第15話 よぉ兄弟
次の日から父さんの言う通り、森の一部が立ち入り禁止区域になってしまう。
冒険者ギルド内の冒険者達から大ブーイングの嵐だったが聖騎士の取り決めに逆らうことは出来ないので俺達は比較的安全な場所での依頼をこなすしかなかった。
当然海抜が低い森の奥も無理、今は聖騎士達が禁止区域に入らせない様に警備を敷いているが、そのうちクローバー城からもっと騎士が来て警備を厳重にするだろう。
黒い騎士とは何者なんだろうか…
俺達は保有するスキルのレベル上げに数週間を費やし、それなりに成果は表に出たが数をかけてもランクFの魔物相手じゃ早々とスキルは上がらない
・・・・・・
アカツキ・ライオット
☆アビリティースキル
スピード強化【Le2】
気配感知【Le1】
☆技スキル
龍・開闢【Le1】
居合突【Le2】up↑
☆魔法スキル
称号
・・・・・・・・・・
リリディ・ルーゼット
☆アビリティースキル
打撃強化【Le2】up↑
気配感知【Le1】
麻痺耐性【Le1】
☆技スキル
☆魔法スキル
風・突風【Le2】up↑
風・カッター【Le1】
ドレインタッチ【Le1】
称号
・・・・・・・・・・・
ティアマト・ウロボリス
☆アビリティースキル
気配感知【Le1】
毒耐性【Le1】
☆技スキル
連続斬り【Le3】
鬼無双【Le1】
☆魔法スキル
称号
・・・・・
ティア・ヴァレンタイン
☆アビリティースキル
安眠【Le1】
気配感知【Le1】
☆技スキル
☆魔法スキル
火・ラビットファイアー【Le1】
雷・ショック【Le2】
木・スリープ【Le1】
称号
・・・・・・
6月となり、土曜日となると冒険家業は休みにした筈なのに俺達はギルドに集まることになったのだ。
2階のテラスにてトンプソン爺さんのおにぎり屋台からツナマヨと昆布おにぎりを皆で1つずつ購入し、昼飯として食べながら快晴な空を眺めていた
『イディオットも順調かいな?』
『そうだぜぇトンプソンの爺さん、Cランクになったら王牛肉のオニギリでもサービスしてくれや』
『カッカッカ!熊坊は元気じゃの、覚えておくかの』
屋台の中でトンプソンさんは笑顔で話す
ようやく今日から禁止区域が解除されて一安心、だが休みだから俺達は明後日の月曜日からだ
『ようやく普通に森に入れますね』
『そうだなぁ、ったく聖騎士さんは面倒だぜ』
リリディとティアマトの会話にティアも混ざる
『やっとだね、聖騎士全滅から黒騎士探しをしていたらしいけども、近くにもういないって思って警戒解除したのかな』
『ティアさんの意見の可能性は高いですね、僕もそう思いますが僕らが探っても得はありません』
『なら明後日から全力で魔物退治だぜぇ』
明後日が楽しみだ
するとテラスにクローディアさんが現れた。
後ろから凄い人物も現れたんだ
俺達はビックリしておにぎりを食べる手を止めてしまうがあれはロイヤルフラッシュ聖騎士長、彼は国内騎士職の中ではNo.1と言われている実力者で、昔は魔物ランクAを単騎で倒したことがある話を聞いたことがある
それが本当なら桁外れに強い。
黒豹人族であり、銀色の鎧を身に纏っていて太陽の光でそれは僅かに輝き、神々しい姿にみえる
肩に担いでいる武器は大斧、流石獣族だな
彼の後ろから5人の聖騎士もいるが、クローディアさんとロイヤルフラッシュ聖騎士長が奥の丸テーブルに座ると騎士が近くを囲み、見えなくしている
俺からだとクローディアさんの顔は見えるが顔は真剣、腕を組んで何かを話しているようだ
『お見合いかの?』
『トンプソンさん、それはきっと違う』
ティアは否定、あんな真剣なクローディアさんも久しぶりだ
俺を助けてくれた時に見せた顔に近いかもな
『そう言えばシグレさんも明日からちゃんと業務再開?』
『そうだよ?お兄ちゃん凄い愚痴言いながら家にいたけども大半はアカツキ君のお父さんと橋の下の地下水路の巡回と筋トレばっか』
地下水路の件だが、何もなかったらしい
でも時々また聞こえるときはあるのだ、運悪く調査と違う日にその現象が起きるもんだから俺の父さんも苦虫を噛み潰したような面持ちを見せていたな
『君らも6月だし次のランクを見越しての行動もせんとな』
『行動?』
俺は首を傾げるとトンプソンさんは屋台の中で腕を組んで話し始めた。
『スキル保有数よりも熟練度が大事なランクがCじゃぞ?、レベルが低いスキルを切り札なんぞ言えるはず無かろうて』
『確かにその通りです、技や術を使えばおのずとレベルは上がりますよね?』
『正解、数打ちゃ上がるが大事なのを忘れるなよ?』
『トンプソンさん元冒険者かなんかですか?』
『冒険者マニアじゃ』
そこまで言うとトンプソン爺さんは欠伸をしてから一瞬で寝始めた、早い!
