第16集
【151】
「人生は、おっさんになってからのほうが長い。」
おっさんの定義にもよりますが、年齢的にはこの言葉の通りですね。
子供が青年となり、青年が中年となり、中年が老人となる、それは自然の摂理です。
ヒトという生物の
男はおじさんに、女はおばさんになる。
この移り変わりの何が悪いのでしょうか?
いいえ、悪くありません。
【152】
「コーヒーはそのままが一番なんて言う人の多くはカッコつけているだけさ。スープには具材、ケーキには生クリームやイチゴがあるほうが美味しいように、コーヒーにも砂糖やミルクが入っているほうが美味しいんだよ。少なくともボクにはね。」
所謂「
但し、問題なのは自身の拘りのみが至高だと決めつけて他者の好みを否定することです。
コーヒーはブラックがいい、蕎麦は十割、焼酎はロック、など。
それしか認めない様な人は「通」ではなく「独り善がり」だと思います。
本当に好きなだからこそ其々が自由にすればいいのではないでしょうか?
この言葉にはそんな思いが感じられます。
余談ですが、最後の「ボクにはね。」という台詞が好みを押し付けていない事を表してますね。
【153】
「俺のことを忘れてしまっていても構わない。どこにいたって構わない。この空のどこかに君が生きてくれている。それだけで十分だ。」
愛する人がどこかで生きているだけで何も辛いことはない。
そんな強い想いが込められている言葉だと思います。
【154】
「パスタを生で食うようなことを成し遂げてこそ面白い。」
パスタ好きな食いしん坊の話ではなく、困難な事にこそ挑戦するべきという言葉です。
多くの人は難しくて儘ならない事を嫌いますが、寧ろその方がワクワクすると思いませんか?
【155】
「恋と戦争では全てが正当化される。」
これは確かイギリスの
当事者はそうでしょうね。
しかし、行き過ぎた恋心は相手を追い詰めるストーカー行為へと発展し兼ねず、戦争はエスカレートして行きます。
ストーカーはその行為を愛の表現だと語り、侵略者は侵略を正義として敵を攻め尽くし、侵略された側もまた自らの正義の名の下に侵略者を殺します。
これらは至極当然の
なぜなら、当事者は皆が自身を正当化しているのですから聞く耳など持たないのです。
【156】
「もしかしたら、サンタクロースは本当にいるのかもしれない。雪まみれのサンタクロースがさ…」
これはある漫画の台詞で、お調子者で三枚目な主人公の真心を他人の家のクリスマスパーティーにて表現した話の中で主人公の知人(後の友人または同志)が放った言葉です。
この言葉と共に主人公がパーティーに現れなかった理由が判明するのですが、その理由がまた心優しくて素敵な場面です。
他人の為に一所懸命になれる人はそう多くないですが、この主人公の様に「雪まみれのサンタクロース」と呼ばれる泥臭い思い遣りは忘れないでほしいです。
【157】
「中身までおっさんになってたら楽だったのにさ…」
これもまた漫画の台詞です。
以前にも言葉を紹介した目覚めたら四十歳になっていたおっさん中学生の漫画の主人公の言葉で、復学後に恋をした中学生の女の子に意を決して告白した際にこの言葉を言ったのですが、その想いは想像を絶する苦悩を感じます。
何せ心は中学生、肉体は四十歳、
基本的にはコメディ漫画ですが、クライマックスだけあってとてもシリアスなシーンになってます。
それまでずっとポジティブに頑張ってきた主人公が年齢差二十六歳という現実に涙を流しながら想いを伝える、そして…
と、続きは漫画を読んでください。
【158】
「Hの次はIだ!」
エッチの次は愛だそうですよ。
そこの綺麗なお姉さん、私とこの言葉の真偽を確かめてみませんか?
と、あまりこう言う事を書くと人間性を疑われそうなので取り消します。
【159】
「自らに迎合する者は敵、自らを叱咤する者は味方と思うべし。」
誤った際にはそれを指摘してくれる人こそが真の味方なのです。
かといって頭ごなしに否定してはなりませんよ。
【160】
「雨が降っているときは泣いてもバレる心配がない…雨の日くらい泣いても良いんだぜ」
雨に打たれていれば流れた涙は誤魔化してくれる。雨音が響いていれば涙の落ちる音を掻き消してくれる。
泣きたいほどの悲しみや苦しみを抱えながらもその辛さを見せずに頑張っている人はたくさんいます。溢れる涙を我慢して隠している人もたくさんいます。
そんな人がいたらそっと伝えてあげてください。
たまには「泣いてもいいんだ」と。
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