第100話 侍王と魔導王編 1

ティア

『楽しいね!』


今日は森に行ってから街に戻り、ティアとちょっとした買い物に付き合うことになった

ティアマトとリリディそしてリュウグウは防具の中に着ていた服の買い替えに別行動している

ゼペットの手下にいつ襲われるかわからないのに大丈夫かっていわれると、大丈夫だ


『楽しいデス!』


ジェスタードさんもいる

くそ・・・くそっ!2人きりになれなかったとは…


(まぁ期待していた兄弟も悲しい頭をしているな、当然狙われているであろう兄弟にジェスタードがついてくるに決まってるさ)


『そういう事デス。吾輩は今暇なので大丈夫!』


夜の繁華街を歩く3人、一番楽しそうな元五傑

俺は苦笑いでティアに答えた


『楽しいね』


初めて作り笑いをした気がする

カマクラの街中は冒険者ばかりだ、丁度森から帰ってきてギルドに寄って帰る最中だろう


『アカツキ君、あそこの店』


『あれか』


ティアが指さす先にあるのは靴屋さん、しかも女性用

俺は入りにくさを感じて足を止めたが、ジェスタードさんは止まらない

そのまま彼女と共に中に入ろうとするので俺は急いで追いかける


今日の戦闘で靴の一部が破れちゃったからだ、新しいのを買うんだとさ

2人の後を追って入り口に近づくと、気になるビラが入り口の横に張られていた


それに気づいたのは俺だけじゃない、ジェスタードさんとティアもだ


『ほう…ゼペットの手下の事デスかね』


『真夜中の侍騎士襲撃者、夜の警備を強化して対応…蛸頭の男に注意だって』


『どうみてもゾンネだな』


まだムゲンは暴れてはいないようだ

街中をよく見ると、十手を握る巡回警備侍がウヨウヨいるのがわかる


この調子だと街の裏通りもびっしりいそうだ


3人で中に入ると、ティアは棚に並べられた靴を見て俺の手を掴んで連れていく

そんな平気で俺の手を握るのか…まぁいいか


(ヘタレでもご褒美はあるんだな)


こいつ…


ジェスタードさんは入り口近くで待っているようだ

俺はティアと共に店内を歩いて丁度いい靴を探す

他にも女性のお客さんは3人ほどいる、カウンターには綺麗なお姉さんが2人


そのお姉さんに目を奪われそうになるが、その後ろの壁に貼っていあるチラシに目がいく


『あれなんだろう』


『どうしたの?あぁ確かに…誰かのサイン?』


ティアは首を傾げる

誰かの書きなぐりのサインなのだが、俺達の視線に気づいた店員がニコニコしながら壁に貼られた3人分のサインを眺めて口を開いた


『凄いでしょ?エド国の天下無双衆3人のサインです!』


自慢げだ、しかし…凄い

マグナ国に英雄五傑があるように、エド国にも同じ存在はいる

それが天下無双衆という3人の強者なんだ


明鏡止水オダ・マカイ

風林火山シンゲン・ゴーウン

瞬雷美人シキブ・ムラサキル


見てみたいなぁ


『なんでここにサインがあるんです?』


俺は聞いてみると、店員はウキウキしながら答える


『偶然前を通ったんです!去年かなぁ…シキブさん超可愛いし頬を食べたいくらい綺麗なの』


『わかるわかる!オダさんはハンサムだし…シンゲンさんは老将って感じのイケイケおじいさんね!』


『一度シキブちゃんとデートしたい』


『私はオダさんだなぁ』


勝手に2人で会話を始めたので、俺はティアと靴選びに専念した

俺は靴を選ぶ彼女を見るよりも、握る手に意識が向く

無意識に握っているのだろうか…いや、無駄に考えるのはよそう


『冒険者だし頑丈な靴にしないとね』


『少し値が貼るけどな』


『でも命を買うと思えば悩まずに済むから大丈夫』


ティアのいう通りだ、戦闘中に靴が破損でもしたら、それは隙になる

今日は俺が転倒したティアの援護ができたが、いつもできるとは限らない


そうならないように命を買わないといけない


『アカツキ君はどの靴が良いと思う?』


俺に聞くのか?