『ケッ、寝るの早い爺さんだな』
『そう言えばティアさん』
『なにリリディ君?』
『安眠スキルはどうですか?』
『ヤバイの、グッスリ寝れるから朝スッキリ起きれて疲れも残らない』
お気に入りか、ハズレスキルかと思いきや、ティアには良かったらしい
『お?』
安眠スキルで話しているとクローディアさん達の話が終わって二人が立ち上がる。
クローディアさんを先頭にテラスを出ようとするロイヤルフラッシュ聖騎士長と普通の聖騎士だが、テラスを出る直前でロイヤルフラッシュ聖騎士長が足を止め、こちらに顔を向けてきたのだ。
これにはギョッと驚いてしまうが、ロイヤルフラッシュ聖騎士長が部下である騎士達に話しかけられ、視線を彼らに向けて何かを話すとクローディアさんと共に室内に消えていく
『驚くぜ、なぁアカツキ』
『ビックリしたけど何事もなくて良かったよ』
『こっち見てたか?』
『多分だけども深い意味は無さそうだと思う』
少しドキッとしたな、俺はあと1つおにぎりを買おうと屋台に顔を向けるとトンプソン爺さんの姿が見えない、何処にいったのだろうか?
『トイレ?』
なんか『トイレ中』と書いた紙が屋台に貼ってある
いつの間に、よくわからないお爺さんだな、俺達は食べ終わるとテラスを後にして吹き抜けの2階から1階ロビーを見下ろしたのだが少し冒険者がざわめいている
それもその筈、中央にある沢山の丸テーブルに街1番の冒険者チームのエーデルハイドが座っていたのだ
2階の吹き抜けの手すりから見てみるが全員女性でよくCランクまで漕ぎ着けたな
『強ぇんだろうな』
『当たり前ですよティアマトさん、僕らより遥かに』
『だがあれを越えるんだろ?未来の大賢者』
『…踏み台です』
少し声を小さくして言い放つリリディ、気弱か?
『凄い綺麗な人達だなぁ』
『ティアも綺麗だと思うのか?』
『美人チームだよ?憧れだし』
女性から人気が高いのは知ってる
まぁ男からもだが
ようやく下に降りるとそのままエーデルハイドを横目にギルドを出ようとしたが再びあの魔法使いのシエラさんが視線をこちらに向けてきたので俺はドキッとした、恋じゃない
目を細めてこちらを見ているが明らかに俺だろう
何が見えているのか、俺は不安になりながらも全員と共にギルドを出ようと入口の前まで向かうと、声が聞こえてきたのだ
《振り向いて斬りなっ!》
『ふぁ!?』
俺は驚くが体は聞こえた声に無意識に反応し、聞こえたままに動いていた。
振り向いた時にようやく意味を知る、目の前には大きな火の球だがこれはファイアーボールという大きめの火球を一発放つ魔法
それを斬り飛ばし、術は弾け飛ぶが斬れたことに驚いた
『?!』
目を大きく開き、魔法が飛んできた方向に顔を向けるとそこには椅子から立ち上がっていたエーデルハイドの魔法使いが小さな杖をこちらに向け、杖先から小さな黒煙を出している
彼女だ、彼女がやったのだが真意はわからない
『アカツキィ!』
『アカツキさん!?』
『アカツキ君!』
『俺は平気だ…しかし』
何故斬れた?声が聞こえたから
違うな、何故聞こえた?だな、誰の声だったんだ。
周りの冒険者達もいきなりの出来事に口を大きく開いて固まってるが悪目立ちしたようだ、あまり好きじゃない
『シエラ!あんた何してるの!?』
彼女の仲間である女剣士のクリスハートさんがシエラさんの杖をおろさせ、怒っているがシエラさんは無表情のまま首を傾げ、答えた
『確認?』
『馬鹿言わないで!同業者に怪我などさせたら冒険者資格剥奪もんよ!?』
『でも斬られた』
『確かに防がれ…た?なんで?』
するともう一人も顔をこちらに向けてくる
なんだか不味い予感がしたので俺は誰よりも先に走ってギルドを出た。
仲間達も俺を追ってくる。
ある程度ギルドから離れると足を止め、呼吸を整えた。
試したと言っていたけどもなんだか不安だ
俺の何かを知っていそうな口振りだったからな
遅れてやってきた俺の仲間たちも息を切らしているが他に追ってくる者もいないし一先ずは安心かな
『ビックリしたね、魔法の発動気付かなかったよ』
ティアは溜め息をつくと口を開く、確かに俺も気付かなかったが気付いた、なんの声だ?
