第128話 ダークホース

アカツキ・ライオット


☆アビリティースキル

スピード強化【Le4】

気配感知  【Le3】

動体視力強化【Le4】

斬撃強化  【Le3】



☆技スキル

龍・開闢  【Le3】

刀界    【Le2】

居合突   【Le4】

光速斬   【Le3】

地斬鉄   【Le2】


☆魔法スキル


称号

無色斬鉄


☆称号スキル

技・魔法発動速度【Le1】

斬撃強化【Le1】

特殊技『断罪』

・・・・・・・・・


リリディ・ルーゼット


☆アビリティースキル

魔法強化【Le2】

打撃強化【Le4】

気配感知【Le3】

動体視力強化【Le2】

麻痺耐性【Le3】

スピード強化【Le3】

攻撃魔法耐久力強化【Le1】


☆技スキル

ドレインタッチ【Le3】

爆打  【Le2】

骨砕き 【Le1】


☆魔法スキル

風・突風   【Le3】

風・カッター 【Le3】

黒・ペイン  【Le1】

黒・シュツルム【Le3】

黒・チェーンデストラクション【Le2】

黒・アンコク 【Le1】New



称号

リトル・クルーガー【黒】


☆称号スキル

毒耐性【Le1】

動体視力強化【Le1】


・・・・・・・・・・

ティアマト・ウロボリス


☆アビリティースキル

斬撃強化 【Le4】

気配感知 【Le2】

毒耐性  【Le4】

耐久力強化【Le3】

動体視力強化【Le3】

スピード強化【Le2】

筋力強化  【Le1】


☆技スキル

連続斬り 【Le3】

真空斬  【Le2】

大地噴出断【Le1】

鬼無双  【Le2】


☆魔法スキル


☆称号

バトラー


称号スキル

体術強化【Le1】

耐久力強化【Le1】

特殊技『ギロチン』



・・・・・・・・

ティア・ヴァレンタイン


☆アビリティースキル

安眠    【Le1】

魔法強化  【Le2】

気配感知  【Le4】

麻痺耐性  【Le1】

動体視力強化【Le2】

スピード強化【Le3】


☆技スキル


☆魔法スキル

火・ラビットファイアー【Le3】

雷・ショック【Le4】

木・スリープ【Le2】

風・キュア 【Le1】

風・ケア  【Le2】

風・シールド【Le3】


称号

パナ・プレイヤー


☆称号スキル

デバフ強化 【Le1】

自然治癒  【Le1】

スピード強化【Le1】


・・・・・・・・


リュウグウ・モチヅキ


☆アビリティースキル

突強化   【Le4】

スピード強化【Le3】

気配感知  【Le2】

動体視力強化【Le4】

限界突破  【Le1】


☆技スキル

鬼突 【Le2】

三連突【Le2】

シャベリン【Le1】

ドレインタッチ【Le1】

槍花閃【Le1】


☆魔法スキル


 

称号

星渡(ホシワタリ)


☆称号スキル

隠密 【Le3】

運  【Le4】


・・・・・・・・・・

魔物表


A闘獣 金欲のアヴァロン(妖魔羊)、睡欲のモグラント(土駆龍)


A 呪王ジャビラス


B デュラハン、将軍猪、閻魔蠍、鬼ヒヨケ、女帝蜂、ミノタウロス

  


C ブラック・クズリ、トロール、ファングマン、侍ゾンビ

  パペット・ハンマー、リザードマン、鉄鳥、マグマント

  剣蜂、キラービー(単体D/集団のみC)、般若蠍、ベロヌェルカ

  ロゴーレム、ニャン太九郎、魔妖精


D キングゴブリン、グランドパンサー、ゴーレム、ラフレコドラ、ケサラン

  ソード・マンティス、黒猪、グレイバット、鎧蛇、棘巻トカゲ

  リッパー、ゲロックロ、ハンドリーパー、ブー太(梟)


E コロール、エアウルフ、ハイゴブリン、エレメンタル各種

  パペットナイト。ボロゴーレム、棘蜂、グール、グリーンマンティス

  ゲコ(ヤモリ)、闇蠍、格闘猿(エド国)


