第117話 激高する地獄からの蠍編 4
メスのバカでかい閻魔蠍に勝った
手負いだとしてもこれは大きな意味を持っていた
ガッツポーズしたくても、そんな力もない
奥でリリディとリュウグウが倒れたまま笑っている
可笑しな光景だ、リュウグウがリリディに横に覆いかぶさって倒れている
ティア
『魔石確認する!』
アカツキ
『頼む』
彼女は素早く発光した魔石に近づき、しゃがんでから手を伸ばす
何かを悟ったティアはその大きな魔石を両手で掴んでリリディに運んだ
今気づいた、魔石がデカい!いつも小石サイズなのに3倍以上あるぞ!
重いのか…だから両手か
『リリディ君』
ティアはリリディの倒れている近くに魔石を置くとが、彼の手の平のそのままドスンと置いたのは面白い
『重っ!潰れるっ!』
『リリディ君!あとで治すから早く魔石見て!』
彼は言われるがまま魔石を感じ始めると、ハッとした顔をしてから直ぐに静かに微笑んだ
『ありがとう…これは凄い』
彼は小声で呟くと、魔石の光を吸収した
しかし彼の体が光ることはなかった、ギールクルーガーの前に1つ称号があるのにな
鬼ヒヨケのスキルが必要かもな
『ミャー』
ギルハルドが遠くから弱弱しく歩いてやってくる
怪我というよりも体力的な感じだから大丈夫そうだ
アカツキ
『体中が凄い痛い…みんなはどうだ』
ティアマト
『脇腹折れてる、絶対…』
リリディ
『僕は全身痛いですよ、全部の骨が折れてるかもしれません』
リュウグウ
『それならとっくにショック死してるわ馬鹿メガネ』
リリディ
『話し変えますが降りてくれません?貴方を乗っけていると呼吸が難しいんです』
リュウグウ
『無理だ、体が動かん…我慢しろ』
リリディは溜息を漏らす
彼の眼鏡は片方割れている、可哀そうだな
ティアは必死に俺達を順番にケアを施して回復をしようとするが
彼女には限界がある
ラビットファイアーを連発した後には難しい事だ
回復魔法はかなり魔力を使うからだ
アカツキ
『無理するな、やめろティア』
ティア
『でも…』
アカツキ
『それよりも…』
『アアアアアア』
閻魔蠍が死んだからって早過ぎないか?
ゾンビナイトが3体、奥から歩いてやってきたぞ
俺達の顔が強張る、どんなに弱い魔物だとしても今の状態では無理だ、動けない
気合で最後は動いていたんだ
緊張の糸が切れてしまった俺達は立ち上がることも出来ない
アカツキ
『ティア!』
俺は彼女の名を口にする
その瞬間にゾンビナイトが3体同時に走ってきた
しかも俺のいる方に向かってだ
声を出したからか…
『ニャ!』
ギルハルドはそれでも動こうとする
スピードは格段と落ちているが、ゾンビナイトならばギリギリか
『この!』
ティアは1体をギルハルドに任せた
ゾンビナイトの剣を避け、側面から回し蹴りで顔面を蹴って転倒させてから近くのゾンビナイトにサバイバルナイフを突き刺して倒す
そして蹴ってふと気飛ばしたゾンビナイトが起き上がると頭部にナイフを刺し、倒しきった
『はぁ…はぁ』
ティアも膝に手を付けて疲れてる
これで終わりだと思いたいが嫌な気配がまだいた
最悪な奴が現れたんだ
『グルルルルル』
ティアマト
『コンペールかよ…』
リリディ
『ぐ…ティアさん、魔石をどかし…』
魔物Cランクのアンデット系の魔物だ、僅かに体が腐敗し、口が裂けている大型犬
その側面には人間のような腕がついている、あれで殴ったり掴んできたりするから厄介だ
まぁ一番面倒なのがアンデットを呼ぶのが今一番やばい
『グルァァァァァ!』
運よくコンペールは仲間を呼ばずに構えるティアに襲い掛かる
しかし今彼女が動ける力はもうない筈だ
ケアを無理に使って体が思うように動けないからだ
それでも彼女は俺達を守ろうと弱弱しく走りながらコンペールに向かう
リュウグウ
『ティア…!』
リリディ
『ギルハルド!』
『フミャ…』
ギルハルドはパタリと倒れた
体力が底を尽きたんだ、最悪だ…ティア1人じゃあれは倒せない
『ティア!』
俺は叫ぶ
絶対に無理だ!