全部可愛い感じの靴だ、丈夫そうに見えないが…

可愛い冒険者用って書いてある、銀貨8枚と確かに高い


俺は少し悩んだけども、彼女に似合いそうなやつを選ぶとニコニコしながらそれに決めてくれた

会計を済ませると、店員は笑顔で口を開いた


『ありがとうございます!武士道の加護を!』


エドで買い物をするとたまに言われる

どうやら侍王でもあるエド国国王の言葉を真似ているらしい

ムサシ・ロックハート・ミヤモ・ロード国王の言葉『エド国の者、戦人でなくとも強き心であれ、武士道の元に』




だってさ


古い靴を処分してもらうためにティアは新しい靴に履き替えて外に出ると、ジェスタードさんは空を眺めながらボソリとつぶやく


『本当に強くなられタ…』


『ん?どうしたんですかジェスタードさん』


俺は彼に聞くと『何でもありまセン』と答える

何のことだろうと考えていると、ティアが俺の耳元でニヤニヤしながら予想を口にした


『愛よ…愛』


『えぇ?』


『だってぇ、さっきの言葉はザントマさんの事を思い出して口にしたんじゃない?あっちはぞっこんだよ』





『何を話しているんデス』


バレそうなので会話を止めた


それにしても、謎な人だ

布袋を被り、貴族の様な綺麗な服を着ているから街中を歩いても異様に彼だけが目立つ

両手には糸操り人形、右手に握る女の子の人形はリライトで左手に握る男の子の人形はレフト


ロットスターと戦った時はどちらもやんちゃそうな口調だったなぁ

今名前を思い出した


『ねぇジェスタードさん』


『どうしましたかティアお嬢さん』


『ザントマさんの事、好き?』


ド直球な質問に俺はびっくりだ


(すげぇ直球だなお前の女)


テラ・トーヴァでさえ驚愕さ

すると以外にもジェスタードさんは悩みもせずに言い放ったんだ


『好きかと言われると好きデス』


『ならなんで答えてあげないの?』


『今の我が輩は彼女の知っている我が輩ではアリマせん、不幸にします』


その時の言葉にちょっとした切なさを感じた

ティアが首を傾げていると、彼は溜息を漏らして話したんだ


『もともと吾輩は彼女のお守をしていた者』


『護衛だったんだジェスタードさん』


『五傑の前はエド国の者だったんです我が輩、歳の差もあるんですけドネ』


流石に驚いた俺もそれには彼に聞いてしまう


『それはザントマさんは知ってるんですか』


『知っている筈なんデスけどねぇ…どこに惚れたのか。わかりません』


頭を人形でポリポリしている

そのしぐさはなんとなく似合っている気がした



『でもお似合いだと思いますけど…どっちも強いし』


『昔の出来事から吾輩は彼女を娶る刺客はなくなったのデスよ、ティアお嬢さん』


その意味は話してくれなかった


街中を適当に歩いていると、直ぐに夜になる

マグナ国に帰るまであと1週間とちょっと、俺たちも早く力をつけてそれなりに抵抗できるような状態で帰らないと何かが起きては自衛できない


この期間にゾンネがまたくれば面倒だ、こないことを祈ろう


『吾輩、お腹が空きました』


『んで・・・お金は?』


『アリマセン!』


ですよねぇ…まぁ助けてもらっているしここは奢るしかない

どこに止まるのか彼に聞いてみると、野宿とか面白い事を言う

『本気デス』だってよ…マジかよ


一応1泊くらいは出すと言っても彼は堅く無く断った、飯だけでいいと


そのまま真っ直ぐ宿に戻り、仲間と合流してから宴会場にて夜食だ

今日のメニューはホタテの刺身丼とは凄い物が出てきてリュウグウとティアマトは嬉しそうにしている


『いただきマス!』


先に食べるのはジェスタードさん

食べ方が凄い、ホタテ丼のどんぶりを持つと、それを首元から布袋の中に入れたんだよ


どうやって食べてる?わからん!


