第182話 幻界編 22
アカツキ
『なんでこうも…』
俺は死闘後、お化け屋敷の様な建物を進んでいくと更に薄気味悪い場所に辿り着いた
エド国の街並みを廃墟と化したかのような光景が目の前に広がっており、空は真っ暗なのに通りに点々と設置された提灯には何故か灯りがついている
こうした雰囲気は苦手なティアはガッチリと俺の腕を掴んで離れたくない精神を見せつけていた
ティアマトとリリディが前を歩き、俺はリュウグウとティアで左右と背後を警戒しながらも静かすぎる街の中を歩く
リュウグウ
『エド国じゃないのか…』
リリディ
『そんなわけないじゃないですか…ねぇギルハルド』
『ニャッハン』
ティアマト
『てかよ、道を歩くっていったのは俺だけど…』
アカツキ
『どうした?』
ティアマトが足を止めてしまう
俺達も同じく歩みを止まるのだが、彼は険しい顔を浮かべながら遠くを見ている
彼の視力は人間なのかと疑いたくなるぐらいに良い、しかも夜でも目が利く
だからこそ俺は彼の今見せている反応が嫌な予感でしかないんだ
『悪ぃ、隠れようぜ』
ティアマトの指示
俺達は道の脇にあった荒れ果てた屋台の裏に隠れた
4人だと狭いが、背に腹は代えられない
『何がいたの?』
ティアが静かに囁くと、ティアマトは『シッ』と言いながら自身の口元に人差し指を付けた
すると道の奥から不気味過ぎる生物が2体も歩いてきたのだ
全身が木でできているようだ。
人型のように歩いており、身長は2メートルくらい
ワニのような口をしているけども少し様子が可笑しい
前を向いて歩いているというよりは、空を見上げて歩いているという感じに近い
ギョロ目であり、口からは長い舌が蛇のように出し入れされている
木人間?いや違う…なんなんだあれは…
『オー』
『オー』
凄い低い鳴き声
リュウグウはファイティングポーズを俺に見せてくるが、戦うか?という意味だろう
俺は即座に首を横に振る
どんな魔物かも不明過ぎるからだ
もし戦いの最中、仲間を呼ぶという行為をする魔物ならば俺達は体力の消耗を強いられる
こっちは空腹だ。水は近くの水路の水を飲めたからいいがな…
ティア
『行ったみたい』
リリディ
『マジヤバな見た目ですね』
リュウグウ
『走り終えた時のメガネに似てたな』
ティアマトは笑いを堪え、リリディは微妙そうな顔でリュウグウを見つめる
まだ俺達は平常心でいれているという表れでもあるかもしれない
だからこそこのやりとりを見て俺は安心した
アカツキ
『聴覚が鋭い感じだなあれ』
ティア
『まんまそうだよね。てかティアマト君すごい』
ティアマト
『あたぼうよ』
アカツキ
『遠くに大きなキ
『なんでこうも…』
俺は死闘後、お化け屋敷の様な建物を進んでいくと更に薄気味悪い場所に辿り着いた
エド国の街並みを廃墟と化したかのような光景が目の前に広がっており、空は真っ暗なのに通りに点々と設置された提灯には何故か灯りがついている
こうした雰囲気は苦手なティアはガッチリと俺の腕を掴んで離れたくない精神を見せつけていた
ティアマトとリリディが前を歩き、俺はリュウグウとティアで左右と背後を警戒しながらも静かすぎる街の中を歩く
リュウグウ
『エド国じゃないのか…』
リリディ
『そんなわけないじゃないですか…ねぇギルハルド』
『ニャッハン』
ティアマト
『てかよ、道を歩くっていったのは俺だけど…』
アカツキ
『どうした?』
ティアマトが足を止めてしまう
俺達も同じく歩みを止まるのだが、彼は険しい顔を浮かべながら遠くを見ている
彼の視力は人間なのかと疑いたくなるぐらいに良い、しかも夜でも目が利く
