第87話 倒すべきは

アカツキ・ライオット


☆アビリティースキル

スピード強化【Le3】

気配感知  【Le2】

動体視力強化【Le3】

斬撃強化  【Le3】


☆技スキル

龍・開闢  【Le2】

刀界    【Le1】

居合突   【Le2】

光速斬   【Le2】

地斬鉄   【Le1】


☆魔法スキル


称号

・・・・・・・・・

リリディ・ルーゼット


☆アビリティースキル

打撃強化【Le4】

気配感知【Le3】

麻痺耐性【Le3】

スピード強化【Le2】


☆技スキル

ドレインタッチ【Le3】

爆打  【Le2】

骨砕き 【Le1】


☆魔法スキル

風・突風   【Le2】

風・カッター 【Le2】

黒・ペイン  【Le1】

黒・シュツルム【Le3】

黒・チェーンデストラクション【Le2】up↑


称号

リトル・クルーガー【黒】


☆称号スキル

毒耐性【Le1】

動体視力強化【Le1】


・・・・・・・・・・

ティアマト・ウロボリス


☆アビリティースキル

斬撃強化 【Le3】 

気配感知 【Le2】

毒耐性  【Le4】

耐久力強化【Le2】

動体視力強化【Le2】

スピード強化【Le2】


☆技スキル

連続斬り 【Le3】

真空斬  【Le2】

大地噴出断【Le1】

鬼無双  【Le2】


☆魔法スキル


☆称号

バトラー


称号スキル

体術強化【Le1】

耐久力強化【Le1】

特殊技『ギロチン』



・・・・・・・・

ティア・ヴァレンタイン


☆アビリティースキル

安眠  【Le1】

気配感知【Le4】

麻痺耐性【Le1】

動体視力強化【Le1】

スピード強化【Le2】


☆技スキル


☆魔法スキル

火・ラビットファイアー【Le3】

雷・ショック【Le4】

木・スリープ【Le2】

風・ケア  【Le2】


称号

パナ・プレイヤー


☆称号スキル

デバフ強化 【Le1】

自然治癒  【Le1】

スピード強化【Le1】

・・・・・・


魔物表


A闘獣 金欲のアヴァロン(妖魔羊)、睡欲のモグラント(土駆龍)



B デュラハン、将軍猪、閻魔蠍、鬼ヒヨケ、女帝蜂、ミノタウロス

  


C ブラック・クズリ、トロール、ファングマン、侍ゾンビ

  パペット・ハンマー、リザードマン、鉄鳥、マグマント

  剣蜂、キラービー(単体D/集団のみC)、般若蠍、ベロヌェルカ

  ロゴーレム、ニャン太九郎


D キングゴブリン、グランドパンサー、ゴーレム、ラフレコドラ、ケサラン

  ソード・マンティス、黒猪、グレイバット、鎧蛇、棘巻トカゲ

  リッパー、ゲロックロ、ハンドリーパー


E コロール、エアウルフ、ハイゴブリン、エレメンタル各種

  パペットナイト。ボロゴーレム、棘蜂、グール、グリーンマンティス

  ゲコ(ヤモリ)、闇蠍、格闘猿(エド国)