『………』


近くに座る宿泊客ですら口を開けて驚きを見せる


『ありえねぇ…』


『ティアマトさんもできそうですね』


『あぁん?お前で試すか?』


『も~食事中はコント禁止』


ティアがツッコムとリュウグウがクスクスと笑う

彼女も共にしてから徐々に慣れてくれているのは嬉しいな


『ミャー』


ギルハルドは豚の生肉の入った皿を見つめながらリリディの合図を待っているようだが、賢いな


『すまないなギルハルド、よし!』


『ミャ!』


食べ始めたか


俺もホタテ丼を食べるけど、美味しい…

至福を楽しんでいると、近くの客の雑談が耳に入る


『そう言えば近くの街に天下無双衆のシキブちゃんが来てるってさ、見に行きたくないか?』


『マジかよ…月よりも綺麗なシキブちゃんがか』


『隣街から来た奴が見たってよ…どうやら侍騎士襲撃の犯人を捕まえる為に来たんだとか』


『流石にシキブちゃんに睨まれたら犯人も逃げるだろうよ』


ゾンネの討伐に天下無双衆が動いたか

まぁ前に森で遭遇した調査隊に情報を教えた時に何かわかったような表情をしていたし、もしかしたら犯人が人間ではないとわかっていたのかもしれない


だからシキブを寄越したのか、そう考えるにはいいだろう


『アカツキ君、美味しいね』


隣のティアがニコニコしながら話しかけてくる

まぁ美味すぎるなこれ、ここに住みたいくらいだ


『そういやアカツキ』


ティアマトが珍しく食事中に話しかけてきた

飯の時は無言でガツガツ食う奴なのに


『どうした』


『シキブって強ぇんだろ?見てみたいぜ…エド国の力の顔でもある天下無双衆の1人だぜ?』


『時間さえあれば見たいが…残念だがやることがある』


『まぁだよな、この街にこねぇかな』


『祈るか』


『頼むぜ?』


『俺かよっ』


たらふく食べてからジェスタードさんは直ぐに宴会場を出ると、ロビー内にある休憩所のリクライニングチュアーで寛ぎ始める

野宿と聞いていたが、まさかそこが野宿だと言わないよな?