しかし彼女は必至な顔を浮かべたまま跳びかかってくるコンペールに臆せず走った
俺は目を閉じたくなったが、それは出来ない
《運が良いなティアお嬢ちゃん、嫌な助っ人だ》
テラ・トーヴァがそう告げると、俺達の近くが何かが素早く通り過ぎた
それは直ぐにティアを追い抜き、コンペールは2人にいとも容易く両断されて地面に倒れる
一撃…か、こいつらならゴブリン相手にしている感覚だろうな
ティア
『あ…』
リゲル
『おいおい死に体じゃないか愉快な馬鹿者』
クワイエット
『それ酷いよリゲル』
リゲル
『まぁしかしだ…』
彼は近くで息絶えた巨大な閻魔蠍を見て、苦笑いを浮かべる
リゲル
『こいつの相手をした後なら仕方ないか』
アカツキ
『何しに来た』
リゲル
『馬鹿かお前?俺達は監視だって言ったろ?』
こいつ…ついてきてたのかよ!
クワイエットさんが閻魔蠍の亡骸を見て『うわぁ、大きい』とか言ってる
しかし助けに来たわけじゃない、とうとう指示が来て捕まえる事になったのか?
ティアマト
『なぁ…水くれよ』
クワイエット
『ほらっ』
クワイエットさんが腰につけていた小さな水筒を外してティアマトに渡す
『おいクワイエット』
『いいじゃないか、まだ指示ないんだもん』
『…ったく』
ティアマト
『水うめぇ』
ティア
『私たちが死んだら困るから助けたのね』
リゲル
『弱いお前らでも俺達の昇格の架け橋だからな、死んでもらったら困るさ』
すると森の中からゾンビナイトやグール、そしてリッパーが現れると、リゲルがクワイエットに『遊んで来い』と告げた
数は10体ほどだが、クワイエットは強かった
いつも緊張感のない顔をしていたのに、戦う時は目を細くして何もさせないまま全てを倒したんだ
聖騎士の1番隊、その精鋭なだけある・・こいつも相当強いのかよ
『ん~これならリゲルと閻魔蠍を倒した方がやりがいあったかもね』
何言ってんだお前、頭可笑しいだろ
底がまだ見えない
クワイエットさんは不満そうな顔を浮かべ、辺りを見回している
リゲルはそれを見て溜息を漏らすと、彼に口にした
『今はこいつらが自分で宿に帰れるまで見てやれ』
『だよね、わかってるよ』
アカツキ
『ありがとう』
一応お礼は言っておく
するとリゲルは面倒くさそうな顔を浮かべ、顔を逸らした
俺達は30分、倒れたまま体を休めることになる
その間、2人は現れる魔物を倒して暇を潰し、俺達の回復を待った
時間がたつと動けるようになり、2人はようやくといった感じの顔を浮かべながら何も言わずにこの場から去ろうとした
《お前ら助かったぞ》
リゲルとクワイエットは目にも止まらぬ速さで振り返り、剣を構える
『誰だ!!!!』
《俺さ…話は聞いてるだろう?イグニスにな。俺がスキルだ》
リゲル
『話すスキルだと!?ありえん!』
なんでテラ・トーヴァが彼らに念術を飛ばす気になったのかわからない
しかし意味があると考えとくか
『リゲル…スキルって生きてるんだね…』
『馬鹿、トリックだ』
《まぁそう思っとけ、死んだ母親が何故死んだが知りたくて聖騎士に入った小僧っ子め…魔物に殺される寸前でお前の母が何を口にして死んでいったか…俺はわかるぞ?》
その言葉でリゲルの顔色が変わった
凍てついた顔、彼はそのまま俺に剣を向けて小声で言い放った
『なんで知ってる…お前は何者だ』
《この世界の神、戦いの起源である…お前の記憶を盗み見したぞ?母親はお前に最後に何かを囁き、途端に魔物によって殺された、何を言いたかったか知りたくないのか?》
『…』
《信じたくなくても信じるしかないだろう?お前とクワイエットという男しか知らないお前の話だぞ?なんでスキルの俺が知っている?神だからだ…今はお前の感情に付き合うほど暇じゃねぇが…》
『貴様…』
《まずはお礼を言う。去れ…そして覚悟を決めて待て、きっとお前には信じたくもない真実が訪れるだろう…真実を知った時、お前はちゃんと口に出してあれに未練ない人生を送らせることが活路だ》
何を言っている?