F ゴブリン、ディノスライム、格闘猿、ゾンビナイト、風鳥

  ゴースト、ウッドマン、ビリビリフラワー、眠花蜘蛛

角鼠、カナブーン ゾンビナイト、赤猪、棘鴉、オオダンゴ

ギョロギョロ、ゾンビランサー


・・・・・・・


俺達は宿に戻ると、直ぐに浴衣を部屋から持って銭湯に行って体を洗う

泥まみれで着ているのが疲れる程の防具は重かったからな

汗だけを流し、直ぐに上がってからフロントに防具や服を預けて洗濯をお願いしたよ


んで浴衣のまま連絡通路を通って軽食屋に向かった


アカツキ

『いただきます…』


覇気の無い声で俺は飯にした


『『『いただきます』』』


もはや仲間たちも同じだ

顔が半分死んでる

生きているのはリリディの背後で床に大人しくしているギルハルドだけだな


『ミャー』


今日の稼ぎで生の豚肉を美味しそうに食べている

後半はこいつに助かったよ、リリディとギルハルドのペアで魔物を倒してくれたからな


ティアマト

『飯は豪華なのに、疲れが邪魔するぜ』


彼のいう通りだ、テーブルには肉料理が並んでいる

それなのに十分嬉しい気持ちになれない

今日の稼ぎは結構よかったんだがなぁ


リリディ

『今日はティアマトさんの称号スキル獲得の祝いですね』


ティアマト

『お前もいい事いうじゃねぇか』


リリディ

『まぁ今日の夜食にはいい理由になるでしょう?』


ティアマト

『だな…。まぁ今日は疲労困憊で試す余裕なかったけどな』


ティア

『それにしてもあれ何者なんだろうね』


アカツキ

『開闢マンでも気配も感じなかったしい』



一応リュウグウがいるときはテラ・トーヴァと言えない

それはテラ・トーヴァが名前を言うなと言っているからだ

だから開闢マンさ


リュウグウ

『魔物ではない者か…』


彼女は唸り声をあげて考えるが答えは出ないだろうな


アカツキ

『なんだか自信を高貴な存在みたいに言っていたな』


ティア

『魔物でもないとなると、なんだろう…』


リリディ

『元人間という線はありえますか?』


アカツキ

『人間があんな姿になるか?』


リリディ

『言われてみれとそうかもしれませんが、僕たちの知る範囲内では無理です』


リュウグウ

『だが範囲外などいくらでもあるのが世の常だ』


ティア

『そうだね。…今は考えるのやめてみんなでご飯食べよ』


彼女がそう告げるという事はかなり疲れているのか

人に合わせる傾向があるティアなんだが、確かに今はあの蛸頭の事を考えても埒が明かない


俺は黙々と飯を食べていると、近くで周りのお客さんを見ていた店員が俺たちに話しかけてきたんだ


店員

『ご食事中にすいません。稼ぎが良い冒険者なんですね』


若い店員だ、俺たちよりも年上だろうけども


ティアマト

『今回上手くいっただけだぜ店員さんよ』


店員

『今日だけじゃない気がしますが、常連さんとして見ているといつも周りの冒険者様よりもいつも良い物食べているようなんですが…冒険者ランクはいくつの人たちなんです?』


リリディ

『まだCです』


店員

『Cとなると一人前の冒険者チームじゃないですか…なるほど』


ここには俺たち以外にも客はいる、家族連れや冒険者、そして仕事帰りの人などな

冒険者はチラチラこちらを見ているからちょっと気になる


リュウグウ

『Cとなると普通じゃないのか』


店員

『その普通が難しいと聞いてます、Bランクの魔物の壁ですね』


ティアマト

『だろうな、ミノタウロスさえ逃がさなきゃ結構いい線行けたかもな』


店員

『あれと戦ったんですか…』


アカツキ

『でも逃げられたよ』


店員

『それでもBに立ち向かえるとなると凄いですね、Cにも2つのランクがあるとここを訪れた冒険者様各位に聞いております、Bと戦える者と避ける者』


ティア

『私たちはまだ安定してないですよ』


店長

『おーい!次の料理だぞ!運べー』


店員

『あ、はい!わかりました。話の途中でしたが失礼しますね』


彼は俺たちに軽く会釈をすると、厨房に走っていく


ちなみに今日の稼ぎは結構よかったよ

俺たちが倒したリザードマンでかなりの額になる

道中で遭遇した魔物も含め、依頼書の報酬も全部合わせれば金貨13枚も言ったんだ


魔物と戦うということは命を賭けるということ、Cとなるとうんと高くなる

当分は資金も大丈夫そうだ



リュウグウ

『杏仁豆腐を追加よ』


ティア

『私も食べる!』


ティアマト

『デザート好きとは恐れ入ったぜ』


ティア

『杏仁豆腐は高級なんだよティアマト君!食べれるときに食べないと!銀貨1枚もするんだから!』


高い!それも冒険者資金から出るのか…まぁ今後の士気に影響するならば致し方なし

と、言うか冒険者資金のやりくりはティアがしているから問題ない筈だ

女性陣はいいとして、俺達男性陣の食費が結構高い、ティアマトは大食いだが俺とリリディもそれなりに食べるんだよなぁ…


ティアとリュウグウはあまり資金を無駄に使う傾向はない

だからこそケチはつけれない、杏仁豆腐となればなおさらな!