だからこそ俺は彼の今見せている反応が嫌な予感でしかないんだ
『悪ぃ、隠れようぜ』
ティアマトの指示
俺達は道の脇にあった荒れ果てた屋台の裏に隠れた
4人だと狭いが、背に腹は代えられない
『何がいたの?』
ティアが静かに囁くと、ティアマトは『シッ』と言いながら自身の口元に人差し指を付けた
すると道の奥から不気味過ぎる生物が2体も歩いてきたのだ
全身が木でできているようだ。
人型のように歩いており、身長は2メートルくらい
ワニのような口をしているけども少し様子が可笑しい
前を向いて歩いているというよりは、空を見上げて歩いているという感じに近い
ギョロ目であり、口からは長い舌が蛇のように出し入れされている
木人間?いや違う…なんなんだあれは…
『オー』
『オー』
凄い低い鳴き声
リュウグウはファイティングポーズを俺に見せてくるが、戦うか?という意味だろう
俺は即座に首を横に振る
どんな魔物かも不明過ぎるからだ
もし戦いの最中、仲間を呼ぶという行為をする魔物ならば俺達は体力の消耗を強いられる
こっちは空腹だ。水は近くの水路の水を飲めたからいいがな…
ティア
『行ったみたい』
リリディ
『マジヤバな見た目ですね』
リュウグウ
『走り終えた時のメガネに似てたな』
ティアマトは笑いを堪え、リリディは微妙そうな顔でリュウグウを見つめる
まだ俺達は平常心でいれているという表れでもあるかもしれない
だからこそこのやりとりを見て俺は安心した
アカツキ
『聴覚が鋭い感じだなあれ』
ティア
『まんまそうだよね。てかティアマト君すごい』
ティアマト
『あたぼうよ』
アカツキ
『遠くに大きな土蔵が見える、あそこで一休みしないか?』
エド国の文化で作り上げた建物、土蔵
クラと言えば俺達の国でも全然伝わるらしい
倉庫みたいな建物であるため、めぼしい物が持つかるかもしれない
俺達は静かに土蔵の前まで辿り着くと、ティアが扉の前で首を傾げる
リリディが気にせず中に入ろうと手を伸ばすが、ティアがそれを静止させた
ティア
『南京錠壊れてる』
リリディ
『入りやすくて良いのでは?』
ティア
『最近壊したばかりだよ』
よく見ると無理やり破壊した感じで南京錠が床に落ちている
しかも断面は錆びついておらず、まだ新しい
魔物がいるのかと一瞬疑った俺は武器を身構えた
ティアマトとリリディも同じことを考えたらしく、2人共扉を警戒し始めた
リュウグウ
『どうする』
ティア
『開いた後も床にあるし…』
入るかどうかが難しい
数秒間だけ皆が考え込んでいると、リリディがやらかす
なんと彼は堂々とドアをノックし『誰かいますか?』と口を開いてしまう
それにはリュウグウ、彼の頭を叩く
『お前!馬鹿か!』
『リュウグウちゃん、声大きい!』
『あっ』
だがその甲斐あってか、俺達の状況は一変して良い方向へと向かう
クラの2階の窓から何者かの声が聞こえたのだ、聞き覚えある声のな
『リュウグウちゃん?』
リュウグウ
『むっ?クローディアさんの声が聞こえたような気が』
ティア
『クローディアさんがこんなとこにいるわけ』
途端にドアが開かれ、中から姿を現したのは俺の父さんや聖騎士のバッハやジキット
双方ともに一瞬驚愕を浮かべたような面持ちで固まるが、父さんだけは直ぐに持ち直す
ゲイル
『早く入れ』
ジキット
『うわっ、ここまで来れたのかよ…』
バッハ
『急げ、早く入れ』
俺達は聖騎士隊と父さんとクローディアさんと合流できた
しかし聖騎士は全員じゃなかった
僅かな光量しか出さない変わった照明魔石の光の中、一同は倉庫のような室内で箱を椅子代わりに休憩している
誰がいるか?