俺には何が何だかわからない。まるで未来を口にしているかのようにしか…
『今教えろ!』
リゲルは荒げた声で叫んだ
俺を狙う意味はきっとテラの声が俺から聞こえてるからだ。こいつが話せば俺の仲間は俺に視線を向けるからな
《ヒントだけ教える…お前の生まれた小さな村で起きた事件を詳しく知っている者がいる。》
『なんだと!?』
《小さな村での出来事、誰も気にしない事件、それを何故かコスタリカの城でのうのうと生きる上層部の一部は知っているかなぁ?。そこまでしか言わねぇぜ?》
リゲルは困惑した顔を浮かべる
クワイエットさんは驚いた顔を浮かべながらもリゲルの肩を掴み、引きながら俺達の前から姿を消していく
俺はテラ・トーヴァに『何を知っている?』と告げると彼は答えた
この世界で起きた過去の全て、それとある程度の他人の未来、そう答えたんだ
その後、冒険者チーム『フレア』が大勢の冒険者や侍騎士そして天下無双衆の1人であるシキブさんを連れて俺達の前に現れた
誰もが巨大な蠍の亡骸を見て驚き、固まっている
シキブ
『残念ね侍騎士さん、顔はタイプだったけども約束だしデートはお預けね』
侍騎士A
『そ…そんな』
侍騎士
『それよりも怪我人だぞ!早急に運べ!』
ウレア
『あんたら…マジで倒したんだ』
ギオン
『凄いな…後先考えない戦い方をしたようだが…』
アカツキ
『ギオンさん達がある程度戦ってくれていたから倒せました、ただのおこぼれです』
マッシュ
『まぁそうだけど…』
スカッシュ
『なぁ…ギオン』
ギオン
『俺達がそれなりに交戦していたとしてもだ、トドメはお前達だぞ。魔物は覚悟を決めた時が一番強い…怒り狂っている状態で仕留めた君たちの手柄だ、これは誰も否定できないしさせない』
何故かその言葉にホッとし、俺は意識を失った
《おいぃぃぃ?兄弟!?》
最後に聞こえた声はテラ・トーヴァだ
まぁみんな生きていてくれてよかった
ボロボロなんだがそれでいい
それにしてもだ…
リゲルの魔物嫌いは過去が関係していたか
母親が彼を守るために盾になったような感じに聞こえたけども
同情するとは口が裂けても彼には言えないな
『ん』
《起きたか兄弟》
目覚めると白い部屋、まるで治療院
というかまんま治療施設だと思うなぁこれ
天井につけられている光る魔石が部屋を明るくしており、俺はベットに横たわっていた
服は装備を脱がされて白い布服さ、服の中を覗くと、包帯だらけだし血で染まってる
顔にも包帯か…
仕切りの向こうに誰かいる
俺は声を出してみると、仕切りの向こうから顔を出したのは医者だった
『いくつか骨が折れている、全治2週間だ』
俺は乾いた笑みを浮かべた
まだグリンピアには帰れそうにはない
溜息を漏らし、天井を見上げると医者が笑みを浮かべたままベットの横に移動し、話しかけてきた
『君の仲間も同じくらい入院さ。それにしても君たち凄いね…メスの閻魔蠍を倒したそうじゃないか』
『当分あれとは出会いたくないです』
『ははは、でも稼げただろ?オスの閻魔蠍より魔石も大きいし報酬も上手い筈さ』
