第82話 聖騎士の生き残り
アカツキ・ライオット
☆アビリティースキル
スピード強化【Le3】
気配感知 【Le2】
動体視力強化【Le3】
斬撃強化 【Le3】
☆技スキル
龍・開闢 【Le2】
刀界 【Le1】
居合突 【Le2】
光速斬 【Le2】
地斬鉄 【Le1】
☆魔法スキル
称号
・・・・・・・・・
リリディ・ルーゼット
☆アビリティースキル
打撃強化【Le4】
気配感知【Le3】
麻痺耐性【Le3】
スピード強化【Le2】
☆技スキル
ドレインタッチ【Le3】
爆打 【Le2】
骨砕き 【Le1】
☆魔法スキル
風・突風 【Le2】
風・カッター 【Le2】
黒・ペイン 【Le1】
黒・シュツルム【Le3】
黒・チェーンデストラクション【Le2】up↑
称号
リトル・クルーガー【黒】
☆称号スキル
毒耐性【Le1】
動体視力強化【Le1】
・・・・・・・・・・・
ティアマト・ウロボリス
☆アビリティースキル
斬撃強化 【Le2】
気配感知 【Le2】
毒耐性 【Le4】
耐久力強化【Le2】
動体視力強化【Le2】
スピード強化【Le2】
☆技スキル
連続斬り【Le3】
真空斬 【Le1】
鬼無双 【Le2】
☆魔法スキル
称号
・・・・・・・・
ティア・ヴァレンタイン
☆アビリティースキル
安眠 【Le1】
気配感知【Le4】
麻痺耐性【Le1】
動体視力強化【Le1】
スピード強化【Le2】
☆技スキル
☆魔法スキル
火・ラビットファイアー【Le3】
雷・ショック【Le4】
木・スリープ【Le2】
風・ケア 【Le2】
称号
パナ・プレイヤー
☆称号スキル
デバフ強化 【Le1】
自然治癒 【Le1】
スピード強化【Le1】
・・・・・・
魔物表
A闘獣 金欲のアヴァロン(妖魔羊)、睡欲のモグラント(土駆龍)
A
B デュラハン、将軍猪、閻魔蠍、鬼ヒヨケ、女帝蜂、ミノタウロス
C ブラック・クズリ、トロール、ファングマン、侍ゾンビ
パペット・ハンマー、リザードマン、鉄鳥、マグマント
剣蜂、キラービー(単体D/集団のみC)、般若蠍、ベロヌェルカ
ロゴーレム、ニャン太九郎
D キングゴブリン、グランドパンサー、ゴーレム、ラフレコドラ、ケサラン
ソード・マンティス、黒猪、グレイバット、鎧蛇、棘巻トカゲ
リッパー、ゲロックロ、ハンドリーパー
E コロール、エアウルフ、ハイゴブリン、エレメンタル各種
パペットナイト。ボロゴーレム、棘蜂、グール、グリーンマンティス
ゲコ(ヤモリ)、闇蠍、格闘猿(エド国)
F ゴブリン、ディノスライム、格闘猿、ゾンビナイト、風鳥
ゴースト、ウッドマン、ビリビリフラワー、眠花蜘蛛
角鼠、カナブーン ゾンビナイト、赤猪、棘鴉、オオダンゴ
ギョロギョロ
・・・・・・・・・
次の日、雨は降り続けた
今日が一番天候が悪く、昼頃になると風も強くなり、ロビー内の休憩所近くの窓が割れそうなくらいガタガタ揺れていた
俺はのんびり魔物の本を本棚から取り、椅子に座って見ていた
テーブルを挟んで正面にいるのはリュウグウだが、この組み合わせは珍しいかもな
リリディは瞑想とか言って部屋に籠ってるしティアマトは筋トレだとさ
ティアは先ほどまでいたんだけど、サバイバルナイフを研ぐとか恐ろしい事を言って部屋に戻ったんだ
『どうした?』
『なんでもない』
何かの本を読んでいるリュウグウに視線を向けると、彼女は直ぐに気付いて口を開く
前よりかはキツめの表情をしなくなったから僅かに信用はされたのかもしれん
『ティアだけじゃなく、私にまで手を出すなよ?』
信用されてるかやっぱわからん!