聖騎士はバッハ、ジキット、アメリーのみ
俺の父さんにクローディアさんの計5人だけだった
吹き抜けの2階からクローディアさんとアメリーが驚いた様子を見せるが、その顔はホッとしたような様子に変わっていく
バッハ
『お前ら生きてたのかよ…』
アカツキ
『でもこの街に入る前のお化け屋敷で死にかけましたよ』
俺はそう告げ、仲間と共に腰を下ろす
ふと父さんが隣に座ってくると、自身の水筒を俺に渡してくる
しかし俺は先ほど水路で補給したから大丈夫だと告げると父さんは『良かった』とホッとする
俺達は強制転移後、何が起きたかをティアが皆に話し始める
その間、ティアマトと俺は入り口の前に倉庫の中にある重たい箱類を積み上げて外から侵入されないようにバリケードを作るが、これは父さんの指示だ
どうやらこの街には何かがいるらしい
ティア
『こんな感じでここに来ました』
ジキット
『本当に凄いね、でもここま来なかった方が良かったかもね』
アカツキ
『どういうことです?』
バッハ
『やべぇのがいる…伝説上の生き物をまさかここで見れるなんて思わなかったぜ。このまま死んでもいいかなって思えるさ』
リリディ
『伝説のバーゲンセールじゃないですかここ?』
ゲイル
『だから幻界の森は人間が踏み入れるべきじゃないんだ。まぁでも見れるとは思わなかったぞ』
ティア
『何がいたんですか?』
ゲイル
『オロチだ』
頭部が8つもある地を這う龍
ランクはSランクという人間が歯向かえる相手じゃない
それを聞いたリリディは引き攣った笑みを浮かべたまま固まってしまう
ジキット
『来る途中で結構建物とか壊れてなかった?俺達はあれから逃げきってここに隠れてるんだ』
リュウグウ
『壊れた?何がだ』
バッハ
『商店街通りから来たんだろう?あそこは壊れていただろう?オロチが暴れたんだからな』
アカツキ
『いや…暴れまわって壊れた形跡はなかったですよ』
ゲイル
『まじで?』
アカツキ
『ないよ父さん』
バッハ
『馬鹿な…確かに俺達はこの目で…』
クローディア
『ここは幻界の森よ。私もオロチを見て冷静さを欠けていたけども…あれが本物のオロチならば私達は逃げきれてないわね』
それが答えのようだ
何かが彼らに幻を見せていた、というしかあるまい
悲しいような嬉しいようなという複雑な様子でバッハは肩を落とす
バッハ
『本物ではないのしろだ…。何だったんだ』
ティアマト
『デスペルっつぅ線はねぇか』
ジキット
『わからないな…』
ティア
『人型の木みたいなのは見ました?』
ジキット
『いたよいたよ、だいたいランクCくらいかな手ごたえ的に。音に敏感だよあれ』
ティア
『やっぱり…。どんな魔物でした?』
ジキット
『腕は基本振り回す攻撃、口は上を向いたまま舌を伸ばして捕まえて食べようとしてくるって事ぐらいかな…火のスキルだと直ぐに燃える』
なるほどな…
そしてここで幻界の森という実態が少しだけ明らかとなる
ここの魔物の持つスキルはレアなものばかりであり、ドロップ率もかなり高い
1%という確率がここでは体感で10%、そして飛ばされた先のエリアボスを倒せば確定ドロップである
ここで俺達のステータスを見てみよう
アカツキ・ライオット
☆アビリティースキル
スピード強化【Le5】MAX
気配感知 【Le5】MAX
動体視力強化【Le5】MAX
斬撃強化 【Le4】
筋力強化 【Le2】New up↑
耐久力強化 【Le2】New up↑
☆技スキル
龍・開闢 【Le3】
刀界 【Le2】
居合突 【Le5】up↑
光速斬 【Le3】
地斬鉄 【Le2】
☆魔法スキル
称号
無色斬鉄
☆称号スキル
スキル発動速度【Le1】
斬撃強化【Le1】
特殊技『断罪』
・・・・・・・・・
リリディ・ルーゼット
☆アビリティースキル