F ゴブリン、ディノスライム、格闘猿、ゾンビナイト、風鳥

  ゴースト、ウッドマン、ビリビリフラワー、眠花蜘蛛

角鼠、カナブーン ゾンビナイト、赤猪、棘鴉、オオダンゴ

ギョロギョロ、ゾンビランサー、シロオニバス


・・・・・・・・・




リリディとリュウグウが退院した次の日、朝から俺達は冒険者ギルドに足を運ぶ

依頼板に貼られた冒険者達による依頼書争奪戦は遠慮し、2階のテラスに向かった


『イケイケちゃん達の復活じゃな』


『寒くないんですか?』


『元気じゃからの』


トンプソン爺さんだ

寒いのにまだおにぎり専門屋台をしている

近くの丸テーブルを囲むようにして椅子に座り

俺達は時間を潰すことにするか


『元気そうだな』


リュウグウがそう言いながら椅子に座ると、トンプソンさんは笑顔で答える


『まだ現役じゃ』


『なんのだよ…』


そりゃツッコまれるよ


アカツキ

『今日はリハビリ討伐だ』


リリディ

『イメトレしてたんでいきなり本番もいけますよ』


リュウグウ

『メガネめ。筋力落ちてるんだぞ』


ティア

『そうだよリリディ君、今日はリハビリ討伐』


リリディ

『やれやれ、仕方ないですね』


今日は森の浅い所で適度に魔物と戦う

感覚を戻すためでもある

ティアマトが一番楽しみにしていたらしく、かなり張り切っていた


それは他の仲間も同じ筈だ

本当は慎重にならないと駄目だが、これは賭けだ

あれが現れる前に強くなる


『ニャー』


『早く森に行こう、らしいです』


『リリディ、わかるのか?』


聞いてみると、、『多分!』と適当なこと抜かしてきた

リュウグウは呆れた顔を浮かべいる


『イケイケちゃん達、頑張るんじゃぞ』


アカツキ

『はい。みんな行くぞ』


誰よりも先に立ったのはティアマトだ

それにティアがクスクスと笑う

テラスをあとにし、建物内に入ると吹き抜けからロビーを見下ろす


沢山ある丸テーブルの一角にリゲルとクワイエットさんがいた

どうやら話し込んでいるし、依頼板には目もくれない

あまり興味が無いのかもしれないな

ゼルディムのチームもいるしエーデルハイドさんも

バーグさんとその仲間もいる


リュウグウ

『今日は殆んどの冒険者がいるな』


ティア

『帰ってきたって感じするね』


リュウグウ

『さて、今日はとことん倒すか』


1階ロビーに降りてから真っ直ぐ入り口を目指す

誰にも呼び止められずに出れるはずもなく、リゲルが声をかけてくる


『お前ら、今日はどこにいくんだ?』


『仲間のリハビリを兼ねて浅い森で魔物退治だ』


俺はそう答えると、彼らは椅子から立ち上がって近寄ってくる

自然と体に力が入るがその必要はもうない

こいつらから襲われる心配はなくなったからだ


『ロイヤルフラッシュとは連絡取れたのか?』


『今遠征中、明日に連絡しろって言われたからそれまでは暇だ。』


『それまでは他の聖騎士が来る可能性はあるのか』


『いや、それはないだろうな。来たとしても返り討ちにできるだろうな』


『聖騎士だぞ?強さの象徴をそんな簡単に倒せるとは思えない』


『昔と違うんだなこれが。ルドラさんは強いけど、他の聖騎士でお前らを止めれる奴はぶっちゃけいない、2番隊の隊長も強いが…』


リゲルはそこで口を止め、頭を掻く

するとクワイエットさんは無情な言葉を口にしたんだ