《兄弟、反応しないで聞け》
テラ・トーヴァが話しかけてきた
魔物の本を読んでいるフリをしながら聞いてみた
《予定は明日の昼頃までの台風だが、これは夜にはおさまる》
何故わかるんだろうな
窓を眺めてみたけどさ…、やみそうに無いんだが?本当か?
『リュウグウはマグナ国に帰れなくて寂しくはないか?』
ふとした質問を口にしてみた
彼女は俺と同じく、マグナ国のグリンピアに住んでいる
親は見たことはない、誰もだ
ずっと一人暮らしだったとは聞いてはいるが…
『はぁ』
リュウグウは溜め息を漏らし、読んでいた本を閉じた
表紙を眺めはじめると、彼女は答えた
『どこにいても別に問題ない』
深く詮索する勇気はない
すると彼女は似合わぬ言葉を静かに口にした
『まぁお前らといるのは悪くはない』
それでも彼女は俺のチームの仲間だと頑なに認めない
肩書きは無くとも非常に助かってるけどな
彼女は一息つくと、外が一瞬光った
俺は雷だなと思い、窓を見ると同時に音が遅れてやってくる
大きな雷の音に彼女は嫌そうな顔を浮かべ、言い放つ
『雷は苦手だ』
『意外だな』
『男だと思ったいたのか?』
答え方を間違えたか、彼女は目を細めて俺を見ている
《槍ガールも女みたいな一面あるんだな》
確かに雷が苦手というのは女性らしいといえばそうだ
リュウグウは本を開き、再び読み始める
何を読んでるのか気になって聞いてみると『恋は馬鹿になるべき』という可笑しなタイトルの本で単なる恋愛小説らしい
『楽しい?』
俺の質問はまた間違っていた
『読書に楽しいも糞も無いわよ?』
かもしれん
俺は暇で立ち上がると、窓から外を見てみた
あまり何も見えない
多分、人は歩いてない、というか歩ける筈がない
『飲み物はいかがです?』
気付けば背後にフロントマンが笑顔で立っている
有料サービスなのだが暇を持て余していた俺は仕方無く頼むことにした
『オレンジジュースでお願いします』
『かしこまりました、彼女様はいかがです?』
リュウグウ
『ばっ!!??』
フロントマンがリュウグウにも声をかけた
しかし、彼女ではなく仲間だ
過剰に驚いたリュウグウはびっくりしながらフロントマンに答える
『彼女は違う奴だっ、私じゃない』
『これはこれは失礼しました。飲み物はいかがです?』
『イチゴミルク!』
フロントマンは『まいどです』と口にするとフロント裏のドアに入っていった
《面白い焦り方だな、こりゃ押しに弱いタイプだ》
何言ってんだお前、こいつがそんなわけないだろ…
俺は溜息を漏らし、彼女がようやく落ち着いたのを確認してから声をかけようとした
だけども先に彼女が口を開いたのだ
『悪かった』
意味が分からない
少し顔色が暗い
首を傾げると、リュウグウは椅子にもたれかかり、窓を眺めながら答えた
『私がお前らの元に行かなければ、バレなかったのかもな』
『気にするな、というか誰も気にしてない』
『そうか・・・しかしだ』
『?』
『グリンピアはどうなっているんだろうか、ここにいては何も進展が見えてこない…私たちは本当に帰れるのかもわからない。私は別に帰れなくてもいい…どこにいても私にとって同じよ』
悲しそうな顔だ
彼女の事は誰も知らない、冒険者としてギルドで顔を合わせる程度だった
『でも私はこんな状況でも何故か以前より生きている実感が沸く…前よりはな』
『リュウグウは故郷はどこなんだ?この話は以前も言ったが…』
『遠い場所だ、あまり記憶はない…何故だろうな』
居場所がないという意味を知りたくて俺は口を開こうとすると、そこでフロント横の階段からリリディがおりてきた
どうやらお腹が空いたらしく、隣接している軽食屋に行こうとしていたようだ
『メガネ』
『いい加減その呼び名、変えてほしいものですね』