食後のデザートは直ぐに運ばれてきた


まぁ女性2人だけだけどな

白い感じのデザードに赤いソースがかかっている、どうやらイチゴソースだ

ティアとリュウグウは美味しそうに、いや…幸せそうに食べているのを見ているとティアが俺の視線に気づき、とんでもないことをしてきた


ティア

『はい!アカツキ君!』


彼女はスプーンで杏仁豆腐をすくうと、俺の口元に持ってくる

これは…関節キッス!!!俺は大きく唾を飲み込む


ある意味これはミノタウロス討伐よりも至難であり、俺の人生の分岐点ともいえる


額から謎の汗が流れる

これは行くべきかどうか、リリディに視線を向けると、彼は小さく何度も頷いていた

そしてティアマトはリュウグウの意識を逸らすために杏仁豆腐に茶々を入れている


でかした!熊!


リュウグウ

『なんだ熊!食べたいのか!』


ティアマト

『あ…うっ、違う!体が勝手に!』


リュウグウ

『わけのわからなん事言わないでよ!なにしたってのよ…』


俺は今のうちにティアの差し出す杏仁豆腐を食べた

杏仁豆腐なのに美味しい、初めて食べたわけじゃない

努力と勇気の味が俺の舌を通り、脳を刺激している


甘美とはこれを言うのか

絶妙なスパイス、杏仁豆腐でもイチゴソースでもない

達成感というスパイスに俺は脱帽してしまう


ティア

『美味しい?』


アカツキ

『世界一美味しい』


俺は馬鹿のようだ


《見てらんねぇぜ兄弟》


やめろ




こうして夜食を食べ終わり、それぞれが部屋に戻る

宿にも慣れてきた俺は和室が心地よく感じ始めてきたよ

布団もなかなかに寝やすい

ベットよりは柔らかくはないがな…独特の畳の匂いが眠気を誘う


《兄弟、そろそろティアお嬢ちゃん食べてもいいんじゃねぇか?》


『ばっ!!!!』


俺は飛び起きた


《一度ギシギシすれば絆もガッチコンだぜ?》


『その表現止めろテラ・トーヴァ』


《そうかぁ?あっちは許してると思うんだけどな》


『それは後だ、今は蛸頭で頭がいっぱいだ』


《嘘つけ、メリハリつけて活動しないと心が疲れるぞ兄弟。まぁティアちゃんのおっぱいで頭おっぱいになっちまうのも困るがな》


『へへへんなこと言うな!』


《いい胸じゃねぇか、リュウグウよりある》


『それをリュウグウの前で言えるか?』


《流石に俺でもやられそうだ》


テラ・トーヴァが笑いながら答えた

よし、落ち着こう

いやぁ…疲れたな


聖騎士の2人も明後日にはアクションを起こすだろう

だが悪いように動かない気がしてならない

あまり心配しなくてもいいという根拠のない自信がある


それよりもあれだ、開闢の使い道だ


技スキルは使えば使うほど経験値が上がってレベルが上がるが、それは結構時間を要する

同じ技スキルを持った魔物を倒し、同名スキルを再度吸収すればスキルレベルは簡単に上がる

まぁ狙ってドロップなんて難しすぎるし効率が悪いけども俺ならそれが可能


ロイヤルフラッシュ聖騎士がコスタリカに戻るのは2日後か

どうなるだろうか不安だ


ここに残る聖騎士は彼ら2人

あとの奴らは、今日俺達を襲った蛸頭に襲われ、怖くなって撤退したんだ









次の日から2日間で俺達は森の中で魔物を倒し、開闢を使用しながらスキルを手にした

使ったのは俺とリュウグウにだ


俺はスピード強化が3から4に

リュウグウは動体視力強化を渡したよ


開闢無しで手に入れたスキルは1つ

棘巻トカゲのシールドスキルだ


これはティアに渡し、レベルを2にした

3日目の日、魔物退治を終えた俺達はそれぞれの武器のメンテナンスをするために鍛冶屋に訪れた

店員に武器を渡し、金貨2枚と言われた俺は冒険者資金から支出したよ

ブルドンは馬小屋に預けたから今日は休んでるよ

でもギルハルドはリリディの足元でゴロゴロしている


