第14集

【131】

「人は規則を変えられるが、規則は人を変えられない。」


規則とは、本来ならば無いことが望まれるものです。

人としてそれをしてはいけない。競技者としてそれをしてはならない。

どんな事柄に於いても全ての人が共通してそれを守ることが出来るならば規則など必要ないものなのです。

しかし、現代社会は規則がなければ瞬く間に壊れていくでしょう。

人の社会は既に規則がなくては成り立たないものとなっています。

それは規則が人を変えたからなのか?それとも人が規則を変えたからなのか?

その答えは結果が出たあとの歴史に委ねるしかありません。



【132】

「猿は木から落ちたらおしまい!そいつはもう猿ではない!」


猿も木から落ちるというけれど、木から落ちた猿はもはや猿ではないと言った人がいます。

いい得て妙なこの言葉ですが、これは失敗を許さないという事ではなく、猿としてそれはあってはならないという事です。

それは人にも同じことが言えるでしょう。

人としてそれをしたらおしまいという行為、その内容は人によって考えが異なると思いますが、個人的には、本気で何かに取り組む人を馬鹿にすることだけはしてはならないと私は思います。

それをしたら人としておしまいです。



【133】

「自分に命令出来るのは自分だけ。」


自分で考えて自分で行動する。

それは自分に命令して自分に従っているという事です。

自分に都合のよい命令を出して自分勝手になるのではなく、他人の命令に全てを委ねて他人任せになるのでもなく、自分が自分に従いたいと思える様な命令を出して真っ直ぐに生きて欲しいです。



【134】

「要するにサンタクロースってのは、夜中に子供の部屋に勝手に入ってきて靴下を物色する人だ。」


サンタクロースについて説明を求められて投げ槍になっているのか、それとも子供相手に誤魔化そうとしているのか、何れにせよ事実ではありますね。



【135】

「忘れたのではない、最初から覚えていないだけだ!」


胸を張って堂々と言われると不思議と納得してしまう人もいるのではないですか?

しかし、これは単なる言い訳の可能性も否めない言葉です。

ただ、その一方で本質を的確に言い当てている言葉でもあります。

人は覚える気持ちがない場合は端から覚えていないので忘れたという印象がないのです。



【136】

「亀が甲羅を脱いだら蛙でしょ?」


カタツムリは殻を脱げばナメクジなんですけどね。あ、これは生物学の話ですよ。

カタツムリとナメクジは共に巻貝の一種ですが、長い時の中で殻が退化して無くなったものがナメクジと考えられています。

しかし、退化も進化も一長一短がある変化なので、人が一方的に決めつけてしまうのはどうなのでしょうかね?



【137】

「また死にたくなったときは俺に言え。何度でも生きたくなるようにしてやる。」


日々の暮らしの中で気が滅入ることもあるかも知れません。そんな時、こんな言葉を掛けてくれる様な人の存在が支えになる筈です。



【138】

「お前は俺が殺す。だから、それまでは死ぬな。」


これを言い合う人達は素直に死なないでと言えない関係なのでしょうね。

非現実フィクションに於いてのライバルや仇同士の様な関係でしょうか…?



【139】

「これが私が王として出す最後の命令だ…死ぬな。例え最後の一人となっても決して生きることを諦めるな。」


王とは背負うもの。王とは導くもの。王とは見捨てぬもの。

民や臣下に対し、国のために死ねという王は王として認めたくありませんが、この言葉のように生きろと言ってくれる王ならば認めてしまうかも知れませんね。



【140】

「人を笑わせることは、人を怒らせることよりも遥かに難しく、遥かに素晴らしいことだ。」


他人に対して寛容になれない人が多い世の中ですが、それでも笑顔は素晴らしいものだと忘れないで欲しいです。

誰かを怒らせることなど容易です。

仏ですらたった三度までなのですから人なんて一瞬です。

しかし、誰かを笑わせるのは容易ではないことです。だからこそ笑顔は尊く、素晴らしいものなのだと私は思います。

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