・フレア【Le1】New

雷・ショック【Le4】

風・キュア 【Le2】

風・ケア  【Le4】

風・シールド【Le3】

白・ホーリーランペイジ【Le1】


称号

エクシア



☆称号スキル

デバフ強化 【Le3】

自然治癒  【Le2】

動体視力強化【Le3】

運     【Le4】

固定スキル 『天使』

特殊魔法  『デルタ・バルカン』


・・・・・・・・


リュウグウ・モチヅキ


☆アビリティースキル

突強化   【Le4】

スピード強化【Le5】MAX

気配感知  【Le3】

動体視力強化【Le4】

限界突破  【Le2】


☆技スキル

鬼突 【Le2】

三連突【Le3】

シャベリン【Le2】

ドレインタッチ【Le2】

花槍・ファーラット【Le1】

稲妻花槍突【Le2】

槍花閃【Le2】


☆魔法スキル


称号

星渡(ホシワタリ)・女花


☆称号スキル

隠密 【Le3】

運  【Le4】

安眠 【Le2】

状態異常耐性【Le2】

スキル発動速度【Le1】

特殊魔法『ラフレイル』



・・・・・・・・・・


幻界の森


???

A  アドラメルク(オオサンショウウオを刺々しくした姿、全長30メートル) 

   トロイ(熊)、赤鬼、インビジブル(透明のカメレオン)


B+ ワイバーン特殊個体、ベオウルフ(デスペル特殊個体)、トロイ(巨熊)


B、 ベルセバウス(不気味な蛾)、ラブカ(巨大ムカデ)黒鬼

   コカトリス(巨大鶏)ヘラク(全身目玉だらけの黒い馬、翼は骨)

   デスペル(ジェスタードの手のアレ)ギャングマ(痩熊)、ジャック(両手が刃の魔物)

   剣蜘蛛(足全てが刃になった全長3メートルの蜘蛛)


C アンノウン(蝙蝠)、オオクチビル(巨大ヒル)、

  ホロウ(断末魔を下げるような人型の顔をした梟)

イルズィオ(虹色のチョウチョ)、ヘルディル(肉食浮遊魚)

シークゴブリン、アレ(ゴキブリ)バザック、青鬼

  オーガアント(鬼の顔に似た蟻、大群で押し寄せる)

  マタタビーン(人型の木、しかし頭部は鰐の形状をしており、2足歩行で上を向いて歩く)

  パープルアサシン(紫色の蟷螂、全長2メートル)

 

