第18集
【171】
「美女は三日で飽きる。ブスは二秒で萎える。」
ひどい言い様ですが、見方を変えるととても面白いです。
まず、この言葉には原型となる『美女は三日で飽きる。ブスは三日で慣れる』という言葉がありますが、慣れたところでブスはブスなんです。
気休めで『三日で慣れる』と言われるか、それとも正直に『二秒で萎える』と言われるか、そのどちらがいいのかは別として、三日で慣れても二秒で萎えても結局は同じ結果ならば、ブスと揶揄された人にとってどちらがよいのでしょうかね?
時間を掛けても結果は変わらない。
これはつまり、相手に委ねていては何も変わらないから自らを変える努力をしよう、という事です。
これを言った人は恐らくそんな深い意味を込めてはいないでしょうが、敢えて深読みすると、この言葉は色々な皮肉が込められた面白い言葉だと思います。
【172】
「好みのタイプはいない。強いて言うなら好きになった人が好みのタイプかな。」
好みのタイプを断言するのは難しいですよね。
派手な人が好き、真面目な人が好き、背の高い人が好き、頭の良い人が…羅列すればいくらでも例は上げられますが、結局のところは目安に過ぎません。
人の好き嫌いを語り尽くすには言葉はあまりにも種類が少ないのです。
それならばいっそのこと飾らずに『好きだから好き』でいいと思います。
この言葉にはそんな真っ直ぐな想いが込められていると思います。
【173】
「よく漫画やゲームによる悪影響と言う奴がいるが、そんなこと言っている奴こそ現実と空想の区別ができてねえんだ。」
空想に影響されて暴力的になったりするならば、人類はもう滅んでいます。
この言葉にて言及されている漫画やゲームの悪影響を主張する人は大抵がそれらの媒体とは無縁で、身を以て検証していない口ばっかりの人なのです。
それに、漫画やゲームのせいにすれば賛同してくれる人も一定数いますから批判もしやすいのかも知れませんね。
【174】
「締めましてロクナコトございません。」
これは漫画の台詞です。
この台詞が放たれた漫画はシュールな作風がとても好きなのですが、中でもこの台詞は印象的です。
初日の出や新年を有り難がる民衆に対して疑問を投げ掛け、大晦日の夜に敢えて真逆の言葉を放つ。
その疑問は大切です。
決してひねくれているのではなく、純粋な疑問があるからこその言葉です。
【175】
「旅をするときに大きな荷物が必要ないような人間になれ。」
旅に際して大きな荷物が必要ということ、それは自分に自信がないという事を表しているのではないでしょうか?
手荷物一つでも何とか出来る、そもそも準備なんて必要ない、というくらいの自信と能力を持った人になりたいですね。
【176】
「スピーチの途中でちょいちょい英語を挟むな!ルー大○か!」
伏せ字部分の○には柴が入ります。(芸名)
この十年くらいでこういう人がかなり増えた気がします。特に自称専門家の方や政治に携わる人が多いですね。
説明に英語を用いた方が解りやすいならばまだしも、それで余計に解り難くするのは本当に愚かだと思います。
言葉というものは品性や学力を示す為のものではなく、考え(想い)を伝えるものなのですから相手にとって解りやすいかどうかを基準に選んで欲しいですね。無論、英語でなくとも日本語でも解りやすくするべきです。
一般的に用いない日本語や無駄な英語を会話や文章に多用する人は相手に解りやすく伝える事よりも自らの知識を誇示する事を優先しているのではないでしょうか?
【177】
「何もしていないのではなく、何もしていないということをしている。」
自分は常に何かをしています。
止まっている時は止まっていますし、動いている時は動いています。ですから暇を持て余すことはありません。
という事ですね。
【178】
「遥か昔、ラクダとアルパカが戦争をして、なんやかんやで人間が生まれた。」
これはラクアル論と呼ばれ、人類の起源の一つとして提唱されているものです。
…………いえ、嘘です。
世の中には不思議な事がたくさんあるということを虚構を以て伝えている言葉だと思います。
【179】
「他人との繋がりと同じくらい孤独というものは大切。」
孤独って悪いことではないと気づけない人があまりにも多く、それ故に人々は繋がっていないと不安になるのです。
孤独であることはそう悪くないことなのです。そして、繋がりがあるからこそ孤独を得られるのです。
もし、生まれた瞬間から死ぬ瞬間までたった一人、最初で最後の人類が
答えは否です。
常に一人ならば他人との繋がりがない為に孤独などという概念がありませんから。
孤独は繋がりがある証です。
【180】
「想像力は知識よりも大切である。」
いくら知識があっても想像力がなければ活かせません。
知識は所詮知識でしかなく、それをどう活かすかなのです。
単純な知識量ならば人は既に現代のコンピュータには勝てません。
しかし、人には想像力があります。
どれ程に文明が発達し、あらゆる知識を得る事が可能になったとしても、人の想像力は果てしなく、そしてその人其々にのみ与えられた孤高の力だと思います。
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