頭を軽く叩くようにして体の異変を確認するが先程の声は外から聞こえたもんじゃない、脳から聞こえた感覚だ
『……?』
リリディが不思議そうな面持ちで俺を見てる、頭を叩く俺は変人に見えてるのかもな
『どうしたよ?アカツキ』
『いや…頭から声が聞こえ…』
最後まで話すこと無く、その声は再び聞こえてきたのだ
《良い反応だぜ、自分の頭を叩く奴なんざ初めてだ》
『!?』
《まぁ落ち着けよ兄弟》
意味がわからず困惑してしまうよ
みんなはそんな俺を見て心配そうにしてるが俺は『大丈夫だ、少し待っててくれ』と告げると彼らからは独り言に見える会話を正体不明の者と始めたのだ
『お前はなんだ?どこにいる』
《兄弟の体の中さ、ある程度技を使ってくれたおかげで魔物の力を吸収できたからこうして話せるようになったんだ》
『体の中?何故いる、いつ入り込んだ』
《悲しいぜ兄弟、お前が俺を受け入れたんだろ?俺は開闢スキルたぜ》
スキルが生きてるなんて聞いたことがない
驚愕を浮かべていると奴は高笑いする
『何者だ』
《まぁ聞けよ、俺も現役時代は自慢出来る程強かったが今はこの様、お前の国の聖騎士見てからそろそろこっちもお前に注意事項を教えないといけないなって思ったのさ、そんな矢先に人間とエルフのハーフ女があんな真似してきたが気にすんな、気付いてないからな》
『何を俺に伝えるというんだ…』
《開闢スキルは戦争の引き金にもなる幻のスキル、絶対に仲間以外に話すなよ?最悪お前も、そして知り合いも死ぬ》
驚きに口が開く、それを奴はクスクスと笑うと再び話し出した
《ゼペットは復活したら直ぐこのスキルを取り戻す為にお前を殺しにくる、だからそれまで貧弱冒険者のお前がゼペットを返り討ちにできるくらい強くしてやるってんだ…今のお前は周りと比べたら下の中、それを底上げだ》
『……』
《いいねぇその驚き様、あとこの街にはゼペットの部下がいる…お前がよく知ってる人物だがありゃヤバい強いぜ?》
『誰だ、教えてくれ』
《教えるわけないだろ?お前がそいつを意識して遠ざけた行動すれば奴は勘繰り、お前を殺すだろ?不器用な奴は知らない方が自然体になれる…兄弟のチームにはいないから安心しろ》
『どうすればいい、いきなり過ぎて実感が湧かない…』
《時がたてば嫌でも実感するさ兄弟、ゼペットは部下にお前の情報を伝える前に死んだ、転生スキルで何度も甦る雑魚龍だが、あれが復活するまえに力をつけろ、俺のスキルは1日1回しか使えないが最初は仲間の能力底上げに必要だと思ったスキル会得に使いな…。その後は強い魔物に俺を使え、じゃないと力を吸えないしレベルも上がらないからな?弱い魔物ばかりに俺の力を使ってもレベルなんて早々上がらないんだよ》
『わかった…ゼペットは何を企んでる?お前は何者なんだよ』
《まだ兄弟には早いさ、強くなったら教えるぜ…話してると眠くなる、俺は雑魚龍に恨みを晴らす為に力を貸す、兄弟は生きるために俺に力を貸す、オーケー?》
とんでもないスキルなのは感じてたがここまで俺の予想外過ぎる事が起きるとは思わなかった。
仲間には情報共有としては話しても良いのか、だがそれ以外に話せば自ら危険に晒される事になるだろう
ふと仲間に視線を見ると驚いた顔を浮かべたまま此方を見ている。
街の大通りでは人が行き来しているが、この街にゼペットの部下が潜んでいる
確かにそれが誰かを知れば俺は体に出てしまう気がするよ
『わかった』
《流石兄弟、仲良くしようぜ?まずはおやすみだ》
『ちょ!…』
声はもう返ってこない、寝たのか?