・・・・・・・



俺は仲間たちと共に倉庫のような建物を出る

今は朝の8時ごろだろうか

残していた果物を食べ、俺達は食料無しになる


結構ゆっくりと寝たというのにかなり体が重い

寝ていたのに疲れてしまうとはどういう事だろうな


『大丈夫?アカツキ君』


ティアは俺の様子を気にしている

体が怠い、きっと寝不足とかそういう問題じゃない

幻界の森に入ってから蓄積されたストレスが原因だろう

我慢をしているが、かなり精神が削られている


移動中はいつも以上に神経を削り、寝ても十分に疲れが取れない

それが続いているんだ

仲間達の会話も少なくなってきており、移動中は案外静かだ


『大丈夫だよティア、それよりも魔物があまり出ないな』


『そうだね』


先ほどはアンノウンの襲撃があり、その後には剣蜘蛛が森の行く手を遮るかのように蜘蛛の巣を作っていたのだ

Bランクの魔物だが…1つの大きな巣に4体もいたのは絶句したよ。

その戦いでアメリーは腕を軽く裂かれてしまい、応急処置をしてから包帯を巻いた

彼女は右腕を痛そうにしながら共に歩いている


カイ

『そろそろ休みませんか』


ふと聖騎士1番隊の隊長であるカイが力なく口を開く

皆が無言のまま、足を止めるとロイヤルフラッシュ聖騎士長は俺達に視線を向けた

意見を求めているのだろうが、焦って進んでも良い事など無いと俺は思う


アカツキ

『休みましょう』


クリスハート

『休みますか』


リゲル

『賛成っと』


ゲイル

『こちらも少し休みたい』


やはりみんな疲れている

顔に大きく出しはしない、しかしそろそろ不味い感じがしてくる

昨夜の騒ぎが俺達の状況を急速に追い詰めたようだ


森の中、丁度開けた場所であったため、全員は無言で腰を下ろす

本当は敵の襲来を考えて無暗に座り込むのは危険だが、それは誰も口にしない


ドミニク

『はぁ…どうなるんですかね』


ジキット

『そういうのは口にするな。』


新人1番隊ドミニクが囁くようにして口にすると、先輩であるジキットが彼の頭を軽く叩く

そうしてなければ駄目だったのだ。ドミニクはカイの鋭い視線を感じ、ジキットに軽く謝る


『すいません…』


『みんな同じだ。だが口に出すともっと悪くなる』


バッハ

『カイ、水飲め』


カイ

『大丈夫だ。』


相当まいっているか

これにはトップであるロイヤルフラッシュ聖騎士長もどうしたもんかと頭を抱えだす


カイ

『ここまで酷い森があるのか…』


バッハ

『カイ』


カイ

『人間とは無力よなバッハ…。自慢の1番隊がこうまで心を削られるとは』


ジキット

『カイさん』


カイ

『まぁドミニクとバルエル、アメリーは弱音でもよく混乱せずにここまできたもんだ。何日歩いた?何日俺達は地獄の様な森の中にいる?』


それには誰も答えられなかった

曜日感覚がまったく失っていたからだ、何日経過したかなど考えてられないんだ

帰れる希望を早く見つけないと、肉体よりも先に心が死んでしまう

そういった結果に陥る危険がある

だから最深部に行かないといけない


カイは溜息を漏らすと、遠くから飛んできた幻覚蝶イルズィオに向かって近くの小石を掴んで投げる

半ば荒げた様子だが、それはイルズィオに直撃さ


これにはリゲルが口笛を吹いた


カイ

『お前は何故そんな平然としている?諦めたわけではないだろう』


リゲル

『人生と同じだろ。進まないとわからない…今回に限って先が見えないって感覚をいつも以上に意識している。そういうの俺苦手だな』


カイ

『わからんな…』


リゲル

『わかんねぇなら進むしかねぇんだよ』


カイ

『…』


リゲル

『ルドラさんはいつも言ってたろ。答えは自分で動いて見つけろ…それまでは弱音を吐いても進めって』


カイ

『くだらん…』


リゲル

『別にあんたがヒヨッても俺は別になんともないさ。怖くても泣きたくてもやる時にやればいい。ただそれだけだ』


リゲルはそう告げると、立ちあがった

背伸びをしてから辺りをクワイエットと共に眺める

彼ら2人が一番平然としているように思えるが、凄まじい精神力だな


ロイヤルフラッシュ聖騎士長

『ルドラの鬼教育の賜物だな』


クワイエット

『手押し車マラソンよりかはマシだね』


リゲル

『いや、そっちの方がまだ楽だぞ』


クワイエット

『あれ?あはは…』


ティア

『凄いね2人共』


クワイエット

『君らも考えすぎだよ、考えるのを諦めな…どうせ都合の良い答えなんて出るはずないのに考えるって心の無駄遣いだよ』


シエラ

『クワイエット君、人間?』


クワイエット

『人間だって…』


クローディア

『まぁ幸先悪いのは変わらないけど、帰るには進むしかないのは確かね』


ロイヤルフラッシュ聖騎士長

『うむ、あと1日あるかねば中間地点を突破できぬというのも少々面倒だ』


リリディ

『歩くの疲れます…ティアマトさんおぶります?』


ティアマト

『歩け、食うぞ』


リュウグウ

『今日は優しいコントだな』


僅かに仲間がいつもの会話を緩くし始める

そうしているとギルハルドは森の奥に顔を向け、『シャハハーン』と鳴く

あまり聞きたくない鳴き後だな…威嚇だこれ


誰もがゆっくりと立ち上がり、武器を手に進むべき道の向こうに視線を向ける

何が来る?何がいる?