『そういえば魔石…』
『ここに運ばれてきたときに息子のトッカータが顔を出してな』
『トッカータさんのお父さん!?』
ちょっと声を張って驚いたら体がチクリと痛くなる
ツッ!と痛みを堪え、大人しくすると医者は笑いながら答えた
『馬鹿息子の父親さ、彼が君たちの報酬と魔石の換金をしてくれている筈だ、安心しなさい…ちょろまかしたら絶縁するぞって脅しといたよ』
『あの人はそんなことしないですよ』
『まぁそうだろうな、そこは信じている』
すると仕切りの向こうから看護婦が現れる
『包帯を変える準備を』と医者は看護婦に告げると、看護婦はにこやかに頷いて仕切りの向こうに去っていった
『さて』
医者が近くの椅子に座り、一息つく
俺が運ばれてから数時間しか警戒してないとの事
ティアは1人1人仲間を見て回っているからじきにここにも来るだろうと彼は言ってくれた
『あんなデカい魔石だ、金貨30枚はくだらないぞ?』
『そんなに…』
『君は強いのに理解してない、Bの怒れる魔物ってのを倒せる者を探すのは難しいんだぞ?産婦人科で処女を探すくらい難しい』
『わからない』
『だろうな、はっはっは!』
『希少価値が高い冒険者ってことですか』
『それに近いさ。それにしても君は私の息子に好かれているな…運ばれた君の怪我を見て真っ青になって何度も起こそうとしてたよ。邪魔だったから魔石でも換金して彼らのために動いとけって私が言ったから彼がギルドに向かったんだけどね』
『今何時です?』
『深夜の2時さ、包帯を変えたら寝なさい…痛み止めはあと1時間とちょっとしか効かない。あと1つ』
『なんでしょうか?』
『息子の換金した魔石や討伐報酬から今回君たちの治療費と入院費を引くからね』
不気味な笑みが怖い、医者怖いな
そこから差し引いたとしてもかなり残るから安心しなさいと言いながら彼は椅子から立ち上がり、部屋を去っていった
その後、看護婦に全ての包帯を変えてもらい、灯りが消えて窓から差し込む月の光だけの部屋で俺は天井を見上げてボーッとしていた
ティアこなかった
それだけで少し悲しい気持ちになる俺はなんなんだろう
いやしかしだ、彼女も相当疲れている
俺よりも休んでほしい!うん!
《よかったぜ、兄弟》
『閻魔蠍の件か』
《戦いの中で本当の覚悟を知ったな、綺麗ごとで現実は進めない…戦いとは死ぬか生きるか見定めれない時は何かを差し出す覚悟を持って挑まないと十分に敵に飛び込めねぇんだ。死にたくないって気持ちが実は真の力にリミッターをかける…無謀と勇敢は紙一重ってやつさ》
『だな。それにしてもお前はリゲルとクワイエットさんに話しかけるとは…まぁあとになって意味を知るんだろうな俺達』
《わかってればいい、聞いても教えないからな兄弟》
『わかったよ。俺は寝るぞ』
《今は堂々と寝な。おまえらは誰から見ても頑張ったと言うだろうな》
何故か彼に言われると、嬉しかった
横取りのような討伐だけども
次の日の昼頃に俺は目が覚めると、重い
腹部の部分だ…顔を持ち上げて見てみた
ティアだ!寝てる!俺の腹部あたりを枕にしとる!
