第44話 虫虫虫編 3 蜂騎士来来
アカツキ・ライオット
☆アビリティースキル
スピード強化【Le3】
気配感知 【Le2】
動体視力強化【Le2】
斬撃強化 【Le1】
☆技スキル
龍・開闢 【Le2】
居合突 【Le2】
光速斬 【Le1】
☆魔法スキル
称号
・・・・・・・・・
リリディ・ルーゼット
☆アビリティースキル
打撃強化【Le3】
気配感知【Le3】
麻痺耐性【Le3】
スピード強化【Le2】
☆技スキル
ドレインタッチ【Le2】
骨砕き 【Le1】
☆魔法スキル
風・突風 【Le2】
風・カッター 【Le2】
黒・シュツルム【Le1】New
黒・チェーンデストラクション【Le1】
称号
リトル・クルーガー【黒】
☆称号スキル
毒耐性【Le1】
動体視力強化【Le1】
・・・・・・・・・・・
ティアマト・ウロボリス
☆アビリティースキル
斬撃強化 【Le2】
気配感知 【Le2】
耐久力強化【Le1】
毒耐性 【Le4】
スピード強化【Le1】
☆技スキル
連続斬り【Le3】
鬼無双 【Le2】
☆魔法スキル
称号
・・・・・
ティア・ヴァレンタイン
☆アビリティースキル
安眠 【Le1】
気配感知【Le3】
麻痺耐性【Le1】
スピード強化【Le1】
☆技スキル
☆魔法スキル
火・ラビットファイアー【Le2】
雷・ショック【Le2】
木・スリープ【Le2】
風・ケア 【Le1】
称号
パナ・プレイヤー
☆称号スキル
デバフ強化 【Le1】
自然治癒 【Le1】
スピード強化【Le1】
・・・・・・
《雰囲気悪いなぁ兄弟》
テラ・トーヴァは頭に話しかけてくる
現在俺達はギルドから森に向かう最中の街の大通りだ
虫種の魔物であるキラービーの討伐、その依頼をギルド側が冒険者を指定したのだが、その中にイディオットがいるんだ
俺達の近くを歩くのはバーグさん率いる戦闘旅団、そして…
ゼルディム
『なんで君らもいるんだい?』
ゼルディム率いるソード・ガーデンの皆様方である
今の声はゼルディムだ
リリディとティアマトはガン無視を決め込んでいると、ゼルディムは小さく舌打ちをする。
俺は頭を掻いて苦笑いを浮かべ、誤魔化すのが精一杯だ
ティアは気にしてないのは凄い
後ろにはエーデルハイドご一行だが、暢気に楽しく仲間同士お喋りをしているみたいだ
ティアマト
『アカツキ、キラービーだけでいいんだよな?』
アカツキ
『そうだが…女帝蜂は手を出すなよティアマト』
ティアマト
『わぁってらよ、飛び回る蜂か…面倒だな』
それもそうだ、蜂は飛んでいるから近付いてくるまで魔法使い以外は攻撃のチャンスは少ないだろうな
一応針で刺そうと攻撃をする際に襲い掛かってくるからそのチャンスに攻撃するしかない
そしてティアが魔法使いの様な服装も今じゃ変わって上半身が革装備に腰から薄いズボンと涼しい格好をしている
夏の最初だし涼しそうだ
アカツキ
『ティアとリリディは魔法頼む、俺とティアマトは無理せず敵の攻撃を待つ』
ティアマト
『あいよ』
こうして無理の入り口に向かうと警備兵2人が気さくに俺に話しかけてくるけどもいつも通りの会話だ
『虫駆除かいアカツキ君』
『そうです』
『気を付けるんだよ』
そんな会話だ
何故かゼルディム達は面倒くさそうな俺に向けてくるが、それだけならばいいかな
問題を起こしたくはないし
森の入り口を皆が眺める、いい天気だし風もあって気持ち良い
『じゃあ今回の依頼の説明を任されているから話すよ?』
バーグさんが口を開く
どこよりも大人のチームだし、クローディアさんから委託されたのだろう
実力もあるチームメンバーだしね