魔法強化【Le4】up↑
打撃強化【Le5】MAX
気配感知【Le5】MAX
動体視力強化【Le4】up↑
麻痺耐性【Le3】
スピード強化【Le4】up↑
攻撃魔法耐久力強化【Le2】
☆技スキル
ドレインタッチ【Le3】
爆打 【Le2】
骨砕き 【Le1】
☆魔法スキル
風・突風 【Le3】
風・カッター 【Le3】
黒・チェーンデストラクション【Le2】
黒・シュツルム【Le3】
黒・ペイン 【Le1】
黒・アンコク 【Le1】
黒・グェンガー
称号
ハイ・クルーガー【黒】
☆称号スキル
魔法強化 【Le2】
自動魔法盾【Le2】
スキル発動速度強化【Le2】
魔力消費軽減【Le2】
特殊魔法『クラスター』
・・・・・・・・・・
ティアマト・ウロボリス
☆アビリティースキル
斬撃強化 【Le5】MAX
気配感知 【Le3】
毒耐性 【Le4】
耐久力強化【Le3】
動体視力強化【Le5】MAX
スピード強化【Le4】
筋力強化 【Le2】
☆技スキル
連続斬り 【Le3】
真空斬 【Le2】
大地噴出断【Le1】
鬼無双 【Le3】
☆魔法スキル
火・パワーアップ
☆称号
オーガナイト
称号スキル
筋力強化 【Le1】
耐久力強化【Le1】
体術強化 【Le2】
耐久力強化【Le2】
特殊技『ギロチン』
特殊魔法『ディザスターハンド』
・・・・・・・・
ティア・ヴァレンタイン
☆アビリティースキル
安眠 【Le2】
魔法強化 【Le2】
気配感知 【Le5】MAX
麻痺耐性 【Le1】
動体視力強化【Le5】MAX
スピード強化【Le4】up↑
☆技スキル
☆魔法スキル
火・ラビットファイアー【Le3】
火・フレア【Le1】New
雷・ショック【Le4】
風・キュア 【Le2】
風・ケア 【Le4】up↑
風・シールド【Le3】
白・ホーリーランペイジ【Le1】
称号
エクシア
☆称号スキル
デバフ強化 【Le3】
自然治癒 【Le2】
動体視力強化【Le3】
運 【Le4】
固定スキル 『天使』
特殊魔法 『デルタ・バルカン』
・・・・・・・・
リュウグウ・モチヅキ
☆アビリティースキル
突強化 【Le4】
スピード強化【Le5】MAX
気配感知 【Le3】
動体視力強化【Le4】
限界突破 【Le2】up↑
☆技スキル
鬼突 【Le2】
三連突【Le3】
シャベリン【Le2】up↑
ドレインタッチ【Le2】up↑
花槍・ファーラット【Le1】New
稲妻花槍突【Le2】up↑
槍花閃【Le2】
☆魔法スキル
称号
星渡(ホシワタリ)・女花
☆称号スキル
隠密 【Le3】
運 【Le4】
安眠 【Le2】
状態異常耐性【Le2】
スキル発動速度【Le1】
特殊魔法『ラフレイル』
・・・・・・・・・・
(かなりこれは)
ずば抜けて強くなっている
この幻界の森の真価をなんとなく理解できたよ
入ったら死ぬ森、されども生き残れたら対価として与えられるのはスキル
それはここで隠れていた聖騎士達も恩恵があったらしいが
この状況ではあまり喜べない様子だ、生き残れるかが不明過ぎるからだ
クローディア
『だからグリモワルドは五傑での2位と言われていたのね』
ゲイル
『幻界の森の生還者か…』
バッハ
『お強いわけですな』
クローディア
『帰れたらね…あんたも良いスキル手に入れたでしょ?』
バッハ
『確かにそうですが…』
良いスキルを手に入れたらしい
それは他の聖騎士も同じだろう
だが帰らないと意味はない
試練とはどういうことか
それは爆発的にスキルの強化を意味しているのだろうか
まぁこの森の主に会わなければわからないかもしれないな
ティアマト
『ったくよぉ…。出てくる魔物は飛ばされてからやべぇのばっかだな』
リリディ
『その代わりにスキル恩恵ヤバいですけどね』