『ジェスタードさん?もしや?』


『今日の宿はこの椅子』


近くで聞いていた宿員は苦笑い、しかし止める気配はない

了承したのだろうか

一息ついたところで、宿の中に冒険者が慌ただしく入ってくる


ロビー内にいた者が一斉に彼を見るが、なんだか揉め事でもあったかのような慌てようだ

しかも見覚えのある男だ…覚えがありすぎる顔だ


『やっぱりいた!アカツキパイセンと他パイセン!』


他パイセンってなんだ?ガーランドよ

俺達を見るや、彼はこちらに近寄ると俺の背中に隠れたんだ

嫌な予感がした時には宿の入り口が乱暴に開く


『どこだ糞ガキィ!』


ティアマトよりも大きい男、見るからに冒険者だ

右手には大きな鉄弁を持ち、肩に担いでいるがかなり興奮しているようだな

そんな興奮した彼の後に、3人の冒険者も入ってくる


仲間だろうな


『何をした、ガーランド』


『いや…ギルドで酒飲んで周りに迷惑かけてたから静かにしろって注意しただけなんです』


ああ…なるほど

こいつは周りに自分は出来る奴だと思わせたい傾向があるからこういう正義感も最近出せるようになったんだけど…今回は相手が悪かったようだ


『あれって隣街の冒険者のガストンじゃないか?』


『あぁスッキンヘッドで鉄鞭ってなるとそうだな…確かBランクの冒険者チームだろ』


『この街のコヴァと喧嘩して隣街に拠点を移したとは聞いたが…』


近くの客のヒソヒソ話が聞こえる

どうやらベテラン冒険者のようだ…Bとか初めてすぎる…凄いな


『Bとかマジかよ…』


『初めて見た』


ティアマトとティアが小声で口を開く

どんな人間でも戦う点に関する高見には登れる

酒癖の悪い冒険者なのだろうが、これがBの冒険者となると少し感動が薄まる


リリディは溜息を漏らし、ギルハルドの頭を撫でる


『ガストン、あそこ』


彼の仲間が俺を指さす

不味い、これは巻き込まれる

どうしようかと悩む時間もなく、ガストンとその仲間はドスドスと歩いてこちらに来る


宿員が凄い血相を変えてカウンター裏に隠れるけど、何とかしてくれ…無理か


(性格はどうあれ、強けりゃランクは素直に上がる)


