第12集
【111】
「
これはよく言われる「人という字は人と人とが支え合う様を描いているんです」という言葉に対して言った言葉です。
表意文字である漢字の成り立ちは諸説あるため一概には語れません。
語れませんが、人という字について一つ語ってみましょう。
これは、今も昔も、文化的な暮らしが誕生してからの世の中に当てはまることです…
「人という字は世の中を三つに分けている」のです。
『○』が世の中として、その○に人を書き込むとその世の中は三つに分かれます。
世界は一つなのに、それを分けているのはいつの世も人なのですよね。
【112】
「何かがあった時、その善し悪し、事の大小に関わらずそこには人の意思がある。天変地異を除いて。」
これは人の世の真実です。
例え善いことでも何者かの思惑がある。
それが、悪い思惑の可能性もある。
そして、その逆もまた然りです。
人が関わる事象には完全な無であることはないのです。
ただし、天変地異を除いて。
天変地異までもが人の責任とする自然学者は多くいます。
しかし、人の影響はあったとしても、それは人の意思が起こしたものではないのです。
人の意思が天変地異まで起こしてると言うのは傲慢です。
人とは所詮、地球46億年の歴史の中でたった1000万年すら経っていない新種なのですから…
【113】
「進んだ先が行き止まりだったら引き返して違う道に進めばいい。」
わかりますか?
道を間違えても良いのです。
それは失敗ではなく、経験です。
道を間違えたならば引き返し、その道が行き止まりだと忘れなければ良いのです。
そして、それを忘れずに一歩ずつ進めば目的地に到達できるはずです。
例え、到達できずとも目的地に近づけます。
そんな簡単なことがわからない人が多くいるために、人は他人に厳しくなってしまうのかもしれません…
【114】
「世界の半分は女だよ…その女を軽んじる者に世界を語る資格はない。」
この言葉は、世界を変えたいと願った人物の言葉です。
世の中には、生物学上の男と女がおよそ半分ずつの割合で存在しています。
人以外の生物には様々な要因によりどちらか一方の割合が高くなる生物も多いです。
しかし、人は概ね半分ずつなのです。
世界を変えたいのならば、男は女を認め、女は男を認めなくてはなりません、
男も女も互いにどちらか一方が悪いと対立している限りは改革は成し得ないのです。
男も女も人は人なのです。
【115】
「幸せになりたいならば、他人の不幸に涙して、他人の幸福を喜べる人になれ。」
あなたは、シアワセになりたいですか?
あなたは、フシアワセになりたいですか?
こう訊いたならば、ほとんどの人が前者を選ぶと思います。
しかし、幸せになるために他者の不幸を踏みにじってはなりません。
他者の不幸を悲しみ、他者の幸福を喜ぶ、みんながそれを出来たならば、幸せになれる人は増えると思います。
これは難しいことではないはずです。
『自分だけは』という考えを捨てるだけなのですから…
【116】
「人が死ぬこと、それ自体には何も意味はない。」
そう、
地球上では、常に生物が無数に生まれ、死んでいます。
人も生まれ、そして死にます。
もし意味があるとするならば、人がそれを考えた時にこそ意味は生まれるのだと思います。
誰かの生死を考えた時、喜びや悲しみが生まれ、意味は生まれるのだと思います。
【117】
「赤って青だっけ?」
これは何も不思議な言葉ではないです。
赤と青、それにどれ程の違いがあるのか?
もしかしてあなた以外の人には赤が青なのかも知れません。
本来はそれほどに人と人との考えには差があるのです。
ただ、人々は皆『赤を赤』と『青を青』として認識しています。
共通認識として、色に名前をつけて共有しています。
全人類のほぼすべてが共有している共通認識なのです。
これが出来るのならば、もっともっと良い共通認識をすることも叶うと信じたいですね。
【118】
「死ね!パッとお手軽に死ね!」
これはあるギャグ(コメディ)漫画の女の子のキャラクターの台詞です。
個人的にとても好きな台詞です。
シリアスな場面ではなく、言葉使いが悪い女の子が普通の日常で放ったこの台詞には、個人的に強烈なメッセージと感じます。
もっとも、漫画の作者にはそんな意図はないと思いますが…
パッとお手軽に人が死ぬ。
それは戦争という非日常であり、戦争のない普通の日常のことです。
戦争では多くの人が死にます。
そして、日常でも多くの人が死にます。
その中には切り捨てられて死ぬ人がいるのです。
戦争による民間人の犠牲者、貧困による日常的な死者、どちらも『富裕層』や『傍観者』にとっては『パッとお手軽』です。
当事者にとっては重い死という事実がそれらの人にはパッとお手軽な死なのです。
【119】
「北って、上よね?だって東が右でしょ?」
天才かおバカさんか、イマイチわからない言葉ですね。
地図で見たら確かにそうですし、自分自身を俯瞰で捉えて地図上に置いていたとしてもそう見えます。
もしかしたら、単なる方向音痴や空間認識が苦手な人の言葉なのかも知れません。
いずれにしても面白い言葉ですね。
【120】
「1に仕事、2に趣味、3が飯で4が睡眠、キミはその次の次くらいかなあ…」
実に正直な人の意見ですね。
ただ、こんなことを言ってしまってはその『キミ』に怒られてしまうと思います。
本音であっても隠しておくことも必要なのかも知れませんね。
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