『僕ら以外お荷物だからね。あれで聖騎士になれるんだもん…2番隊も隊長含めて力はあまりないよ?。ルドラさんに1番隊のジキットとバッハくらいだよマシな聖騎士』


『お前すっごい毒舌だな』


リゲルに注意されて苦笑いをするクワイエットさん

この人はイメージしてたのと違うな。

毒舌すぎる言葉を淡々と笑顔で言うとは思わなかったな


『ごめんごめん、でもアカツキ君達は凄いよね…なんだかんだ頑張って強くなってるもん』


『あ…ありがとうございます』


お礼を言ってしまった

リュウグウが早く森に行くぞと急かすから俺はリゲル達から逃げるようにしてギルドを出た

外で待機させていたブルドンを引き連れ、森に歩きながら俺は考えた


ロイヤルフラッシュと接触する機会をあの2人が作ってくれる

そこで互いの利益の為に協力関係を築くチャンスがあるからそれが出来れば俺は1つの問題がなくなる


安心してゼペットの手下に頭を使える


『ニャー』


『お母さん、大きい猫さん』


『大きいわねぇ、かなり長生きしたんだね』


すれ違う親子がリリディの横で歩くギルハルドをみて会話している

冒険者は何のネコなのかわかっているから驚きながら自然と離れて歩いていた

まぁ首輪をしているとしても、ニャン太九郎という魔物であることには変わりない


『待てよおい』


リゲルが追いかけてきた

その後ろからはクワイエットが息を切らしながら来ている

まだ何か用事でもあるのかと思うと、変に疲れるよ


アカツキ

『?』


リゲル

『暇だしついていく』


何故そうなる?それをリリディが聞くとリゲルは『ロイヤルフラッシュさんと連絡つくまでお守、監視は継続しているんだぞ?』と屈辱的な事を口にしたんだ

リュウグウの目つきが細くなる


だがしかし、今はありかもしれない

ティアは俺に困った顔を向けるが、言い放つ言葉はもっともな言葉だった


『ゾンネとか来たら最悪だし、今は我慢しよ』


リゲル

『わかってるじゃないか』


ティア

『邪魔はしないでね?』


リゲル

『わかってるよ。俺達はお前らが変なのに巻き込まれないように監視するだけ、何もなければただのストーカーみたいに遠目で見てるだけだ』


リリディ

『ストーカー…』


リュウグウ

『お手洗いも見る気だな変態騎士共が』


リゲル

『その妄想に到達できるお前が言うな』


リュウグウは槍をリゲルに構えるが、ティアが溜息を漏らしながら『なら早く行こうよっ!』と場の流れを変える為に先頭を歩き出した


クワイエットさんは我先にと彼女を追いかける

俺達も彼らの後を追う

森の中に入ると、俺は先頭を歩いて少し奥を目指す

仲間は側面を見てくれているので奇襲なんて魔物には無理だ

そしてリゲルとクワイエットさんは数十メートル後ろで俺達についてきている


周りに警戒しているような感じはない、油断しているようにも見えるけども

あの状態でもちゃんと森を見ているんだよな…きっと


《まぁあの2人はいるだけでこっちとしては助かる。ティアお嬢ちゃんは嫌いだろうがな》


ティア

『まぁそうだけど、仕方ないよ』


アカツキ

『すまんなティア…。それにしても』


俺はくしゃみをした。今日は寒いぞ…

上着は以前の戦闘で傷ついてしまったから服屋で高い金を使って直してもらい、また来ているけどもそれでも肌寒い


でもティアマトは全然平気そうだ


《ティアお嬢ちゃんの気配感知で全然余裕あるから大丈夫だが、隠密スキル持ちの魔物には気をつけろよ?カマキリ的な魔物とかな》


ティアマト

『カマキリじゃねぇか』


