第3話パジャマパーティー後編

「は~い!よく出来ました。」


と罪罪は頭を撫でてくる。

胸が強調されているが、罪罪がそれに見合った体型をしていない為にえらいことになっている。

罪罪が少ししゃがむだけで、パジャマの中が見えてしまうのだ。

本来胸のある人の設定で造らているために胸がない罪罪はそこらが空洞化してしまっている。

そんな事お構いなしに、罪罪は撫でてくる。

力の加減が分かってないのか、わざとかはわからないがかなり強く撫でてくる為、かなり痛い。


「やめろ! 」


っと言って頭を罪罪から強引に離す。

脱がされたショックで意識がはっきりとしていなかったが今ので完全に戻ってきた。

逃げられた罪罪は、残念そうな顔で枕をふみふみしていた。

なんでか、枕を握っている位地がずいぶん顔に近い気がするが。

それどころか枕に顔を埋めてるですけど。

すー、はー。と大きく呼吸をする音がする。罪罪は枕を酸素ボンベのように使っていた。

なんだー枕の匂いを嗅いでるだけかー。

別にそれくらいならいいか。

いやいやいや!良くない!良くない!

感覚麻痺してきた。


「なにしてるんだ! お前! 」


と強引に罪罪から枕を取り上げた。

枕を取られた罪罪は、お気に入りのぬいぐるみをとられた子供のように

見えた。

てか、こいつが今までヤバイムーブかましてくるから気がつかなかったがこいつがさっき着ていたのうちの学校の制服じゃあないか?


「もしかして、お前学校一緒なのか?」


「はい!入学してから学校にいってなかったので 知らないと思いますよ。私の事」


こいつとはあの時話をしただけで、何にも知らないだよな。後でもう少し詳しく友人に聞いてみる事にした。


「何でいってないの? 」


と罪罪に話させるとろくな事にならない為質問攻めにする事にした。


「え?」


と罪罪は驚いた顔でこっちを見ていた。やってしまったと中村は、感じた。

学校に行けない理由なんて様々だし、それを聞くなんて


「なーくん。私と一緒に学校いきたいの! うれしい!! 」


「そっかー。確かに彼女さんが学校に来ないのはさびしいよねぇー」


と言って罪罪は、中村に抱きついてくる。本来嬉しいはずの包容も罪罪がするだけで心臓を握られたような恐怖感があった。

恐怖感のせいで罪罪の体の柔さなど様々なものがなかった事になっている。

てか、こいつどんだけ自分の都合のいい場所だけ取るんだよ。

そう思っていると、カシャと罪罪から音がした。

前を見てみると罪罪が自分の熊のパジャマ姿をスマホで撮っていた。


「じゃあ明日から一緒に登校しましよ!今日はお泊まりで明日は朝から一緒ですよ!」


と言って罪罪はベットに倒れこんだ。


「私、明日からこんなに幸せな事が沢山起きると思うと幸せな過ぎておかしくなっちゃいます」


すでにおかしいだよなー。

中村はベットの上で嬉しそうに笑っている罪罪を見て何とも複雑な気持ちになった。

てか、こんなのが明日からずーっと続くの?

楽しそうにベットの上で暴れている罪罪を見つつ、中村は床で寝ることにした。

途中


「一緒に入ろうよー」


とベットに連れてかれそうになるがギリギリ持ちこたえる事ができた。

明日からが続くのか?

そんな風に考えながら中村は硬い床で意識を落とした。

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