『俺達3チームはキラービーの討伐、数は不明だがキラービーは倒されるとフェロモンを飛ばして仲間を呼ぶ、その増援も倒す、数を減らしている間にエーデルハイドちゃん達が蜂の巣にいる女帝蜂を討伐するんだ、その時のキラービーの数を減らす為に俺達は頑張らないといけない、巣の場所はある程度予想しているからそこまでは一緒に行こう、近づいたら巣を囲むように布陣してキラービー討伐さ、オーケー?』
『巣の場所がわかるんですか?』
ゼルディムが質問をすると、バーグさんは答える
『何年も一定の場所で巣を作るからね、見当がつくよ、まぁ外れた場合は飛んで来る方向から見つけるしかないけどね』
『わかりました』
年上には律儀な態度、だから完全には嫌えない
『頼みますよ、イディオットさん』
後ろからクリスハートさんに声をかけられる、俺達はちょっとそういう言葉は荷が重いけども頑張るしかないようだ
『足を引っ張るなよ』
ゼルディムがそう吐き捨てながら森の中に歩いていく
彼の仲間達も蔑んだ顔を俺達に向けつつもゼルディムについていくが、バーグさん達はそれを見て苦笑いだ
プラオさんが俺の肩を軽く叩き、口を開く
『仲が良いな、頼むぜ』
『あはは…』
こうして俺達は森の中に入る
入ると直ぐにカナブーンという大きなカナブンが飛んで来る
バーグさんが顔色変えずに突進してくるそいつを剣を使わずに殴って吹き飛ばした
『いってぇ…』
手をブンブン振って痛そうにすると彼の仲間達が凄い笑っている
ドラゴン
『それなりに硬いんだし何してんだよバーグ』
プラオ
『次は剣使え剣、ばーか』
バーグ
『そうするわぁ』
しかし凄いな
その間にも俺達の真横からゴブリンが2体飛び込んでくるがいるのはわかっている
『リリディ!ティアマト!』
『おおよ!』
『わかってます』
元気よく飛び出してくるゴブリンに向かって2人が俺の言葉に反応し、動き出す
『ギャギャギャ!!』
ティアマト
『ほらよ!』
ティアマトは飛び込んで来たゴブリンを両断し、リリディは木製スタッフをフルスイングしてゴブリンを大きく放物線を描きながら吹き飛ばした
スカーン!と言い音がしたな、こっちもスッキリする音だったよ
『いいねぇ』
バーグさんが口を開く
ゴブリン2体の魔石を回収し、前に進もうとするとゼルディムが不貞腐れた顔を浮かべながら俺達に話してくる
『雑魚は任せたぞ』
ティアマトとリリディは険しい顔をしているが我慢しているらしい
颯爽と歩き出すゼルディム達を見てティアが苦笑いしながらも俺の耳の近くで話しかける
アカツキ
『凄い嫌悪してるね』
ティア
『昔からそうだよ、学生時代にリリディを茶化してたらティアマトが彼らを吹き飛ばしたのが発端だからなぁ』
アカツキ
『あれからか』
昔の思い出だな、今いるゼルディムのメンバーに女がいるが、その女以外で昔リリディをつついて遊んでいたんだよ
リリディはそこで怒って彼らに立ち向かったが人数や力の差もあり突き飛ばされるだけ
それを見たティアマトは学食で彼ら全員吹き飛ばしたのが始まりだ、それからリリディはつつかれない様になったが、どんな理由でそうなったかは【お爺さんを馬鹿にされたから】としか言わない
あれ?リリディのお爺さんって確か…
いや、今は依頼に集中しよう
歩きながら森の中を進んでいると、ティアマトが俺に口を開いた
ティアマト
『早く分かれたいもんだぜ、好かねぇ』
アカツキ
『我慢してくれてるのはわかる、しばらく辛抱だ』
ティアマト
『ケッ!昔よりはマシにはなってるが…元は変わんねぇ』
リリディ
『僕も好きになれませんね、多少マシになりましたけど』
アカツキ
『2人共、関係ない問題はよしてくれよ』
ティアマト
『わぁってるさ』
ティア
『いつも通りティアマト君とリリディ君が喧嘩するのはいいけど』
ティアの言葉にティアマトとリリディが呆気にとられた表情を見せると、小さく笑う
それでいい
歩けば魔物は現れる