リュウグウに言われ、リリディは苦笑いを顔に浮かべ、口を開いた
すると彼はそのまま俺の隣の椅子に座り、寛ぎ始めると眼鏡を外し、懐から専用のハンカチを取って眼鏡を拭きだした
その様子にリュウグウはジロジロと彼を見ている
どうしたのだろうかと俺は見ていると、おもむろに彼女は口を開く
『ほぅ、ちゃんと見ていなかったが案外いい顔してるんだな』
『案外って…なんですかリュウグウさん』
『褒めてるんだ、喜べ』
『ははは』
リリディの喜び方が棒読み過ぎる、リュウグウは小さく笑った
外の強風が窓を激しく揺らし、俺達はその音で窓に顔を向ける
凄い雨、強い風だが夕刻まではあと3時間もある
『夜にはおさまると思います』と言いながらフロントマンは注文した飲み物を持ってやってきた
俺はオレンジジュース、リュウグウはイチゴミルクだ
フロントマン
『今が一番強い時間ですので外には出ない様にお願いしますね』
リリディ
『誰もこんな天候で外に出たくありませんよ』
フロントマン
『でしょうね』
フロントマンは笑いながら俺たちに背を向けてフロントに戻っていく
まぁ確かに誰も外に出たくはない
冒険者だというのに何も出来ないことにちょっとしたむずがゆさを感じながらも俺は肩を落とす
『アカツキさん、今日は仕方ないですよ』
『そうだよな、リリディはこんな天候でも外に出たがるだろ?』
『天鮫がいると思いますからね、お爺さんの残した情報は偉大です』
彼は眼鏡を拭き終わり、かけてから自信満々に答えるとリュウグウが口を開く
『それにしてもシュツルムとは凄い魔法ね、見ていて圧巻だ』
『危ない時は守ってあげますよ?』
なんとなく流れでリリディはそう言った
多分深い意味はない筈なのに、リュウグウは目を開いて驚くと、ちょっと恥ずかしそうに顔を逸らして彼に言い放ったんだ
『馬鹿を言うな、馬鹿を』
《ほらな?突発的な言葉に対して耐性ない》
途端にテラ・トーヴァが口を開く
こういう会話に慣れていないことが今のでわかる
リリディは彼女の反応に対し、さほど狼狽えてはいない
『深くとらえすぎですよリュウグウさん』
『うるさいメガネ!』
『あはは…』
その瞬間、宿の入り口が開いた
風で開いたのではなく、誰かが入ってきたからだ
鍵はかけておらず、入るためにはドアノブを回すだけでいいんだよ
フロントマンの他、俺達3人の他には数名の宿泊客がその場にいたが、全員が入ってきた者に顔を向けた
『くっそぉぉぉぉ!』
『凄い濡れた…』
俺達は驚いた、驚きすぎて固まる
何度目をこすっても聖騎士のリゲルとクワイエットにしか見えない
彼らの気配ならばテラ・トーヴァが教えてくれるのに、何故反応しなかったのか
今はそんな事、考えても無駄だろう
『『あ』』
彼らの俺たちに気づいて固まる
数秒の静寂ののち、クワイエットはクシャミをすると、それが合図となりリゲルが素早く腰の片手剣を構える
俺達も椅子を立ち上がりながら武器を構えると、今度はリゲルがクシャミをした
『なんでお前らここに…』
『リゲルさん、ここに泊まっているからですよ』
『メガネ野郎め、今回は見逃す…だが条件がある』
条件?俺たちを追う者たちだが
依頼が無ければ無暗に襲ってこないのは既に知っている
今は聖騎士会からの指示がまだ来ていないということでもあるだろうな
フロントマンは『宿ではお静かに』と告げるとリゲルは意外にも『謝罪します』とフロントマンに告げてから武器をおろした
それと同時に俺たちもゆっくり武器をおろす
『条件とはなんだ?』
俺は真剣な顔でリゲルに口を開くと、彼はフロントマンから2枚のタオルを貰い、それをクワイエットにも渡してから頭を拭きながら答える
『…今回は見逃す、その代わりに金をよこせ』
カツアゲか?