寝顔を見ているとテラ・トーヴァは溜息を漏らしてから話しかけてきた
《すげぇ顔、人ってそんなに鼻の下伸びるんだな》
そうか…伸びた鼻の下を戻そう
気付かなかった
『あれ?』
ティアが昼寝から起きた
俺は『おはよう』と告げると、めっちゃ抱き付いていた
『おふ!?』
変な声でた、めちゃ痛いけど我慢したい
『あ、ごめん』
直ぐ気づいたか
感情が先行してしまっての行動か
俺は上体を起こして彼女に話しかけた
『みんな無事だな』
『そだよ、私たち倒したんだね』
《よくまぁ倒したなぁ、筋力強化スキルありゃもう少し楽出来たけど、それはこれからだな》
『テラちゃん使わなかったね』
《俺を呼べばかなり兄弟の魔力奪うから昨夜は使わなくて正解さ》
『使うのが億劫だったよ。んでみんなの様子はどうだったんだティア』
『リリディ君は肋骨が1本骨折に全身打撲かな。ティアマト君も全身打撲でリュウグウちゃんは鎖骨骨折に全身打撲あとは女の子の日』
《入らねぇ情報あんぞ?》
『あはは…』
ついつい口走ったティアは笑って誤魔化した
『あとリリディ君の手のひらにヒビ』
それ、君だろ!君だろ!魔石置いたよね!?
絶対にティアだろ!
『そ…そうか』
あえて言わない
トッカータさんは朝に顔を見せたらしく、報酬を渡してくれたんだとさ
帰りに回収する予定だった魔石はなかったと聞いた
しかしテラは《聖騎士コンビが回収してったぞ?》と吐いた
おのれリゲルめ
『昨夜の討伐で金貨37枚とか凄いよね』
『凄くて驚いた。今でも夢みたいだ…あんなデカい魔物相手によくみんな立ち向かった』
『そだね、私は後ろから撃ってただけだったけど…』
『それは助かってたよ、目を狙ってたから閻魔蠍も嫌がってたし…俺達もそれがあったから攻撃を仕掛けれた。』
『そう考えるとあと1つ攻撃魔法かバフ魔法覚えたいな』
『それはのちほどだな』
『うん!、怪我大丈夫?凄い吹き飛んだ時、みんな顔を真っ青にしてたんだよ』
あれか…
閻魔蠍が鋏を地面に叩きつけた瞬間に爆発が起きたんだ
避けたはずが爆風に俺は飲み込まれて吹き飛んだ。
そのあとのちょっとした記憶があまりない
爆打だ
打撃系、リリディが保有するスキルだとわかるけども、閻魔蠍のそれはレベルが高かったな
《兄弟が吹き飛ばされたときの閻魔の技は爆打だ、他にも衝撃波飛ばすのあったろ?》
『前半戦で使ってきたな…あれなんだ?』
《単純な物理で衝撃波が発生しただけさ…。凄いだろ?》
マジかよ、技スキルかと思った
ティアは苦笑いしながらその事実を聞く
全治2週間、体の筋肉も落ちるだろうな…鍛え直しする羽目になる
『十分休んで、みんながんばった』
『ありがとうティア』
彼女はリュウグウの様子を見る為に俺の部屋を出ようとすると、何故か恥ずかしそうな顔を浮かべてこちらを見ている
どうしたのかなぁと思っていると、俺の頬をプニプニ摘まんでから部屋を出ていった
《あちゃー、ティアちゃん臆したな》
『どうしたんだ?』
《いや、なんでもねぇさ兄弟…今は休みな。頑張った奴の権利だ》
ティアを除き、ほとんどが全治2週間
俺は大人しくベットでその時間を過ごすことにした
激高する地獄からの蠍編 終わり
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます