どうしようもなく面白いです。しっとりとした上品で切ない恋愛描写と、妖怪や陰陽師のバチバチのガチバトル、どちらがお好きな方にもオススメできる御作品です。
まず読み始めて思うのは、主人公の美羽さんが可愛い! 素直で優しい性格が伝わってきますし、お菓子やご飯を食べているときの幸せそうな笑顔が目に浮かびます。しかしただ可愛いだけでなく、主人公に相応しい、大きな謎と力を秘めた人なのです。
そして次に登場するのがシロガネさん。ぶっきらぼうなクール系イケメンかと思いきや、読み進めるうちに「あれ? この人もしかしてめちゃくちゃ優しいのでは?」となり、その本質はいずれ彼の纏う炎が映し出すでしょう…。しかも美羽さんを守るべく封印されていただけあって、すごく強いです。
このお二人が絆を結んでいく過程を見ているだけでも充分な読み応えがあるのですが、中盤あたりで天音さんという方が登場します。情熱的で明るく、優しくて綺麗な方で、さらに神主としての高い力を持っておられます。何度も窮地から救ってくださるだけでなく、彼女がいるだけで朗らかな雰囲気になるのが分かります。
そして私の推しは、陰陽師の蓮さんです! 他の御三方も強力でカッコいい強化形態や切り札をお持ちなため、バトルが本当に派手で魅力的なのですが、個人的には特に蓮さんはそれが顕著だと思いました!
蓮さんの登場は比較的早く、当初からかなり強いはずなのですが、敵の幹部級を相手にするには、やや力不足感が否めない部分がありました。
しかし彼は中盤で目覚ましい成長を遂げ、終盤ではさらに…ということなので、ぜひそこまで読み進めてください!
真紅の結晶、妖霊玉、逢魔、そして暁音さんの魂の行方、さらに主人公たちは無事に戦いを終えることができるのか? 気になることが多すぎて仕方がないこの御作品の結末を、御一緒に見届けませんか? ぜひ御一読ください!