椅子に座って丸腰のまま、待っているとこれまた偶然にも思わぬ者が店に入ってくる


リゲル

『くっそ、何だってんだよ』


クワイエット

『どういうことだろうね、何が起きてるのかな』


リゲル

『わかんねぇ、だけどもここにいる意味も無くなるが…一先ず戻るしかないのか…』


ティア

『どうしたの?』


リゲル、クワイエット

『ひゃいっ!!』


驚きすぎだ

ティアは嫌そうな顔をしている、まぁ一番彼らを嫌っているのは彼女だろう

ケサランの事もあるからな


2人は武器を取り出す、すると途端に店員にそれを注意される


店員

『お客さん、店から叩きだしますよ?』


リゲル

『わ・・・悪かったよ、条件反射だ』


店員は溜息を漏らし、話していた客の相手に顔を向けた

2人は何故ここに来たのか、俺は首を傾げているとリゲルは腕を組んでから肩を落とす

敵意はない、テラ・トーヴァも近くまでいるというのに教えてはくれなかったのがわからん


リリディ

『なんだか落ち着かない様子ですけども指示でも来たんですか?』


リゲル

『ああ来たさ、来たんだが…』


何やら可笑しい、俺達を捕まえる指示だとしても様子が変だ

リゲルは険しい顔をしながら考え込んでいると、クワイエットが話し始めた


クワイエット

『待機、だってさ…』


アカツキ

『なんだと?』


クワイエット

『あっち大変らしいよアカツキ君。黒騎士が結構各所で姿を現しているらしい、日中じゃなくて夜に紛れて現れては襲ってるって連絡が来てさ…』


リゲル

『だが俺達は待機だ。』


アカツキ

『主に何をするんだ』


リゲル

『朝顔の観察みたいなもんだよ』


アカツキ

『俺の事か?』


俺は少しムッとした顔を浮かべ、告げるとリゲルはほくそ笑みながら立ち上がった


リゲル

『他に誰がいる?、まぁこれで貸しは無しだぞ』


彼はそういうと店を出ようとする

しかし、それはクワイエットによって呼び止められた


『リゲル!武器のメンテナンス』


『…』


お前らもかよ

リゲルは終始、気まずそうな雰囲気を見せた

俺たちに一切顔を合わせない作戦だろう…出ようとして本来の目的を忘れていたんだからな

一応だけども魔物の血は金属の劣化が酷くなる、武器にはそうならない様に多少コーティングされているが、それが魔物の血で溶ける


1か月に1度はメンテナンスをし、再度コーティングをしないと直ぐに錆びつくんだ

怠ってしまうと半年後には折れるのは珍しくはない

稼ぐための武器に投資するのは当たり前の事さ


リゲル

『…』


クワイエット

『どうするの?帰る?本当に待機する?』


リゲル

『俺達が帰っても状況は変わらないだろうな。そもそも2人増えてどうにかなるとは思わない』


店員が奥から俺達の武器を持ってくると、そのままリゲルたちの事を考えて直ぐに出ることにした

木製スタッフに関して店員はその時、気がかりなことを言っていたよ


劣化する気配がないからメンテナンスの必要がなかった、と

意味わからんなぁ…


今日は早めに森から撤退して余裕がある

俺達は自由行動でもしようかとカマクラの街中を歩きながら話していると、ギルドの職員がメガホン片手に冒険者に依頼を募っていた


ギルド職員

『緊急依頼です!ミノタウロス1体の討伐にご参加ください!武器は無し!丸腰ですが街の近くまで近づいている模様です!!』


ティアマト

『おいおい武器無しのミノタウロスっつぅと』


リュウグウ

『あのしつこいミノタウロスだな?』


ティア

『アカツキ君…』


ティアは俺の顔を見て指示を待っているようだ

彼女だけじゃない、みんな俺を見ている


『みんな、疲れてないのか?』


すると全員が首を傾げ、笑みを浮かべた


《ほんならそろそろ決着といこうじゃねぇか兄弟!念願のBランクの魔物の討伐さ!まぁランク帯の中じゃ下位だが…それでも強い野郎だ!きっと前に歩くために布石になる》