俺はギルハルドを横目で見ていたのだが、奴はふと四方をキョロキョロし始めたんだ

どういうことだと思い、狼狽えている隙にその意味を知る


俺達の周りを何かが蠢いている

数が多いというわけではなく、単独の魔物が目にも止まらぬ速度で縦横無尽に駆け回っていると言えばいいだろう


アネット

『はや…』


ルーミア

『絶対ヤバい奴』


バッハ

『姿が確認できぬほどのスピードか…これはまいったな』


かなり速い、しかしそう見えるだけかもしれない

俺達の疲労はかなり蓄積されている為、かなりパフォーマンスを発揮できない状況なんだ

万全ならば見えていたのかもな…


武器を構える殆どの者の姿勢が僅かに重たく見える

自分はどうだろうかと不安にもなるが、まだ大丈夫だと信じたい


『っ!?』


ギルハルドが瞬時にリリディに向かって飛び込んだ

俺達の視線は彼に集中すると、リリディの頭上で見たこともない生物が現れたのだ

これだ、間違いない…

さっきから俺達の周りを駆け回っている正体だ


蛸の様な肉質の頭部には大きな目があり、その中には瞳が無数存在ある

その頭部から大きな触手が無数生えており、頭部の裏には鋭い牙が沢山生えた口

ヨダレがダラダラと垂れているのが不気味だ

全長は3メートルか…触手がデカいな


リュウグウ

『メガ…』


彼女が叫ぶ前にリリディは見たこともない魔物に触手で叩きつけられ、彼は地面に強く激突した


『がっ…』


『ニャハー!』


ギルハルドが魔物を引き裂こうと両前足を振るが、魔物は柔軟な体を利用してグニャリと体を曲げて避けたのだ

柔らかすぎだ、あれが当たらないというのか…


触手3本で地面に着地したそれは周りにいたリュウグウやティアマトを触手で薙ぎ払い、地面を滑るようにして俺達から距離を取る

逃げたのはクローディアさんと父さんの攻撃を避けるためだ

意外と頭が良い生物であるとわかる


クリスハート

『これは…』


アメリー

『なんなのこれ』


ロイヤルフラッシュ聖騎士長

『馬鹿な…』


ティアマト

『ぐ…くそが…』


アカツキ

『ティアマト大丈夫か!』


ティアマト

『気にすんな』


『コポポポ』


なんて鳴き声だ

聞いたこともないぞ


それは触手3本で地面に立ち、他の触手を使って目玉の前で気色悪くウネウネト動かしてこちらの様子を見ているようだった

一筋の汗が俺の顔の側面を流れる

只者じゃない魔物だという事だけは確かだ…しかしこれは…


『まさか…』


俺は思い出した

父さんに買ってもらったナグナ夢物語という本のシリーズ

その中の1冊に似た生物が書いていたんだよ


だから父さんも俺を見て険しい顔をしている

お互い思い出したようだな


食べ物を残すと現れる異形なる存在

それは食べ物を粗末にする子供諸共背中の大口で食われる

食べ残しは食神の怒りを買うだろうという内容の絵本だ

その本に書かれていた姿と酷似している


異形動体トヨウケ

魔物の特徴は絵本には記載していない、絵本のイラストにはこいつの姿とAという文字だけ


(あれ…)


そういえば絵本のイラストには確かにAとかBとかイラストの描いてあるページの左下に書いていた

俺はそれが何なのか今までわからなかったが…今わかったよ

できれば知りたくもなかったけども、知っておかないと駄目かもしれない


アカツキ

『ランクAだ』


俺の囁きに全員が耳を傾けた

だからこそ俺は今一番有力である予想を口にしたんだ


『ナグナ夢物語という本のシリーズに出てくる魔物の登場ページの左下の文字はランクだとしたらこいつはAだ!』


『コポォ!』


その瞬間、トヨウケは頭部を大きく下げて背中の口を大きく開いた

異形過ぎる姿にアメリーやルーミアさん、そしてシエラさんの足が竦む


絵本でのこいつは食をイメージしており、なんでも手当り次第に食べるとも書かれていたな

という事はだ


俺達も食い物の対象ってことさ


アカツキ

『戦うしかない!』


荒げた声で叫び、俺は飛びだした

そして仲間たちが一斉に足を前に踏み出す



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