意味が分からず、俺達は顔を合わせて困惑した
すると、クワイエットが溜息を漏らしてからちゃんと話したんだよ
『僕たちこの台風の中で外を歩いている時にお金の入った袋を落としちゃったんだ…お金なくて今日の宿も飯代もなくて困ってるんだ』
クワイエットの方が言葉を砕いてくれて助かる
リゲルはクワイエットの言葉の後に少しだけ俺たちから目を逸らしたまま小さく頷く
聖騎士というのに…金を落としたのかよ
『今は僕らを捉える指示は来てないんですか?』
リリディは勝手に俺のオレンジジュースを手に取り、それをクワイエットに渡しながら答えたんだ
なんで俺の飲み物なの…なんで渡したの…
クワイエットは『ありがとう』と答え、それをリゲルと共に半分ずつ飲んでスッカラカンにしてしまう
リゲルは『連絡なし、監視の継続だ』と教えてくれたよ
アカツキ
『でもチャンスがあれば動けるんじゃないか?』
リゲル
『待機状態で勝手に行動は出来ない、聖騎士は上からの指示無しで動くことは許されていないからな』
アカツキ
『指示無しだとしてもお前らなら捕らえることくらい出来るだろう?』
俺は話しながら懐から金貨3枚を出すと、それをリゲルに放り投げる
それを彼は片手で素早く全てをキャッチしたんだが、流石は聖騎士だな、器用だ
リゲルとクワイエットはホッとした様子を見せるとリゲルが口を開く
リゲル
『1つだけ良い事を教えよう、真意がわからない目的に対して勝手に行動する奴は寿命が短い』
リュウグウ
『どういうことだ?』
リゲル
『お前らを追ってきている聖騎士は俺たちだけじゃない』
その事実に俺たちは驚愕を浮かべた
勝手に彼らだけだと思っていたが、そうではなかったんだ
ならそいつらはどこに?わからない
クワイエットは悲しそうな顔を浮かべている。その意味すらも俺達にはわからん
リゲルはそんな彼の顔を見ると、その場に座って話し始めた
リゲル
『お前らを捕らえるために他にも派遣された聖騎士はいたんだ。だがお前たちだけに集中することが出来なくなったんだ…2~3人ペアの聖騎士が5組、そのうちの2組がわけのわからん奴に襲われて大怪我を負った』
アカツキ
『は?』
思わず変な声が出る
何にやられたのか彼に聞くと、彼はこう答えた
魔物にやられた、と
襲われた聖騎士から聞いた話らしい
しかも森じゃない、この街の中の目立たない場所で襲撃されたというのだ
俺はマグナ国で問題になっている鳥の仮面の騎士かと思ったがそうではないとリゲルは言う
アカツキ
『フロントさん、焼きおにぎり4つお願いします』
俺は休憩所からフロントにいるフロントマンに口を開くと、彼は『直ちに』と笑顔で答えてその場から去っていく
俺はリゲルたちに顔を向けると、小さく頷く
気づいてくれたようだな…
彼は溜息を漏らしながら肩を落とし、話し始める
『このエド国の街中に魔物がいる、人型だ・・・。どうやら狙いはお前のようだぞ?アカツキ』
アカツキ
『なんだと?』
リゲル
『お前らが追う男の情報を寄越せ、そう言っていたらしい…』
その時、俺達はその魔物が何なのか薄々感づいた
クワイエット
『知らないと答えたら襲ってきたってさ…僕ら以外はみんな逃げちゃったよ』
リリディ
『その魔物が怖くてですか?』
クワイエット
『そうだと思う』
リゲル
『新人聖騎士ばかりをロイヤルフラッシュさんが寄越すからだ、俺達は違う…ちゃんとした精鋭の中の精鋭だ…同時に派遣された聖騎士とは違うぞ』
凄い自信だ
俺は考え事をしていると、リゲルは真剣な顔を浮かべて俺に質問をしてきた
リゲル
『いったいお前は何を持っているというんだ?国家の機密情報を知った者だから殺さずに捕らえて来いという指示しか俺達は知らん…しかしだんだん怪しくなってきた。魔物の話をした途端のお前らの反応は可笑しすぎる。まるで関係あるかのようだ』
勘が鋭い、流石だよ