アカツキ

『…じゃあ行こうみんな!』


俺はみんなを連れて馬小屋に戻り、赤騎馬ブルドンを連れてからギルドに戻った

中に入ると、冒険者たちが慌ただしくロビー内の丸テーブルを囲んで話し込んでいる

その声が俺たちにも聞こえてくる


『Bだぜ?丁度倒せるチームは今日休みばっかだしよ』


『Cの冒険者でもBを避けているチームばかりだ、どうする?徒党組んでいくか?』


『悪いがパスだ、ミノタウロスは面倒過ぎる』


そんな声が聞こえてくるよ

俺は構わず真っすぐ受付に向かうと、いつぞやの冒険者に声をかけられた

それは森の中で怪我を治したチームであり、ティアがケアで治したのを鮮明に覚えてる

『テンプルトン』という俺たちと同年代チームだった


レックス

『あの時はお世話になりました!カールの怪我も完全に治って順調ですよ』


カール

『助かりました!』


ミライ

『本当に危なかったわね、あの時はどうもね回復ちゃん』


回復ちゃんか

彼らの構成はこうだ


カマクラ冒険者チーム『テンプルトン』(Dランク)

レックス   リーダー、片手剣士の男

カール         片手剣士

ミライ         双剣の女性

ベン          鉄鞭の男


こんな感じさ

俺はレックスにミノタウロスの討伐に参加するために来たというと、驚きのあまりに大声を出しちゃったんだ


『マジですか!?ミノタウロス討伐に一役買ってくれるんですか!?』


声が大きい

その場にいた冒険者達の視線が俺たちに向けられる

ティアマトは片手斧を担いで堂々としていると、いつの間にかいた羅生門チームのガーランドが遠くから自慢するかのように口を開いたんだ


ガーランド

『アカツキパイセン達はな!ミノタウロスと戦って退かせた強者だぜ!』


恥ずかしいからやめろ

俺は咳ばらいをしながら彼を無視し、受付に向かった

すると受付嬢は緊迫した冒険者の様子とは真逆にニコニコしていた


『いらっしゃいませ!まだミノタウロス討伐に参加するチームは誰もいませんけども勿論参加ですね!記載しときますのでどうぞ森へ!』


アカツキ

『早くない!?何も言ってないよ!?』


『またまたぁ!今度デートしてあげるんでお願いしますよぉ』


ティア

『アカツキ君、デートって何?』


アカツキ

『ひゃいっ!?』


顔怖いよティア

そこでリリディが『受付嬢の冗談みたいなもんです』と言ってくれて助かった

真に受けてたのはちょっと恐ろしい


ガーランド

『行くんですよね?パイセン方!』


近寄ってきたぞ?

まぁ以前よりマシな性格になってくれたし、まだ許せるか…

俺は『行く』と答えると、案外彼は『お待ちしてますよ!』と無難な答えを口にした

ついていきますと言われないだけ安心するよ


受付嬢

『1チーム撃破となると、これは緊急依頼扱いなので通常より報酬は増えます、金貨18枚です』


高い!金貨15枚ほどだと思ったがそれ以上だ

ティアはまた杏仁豆腐食べたいといっているが、杏仁豆腐の為に行くのか…

まぁリュウグウもそれには頷いているから否定することは出来ない


ここにいてちょっと日にちもたつのでいろいろな冒険者と顔見知りではある

いがみ合いもしないように依頼書の争奪戦も譲ったりして避けているので、良心的なチームと思われているとガーランドに聞いたことがあるけどさ


やっぱ恥ずかしい


リリディ

『じゃあ行きましょう、一皮剥けるために』


リュウグウ

『行きましょうか。』


ティアマト

『おっし!燃えるぜ!』


誰もがやる気十分だ



さぁ行くぞ、ミノタウロス

今度こそ決着をつけてやる…


次回 決着!ミノタウロス戦 

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