キラービーまで無駄に体力の消費をしないためにも時間をかけずに倒すのは定石だ
格闘猿が2頭も現れた時は圧巻だったよ
ゼルディムが同時に飛び込んできた格闘猿を顔色ひとつ変えず、ひと振りで一気に2体斬り倒したのだ。
手慣れている、強いんだな
『流石ゼルディムだな』
『やるー』
彼の仲間の声にも顔色は変えない
『魔石は回収しとけ』
ゼルディムはそう告げると、剣を手に持ったまま仲間と共に歩き出す。
バーグさんは先頭で立ち止まり、辺りを見回す
巣の場所が唯一わかる人なのだが、彼は空を見上げると後ろにいる俺たちに手を伸ばしてしゃがむようサインを送り、指示してきた
気配にはまったくだが、静かにしていると空で蜂が飛んでいるのが見える、あれはキラービーだな
確かに針が長い、刺されると毒以前に痛い
『数は4匹か、こりゃ多いなぁきっと』
バーグさんが口を開くと彼の仲間も話し始める
フルデ・オヤシロ
『方向から察するに場所は間違いないわ』
ドラゴン
『ここらでバラけたほうが良いぞバーグ』
バーグ
『そうだな、よし』
バーグさんはキラービーが空を通過して行くのを確認してから、こちらに顔を向けて言い放った
『この先100メートル先に大きめの木々がある、そこが巣だ…。そこを囲むように布陣してくれ、イディオットは右側、ソード・ガーデンは左側、僕らは正面からだ、1時間ぐらいかけて数を減らすよ?時間になったらエーデルハイドを前に出す。合図は煙玉で赤い煙だ』
それまでエーデルハイドは待機、温存である
『皆さん、頼みます』
クリスハートさんが告げると、バーグさんは行動を開始するように指示をしてきた
そこで俺達は解放された気分になる
ティアマトとリリディが気楽そうにしてるのを見ると明らかだ
指示通り右側に歩いていこうとするとそれは起きた
『!?』
気配感知が高い者が身構え始める
リリディとティアだ
バーグさんとゼルディムも気づいたらしく、正面に体を向ける
不気味は羽音が奥から聞こえる、それはこちらに一気に近付いて来ているのだ
『気づかれたか』
ゼルディムが囁くと剣を担いだまま前に歩き出す
『ゼルディム君』
バーグさんが声をかけた瞬間、羽音の正体が森の中から飛んできた
キラービー3匹である、スズメバチが30㎝と巨大化した様な見た目、しかし腹の先にある針はとても長く、見るからに毒々しい色をしている
その3匹は真っすぐとこちらに迫り、針を前に出して飛んできたのだ
『ランクC?』
ゼルディムはそう告げながら自分に迫るキラービー3匹を睨み、刺される寸前でしゃがみこむと同時にそのまま剣を素早く振ったのだ
『な!?』
俺は驚いたよ、今の一振りで2匹が斬り裂かれて地面に落ちていったのだ
『1匹逃がしたか』
愚痴の様に彼は漏らすが、十分過ぎる
斬られなかったキラービーはそのまま上空に飛び上がり、甲高い鳴き声を上げながら奥に飛んで逃げていったのだ
異様な臭いがする、蜂の体液から漂うフェロモンというものか
バーグさんは直ぐに分かれるように指示すると、俺達は右側に小走りに仲間と共に向かったのだ
ティアマト
『ケッ!まぁ認めるしかねぇよな』
リリディ
『素早い身のこなしですね』
ティア
『前より強くなった感じ、ゼルディム君』
アカツキ
『ティアがいた時より強いか?』
ティア
『素早くなったよ、でもゼルディム君も斬撃強化スキルが落ちなくて困ってるからそれがあればもしかしたら上に行けると思う』
攻撃を当てても刃が通らない悩みか、俺と同じだな
他のチームから離れ、俺達は比較的開けた森の中に来たのだが、ここなら動きやすい
まぁそれは相手も同じということだな
敵の数が多ければこの場所から引いて木々を盾にして飛びにくい地形で戦えばいいか
それまでは俺達にとって都合のいい場所で良い
『飛んでますね』