《まぁ木の上にも目を向けとけ》


アカツキ

『わかってる』


ティア

『魔物だよ、リリディ君が見てる方向から2体』


リリディ

『強さは』


ティア

『リリディ君頑張って』


その回答でなんとなく理解したリリディは眼鏡を触り、口元に笑みを浮かべた

彼はスタッフを肩に担ぎ、深呼吸をする

ギルハルドは既に両前足から爪が顔を出していた


『今回はギルハルドに任せますか』


『ニャ!』


リリディはギルハルドの頭を撫でていると、側面の茂みから魔物が現れる

ゴブリン2体だ


『ギャッ!ギャギャ!』


リリディは走ってくるゴブリンに指を指すと、ギルハルドは飛び込む

その速度にゴブリンに反応できることは出来ない

2体の間を突き抜けたてから背後にまわるが…


『ギャ!?』


ゴブリン2体が振り向いた

すると奴らの首から血が勢いよく噴き出したんだ

勿論、そこでゴブリンは地面に沈む


ティア

『凄いねギルハルド君』


アカツキ

『そうだが…今日は魔物が多いな』


俺は正面から来るランクFの赤猪が3頭突っ込んできた


『ブギっ!』


赤い毛の可愛い見た目だ

全長1メートル程しかない

そいつらはティアマトが倒し、俺達は辺りを歩き回る

1時間経過してから小休憩で開けた場所で腰を下ろす


ブルドンの背中には俺達の昼食が入っている、しかしまだ少し早い

その昼食はなんとティアが全員分を頑張って作ってきたんだ。正直言うと俺だけで全部食べたい


ティア

『遠くで休んでるね、あの人たち』


彼女は俺の横で座って休んでるけど、近くない?俺はいいけど


アカツキ

『リゲルとクワイエットさんは邪魔しないようにしてるんだよ』


リュウグウ

『てかあいつら金あるのか?貧乏なイメージあるぞ』


ティア

『今は冒険者ギルドで保護って形にしてるってクローディアさんから聞いたよ。お金なくても無償でご飯出るし寝る場所もある』


アカツキ

『いいなぁ』


ティア

『アカツキ君、家あるでしょ?』


そうだった。


リリディ

『そういえばゾンネの事よりもヴィンメイの行方がわからないのが怖くないですか?』


ティアマト

『確かにあいつの情報だけこねぇ』


《もう少し出てこないでほしい野郎だな、ただの強欲なライオンちゃんだからな》


アカツキ

『ライオン?』


《言ってなかったか?獅子王だ、でけぇぞ?3メートル以上もある》


リュウグウ

『ライオンか』


《単純なパワーはイグニスでも勝てねぇ、そんくらい馬鹿力さ…どの時代でもその時代の最強がいる、ヴィンメイがいた時代の最強はヴィンメイさ》


アカツキ

『俺達を襲う手下は、その時代の強さの頂点ってことか』


《ご名答、兄弟にしては立派だ》


酷い…


ティア

『でもムゲンは未完成な状態で良かったね』


リュウグウ

『あれで未完とはな』


《あいつは本当の馬鹿さ。未完でもそりゃ強ぇけど…しかし、頭が弱いから死んだんだ》


アカツキ

『これだけは聞きたい。テラは一番警戒しないといけないのは誰だと思う』


《将来性を見るとゾンネだ。あいつを当時の強さにしたらイグニス使うしかないぜ?》


ティアマト

『あいつが動くわけねぇだろ?』


《その通りだ、奴らはゼペットに従った振りしてスキルを奪う奴らの集まり…しかし、だからこそゼペットは奴らを使ってるんだろうよ…。いう事を聞かないってのはゼペットは想定済み。強欲な部下だからこそ遂行に力を入れる…》


