第80話 再び現れる猛牛
アカツキ・ライオット
☆アビリティースキル
スピード強化【Le3】
気配感知 【Le2】
動体視力強化【Le3】
斬撃強化 【Le3】
☆技スキル
龍・開闢 【Le2】
刀界 【Le1】
居合突 【Le2】
光速斬 【Le2】
地斬鉄 【Le1】
☆魔法スキル
称号
・・・・・・・・・
リリディ・ルーゼット
☆アビリティースキル
打撃強化【Le4】
気配感知【Le3】
麻痺耐性【Le3】
スピード強化【Le2】
☆技スキル
ドレインタッチ【Le3】
爆打 【Le2】
骨砕き 【Le1】
☆魔法スキル
風・突風 【Le2】
風・カッター 【Le2】
黒・ペイン 【Le1】
黒・シュツルム【Le3】
黒・チェーンデストラクション【Le2】up↑
称号
リトル・クルーガー【黒】
☆称号スキル
毒耐性【Le1】
動体視力強化【Le1】
・・・・・・・・・・・
ティアマト・ウロボリス
☆アビリティースキル
斬撃強化 【Le2】
気配感知 【Le2】
毒耐性 【Le4】
耐久力強化【Le2】
動体視力強化【Le2】
スピード強化【Le2】
☆技スキル
連続斬り【Le3】
真空斬 【Le1】
鬼無双 【Le2】
☆魔法スキル
称号
・・・・・・・・
ティア・ヴァレンタイン
☆アビリティースキル
安眠 【Le1】
気配感知【Le4】
麻痺耐性【Le1】
動体視力強化【Le1】
スピード強化【Le2】
☆技スキル
☆魔法スキル
火・ラビットファイアー【Le3】
雷・ショック【Le4】
木・スリープ【Le2】
風・ケア 【Le2】
称号
パナ・プレイヤー
☆称号スキル
デバフ強化 【Le1】
自然治癒 【Le1】
スピード強化【Le1】
・・・・・・
魔物表
A闘獣 金欲のアヴァロン(妖魔羊)、睡欲のモグラント(土駆龍)
A
B デュラハン、将軍猪、閻魔蠍、鬼ヒヨケ、女帝蜂、ミノタウロス
C ブラック・クズリ、トロール、ファングマン、侍ゾンビ
パペット・ハンマー、リザードマン、鉄鳥、マグマント
剣蜂、キラービー(単体D/集団のみC)、般若蠍、ベロヌェルカ
ロゴーレム、ニャン太九郎
D キングゴブリン、グランドパンサー、ゴーレム、ラフレコドラ、ケサラン
ソード・マンティス、黒猪、グレイバット、鎧蛇、棘巻トカゲ
リッパー、ゲロックロ、ハンドリーパー
E コロール、エアウルフ、ハイゴブリン、エレメンタル各種
パペットナイト。ボロゴーレム、棘蜂、グール、グリーンマンティス
ゲコ(ヤモリ)、闇蠍、格闘猿(エド国)
F ゴブリン、ディノスライム、格闘猿、ゾンビナイト、風鳥
ゴースト、ウッドマン、ビリビリフラワー、眠花蜘蛛
角鼠、カナブーン ゾンビナイト、赤猪、棘鴉、オオダンゴ
ギョロギョロ
・・・・・・・・・
地下に落ちてまさか魔物ランクAの闘獣の1体である土駆龍モグラントと遭遇するとは思わなかった
こいつは睡欲のモグラントと言われ、近づいたものには安眠の効果が数日間、付与される
初めて出会った闘獣は金欲のアヴァロンだが、あいつよりは話は通じそうで助かる
俺は出られると知り、ティアと喜んでいると右肩の骨折が響いてちょっと大人しくすることにした
その様子を見ていた土駆龍モグラントはグイグイ俺に近づき、見つめてくる
いくらモグラ…いや龍とはいえ近づかれると怖い、そしてデカい
後ろのほうがどんな構造しているのか気になるが
そうこうしているうちに土駆龍モグラントは俺の右肩に鼻先をつけると、口を開いた
土駆龍モグラント
『セットアップ』
緑色の魔力が彼女の鼻先から俺の右肩に流れ込む
何をしているのかと内心ドキドキしていたが、右肩の痛みが消えたことで俺は骨折を治したのだとわかった
アカツキ
『痛くない!』
右腕をグルグル回しても本当に痛くない
ティアがコンコン叩いても平気さ
《よかったな兄弟、んでモグラントちゃんや》
土駆龍モグラント
『なんだか複雑な事情っぽいけど私はパス、人間なんて関わるだけ無駄よ…貴方も関わりすぎて悪名高くなったでしょ?』
《人間の勝手だ、俺は気にしてねぇぜ?》
俺達のわからない会話を2人がしている、ティアはテラ・トーヴァの声が聞こえないので首を傾げるのみだ
土駆龍モグラント
『あなたの正体はまだ話してないっぽいから私はあなたに関しては何も言わないわ』
《助かる、まぁ俺の事を知っている奴なんざこの世界で数人しかいねぇ…このエド国も1人だけだと思ったけど…どうやら王族が情報を引き継いでいて今の国王も知っているみたいだ》
土駆龍モグラント
『面倒ね、まぁ今まで見てきた人間よりかはこの子たちはマシのようね』
《まぁな、んで俺たちはモグラントちゃんのマイホームを荒らしに来たわけじゃねぇ、地面が抜けて落ちたらここに来たんだ》
土駆龍モグラント
『たまにあるわ、掘ってると死んだ人間が転がってるときあるから落ちた人間なんだろうなぁって思いながら捨ててた』
とんでもない言葉にティアがビビる
俺たちだけじゃないんだな…今まで何人落ちたんだろうか
真っ暗な空間で冷静でいるのは難しい、孤独なら尚更
土駆龍モグラント
『貴方たち、名前は?』
アカツキ
『アカツキです』
ティア
『ティアです』
ハキハキと答えると、土駆龍モグラントは簡単に凄い事を口にする
土駆龍モグラント
『番(つがい)だと思ったけど違うようね…。オスがメスを見ると心臓凄い動いてるわよ?生殖器にも反応あるし、もしかして片思い?』
俺は裏返った声を出して驚いた
一番反応に困るのは俺じゃなく、ティアだろう
アカツキ
『チームの仲間です』
土駆龍モグラント
『あぁなるほど、鳥系人間ね?』
《くっくっく・・・》
テラ・トーヴァが笑いをこらえている、何故だ!