リリディが空を見上げて口を開く
上にはキラービーが沢山飛び回っている、ざっと見て6匹だがあの数は流石に辛いものがある
ティアマト
『どうするよ?』
リリディ
『どうします?こっち見てますよティアマトさん?』
ティアマト
『あぁ本当だぜ、刺す相手でも決めてんのかもな』
暢気なものだ、キラービー6匹がこちらを視認すると意気揚々と真っすぐこちらに急降下してきたのだ
『ティア!リリディ!』
俺は叫ぶ
反応に答えるかのように2人は素早く身構えると向かってくるキラービー6匹に向けて口を開く
『ラビットファイアー!』
『カッター!』
ティアの4つの火弾、そしてリリディのエッジ状の刃が飛んでいく
ランクCの魔物、普通ならば1匹ずつ相手しなければいけない魔物ではある
しかしこいつらの強さは固体ではなく、集団だ
1匹の強さはⅮランクでも低い方なのだとバーグさんからも詳しく聞いている
『キキー!』
キラービーは飛んでくる魔法を避けようと軌道を変えて飛ぶのだが、1匹がカッターによって羽を軽く斬られて落下し、火弾を受けてしまった2匹が激しく燃えながら落下して来た
『居合突!』
俺は羽を斬られて落ちて来たキラービーに向かって刀を突き、真空突を放つと地面に落下する寸前でそれは命中し、キラービーは弾け飛んだ
『おっと!!』
3匹がティアマトの頭上を通過していくと彼は驚いてしゃがみ込んだ
直ぐに一か所に集まり、Uターンしてくるキラービーに視線を送ると奴らは飛んだままこちらに威嚇し始める
口の鋭い顎をカタカタと動かして敵意を送っているのがわかる
羽音が不気味だ、聞いているだけで息を飲みこむほどに
アカツキ
『ティアマトとリリディは1匹ずつ頼む、ティアは俺の援護を頼む』
ティア
『はい!』
ティアの元気な返事が合図となり、キラービー3匹は前頭姿勢になると飛びながらこちらに一直線に飛んでくる
リリディとティアマトは冷静に動かずただ待つだけ、それでいい
俺も前に出ると奴の攻撃を待ちながら刀を構える
『キー!』
『!?』
腹を前に出してきた、しっかり見えている
動体視力強化があるだけで判断する時間が増えるのは良い事だな
俺は突き出した針をスレスレで避けると羽を斬り裂いた
『キキー!』
キラービーは落下して転がる、それをティアは飛び込んでサバイバルナイフで頭部を突き刺してトドメを刺す
そうしているとリリディとティアマトにも動きが見えた
『連続斬り!』
ティアマトは針の攻撃を避けず、真正面から技スキルを使って斬り刻んだ
『突風!』
『キッ!?』
突然の強風を受けたキラービーは空中でバランスを崩すと、その隙にリリディに間合いを詰められてスタッフで頭部を叩かれて強く地面に落下した
そうして6つの魔石が完全にキラービーの体から出てくると俺はそれを回収し、皆を一度集めた
アカツキ
『今のようにいこう、あまりスキルを使い過ぎてガス欠とかだけは無しでいこう』
ティアマト
『おーけーだぜ』
リリディ
『わかりました、しかし気を抜けば刺されるほどのスピードはあります』
ティア
『一応蜂だしスピードはあるもんね、スピード強化があるしキラービーも真っすぐ突き刺すしかしないから対応しやすいね』
アカツキ
『そうだな…、次が来るぞ、森の中からだが早いな』
リリディ
『僕に任せてもらって良いですか?』
アカツキ
『リリディ、あれを見せたいってか?』
リリディ
『ええそうです、どういう魔法スキルか皆さんも見ていただければこれからの戦いの戦法にもなるんではないかとね』
ティア
『私もみたい!リリディ君の新魔法』
リリディは眼鏡を触り、近づいてくる気配に体を向ける
すると茂みの奥から2匹のキラービーが飛んできたのだ、目がすでに赤い
あれは怒っている証拠だとなんとなくわかるな
『2匹、離れて飛んで来ればよかったものを…』