深い溜め息を漏らし、皆に視線を向ける
その後、彼らに何があったか話すと予想通りとても驚いていた
俺はまだ現実味がないがスキルが直接話しかけてきたと言う事実だけが僅かに信じるきっかけとなりそうだ
『まぁ何かあるとは思ったが・・・』
ティアマトは口を開くと腕を組み、続けて口を開く
『予想外過ぎる展開だぜ、まずは強くなれってか…』
『僕は面白いと思いますよ、賢者になるにはそういう試練もまた必要です』
『アカツキ君、それ本当に信用しても良いの?』
ティアが心配そうに話しかけてくるが、今はまだわからないだろうな
そうしていると俺達を追いかけて来た形でエーデルハイドのシエラさんとクリスハートさんがやってくる
他の仲間達は来ていないようだが自然と俺は焦りを覚えてしまい、腰の鞘にしまった刀に手を伸ばす
『ごめんなさい、私の仲間がいきなりあんな真似をしてしまって』
クリスハートさんが深々と頭を下げる、しかしシエラさんは下げてない事に気付いた彼女はハッとした顔を見せ、直ぐにシエラさんの頭を掴んで下げさせる
『エーデルハイドさんのリーダーのクリスハートに謝罪されるちゃ驚きだぜ』
ティアマトが口を開くと2人は頭を上げる
『なんであんなことしたの、シエラ』
『なんとなく、彼の気の中にもう一つ気を感じたから』
『え?』
『でも今は感じないから気のせいかも、私エルフと人間のハーフだから…感知が難しい人の気を感じれる、たまに外れる時あるけど今回そうだったかも』
『どういうことですか?』
俺は問いただして見ると彼女は言った
『魔物に憑りつかれていたり呪われている人はたまにそういう気を感じるの、でも顔色は普通だし勘違いかな、ごめん』
『あ・・・そうですか』
心の中でホッと胸を撫でおろす
危なかった…
もしかしたら開闢さんが寝てしまったから彼女に気が感じれなくなったのかも?
まぁしかし、話だと純粋なエルフよりも気を感じるのは得意でないと話なのでなんとかやり過ごすことが出来たよ。
クリスハートさんは償いで夜食を奢りたいと言ってきたが俺は直ぐにそれを断った、皆は凄い残念そうな顔を俺に見せるが俺だって行きたい!だが怖いんだよなぁ
グリンピアで一番冒険者エーデルハイド、彼女らと共に夜食を食べながら今迄の戦いの経験やご教授的な事が聞けるかもしれないと言う貴重な体験が出来るのにそうした時間であいつが起きてしまえばと思うと不安である
『今日は少し時間が無くて、またの機会で良いですか?』
『それでいいのでしたら、自己紹介が遅れました、私はエーデルハイドのリーダーのクリスハート・ルーティンといいます、称号はソードランナー』
しょ…称号持ちか、だよね
『私はシエラ・エリ・フルブレーム、称号はファイアウィザード』
シエラさんも称号持ち、しかも名前からして火属性の魔法が得意そうだな
俺に撃って来た魔法もファイアボールという火属性魔法だったしね
『アカツキ・ライオット、イディオットのリーダーしてます、称号は無し』
『リリディ・リスタルト 称号は未来の大賢者です』
おい…シエラさんとクリスハートさんが頭にハテナマークが見えてきそうな頭の傾げ方をしている
『ティアマト・レインスターだ、称号はねぇ』
『もしやギースさんの息子さんか、あの人には以前世話になりましたよ』
クリスハートさんが驚きながら話すとティアマトも意外だと言わんばかりの顔をし、ニヘラと笑った
『ケッ、世間は狭いって本当だな』
『私はティア・ヴァレンタイン、称号はありません…』
『え!?シグレさんの娘さんだったの!?』
今度は2人驚いているが何故知っているのかを聞いて見ると、昔の荒くれ者時代を知っているらしくい
彼女らエーデルハイドのメンバーの1人がシグレさんと同期であり、あれは化け物だと言っていたんだとさ
『ティアちゃんはお兄さんの事知ってる?』
『昔不良だったのは知ってますけども家では優しいお兄さんでしたし…でもいっつもお父さん学園に呼ばれてた気が…』
『喧嘩無敗の番長よ?熊相手に殴り倒したとか聞いたことあるわ』
クリスハートの言葉にティアは引き攣った笑みを浮かべる
心臓バクバクの出来事から何故かエーデルハイドと繋がりが出来たのは良い事だと思うがそれはこれから俺がどうスキルを隠せるかによって結果は変わるだろう
こうして凄い冒険者チームの2人と別れ、俺達チームも一旦解散してから家に帰る
夜はちゃんと家族で飯を食べてからソファーで夜勤の準備をしている父さんが目の前にいるので気になった俺は聞いてみることにしたんだ
『ねぇ父さん、シグレさんって昔と違って今は柔らかくなったの?』
『ん?何言ってるんだ、変わってないぞ』
『え?』
『殴るのが好きだからって言うから俺が警備兵に推薦したんだが…あいつは天職だな、盗人追いかけると秒で追いつくしゴロツキが街で威張り散らせば嬉しそうな顔しながら勝手に向かって一撃で倒してくるしな、倒したなら連れて来いっていつも怒ってるが、まぁそこはいいか…冒険者もたまに威張り散らして人に迷惑かける時は多々あるがシグレ君のおかげでヤンキー冒険者は大人しいよ』
そっかぁ…ふぅん
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