アカツキ
『それどういう意味なんですか?』
土駆龍モグラント
『チキン』
俺達はその後、土駆龍モグラントに穴を掘ってもらい、地上に脱出することが出来た
出てきた場所は森の中の渓谷であり、滝が奥に見える
かなり高い崖から落ちてくる滝だが…
ここは木々が赤く染まりかけている
秋の先取りでもしているのかと言いたくなるよ
川の水は綺麗でニジマスが泳いでいるのが俺の目にも見えた、美味しそうだ
土駆龍モグラント
『まぁテラ・トーヴァに久しぶりに会えたし私は撤退するわね』
穴の中から頭を出すその姿はちょっと可愛い
モフモフした毛を触ってみたい気もするが、触りたいと口にする勇気はない
懐中時計も落ちた拍子に紛失したから今何時かは不明、しかし日が暮れ始めているから17時ぐらいだろうとは思う
《悪いなモグラントちゃん!何かあればまた来るぜ!嫌でも会いに来る予定だがな》
土駆龍モグラント
『でしょうね、楽しみにしてるわ…彼がその資格を有しているならばいいけど』
意味ありげな事を言わないでほしい
土駆龍モグラントはそそくさと穴の中に潜っていき、地震を起こしながら去っていく
徐々に揺れが弱まるとティアと共に大きく深呼吸をしてみた
ティア
『外の空気美味しいね、地下だと誇り臭いというか土臭いっていうかね』
アカツキ
『わかる』
俺達は渓谷から森に目を向ける
魔物の気配を感じたからなんだけど…土駆龍モグラントが去ったら現れたみたいだ
『グルルルル!』
『グルルルル!』
魔物ランクDのグランドパンサー、見た目は毛のない大型犬
筋肉質な体が獣らしさを際立たせる、そして全身灰色だ
俺は刀を抜き、肩に担ぎながらティアに顔を向けると、彼女はこちらに視線を向けて微笑んだ
ティア
『大丈夫だよ、アカツキ君心配症だよね』
アカツキ
『そうか?』
ティア
『だって森で魔物と戦っている時、いつも私の事気にしてたでしょ?』
アカツキ
『バレてたか、いつでも応援に行けるようにしてたけど』
ティア
『箱入り娘過ぎ、私だって出来るんだから』
すると彼女は颯爽と走り出した
俺は慌てて彼女を追いかけるように走り出す
グランドパンサー2頭が吠えながらジグザグに蛇行して襲い掛かると、2頭同時にティアに飛び込んだ
左右斜めから同時にか、犬が集団で狩りをするとか聞いたことがあるし息を合わせるのが得意なのかもしれん
そんなことよりも援護しないと駄目だ!