彼はそう囁きながら右腕を前に出し、黒い魔法陣を出現させた
黒魔法か、俺達は驚愕を浮かべていると、リリディは魔法陣から黒弾を飛ばした
サイズは小石ぐらいか…、多少赤く転々とした模様がある
それは一直線にキラービーの1匹に飛んでいく、弾速があるためキラービーは避ける事は出来ない
黒弾が命中すると黒い爆発が発生し、近くを飛んでいたキラービー諸共爆散していったのだ
広範囲とはいえないが…凄い
『リリディ…お前ぇ…』
『どうですかティアマトさん、台風の中、無理した甲斐があったでしょ』
リリディはにこやかに笑う
煙が風によって吹き消えると、地面には魔石が転がっていた
彼はそれを拾うと俺に投げ渡し、スタッフを担ぎ、口を開く
『未来の大賢者ですよ?何を驚いているんです…次が来ますよ』
『あっ!』
ティアが空を見上げる
そこにはキラービーが3匹上空を飛び回り、こちらに赤い目を向けていた
『間髪入れずにくるんだな、ティアマト、リリディ、ティア、油断せずに行くぞ』
『任せろや!』
『はい!』
『頑張りましょう』
『キー!』
甲高い鳴き声を響かせ、キラービーが急降下してくる
俺達はそれを素早く倒し、魔石を回収していく
数が多い、1時間経過で合図がある筈だが結構数をこなしている
更に襲い掛かるキラービーとの戦いで俺は口を開く
『今どのくらい経過した』
『あともうちょいで1時間だよ!』
ティアがキラービーの針を避けながら口を開く
その魔物を俺が素早く倒すと全てのキラービーを倒し、一旦その場が静かになる
アカツキ
『それなら小休憩だ、どんくらい倒した?』
ティアマト
『20匹ぐれぇか?』
リリディ
『22匹ですよティアマトさん』
ティア
『も~2人共違うよ、21匹!』
ティアが正解だろう
すると倒したキラービーの魔石が1つ光っているのだ
慌ただしくみんなで近付き、手を伸ばすと…毒耐性スキルだ
ティア
『ティアマト君の毒耐性マックスになるね』
ティア
『ならティアマトだな』
ティアマト
『うっし、頂くぜ』
直ぐにティアマトが光る魔石を掴み、光を体に吸収していく
・・・・・・・・・・
ティアマト・ウロボリス
☆アビリティースキル
斬撃強化 【Le2】
気配感知 【Le2】
毒耐性 【Le5】up↑
スピード強化【Le1】
☆技スキル
連続斬り【Le3】
鬼無双 【Le2】
☆魔法スキル
称号
・・・・・
比較的耐性スキルは上げやすいのかな
ティアマトが機嫌良く立ち上がると同時に爆発音が聞こえ、俺達は空を見上げる
ティアマト
『おっ!狼煙だぜぇ』
空を見上げると、赤い煙が空に漂っていた
ある程度キラービーを倒したのだろう
俺達はそのまま前に進もうと歩き出そうとした瞬間、テラ・トーヴァが口を開く
《兄弟!気をつけろ!!!正面だ!!》
まだ気配感知では何も感じない
しかしテラ・トーヴァの範囲は俺達よりもきっと広い
アカツキ
『テラ・トーヴァが前に気をつけろってさ!みんな構えろ!』
ティアマト
『なぁにがくるんだぁ!』
リリディ
『運悪く強敵ですかね』
ティア
『頑張るよ!』
そうして前に警戒をしていると、それは気配と共に一気に飛んできた
1mサイズの大きめの蜂、しかし腹は針ではなく、鋭い刃となっていた
目が既に赤く染まっており、凄い釣り目になっている、そして羽も大きい
それが2匹、こんな蜂の魔物は見た事も無い
それらは甲高い声を上げながら一気に突っ込んできたのだ
《兄弟!剣蜂だ!女帝蜂の側近みてぇな奴だ!!キラービーと違って単体でC並みの強さがある!気をつけろ!!!》
『キィィィィィィ!』
『キキキィィィ!』
これは全力で行くしかない
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