好きな奴じゃないが、そこは認めよう…
フロントマンが皿に乗った作りたての焼きおにぎりを持ってくると、空気を読んでそれをリゲルたちに渡したのだ
お腹が空いていたらしく、クワイエットなんてガツガツ食べ始める
リゲルは俺に顔を向けると、何かを言おうとして途中で止め、焼きおにぎりを食べ始めた
リリディ
『アカツキさん、どうやら複雑になってきましたね』
リュウグウ
『どうする?不味いぞ?』
アカツキ
『強くなるしかない』
それしか方法はない
俺達はリゲルたちが焼きおにぎりを食べ終わるまで待った
まぁ足りないだろうが、一先ずはこれで我慢してほしい
俺達を追う彼らでも恩を売ればこの場はきっと見逃すのは彼らの意思を感じればわかる
リゲル
『…国家の機密情報ではないのはわかった。以前ロイヤルフラッシュさんが言っていたスキルか・・・』
アカツキ
『それは黙秘するよ、仲良く話をしても結局お互い敵同士だ』
リゲル
『知ってるさ。だが聖騎士として当然の行動をしている…いいかよく聞け。守れない者に正義は語れないぞ?大事な物を失うことになる』
アカツキ
『…』
リゲル
『良い顔だ、その苛立ちを隠す顔…俺は魔物は嫌いだ。お前らとは違って仲良しごっこなんてしないんだよ』
アカツキ
『そうか』
リゲル
『…まぁそれはいい。指示はまだない…待機状態がずっとだ』
リリディ
『今この国にいる聖騎士は貴方達だけというのは本当なんですか』
リゲル
『本当だ、そして補充要因はきっとこない』
クワイエット
『僕らだけだね』
リゲル
『そうだ、クワイエットの言う通り俺達だけさ…。だが聖騎士の精鋭として俺達は諦めないからな?』
彼はそう話すとクワイエットと共に立ち上がり、宿の入り口に歩いていく
クワイエットは『ご馳走様!』と元気よく口にするが、リゲルは口を閉じたまま俺に視線を向けると直ぐに逸らした
リゲル
『ロイヤルフラッシュさんが動けるようになるのは3日後…コスタリカに帰省してくる日だが、その時に指示が来るはずだ』
彼は最後にそれを告げてからクワイエットと共に外に飛び出す
静寂が再び訪れると、俺達は椅子にもたれかかる
リュウグウ
『3日は猶予あるぞ、と言いたいようね』
アカツキ
『そうらしい・・・』
リリディ
『どうします?指示とかない自由な魔物がアカツキさんを狙ってますよ?』
アカツキ
『どうみてもそれは…』
リュウグウ
『ゼペットか』
復活したのか…
早すぎる
まだ確定ではないが、そう考えるしかないようだ
《ゼペットには手下がいる、その中の1人だと考えてもいいが今の兄弟達じゃちっと無理があるな》
『それほどまでに強いのか』
《今は多分、そんな強くはないさ…ただ今の兄弟達じゃギリギリさ》
5人でかかれば、か・・・
今は聖騎士がその魔物にブルって逃げたからリゲルとクワイエットのみ、彼らも3日間は動かないような事をいっていた
しかしゼペットの手下の様な奴がこの街に潜伏しているのは恐ろしいな
別の事には警戒をしなければいけなくなったか…
その後、ティアとティアマトが休憩所に現れると先ほどの出来事を話し、全員で連絡通路を通って軽食屋に足を運ぶ
気づけば外の嵐も先ほどよりもかなり静かだ、風はあるけど大丈夫そう
まぁ雨はまだ降っているが酷くはない
ギルハルドは食事中、リリディの背後で大人しく皿に乗った肉を床で美味しそうに食べていたけども、本当に何もしなければ大人しい奴だな
一応、今知る情報では何が起きているかは把握できたことは幸いだった
今日は一度雨が止むらしいけども明日も昼頃には降ると軽食屋の店員が話してくれたよ
それでも俺達は行かなければならない場所がある
リザードマンがいる沼地に行ってスキルを頂くのさ
そうすれば俺達の今後もきっと安心できる筈だ
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