第19集

【181】

「行き過ぎた自由は退廃を生む。」


政治的な意味合いが強い言葉ですが、現在の日本という国の文化がこの状況にあるのではないでしょうか?

日本このくにの文化は自由故の不自由という状況に陥ってはいないでしょうか?



【182】

「多くを持つものほど、より多くを求める。」


人の欲望は際限がありません。

富める者ほど更なる富を求め続けます。

そして、貧しい者が富める者となると殆どの場合に同じ様に富を求め続けます。

ヒトの欲望は地を求め、海を求め、空を求め、そして全てを失うのでしょう。



【183】

「貞潔さえも中傷を免れない。」


中傷とは天災などではなく、必ず人が関わっている人為的な事象です。

貞淑であっても清廉潔白であってもその人為的な事象からは逃れられない、つまり悪意は誰にでも降り注ぐ可能性があるということです。



【184】

「言われたことも出来ねえ奴に、言われていないことが出来るか!」


言われたことしか出来ないというのは得てして無能であるとされます。

しかし、その言われたことすらもやらない人が他事に着手するのは更に無能です。

言われたことしか出来ないのではなく、言われたことが出来るのです。

それをどう活かすかは指示をする者の資質です。


【185】

「勉強ばかりさせて遊ばせないでいると、子供は馬鹿になる。」


学芸会などによる交流もなく一度も他人と遊んだことのない人間がどうなるか、それは非常に興味深いですが、恐らく結果は見えているでしょう…

遊びの定義は其々ですが、息抜きとして少しは遊ぶ時間を持たせるくらいが良い結果になると思います。



【186】

「すべての感情を奪われたとき、人は自ら感情を求めるだろう。例えそれが哀しみであっても…」


感情は其々に得手不得手があるはずです。

喜ぶのが得意な人、怒るのが得意な人、哀しむのが得意な人、楽しむのが得意な人、そしてそれら全てが不得意な人。

そんな人々から全ての感情を奪った時、きっと人は胸が痛む哀しみですら欲しくなるのだと思います。



【187】

「人は生きている限りは幸福を求めたくなるものだ。」


幸福というのは定義が曖昧且つ不明瞭であり、広義では基本的にこの言葉の通りだと思います。

破滅主義者であっても、破滅を望んだ果てにそれが達成出来たならば、それは望みが叶っているという事であり、追い求めた破滅という幸福を得ているのですから。



【188】

「この世には、絶対ということは絶対にない!」


矛盾を孕んだ言葉ですが、非常に的を射ています。



【189】

「他人に好かれたいのならば、まず他人を好きになれ。他人を嫌いな奴が他人に好かれるはずがない。」


例外も大いにありますが、好意って鏡みたいなものなんです。好きには好きで、嫌いには嫌いで、無には無で、自分が抱く好意は相手に反射して自らに戻ってきます。



【190】

「ハゲも髪型のひとつ!」


これ程に有名な髪型は他には無いのではないでしょうか?

髪はないけれど、皆が知る髪型です。

日本このくにでは昔からある種の侮蔑の対象になっていますがね…

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