ティア

『スキルの価値を知ってるからだね?』


《流石ティアお嬢ちゃんだ。あいつらはスキルの凄さを知っているから誰よりも必死になる。イグニスは知らないと思うけど》


ティア

『あとは部下だからといって仲間同士だとゾンネやイグニスそしてヴィンメイは思ってない筈、奪い合いって思想だと思うから同士討ちもする可能性もあるでしょテラちゃん』


《いいねぇティアお嬢ちゃん。ゼペットが現れるのは部下が最後の1人になった時、そいつが兄弟を越して奪ったら現れるだろうよ…それまでは絶対にあいつは顔を出さない。》


仲間同士ではない、か

同士討ちなど起きるのかわからないが、少しだけ期待しよう


リゲル

『神様の声だけ聞こえるぞ?』


遠くからリゲルが叫んでいる

テラの念術は彼らにも聞こえているようにしていたのだ

ということは先ほどのテラの言葉は全部聞いていたという事か


情報共有、テラはそう言い放った

すると、そのタイミングで俺達の前にエーデルハイドの女性たちが姿を現した

やっぱり全員半端なく可愛かったり美人だったりと凄いチームだな


魔法使いのシエルさんは眠そうな顔、いつもだけどさ


クリスハートさん

『あれ?アカツキさん達』


アカツキ

『皆さん今日は海抜の低い森に行くと聞きましたが』


ルーミア

『結構稼いだしどうしようかなぁって考えてたのさぁ』


シエラ

『ゴーレム5体、美味しい』


マジですか…あれって魔石の相場高いよね今

それとある程度魔物を倒したから目的地に行く前にノルマが達成したんだとさ

ルーミアさんは遠くで休んでいるリゲル達を見てからこっちに質問をしてきた


『アカツキ君、あれ何者…?相当強いよ』


『えぇっと』


俺はどう答えていいかわからない

仲間に顔を向けても、そっぽ向く

ティアが困っている俺の顔を見てから代わりに答えてくれたんだ


『そこは直接聞いたほうがいいかもしれません。勝手に言っていいのかわからないので』


上手い、投げたほうが気が楽だ

ルーミアさんは唸り声をあげながら遠くで地面に座って水筒の中の水を飲む2人に視線を向ける

流石に近づいたりしないだろうなと思ったけども、1人いたよ


クリスハートさんが深呼吸をすると、2人に向かって歩き出したのだ

彼女の仲間は慌てて彼女を追いかけ、俺は心配になってティアと共に彼女らの後ろをついていくことにした


アカツキ

『ティアマト、この場頼む』


ティアマト

『おう、遊んで来い』


エーデルハイドの後をティアと追い付く

リゲルとクワイエットさんは堂々と地面に寝そべり、寛いでいる

本当に自由だなこいつら…


クリスハートさんはそんな2人を見下ろすように見ていると、リゲルが彼女に顔を向けてから上体を起こし、口を開いた


『お前、美人だな』


『ふぁえっ!?』


あの冷静な笑顔が似合うクリスハートさんが狼狽えている

リゲルはそんな彼女の様子を見ると上体を起こし、呆れた顔を浮かべたんだ


リゲル

『どこに焦る要素ある?馬鹿かお前』


クリスハート

『ばばば…馬鹿…?』


クリスハートさんに馬鹿と言うのか、リゲル

彼女の仲間は驚きの言葉に言葉が出ないようだ


クワイエット

『凄い狼狽えてる…』


リゲル

『見た感じこいつは男に口説かれたことないんだろうよ、まぁ口説いたつもりはないんだがな』


クリスハート

『なななななっ!』


リゲル

『慌てすぎだろ、近くの木の上見てるかお前ら』


皆でハッとした顔を浮かべ、言われた先を見る

木の上から襲い掛かるランクDのソードマンティスがいたのだ

カマキリ種、全長2メートルと個体としては大きい

その両手の鎌は刃になっているカマキリさ


『キッ!』


既に奴は鎌を振り下ろしていた

狙いはクリスハートさん、動く対象を狙う習性は狼狽えていた彼女を攻撃の対象としていたんだ


『一刀』


彼女は素早く片手剣を抜きながら切り上げると、彼女の正面に大きな斬撃が現れてソードマンティスが容易く真っ二つになり、地面に落ちる


アネット

『危なかったねぇ』


シエラ

『流石、クリスハートちゃん』


クリスハート

『…』


彼女は魔物の体から魔石が出てきても目もくれずにリゲルに顔を向けていた

肝心のリゲルは涼しい顔を浮かべながら寝転がって空を見ている


リゲル

『気配感知に頼るからそうなる、一番信用できるのは自分の目だ』


クリスハート

『何者なんですか』


リゲル

『あ?マグナ国の聖騎士協会の1番隊リゲル・ホルン』


エーデルハイドは皆、驚愕を浮かべた

俺はそれ以上に続けて言い放たれた言葉に言葉を失った

リゲルはクワイエットさんに視線を向け、言ったんだ






『こいつは聖騎士協会1番隊の副隊長クワイエット・モンタナだ』



あんたが…副隊長!?

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