アカツキ
『帰らないと意味はない、何としてでも帰ろう』
ティアマト
『当たり前ぇだ馬鹿』
ゲイル
『まぁ今日は少し休め、3時間ぐらい寝たらどうだ』
バッハ
『先ほど我らは起きたばかりだ、聖騎士が見張りをしているから休んでいると良い…今は残っている者で力を合わせなければやってられん』
ジキット
『カイさんいなくて良かったですね…』
バッハ
『それは聞かなかったことにしよう』
俺達は遠慮なく一度体を休めさせてもらう事にした
一番奥が安全だという事でティアマトとリリディそしてギルハルドと共に向かうが、女性陣は2階らしい
誇り臭い場所だが、贅沢は言ってられない
俺は仲間と共に横になるが、寝つけない
一応父さんが近くで見てくれているが、それでもダメだ
ゲイル
『テラの声は今だ無しか』
アカツキ
『そうだね。』
ゲイル
『何かに阻害されて念術が使えないらしいが、これも森の主の仕業か』
アカツキ
『だと思う』
ゲイル
『だとしても俺達は帰らないとな、母さんとシャルロットが待ってる』
そうだ、帰らないと
母さんとシャルロットが待ってるんだ
きっと心配してるし、それにどのくらいの時間がたっているのかもわからない
不安ばかりが募る
空腹だから寝れないのではない
不安しかないから寝ることができないんだ
帰れる希望なんてない、でも誰もが希望を見つけるために頑張ってる
(頑張らないと…試練ってやつは一体何なんだ)
俺はそう考えながら目を閉じた
すると思わぬ事態が起き始めた
《アカ、ススメ》
『『『!?』』』
俺達は飛び起きた
念術だがテラの声じゃない、以前にも聞いた声だ
もう疑う余地なく、これはこの森の主の声だろう
武器を構えながら辺りを見渡すと、父さんは俺を守るようにして構えた
全員が聞こえている声
聖騎士達も険しい顔つきだ…
バッハ
『くっ、この声は』
ジキット
『なんなんすかこれ…、試練は終わったんじゃないんですか主さん』
『イマ、全員のシレンがオワッタ…脱落者ナシ…、森の中層への道を指し示ソウ、そこをコエ、最新部までクルガヨイ、モドレバ死』
どうやら寝かせてはくれないようだな
すると俺達の近くに赤い球体が現れ、それはゆっくりとバリケードを張ったドアを通り抜けて外に出ていく
誰も口を開かない、しかし誘導しようとしていることは確か
2階にいた女性陣も降りてくると、俺達はバリケードをどかして外に出ていく
『なっ!!』
全員、開いた口が塞がらない
先程までエド国の用な和風の町並みが森に姿を変えていたのだ
振り替えるとクラすらもない
俺達は一体何を見せられていたのかわからなくなる
汗だけが流れる
アメリーが泣きそうな面持ちで辺りを見回し、地面に膝をつく
『もう嫌』
『諦めるな馬鹿!』
バッハが部下の頭を叩き、正気に戻す
ずっと幻覚を見せられていたのか、俺達は…
アカツキ
『なぁ父さん、中層って確か』
ゲイル
『鬼が住むとかどうとかだな』
クローディア
『とんっでもない森ね…。さぁ赤い球体追うわよ!』
リュウグウ
『マジで洒落にならん、生きるために最新部に行くしかないなら行ってやる』
リリディ
『なら行きますか』
ティア
『行くしか生き残る術ってなさそうだね』
アカツキ
『なら行こう。帰れた人がいるならば行くしかない』
ジキット
『最新部到達者って極秘でもグリモワルドさんだけですよ!?その意味変わってます?あんな化け物みたいな強さが条件なんですよ?』
バッハ
『ジキット、貴様まだ気付かないのか?』
ジキット
『何がですか』
バッハ
『最新部に到達したからグリモワルド殿は強くなったと考えろ、生まれた時から化け物ではない』
それが答えに近いもしれない
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