ティア
『ほい!』
彼女は滑り込みながら2頭の飛びつきを避ける
1頭は着地後、すかさずティアに襲いかかるが、もう1頭は反転すると俺に飛び込んできた
今のステータスならばお前の動きはハッキリと見える
『ガルァァァ!』
口を大きく開き、噛みつこうとしている
光速斬で真横を通過しながらの刀のひと振り、カウンターだ
グランドパンサーは血しぶきを上げながらギャンと鳴くと、転がるように倒れた。
ティア
『ショック!』
彼女も大丈夫そうだった
懐に潜り込もうとしたグランドパンサーを避けれないギリギリの距離まで近づけさせ、黄色い魔法陣を伸ばした手の先に出現させると雷弾が発射される
グランドパンサーは雷弾に触れ、体を感電させると前のめりに転倒して僅かに滑る、ティアは跳躍してそれを避けると落下しながらサバイバルナイフで胸部を深く突き刺して倒しきる
《お前ら前までグランドパンサー相手に慎重だったくせにな》
アカツキ
『お前に助かってるよ』
《わかってるじゃないか兄弟、しかし雨が降るぜ?》
それを口にすると、降った
俺とティアは慌てて魔石を回収すると渓谷を抜けて森に入る
木々が傘代わりになってくれるから助かるよ
それでも森の中には沢山水滴が落ちてくる
まぁ贅沢は言えないな
彼女と歩きながら薄暗くなる森の中を眺めていると、ティアが話し掛けてくる
ティア
『戻って大丈夫かな』
アカツキ
『大丈夫だ、俺がティアマト達なら信じて宿で待つ、どこから脱出するかわからないのに当てずっぽ的に無駄に森を歩いていても危ないからな』
ティア
『そだね』
納得してくれたか
まだパラついた雨だけど、早くしないともっと降りそうだ
ちょっとした雨宿り、近くの木の中腹にある穴からフクロウが顔を出している
そういえばフクロウみたいな魔物もいたよな
隣で機嫌良くしているティアに話し掛けると、彼女は答えた
『いるけど見たことは無いなぁ』
『ワシもいたよな?』
『いるいる。でも私達にはまだ倒せないかな』
かなりの高ランクの魔物だからな、エド国にはいない
マグナ国とガンテアの国境沿いにある山脈で生息しているのは確認できた記録はある
いつか出会う事になるかもしれん
その前に奪宝ゼペットだよ、転生で甦るならば俺はそいつを倒さなきゃいけない
問題は山積みか…
いつ奴はくるのか、できればまだ来ないでほしい
『行こうティア』
『待って』
彼女は険しい顔を浮かべると口元に人差し指を立てた
静かに、との合図に俺は頷く
《兄弟が逃がしたミノタウロスが彷徨ってるぜ》
面倒だ…
溜め息が出そうになるが、ぐっと堪える
すると、ミノタウロスの唸り声がどこからか聞こえた
雨の音で十分に聞こえず、ましてや森の中を反響している
雨宿りしている木の後ろに顔を少し出して覗きこむと、奥で鼻息を荒くしながら武器を持たず歩いていたミノタウロスが見えた
息を潜め、このまま通りすぎるのを待つ
『ウモォォォォォ』
機嫌が悪いな…
ティアとは正反対だ
残念ながら2人ではミノタウロスに勝てる見込みは無い
魔物ランクのB、その中でも弱いと言われてるが
《兄弟と戦った個体だな、まぁミノタウロスにしては大きい…》
大きいのか…
普通のサイズならもしかして倒しきっていたのだろうか
それよりも今はミノタウロスを無視しないといけない
奴が森の奥に歩き、姿が見えなくなると俺とティアは体の力を抜き、口を開く
アカツキ
『戻ってきたら面倒だ、行こう』
ティア
『だね、きっとみんな待ってる』
そそくさとその場から離れる事にした
小雨ならば今のうちだ。
なるべく濡れないように木の近くを進み、冒険者たちが通る道に俺たちは辿り着く
獣道のようなルートばかりだったから歩きやすくてかなり楽だ
ここは左右の木が大きく、枝木も広がるように伸びているため、雨を遮断してくれる
ティアは欠伸をし、俺が見ているのに気づくと顔を逸らす
『見た?』
『ハッキリとな』
『あはは…、でも土駆龍モグラントって見た目は可愛いけど、感じる気配は凄かったね』
『金欲のアヴァロンと同じらしいけども、そんなに強い気を放ってなかったな』
『抑えてるのかもね』
《兄弟!風上だった!逃げろ!》
『どういうことだ…』
俺はテラ・トーヴァに声をかける
するとティアが同時に焦りを見せ始めたのだ
彼女は『ミノタウロスが来た』と話し、俺達は一目散に道を走って森を出ようとする
『ウモォォォォォォォ!!!』
声が後方から聞こえ、俺は走りながら見てみたよ
森の茂みから姿を現したミノタウロスがこちらを凝視しながらドスドスと走ってきた
焦りと驚愕が同時に押し寄せ、俺はひたすら走れと叫ぶ
だがどう考えてもどんどん追い付いてくる
俺は逃げるのを諦めた
アカツキ
『ティア!先に行け!俺は少し押しとどめる!』
ティア
『Bだよ!死ぬよ!』
彼女も足を止める、逃げる気はないようだ
どう考えてもここで戦ったほうがいい
走って体力が減った状態で抵抗できずにやられるよりも、足を止めて残った体力に賭けるほうが現実的ではないだろうかと俺は瞬時に思ったんだ
《無理だ兄弟!お前にはまだ早ぇ!》
アカツキ
『逃げきれないなら戦うしかないだろ!』
《そうだが…》
ティア
『アカツキ君!!』
ミノタウロスが俺たちの目の前に辿り着いた
奴は右腕を振り下ろし、拳を叩きつけようとしている
全ての動きは見えるから全然ダメというわけではない
俺は素早く刀を抜き、魔物ランクBのミノタウロスと戦うことにした
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