『だろうな』


愚痴っぽく答えると同時にガストン達は俺の前に辿り着く

非常に怒っている様子だ、今にも頭から湯気が出てきそう


『くっさ…』


僅かにリュウグウの声が聞こえる、確かに酒臭い

ティアなんて鼻をおさえているくらいだ


『おいお前、邪魔だ』


ガストンが睨みを利かせて話しかけてくる

言葉を間違えた瞬間に担いだ鉄弁を振り回してきそうだ

俺は視線だけをジェスタードさんに向けるが、あれは…寝てるのだろうか

コクコクと頭が動いているけど…多分寝てる



やばいだろこれ


『彼が何かしたんですか?』


『あ?酒の席の邪魔をしたんだ』


『それだけじゃわかりません、具体的にどんな邪魔をしたんですか』


『お前面倒臭い奴だな?まさかそいつの肩を持つ気か?』


ああ不味い、しかし逃げるわけにもいかない

そこで俺は考えてしまった、板挟み状態って損しかない気がする

俺は確認しようとガーランドに声をかけてみたよ


『なぁガーランド、お前本当に注意しただけなのか?』


『本当です…』


『へんな言葉とか付け足してないよな?』


『…』


するとそこでガストンの後ろにいた男が呆れた顔で答えたんだ


『ただ注意すればよかったものを…ハゲ野郎っていわなけりゃな』


俺は目を細めてガーランドを見つめると、彼は小さくなったかのように体をすぼめ、小さな声で囁いた


『す…すいません』


『お前の言葉が悪い』


ガストン

『そういう事だ、ガキが調子に乗った言葉使いやがって』


どうしたもんかと悩んでいると、ティアが何かを閃いてガストンの近づき、彼の服の裾を何度も軽く引きながら提案してくれた


『ならガーランド君に酒代金出してもらえば?飲み直しって大人は得意でしょ?』


俺はティアに何かあれば即座に動こうと覚悟を決めた

しかし、女の力は凄い

ガストンは酔ってはいるが、女には甘いのだろう


ちょっと納得しないような顔をしてはいたが、溜息を漏らして話した


ガストン

『かわいこちゃんが言うなら仕方ねぇか、1発ぶっ飛ばしてぇが…場所が悪い』


『ガストンさん、銀貨6枚でいきません?ギルドの近くの居酒屋に大皿の手羽先注文できる店知ってるんすよ』


ガストン

『まぁそうすっか…おい糞ガキ、かわいこちゃんに感謝しろ』


ガーランド

『すいませんでした…』


彼は光の速さで俺の背中から飛び出ると、床に頭をつけて土下座開始

危機を逃れれると知ると行動は早いな…良い事?なのだろうか


アカツキ

『すいません、俺からも注意しときます』


ガストン

『一言多いと早死にするぞ、今回は見逃す』


ガーランドは銀貨6枚を渡し、ボコボコにされずに済んだ

思ってた人間と違ったな、まぁ酒飲んでる人間にグレーな言葉は非常に不味い

ガストンはティアの頭をポンポン軽く叩いてから僅かに笑うと、『飲み直しだ、行くぞお前ら』と言って去っていく


彼らが出ていったあとは、異様な静けさ

そして誰もが土下座のまま固まるガーランドに視線を向けた


リリディ

『なってない正義感ですね、正しさに余計な物を混ぜるというのはいかがなものかと』


リュウグウ

『一言多いのを直すべきだな』


『ニャー』


ガーランド

『はい…いやぁ怖かったっす、助かりましたティアパイセン!』


今度はティアに土下座、流石の彼女も慌てる


『今度は言葉選ばないと、次は助けないよ?』


『はい』


非常に素直になったのは嬉しいけども、まだまだだな


『終わりマシタか?』


アカツキ

『起きてたんですか?』


ジェスタードさんはリクライニングチェアで背伸びをし、答える


『ええ起きてました。彼は隣街の冒険者のボスみたいな男ですけどもそこまで性格は曲がっていませんからねぇ』


ティアマト

『知ってたってわけか』


『ええ知ってマシタ。暴れても君たちでは敵わないデショウネ…それぞれが強い冒険者ですから』


実力はジェスタードさんでも認めているようだ、暴れなくてよかった

俺はホッとしていると、ジェスタードさんは窓の外を見ながら立ち上がる

何かをぶつくさと言っているが聞き取れない、俺は彼に何か言っているのか聞こうとすると『少し散歩デス』とだけ告げて外に出ていってしまう


何かを感じたのか?用事でも思い出したのかわからないが仲間が首を傾げている


アカツキ

『まぁみんな明日まで自由行動だが外に出るときは誰かと同行してくれ』


ティア

『あれが来そうだしね』


リリディ

『ゾンネが来るかムゲンか…まぁ残りの1人がわかればいいのですけどね』


そういいながら彼は休憩所の椅子に座ると、自然とみんなも座る

話は残る1人が誰なのか…だ

それはテラ・トーヴァに聞けばわかるのだが…


《うろ覚えだなぁ…人間だったような気がするんだけどな》


『だったような?』


《いろんな人間が俺を手に入れたが願いを叶えれたのは片手で数える程度、その中でも命を代償にした奴は3人なのは覚えている…ゾンネはどんなに時代が流れても忘れることはないだろうな。しかしムゲンは聞いてから思い出したぜ兄弟》


『沢山いても思い出せるはずだろう…命を代償にした3人だぞ』


《違う…あまりにもつまらない願いだったから覚えてねぇんだよ、そいつもな》


『どんな願いだったんだ』


《自分の事しか考えてない感じだったな…ああそうだ。人間みたいな奴だった》


『みたいな?』


《強欲な願いには命を代償にする。ゾンネの願いは教えれねぇがムゲンはつまらない野郎だった…不老不死さ》


『!?』


《強いままで生き続けたいという願いだ、それがつまらなかったなぁ…その代償が命…そして魔物化だ》


『魔物になったのか』


俺の驚きに仲間が反応するが、俺は気にせずテラ・トーヴァに話し続けた


《俺だって命を代償にした奴が半魔物化するなんて知らなかったんだ。だがムゲンは俺が純粋な魔物に変えた、しかし…蘇ってから俺のスキルで上げた分はリセットされているから嘆いていたかもしれんぞ?》


『なんでお前のスキルで上げた分はなくなるとわかる』


《死ねばそうなる、それはわかる》


『なら話を変える、もう1人は誰だ』






《俺の予想だと一番最悪な野郎かもしれん。そいつは…》



テラ・トーヴァがその先を話そうとすると、夜の街から大きな爆発音が鳴り響いた

この宿も軽く揺れる程の威力

俺達は驚き、立ちあがると仲間と視線を合わせてから頷き、宿を出てその場所に向かって走り出した






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る